CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-074「グリーンブック」(アメリカ)

2019年03月25日 23時38分36秒 | アメリカ映画
ケンタッキーでフライド・チキンだ
 1962年、アメリカ。ニューヨークの一流ナイトクラブで用心棒を務めるトニー・リップは、ガサツで無教養だが家族思いのイタリア系男。店の改修で仕事がなくなり、バイトを探していた彼のもとに運転手の仕事が舞い込む。
 雇い主はカーネギーホールに住む天才黒人ピアニスト、ドクター・シャーリー。黒人差別が色濃く残る南部での演奏ツアーを計画していて、腕っぷしの強い運転手兼ボディガードを求めていた。
 こうして2人は、黒人が利用できる施設を記した旅行ガイドブック“グリーンブック”を手に、どんな厄介事が待ち受けているか分からない南部へ向けて旅立つのだったが。(「allcinema」より)


 1960年代、まだ黒人への差別が残る時代。
 
 特に差別が色濃く残る南部へ演奏ツアーを計画する黒人ピアニスト、ドクター・シャーリーに同行することになるトニー・リップ。

 ドクター・シャーリーは、言葉遣いも穏やかで礼儀正しく、インテリ。

 それに対し、イタリア系のトニーは、言葉もがさつで、大雑把な男。

 正反対の二人が、南部を旅し、ドクターが受ける差別を経験しながら、徐々に心を通わせていく姿を描いたロード・ムービー。

 
 今年度のアカデミー賞作品賞を獲得した作品。

 トニー自身も少なからず黒人に対し差別意識を持っていたが、ドクター・シャーリーのツアーへの同行、運転手を務めることにする。

 最初は、トニーの言動を快く思っていなかったドクターであるが、家族想いで、更にドクターにも気を配るトニーに心を開いていく。

 当時の南部における黒人差別の様子が描かれ、あまりいい気分になるものではない。

 それでも何とか屈辱に耐えながら、時に孤独にやり過ごすドクター。

 しかし、トニーとの交流で、最後にドクターも思い切った行動を取る。

 それまで頑なに自分の心に折り合いを付けていたドクターが、心を解放するという感じである。

 大きな感動とまではいかなかったが、二人の交流、そしてトニーもドクターもものの考え方が変わっていく様子が心地良い。

 タイトルの〝グリーンブック〟は黒人が利用できるホテルやレストランを記した、黒人用旅行ガイドのこと。

 ケンタッキー・フライド・チキンが食べたくなったな。

/5

監督:ピーター・ファレリー
出演:ヴィゴ・モーテンセン、マハーシャラ・アリ、リンダ・カーデリーニ、マイク・ハットン
   ディミテル・D・マリノフ、イクバル・テバ、セバスティアン・マニスカルコ
於:池袋HUMAX CINEMAS

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