CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-032「ゼイカム 到来」(イギリス) 

2019年02月01日 00時45分32秒 | イギリス映画
エナジーバーだけで一ヶ月過ごした
 ミルグラム一家はクリスマスに集まり、家族団欒とはかけ離れた雰囲気のなか眠りにつく。翌朝、長男が家のドアを開けると、家が黒いメタルのようなもので覆われていた。一歩も外に出られない監禁状態であることに気づき、一家はパニックになる。
 そんななか、リビングのテレビ画面に突然“指示があるまで家の中で待機せよ”というテロップが映し出される。家族は一連の事柄を政府の安全対策だと信用し、指示に従う。しかし、指示は次第にエスカレートして行き、やがて家族は精神的に追い詰められていく。
 そんな彼らに、謎の生命体が襲い掛かる。(「KINENOTE」より)


 クリスマスを祝うため家族全員が集まったミルグラム家。

 長男が連れ帰った彼女がインド系アメリカ人ということで多少の波紋を投げかける。

 食卓でもちょっとした諍いが起こり、一家団欒という雰囲気にはならない。

 長男は彼女と共に家を出ようとするが、ドアを開けると家が黒いメタルのようなもので覆われており、一歩も出られないことに気付く。

 状況を把握できないままにいるミルグラム一家に、テレビから〝指示があるまで待機せよ〟というテロップが映し出される。

 政府による指示であると思い込む父親は闇雲に指示を信じ、徐々に家族を極限状態へと追い詰めていくことになる。


 テレビから流れるテロップ、そして家を覆う黒いメタル状の何か。

 極限状態の中、狂信的になっていく父親の狂気と家族に起こる悲劇を描いたSFスリラー。

 息子やその恋人が一所懸命訴えるが、それを全く受け入れず、盲目的にテレビの指示に従っていく父親。

 観ている方は、おかしいと思い、この父親にイライラさせられるが、滑稽な感じも受ける。

 そして長男やその恋人が調べていくうち、家の周囲、更にテレビの中に謎の生命体が潜んでいることを発見する。

 果たして、その生命体は何モノなのか、その目的は?
 そしてミルグラム一家の運命は?


 テレビから流れる情報に疑問もなく受け入れる愚かさを表している作品だろうか。

 人間と知的生命体との対決という話のようだが、それをあまり感じさせず、自滅していく人間の愚かさを映し出したような作品。

 盲目的な父親によってもたらせれる恐怖が緊張感を生む話であった。

/5

監督:ジョニー・ケバーキアン
出演:サム・ギッテンズ、デビッド・ブラッドリー
   アビゲイル・クラッテンデン、グラント・マスターズ
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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