こんなに大勢が犬死なんて
南北戦争末期のアメリカ西部。“善玉”ブロンディと“卑劣漢”テュコはコンビを組み、詐欺まがいの手口で賞金を荒稼ぎしていた。
ある日、彼らは瀕死に陥った兵士から、巷で噂されていた20万ドルの金貨の隠し場所を聞く。
ブロンディとテュコは互いを出し抜く機会を狙いながら大金の行方を追うが、そこへ以前からその大金を探していた“悪玉”エンジェルも加わり、三つどもえの戦いが幕を開ける。(「作品資料」より)
〝ドル3部作〟「夕陽のガンマン」に続く鑑賞。
1967年製作、日本初公開も同じ年であるマカロニ・ウエスタン。
南北戦争のさ中、賞金稼ぎのブロンディと懸賞金の懸けられたトゥコはイカサマを仕掛け、懸賞金を巻き上げ、山分けしていた。
そんな中、略奪された20万ドルの隠し場所を知った2人は、その金を見つけようとするが、北軍の南軍捕虜収容所員のエンジェルもその金を狙っていた。
協力しながらも、お互いを信用していないブロンディとトゥコ、そしてエンジェルによる20万ドルの争奪戦が繰り広げられる。
マカロニ・ウエスタンと言っても、前2作とは毛色が違っていたな。
原題から、ブロンディを善玉、エンジェルを悪玉、トゥコを卑劣漢と位置付けて物語を展開させる。
もちろん早撃ちを披露するシーンは何度もあるが、最終目的が隠された大金ということが違いを感じさせたのかな。
トゥコのキャラが、意外と射撃の名手で、日和見なところが笑いを誘ったりする。
南北戦争下ということで、戦争の悲哀を表すようなシーンも多かったな。
ほぼ3時間という長編であったが、飽きることなく観られた1本であった。
/5
監督:セルジオ・レオーネ
出演:クリント・イーストウッド、リー・ヴァン・クリーフ、イーライ・ウォラック、マリオ・ブレガ、チェロ・アロンゾ、ルイジ・ピスティッリ
於:グランドシネマサンシャイン池袋
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