ジーン・ウールの不思議な旅

ジーン・ウールは不思議な女性です。姿を変えて過去にも未来にも現れます。
もしかしたら貴方の友人や奥様かも知れません。

店主ご挨拶

ようこそお越し下さいました。 昨年(2010)、3ヶ月の雲水修行に行ってまいりました。 私は働き者で(自己申告)、精舎は朝は早く夜は遅く「朝瞑想」の時間は、気がつくといつも寝ておりましたが・・。 私の人生の1ページに、思いがけないご褒美を頂けたような日々を過ごさせて頂きました。・・ま、主婦でも決心ひとつで如何様な道も開けるんですね。 今も精舎に行くと「実家に帰った」ような気がします。 このブログ管理人は、最近物忘れ症候群中につき、おいで頂いた感謝を申し上げ、コメントを頂いても書いたり書かなかったり、付き合いが悪いことのご無礼をお許し下さいませ。

枝葉末節 という言葉の本当の使い方  木村秋則

2011-05-22 21:20:12 | 本の話・素敵な話
   
あなたの人生に「奇跡のリンゴ」をつくる本  
木村秋則著作 より抜粋


枝葉末節という言葉があるけどさ、私は世の中の人がこの使い方を間違っているような気がしてならないのな。

枝葉末節はばっさり切り捨てて、もっと大事な幹のことを考えろというわけだ。
だけどな、本当はその枝葉こそが大切なんだと私は思っています。

リンゴの木だって、葉がなければどうにもならない。
葉は太陽のエネルギーを使って、水と二酸化炭素をつくるわけだ。
その葉を失ったらリンゴは生きていけない。腐乱病という病気で、リンゴの幹が腐ってしまうことがある。

幹を切り倒すしかないんだけど、私はそういうとき元気のいい枝を1本残す。
何年かするとその細い枝が立派な幹に育ち、枝葉を茂らせ、りんごの実を実らせるようになるのな。枝は幹になるけれど、その逆はないんだよ。

この話は、何もリンゴだけに限った話じゃない。川だってそうだ。ナイル川といか揚子江みたいな大河だってさ。無数の細い支流が集まってできているんだよ。
川を遡ればやがては山の湧き水のような小さな源流にたどり着く。
その無数の小さな源流をすべて断ったら、どんな大河も涸れるしかない。

私の友達の農家に、借金で首がまわらなくなった男がいました。
それで、まず田や畑を売ろうとしたわけ。
なんとか家屋敷は残したいということでな。

私は「話があべこべだ」と言ってやりました。「売らなきゃいけないなら、家屋敷を売れ。借家に住めば済むことだ」ってな。
だって、農家の収入の源は田や畑なんだからな。

友達は、なるほどといって家を売りました。それから一生懸命農業に打ち込んで、元の家を買い戻すまでになりました。




旅のチカラ 「西太后のレシピ 狐野扶実子 中国」 その4

2011-05-22 15:18:45 | 本の話・素敵な話

旅のチカラ 「西太后のレシピ 心をとき放つ料理の秘密 フードプロデューサー・狐野扶実子 中国」その4

4日目の朝、狐野さんの家菜での修行はこの日が最後。

厨房には、からし菜の根の漬け物が用意されていました。
今日の先生は龍さん。からし菜の根を薄く切ります。
紙のように薄く、厚さにムラがないよう均一に。

狐野さんの番です。

薄く切った後は千切りにします。
材料の大きさを揃えるのは、均一にするためです。

次は人参を切ります。

「これは漬け物より切りにくいですよ」 

「うまいよ彼女は」
「初めてなのに凄い」と声があがります。

実は、これは狐野さんが家菜で最初に食べた料理 炒咸食(しょうかんしょく)の材料です。


さんはどこにも出していないこの料理のレシピを教えようと言うのです。

「私はこれまで彼女を見てきて とても誠実で 料理が好きで 本気で学ぼうとしていることがわかったんです。 私は彼女の気持ちに感動して 西太后のレシピを教えることにしたんです」

家菜の料理のかなめは火の調整。

「火を弱くして」

微妙な火加減が出来なければ、素材の命 食感が失われます。

「塩を入れて」

調味料を入れる順番、タイミング、特別なことではない、普通な、些細なこと。
家菜の美味しさの秘密は、繊細なこだわりのなかにありました。

狐野さんが初めて作った 西太后 のレシピ 「炒咸食」の完成です。

「人参はさっと油に通すことで栄養素が十分引き出されます。煮込んでは失われてしまいます。北京特産のカラシナの根は、ビタミンCを多く含んでいます。
人参のなかから油を出す効果もあります。
タケノコに含まれる成分は、ガンの予防に役立ちます。」とさん
「ありがとうございます」
冷めたらもっと美味しくなります。

門外不出といわれた西太后のレシピ、今その一つを手にしたのです。

しかし、狐野さんはこの旅でレシピ以上の宝を手に入れました。
それは迷っていた自分自身への答えです。

うーん
たぶん、その作っている人が、やはり料理なので  やっぱり 料理は人なんだな
作るのが人間で ・・っていう感じがしましたね。
たぶん ある程度までは 国とか 何とか料理 何とか料理 ってあるんですけど
そのある一定の境界線から 別のを加えると それは個人の、人の、その人そのものが料理に現れる。 それは 本当に 万国共通みたいな 国籍もなくて っていう
二つの世界が 料理にはあるかな・・と 思いましたね。


