静かにして、あの人に聞かれる
ニューヨークで暮らすエマは歌手を目指しているが、オーディションに落ち続け自信を失っていた。
そんな中、父が入院したとの報せを受けた彼女は、恋人セバと一緒に故郷イタリアへ向かう。父は面会謝絶となっており、母に理由を聞くと、急に暴れ出した父から殺されそうになったという。
その夜、実家に泊まることになったエマは、ガラクタ修理が趣味の父の隠し部屋で古いラジオを見つける。すると突然ラジオから音楽が流れ出し、エマが不審に思いながらスイッチを切ると、その瞬間「何か」の気配を感じ。(「作品資料」より)
音が鳴ると現れる〝何か〟の恐怖を描いたホラー。
ニューヨークで歌手を目指すエマは、父親が怪我をしたという報せを聞き、故郷のイタリアへ行く。
実家で古いラジオを見つけるエマ。
そのラジオが鳴り、そこから人の声が聞こえる。
そして、音が鳴ると姿を現す何かに襲われる。
そんなエマが体験する恐怖の一夜を描いている。
ラジオを点けると姿を現し、消すと消える。
また点けると現れるが、近づいている。
もう点けなければいいのにと思うのだが、点けてしまうんだな。
ラジオに限らず、電話や話し声でさえもそれは現れる。
音を立てられずに家の中にいるエマは、果たしてこの恐怖から逃れることが出来るのか。
音を立てられない設定は「クワイエット・プレイス」、点けると現れるというのは「ライト/オフ」に似ていたな。
何となくゴシック・ホラー的な雰囲気もあり、恐怖感もあって面白かった。
ことが解決したと思われた後、少し長めの映像があり、ラジオの行方を追い、続編を匂わせるのだが、方向が変わっていく。
またユニバースという感じで、新たな恐怖が描かれる作品が製作されそうである。
/5
監督:アレッサンドロ・アントナチ、ダニエル・ラスカー、ステファノ・マンダラ
出演:ペネロペ・サンギオルジ、ロッコ・マラッツィタ、ルチア・カポラーソ、ダニエル・デ・マルティーノ
於:ヒューマントラストシネマ渋谷
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