ジーン・ウールの不思議な旅

ジーン・ウールは不思議な女性です。姿を変えて過去にも未来にも現れます。
もしかしたら貴方の友人や奥様かも知れません。

店主ご挨拶

ようこそお越し下さいました。 昨年(2010)、3ヶ月の雲水修行に行ってまいりました。 私は働き者で(自己申告)、精舎は朝は早く夜は遅く「朝瞑想」の時間は、気がつくといつも寝ておりましたが・・。 私の人生の1ページに、思いがけないご褒美を頂けたような日々を過ごさせて頂きました。・・ま、主婦でも決心ひとつで如何様な道も開けるんですね。 今も精舎に行くと「実家に帰った」ような気がします。 このブログ管理人は、最近物忘れ症候群中につき、おいで頂いた感謝を申し上げ、コメントを頂いても書いたり書かなかったり、付き合いが悪いことのご無礼をお許し下さいませ。

地底の住人 8

2006-10-10 06:44:18 | 地底の住人
8.
「彼らに人々の前でその言葉を言わせることです。そして姿を現したときに命を絶つのです。方法はたった一つです。」
「・・・・・でも、誰がそんなことを信用するでしょうか」
まづ第一、自分自身がその話をまだ信じられないのだ、とジーン・ウールは思いました。

 まだまだ未熟者のジーン・ウールに地底の秘密を明かす時期は来ていなかったというのが本当でしょう。でも、そうは言っていられないほど、事態はせっぱ詰まっていたのです。地球中心部にある不思議な光る石と、もう一つは8月にある宇宙から降る隕石の鉄から出来た剣が必要でした。8月に、ある星から落ちた隕石の鉄には不思議な力が込められていたのです。
ジーン・ウールは三日間というもの全く食をとりませんでした。その間サトより意識を純真で神聖なものだけを考えているようにと厳命されました。

それから、三つの試練を受けなければなりませんでした。
ひとつは水の試練でした。
どよんとよどんだ海を小舟で渡らねばなりません。櫓は海藻で絡まり小舟は身動きがとれません。やがて、まっ暗い海の底から不気味な生き物が近づいてきます。もたもたしていると不気味な生き物がジーン・ウールを襲ってくるでしょう。ジーン・ウールは小舟の舳先に立って叫びました。
「天と地を支配する王、輝く水の精ウンディーネよ、お前の真実の名において命じます。道を開け。」
すると、水の精ウンディーネが現れて海藻を払いジーン・ウールの小舟の前に道が開かれました。
ジーン・ウールは落ち着いて櫓をこぎ、やがて暗い海から脱出する事が出来ました。