大丈夫だと思います。


それから狐野さんは、最後にお礼の創作料理一品を、愛茵さんとご主人に食べて頂くんですが・・ここは 省略

最後の独白なんて訳がわからない・・ですよね。
料理は人で・・作るのが人間で・・料理には二つの世界がある。  

あら わかりやすいかも。 

・・でも やっぱり 私には意味不明


完 でございます。



NHK 旅のチカラ 「西太后のレシピ 狐野扶実子 中国」 その1
http://blog.goo.ne.jp/zi-nn-u-ru/e/92a12b4da861a1693c563029c0a6c5b6

旅のチカラ 「西太后のレシピ 狐野扶実子 中国」 その2
http://blog.goo.ne.jp/zi-nn-u-ru/e/415597be3974e30219f97369f22e0a31

旅のチカラ 「西太后のレシピ 狐野扶実子 中国」 その3
http://blog.goo.ne.jp/zi-nn-u-ru/e/4ac555bdafbec5b5c8701cc5abf26c15


旅のチカラ 「西太后のレシピ 狐野扶実子 中国」 その3

2011-05-22 08:44:23 | 本の話・素敵な話

旅のチカラ 「西太后のレシピ 心をとき放つ料理の秘密 フードプロデューサー・狐野扶実子 中国」その3

三日目

ここでは 朝・昼・晩 三食が まかない料理です。
さんはじめ従業員全員が敷地内で暮らし寝食を共にしています。

狐野さん: 皆さん すごく仲が良いんですね
さん: 大きな家族みたいなんです
従業員: ★さんが優しくて、私達を家族のように接してくれるんです
      ★年齢的にも親と同じくらいで、本当のお母さんみたいです
      ★私にとっては親戚のおばさんかな (笑)

 
家菜では、地方出身の未経験者ばかりを雇います。
そしてさんが、一人一人に一から料理を教えていくのです。
代々伝わる西太后のレシピを正確に再現するには、先入観のない、料理に向かう純粋さ、素直さ、そして家族のような強い絆が必要なのです。

狐野さんの胸に幼い頃の料理する時の楽しさが甦ってきます。
その夜、狐野さんはさんに誰にも話せなかった悩みを打ち明けました。

狐野さん: 料理が好きだから今の仕事をしていた筈なのに、毎日毎日忙しい日々を過ごしていくと料理を好きだったことを、いつの間にか忘れてしまって、どんどんどんどん日にちが過ぎていって、全く 最初の心を忘れてしまった。

さん: 例えば私の店も、しなくてはいけないことが多くあります。
料理以外に事務仕事や取材も受けなくてはいけません。
しかし、物事の優先順位をハッキリさせることが必要だと思います。

料理が好きでこの仕事を始めたのだから、料理を仕事にしても 好きな気持ちをなくしてはいけません。
まず、自信を持つことです。自信を持ったら決断もできるでしょう。

つづく



NHK 旅のチカラ 「西太后のレシピ 狐野扶実子 中国」 その1
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旅のチカラ 「西太后のレシピ 狐野扶実子 中国」 その2
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旅のチカラ 「西太后のレシピ 狐野扶実子 中国」 その4
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旅のチカラ 「西太后のレシピ 狐野扶実子 中国」 その2

2011-05-22 06:08:16 | 本の話・素敵な話

旅のチカラ 「西太后のレシピ 心をとき放つ料理の秘密 フードプロデューサー・狐野扶実子 中国」その2


2日目

狐野さんに先生が出来ました。
前菜担当の張さん。
張さんが教えてくれるのは、前菜の盛りつけです。凝った飾りのないシンプルなもの、狐野さんが盛りつけた前菜がテーブルに運ばれます。

夜、お客さんが次々にやってきます。
狐野さんは、お店で充分に戦力となっています。
厨房の中でさんは狐野さんの動きを気にかけていました。

愛茵さんの父親が善麟さん。91歳です。
愛茵さんは、狐野さんを父親の善麟さんに会わせていいか・・と考えていました。

善麟さんの先々代が、西太后のレシピを紙に書き残しました。
しかし、戦乱のなか、その紙は失われてしまいましたが、記憶をたどりながらレシピを家族に伝えて守ってきました。

幼い頃から、愛茵さんや子供たちに料理の楽しさ厳しさを教えた父でした。

その夜、狐野さんは善麟さんとお話することができました。


狐野さんは善麟さんに、お料理で一番大切なことは何ですか・・とたずねます。

善麟さん:料理で一番大切なのは、なんと言っても美味しさだ。
もちろん料理はその素材の栄養も失ってはいけない。
人はものを食べないと生きてはいけないからな。
料理をするためには実践しなければならない。

話を聞きながら・・
狐野さん: おじいさまにお会いしたときに、すごく似ているなと感じました。
わたしのおじいさんもお酒を飲むのが好きで、自分の家の裏に畑があって、とれた野菜を料理して一緒に食べていました。

愛茵さん: それは私と同じね。
幼い頃、台所でいつも料理していたのは父でした。
家に親戚や友達を呼んでご馳走することもよくありました。
私は食べることがまず好きで、だんだん料理が好きになったんです。


父やおじいさんから教えられた料理が原点。
料理が好きだから、料理を仕事にした。

似たような環境に育ったさんと狐野さん。
二人の話はいつまでも尽きることはありませんでした。


3日目につづく



NHK 旅のチカラ 「西太后のレシピ 狐野扶実子 中国」 より
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旅のチカラ 「西太后のレシピ 狐野扶実子 中国」 その3
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旅のチカラ 「西太后のレシピ 狐野扶実子 中国」 その4
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