CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

21-097「スプリー」(アメリカ)

2021年09月01日 22時23分23秒 | アメリカ映画
私に注目
 ライドシェアアプリ“スプリー”のドライバーをする青年カートは、SNSのフォロワーが全く伸びず冴えない日々を送っていた。
 なんとかしてバズりたいと考えついたのは、乗って来た客を自らの手で殺めて、その一部始終をライブ配信するというものだったが。(「allcinema」より)


 SNSフォロワー至上主義の現代を揶揄するようなサスペンス・スリラー。

 SNSで配信するものの、全く人気のないカート。

 ついに思いついたのが、ライドシェアアプリのスプリーを利用する客を殺していく様を配信するというもの。

 そんなカートの狂気を、GoProやスマホの映像で映し出している。

 最初は、乗客を毒らしきものを入れたペットボトルの水で殺そうとするカート。

 しかし、その様子はどことなく地味、視聴者からはフェイクだと言われ、全くバズらず、インフルエンサーたちにも無視され、カートの行動はエスカレートしていく。

 確かに序盤は、驚くような展開でもなかったし、カートがちょっとしたことをするような感覚で殺人を行っていることに恐怖を感じる。

 全くバズらず、絶望を感じ始めたカートは更にその行動をエスカレートさせ、インフルエンサーを殺害し、その配信を乗っ取ってしまう。

 実は、怖いのは殺人を配信するカートのみならず、それを観ながら楽しんでいる視聴者もである。

 人気コメディアンで、フォロワーも多いジェシーも標的になるが、彼女がSNSに依存することを止めると宣言するシーンもあり、それが多少警告となっているのかなという印象。

 不思議なのは、これだけ殺人を配信しながら、カートが警察から追われないことだな。

 クライマックスは、ついに狂気に達したカートと狙われることになった者との対決。

 フォロワー至上主義の狂気を描いた展開ではあったが、やや緊迫感は足りなかったかなという印象。

 まあ、サイコパスではなく、普通の人間が殺人に手を染めるという設定は怖いものがあったな。

/5

監督:ユージーン・コトリャレンコ
出演:ジョー・キーリー、サシーア・ザメイタ、デヴィッド・アークエット
   カイル・ムーニー、ミーシャ・バートン、ララ・ケント
   ジョシュ・オバイェ、フランキー・グランデ、ジョン・デルーカ
於:新宿シネマカリテ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 21-096「ザ・バッド・ガイズ... | トップ | 21-098「ドリームランド」(... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

アメリカ映画」カテゴリの最新記事