CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-358「IT イット “それ”が見えたら、終わり。」(アメリカ)

2017年12月30日 18時31分46秒 | アメリカ映画
みんな下で浮かんでいる
 1988年、アメリカの田舎町デリー。町では子供ばかりが行方不明になる不可解な事件が続いていた。
 ある日、内気で病弱な少年ビルの弟ジョージーも1人で遊んでいる時に何者かに襲われ、道端の排水溝に姿を消してしまう。以来、弟の失踪に責任を感じていたビルはある時、見えるはずのないものを見てしまい恐怖に震える。
 やがて、眼鏡のリッチーや悪い噂のあるベバリーなど同じような恐怖の体験をしたいじめられっ子の仲間たちと協力して、事件の真相に迫ろうとするビルだったが。(「allcinema」より)


 スティーヴン・キング原作の小説を映画化したホラー。

 “それ”によって苦しめられる少年少女たちが、その謎を探り、立ち向かっていく様を描いている。

 何かしらトラウマや恐怖を抱えているが故に、“それ”によって苦しめられる七人の少年少女。

 “それ”による恐怖を描きながら、それぞれが抱える悩みや苦しみを描く、ちょっとした青春ストーリーにもなっている。

 時代設定は、1988年であったが、負け組と称されるビルたちに、彼らをいじめるヘンリーの存在など、どことなく「スタンド・バイ・ミー」を思い出させるものがあったな。

 
 “それ”の姿は、冒頭、ビルの弟、ジョージーが行方不明となる顛末で、早々に明らかにされる。

 ピエロの姿をした“それ”は、ビルたちが抱える恐怖の対象に姿を変えては、彼らに迫り来る。

 もうちょっと恐怖の雰囲気を醸し出す演出、特に赤い風船の醸し出す恐怖があるかなと思ったが、突然姿を現したり、大きな音を出すなどして驚かせるなど、直截的な恐怖演出の方が多かったな。

 “それ”は大人には見えず、“それ”によって連れ去られた子供たちが行方不明となっている。

 “それ”の存在の理由、子供たちを狙う理由がやや判りにくいところがあったかな。

 ビルたちが最後に立ち向かっていく中で、結構直接的な攻撃が有効というのも、やや納得し辛いところはあったが、“それ”は幻覚ではなく、現実に存在するものということだったのかな。


 一件落着と思われるラスト・シーンで現れるタイトル・コールと「第1章」の文字。
 続編を考えているということだろうな。

 直截的とはいえ、たたみかけるような恐怖シーンと、ビルたち仲間で一致団結していく様や、成長していく様が見られ、惹き込まれる一本であった。

/5

監督:アンディ・ムスキエティ
出演:ジェイデン・リーバハー、ビル・スカルスガルド、ジェレミー・レイ・テイラー、ソフィア・リリス
    フィン・ウォルフハード、ワイアット・オレフ、チョーズン・ジェイコブズ、ジャック・ディラン・グレイザー
    ニコラス・ハミルトン、ジャクソン・ロバート・スコット、ステファン・ボガルト、モリー・アトキンソン
於:新宿ピカデリー

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 17-357「フォロイング」(タ... | トップ | 17-359「フラットライナーズ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

アメリカ映画」カテゴリの最新記事