昨夜夢を見た
選択肢を奪われ、自分の人生を取り戻そうと格闘する男、海で失踪し帰還するも別人のようになった妻を恐れる警官、卓越した教祖になると定められた特別な人物を懸命に探す女。
三つの奇想天外な物語が共鳴していく。(「作品資料」より)
3つの話で綴られるオムニバス作品。
3つの話の出演者は同じ俳優たちで、話は続いているのかなと思ったら、登場人物はそれぞれ別人のようであった。
そして話も繋がりはないのだが、それぞれ奇妙な感じの話だったな。
これまで会社の上司に言われるがままに生きてきたロバート。
ある依頼を断ったことで、見放されてしまう。
再び上司からの信頼、愛を取り戻そうと奮闘する。
次に行方不明になっていた妻が無事に戻ってくるが、彼女が別人だと疑う警官。
更に、ある能力を持つ人物を探す女性の話と続いていく。
徐々に現実感から微妙にズレていく感じで、摩訶不思議であり、コミカルな話でもあった。
何かを求めようとする姿にユーモラスな感じを受ける。
加えてグロテスクで凄惨とも思えるシーンもある。
ちょっとストーリーとしては理解し辛いものもあったな。
展開自体は興味深く、気になるもので惹き込まれはする。
同じ出演者が3つのストーリーで別人として登場し、ちょっと変わったストーリーを紡ぎ、面白い作品だった。
3時間くらいある作品だったが、長さは感じなかったな。
/5
監督:ヨルゴス・ランティモス
出演:エマ・ストーン、ジェシー・プレモンス、ウィレム・デフォー、マーガレット・クアリー、ホン・チャウ、ジョー・アルウィン、ママドゥ・アティエ、ハンター・シェイファー
於:グランドシネマサンシャイン池袋
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます