CINECHANが観た映画について

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基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-187「野獣死すべし」(イタリア)

2022年08月25日 00時06分12秒 | イタリア映画
ナポリでは20万人が闇タバコに携わっている
 密輸組織が暗躍するナポリの港町。縄張り拡大をもくろむ組織によって兄を殺された過去を持つ密輸業者の男が、復讐のために組織に接近。やがて、組織の内部に潜んでいた裏切り者が幹部暗殺の手引きをしていたことが発覚し、事態は組織全体を巻き込んだ、大がかりな抗争へと発展していく。(「作品資料」より)


 「野獣死すべし」というと松田優作主演作を思い浮かべるが、本作は1980年製作のイタリア・マフィア映画。

 「夏のホラー秘宝まつり2022」という特集で、劇場初公開。

 何故、本作がホラー特集の一本なのかなと思ったが、監督のルチオ・フルチは「サンゲリア」の監督ということらしく、更に本作でもスプラッタのような人体破壊映像が多々ある。

 ナポリで組織で密輸業に携わっていたルカは、何者かに兄を殺される。

 組織の中で裏切り者がいると感じたルカは、それを調べようとするが、ナポリの密輸業を乗っ取ろうとする別の者の存在を知る。

 ルカは兄の復讐のため、その相手に立ち向かっていく。

 かなり殺人シーンの多い作品。

 序盤の殺人シーンはそれ程でもなかったが、徐々にそれはエスカレートし、爆弾で焼け焦げた死体、更に頭を潰されるシーンなど、確かにホラー映画を思わせるような人体破壊シーンが続いていく。

 女性にも容赦無しという感じで、バーナーで顔を焼かれるシーンや、体を痛めつけられるシーンがある。

 結構、ルカも痛めつけられることもあり、寝室で倒れているところを妻が発見するシーンでは、ルカは死んでいるのではないかと思うぐらいの惨状であったな。

 兄や仲間を殺された男が、復讐のために立ち上がるという展開は王道であるが、ラストの対決シーンでは、意外な人物たちがルカに手を貸すという展開となる。

 話の展開は興味深く、スプラッタとも言えそうな人体破壊シーンなども興味深いサスペンス・アクションであった。

/5

監督:ルチオ・フルチ
出演:ファビオ・テスティ、マルセル・ボズフィ、イヴァナ・モンティ
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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