4.
大昔のイルカの先祖「ルウ」という母親イルカと、「ヲム」 という子供イルカが大洪水を目の当たりにしていた。
ルウは、怒る大地の声が聞こえていたから、安全な場所に避難していたのだが、数日前から「娘を助けよ」という声がどこからか聞こえていたのだ。
導かれるように、ルウは泳いできた。海のなかも大嵐だった。
ヲムをかばいながら、海面近くを泳いでいると、丸太につかまった娘を見つけた。
娘は気を失っていたが、まだ生きていた。
ルウは自分の背中に娘を押しやると、元気よく泳ぎだした。
まだ、ウナルの山が沈まないでいて、海面から寺院の塔が見えていたのだ。
ルウが寺院に近づくと、どこからか白い衣を着た『住者』が現れて、娘を受け取った。
ルウとヲムは、嬉しそうに元の海へと帰っていった。
塔は、娘を受け取った『住者』が戻ると、やがてゆっくりと海面に沈んでいった。
『住者』は塔にはいると、アメンティへと続く階段を下り始めた。
そこは、生命の再生の場所。
地球のエネルギーを統べる場所。
マリンブルーの扉から入ったジーン・ウールは、娘を見た瞬間彼女自身になっていた。
娘の名前は、ジーン・ウール。
神々から特別に恵まれた名前を持つ娘。
ジーン・ウールは『住者』から、古代の智恵と秘密について特別に教えを受けることになった。
アメンティのなかの時間は、次元のない時間。
どのくらいの時が流れたのだろうか。
大昔のイルカの先祖「ルウ」という母親イルカと、「ヲム」 という子供イルカが大洪水を目の当たりにしていた。
ルウは、怒る大地の声が聞こえていたから、安全な場所に避難していたのだが、数日前から「娘を助けよ」という声がどこからか聞こえていたのだ。
導かれるように、ルウは泳いできた。海のなかも大嵐だった。
ヲムをかばいながら、海面近くを泳いでいると、丸太につかまった娘を見つけた。
娘は気を失っていたが、まだ生きていた。
ルウは自分の背中に娘を押しやると、元気よく泳ぎだした。
まだ、ウナルの山が沈まないでいて、海面から寺院の塔が見えていたのだ。
ルウが寺院に近づくと、どこからか白い衣を着た『住者』が現れて、娘を受け取った。
ルウとヲムは、嬉しそうに元の海へと帰っていった。
塔は、娘を受け取った『住者』が戻ると、やがてゆっくりと海面に沈んでいった。
『住者』は塔にはいると、アメンティへと続く階段を下り始めた。
そこは、生命の再生の場所。
地球のエネルギーを統べる場所。
マリンブルーの扉から入ったジーン・ウールは、娘を見た瞬間彼女自身になっていた。
娘の名前は、ジーン・ウール。
神々から特別に恵まれた名前を持つ娘。
ジーン・ウールは『住者』から、古代の智恵と秘密について特別に教えを受けることになった。
アメンティのなかの時間は、次元のない時間。
どのくらいの時が流れたのだろうか。