CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

21-098「ドリームランド」(アメリカ)

2021年09月02日 20時14分35秒 | アメリカ映画
強い憧れは危険だということを教わらなかった
 1930年代半ばのテキサス。退屈な毎日を送る17歳の少年ユージンはある夜、納屋に隠れている女性を発見する。怪我を負っていた彼女の正体は、銀行を襲い5人の命を奪ったとして指名手配されていた強盗犯アリソンだった。
 その美しさに心奪われたユージンは、危険と知りつつも彼女を匿うことにするのだったが。(「allcinema」より)


 一攫千金を夢見てテキサスにやって来たが、そこは雨も降らない荒れ果てた大地。

 父親は家を出てしまい、母親は再婚する。

 ここではないどこかを夢見るユージンは、自宅の納屋で傷を負った美しき女性、アリソンを発見する。
 銀行強盗をし、5人の死に関係しているとして指名手配されている女性。

 ユージンは彼女の傷の手当てをし、匿い、更に逃亡の手助けをしようとする。

 ここではないどこかを夢見、更にアリソンに魅了されていくユージン。

 強い憧れを持つ少年の姿とその行く末を描いたクライム・サスペンス。

 荒野に住み、どこか閉じ込められている感がある世界から逃れる夢を抱くというのは、思春期の少年にはよくあることかな。

 更に、ちょっと危険な雰囲気がし、美しい女性というのも惹かれる存在。

 アリソンは、ユージンに対し、自分は人を殺していないと訴え、彼の助けを得ようとする。
 果たして、それは真実なのか、嘘なのか。

 アリソンはユージンをどこか手玉に取っている感じがするが、意外と真摯な部分も見せている。

 最終的には、二人は逃亡することになるのだが、どことなく「俺たちに明日はない」を思い出させる話で、何となくラストを予想してしまう展開。

 二人の行き着く先が気になるところ。

 少年が抱く危険な憧れを描き、二人の運命と含めて気になる展開の作品であった。

/5

監督:マイルズ・ジョリス=ベイラフィット
出演:フィン・コール、マーゴット・ロビー、トラヴィス・フィメル
   ギャレット・ヘドランド、ケリー・コンドン、ダービー・キャンプ、ローラ・カーク
於:新宿武蔵野館

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