19-069「移動都市 モータル・エンジン」（アメリカ）

即決買取で決めようじゃない
　たった60分で文明を荒廃させた最終戦争から数百年後の世界。そこでは、人々が地を這う車輪の上に都市を創り、移動しながら他の都市を狩り、資源や労働力を奪うという、まさに都市が都市を喰らう壮絶な戦いが日夜繰り広げられていた。
　恐るべき野望を秘めたサディアスが牛耳る巨大移動都市ロンドンは、そんな弱肉強食の世界で圧倒的な力を誇示し、小さな都市を次々と飲み込み成長を続けていた。
　ある日、一人の少女ヘスター・ショウが、そのロンドンへの潜入を図る。目的は亡き母の仇を討つこと。
　そのためにロンドンに抵抗する“反移動都市同盟”と手を組み、過酷な戦いへと身を投じていくヘスターだったが。（「allcinema」より）


　最終戦争によって文明が崩壊した遠い未来の世界。

　地上を移動する都市を建設し、人々はそこで暮らしていたが、大きな都市は移動しながら小さな都市を狩り、資源や労働力を奪ったりしていた。

　そんな世界で、ある復讐を果たすため戦いに身を投じる少女、ヘスター・ショウ。

　彼女のサバイバルと世界の運命を描いたＳＦアクション。


　移動都市と言うと、新しい設定に感じるが、ＳＦ的にはよくある設定かな。

　アニメながら「ニンジャバットマン」では、移動する城同士がぶつかり合うという設定もあったな。

　現在の技術だとこれぐらいの映像は出来るのだろうという、移動都市の構造や動きが映し出されるのだが、やはり見応えはあったな。

　人間の愚かな行為によって崩壊する文明。
　そして、そんな中、また新たに愚かな行為を成そうとする者に対し、それを止めようと立ち上がる者たち。

　ＳＦアクションの内容としても鉄板ではあったかな。

　ヘスター・ショウは、母親を殺し、今はロンドンで指導者となっているサディアスに対する復讐の機会を狙っていた。

　サディアスはある野望を抱え、それが、移動都市に対抗する、反移動都市同盟崩壊の危機に結びつく。

　個人の復讐が、やがて世界を救う戦いへと変わっていく。

　８歳で母親を亡くし、過酷な世界で一人となってしまったヘスターがどのように生きてきたかが、彼女に絡んだ人物が現れるごとに明らかになっていく。

　そして、偶然ヘスターと一緒に行動することになった、ロンドン生まれの青年、トム。

　お互いの過去を知り、ロンドンの真実を追ううち、徐々に惹かれ合っていく。

　
　過酷な運命を背負った少女の闘い、そして大きな権力に対する闘い。

　移動する都市や、空中戦などはスピード感もあって、楽しめるエンターテインメントであった。

/５

監督：クリスチャン・リヴァーズ
出演：ヘラ・ヒルマー、ロバート・シーアン、ヒューゴ・ウィーヴィング
　　　ジヘ、ローナン・ラフテリー、レイラ・ジョージ
　　　パトリック・マラハイド、スティーヴン・ラング、カレン・ピストリアス
於：ＴＯＨＯシネマズ新宿