当世・服飾ファッション・よもやま話  UP TO DATE FASHION NEWS

目に映る当世ファッション状況を感じたままお知らせします。このサイトのファッションは服飾に限ります。インフレファッションへ

中国史叙論 梁啓超

2025-02-08 | ファッション
梁啓超は来日後の猛勉学・知識吸収の結果、1901年「中国史叙論」にて
ご自分のお国の「国号」、及び、「歴史」作成提言します。

「吾人が最も慙愧(ザンキ)に耐えないのは、我が国に国名がないということである。
 一般の呼称では、諸夏、漢人、唐人などというが、いずれも王朝の名である。
 外国人の呼称では震旦・支那などというが、いずれも我々が自ら命名したものではない。
 夏・漢・唐などを以て我が歴史を名付けるのは、国民を尊重するという方針に反する。
 震旦・支那などを以て我が歴史を名付けるのは、名は主人に従うという公理に反する。
 中国・中華という名は、自惚れの気味があり批判を受けるかもしれない。
 しかし、一家の物にすぎない王朝名で我が国民を汚すことはできないし、
 外国人のかりそめの呼び名を我が国民に押しつけることもなおさらできない。
 三者ともに欠点があるなかで、やむをえず、吾人のふだん使っている言葉を採用して
 『中国史』と呼ぶこととしたい。これはやや驕った言い方かもしれないが、
 民族がそれぞれの国を尊ぶのは現在の世界の通義であり、
 わが同胞が名と実の関係を深く洞察してくれれば
 それも精神を奮い立たせる一つの道であろう。」
 (「中国史叙論」岸本美緒「中国社会の歴史的展開」P7〈孫引き〉)
 《「中国・中華は世界の中心と云う意味合い」》

この新鮮な提案が功を奏したのか、粋がって「支那」と呼称していた若き血気盛んな
叛清王朝政府の戦闘士達もこの名称「中国」を採用・使用するようになったのです。 続く。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする