ヒーローに変身したら、靴も変えなくちゃ
貧困と暴力がはびこるローマ郊外の荒廃した街。窃盗で食いつなぐしがないその日暮らしの孤独なチンピラ、エンツォ。
ある日、警察に追われ飛び込んだ川で放射能を浴び、鋼の肉体と超人的パワーを手に入れる。最初はそのスーパーパワーを持て余し、悪事に利用するのみだったエンツォだが、ひょんな成り行きから、唯一の友セルジョを殺したギャングのボス、ジンガロからセルジョの娘アレッシアを守るハメに。
そのアレッシアはどうやら現実との区別がつかない妄想の世界に生きているようで、エンツォを熱愛するアニメ「鋼鉄ジーグ」の主人公・司馬宙(シバヒロシ)と同一視して慕うようになるのだったが。(「allcinema」より)
永井豪原作の日本のアニメ「鋼鉄ジーグ」をモチーフとしたヒーロー・アクション。
「鋼鉄ジーグ」の名は耳にしたことはあったのだが、アニメを観たことはなかったな。
イタリアでも放映されて人気があったとのこと。
主人公のエンツォは、盗みなどをして暮らしているチンピラで、冒頭警察に追われるシーンから始まる。
その途中、川の中へ飛び込んだ時に廃棄されていた物質に触れたことから体に異変が生じ始める。
建物の9階から落下しても命を落とさなかったことでおかしいなと思ったが、その後部屋のドアをぶち破ったりすることから、エンツォが超人的なパワーを得たことが判る。
ポスター・ビジュアルなどからは予想していなかったが、超人的なパワーを得たヒーローものだったんだな。
しかし、エンツォは最初、その力を使って金を盗むなどして悪事を働くのだが、ひょんなことから知り合いの娘、アレッシアと行動を共にすることになる。
そのアレッシアが「鋼鉄ジーグ」のファンで、力を持ったエンツォを「鋼鉄ジーグ」の主人公、司馬宙と同一視するようになる。
アレッシアはどうやら過去に心に受けた傷によって空想の世界に生きるようになったよう。
そんなアレッシアと接するうちにエンツォの心にも変化が起きてくる。
話だけだと、よくあるヒーローもののような感じであるが、全体に流れる雰囲気とエンツォの風貌、様子からはヒーローという感じは受けず、しいて言うならダーク・ヒーローもののような雰囲気の作品だったな。
他のヒーローもののような派手さもなく、コスチュームをまとうこともない。
しかし、基本に流れるのは、ヒーローとしての覚醒である。
ちょっとダークな雰囲気とオーソドックスな話の流れには惹き込まれるものがあったな。
巨大な力を持つことになる敵も登場するが、このジンガロという男もいわゆるゲス野郎で、いかにも悪役という感じであった。
日本やアメリカのヒーローものとは違う雰囲気の作品で、結構面白い一本だった。
邦題が直訳的なもののような感じであるが、このタイトル、しっかりとオープニングに日本語で出てきて、原題のサブタイトルのようなものだったんだな。
/5
監督:ガブリエーレ・マイネッティ
出演:クラウディオ・サンタマリア、ルカ・マリネッリ、イレニア・バストレッリ、ステファノ・アンブロジ
マウリツィオ・テゼイ、フランチェスコ・フォルミケッティ、ダニエーレ・トロンベッティ
アントニア・トゥルッポ、サルヴァトーレ・エスポジト、ジャンルカ・ディ・ジェンナーロ
於:新宿武蔵野館
貧困と暴力がはびこるローマ郊外の荒廃した街。窃盗で食いつなぐしがないその日暮らしの孤独なチンピラ、エンツォ。
ある日、警察に追われ飛び込んだ川で放射能を浴び、鋼の肉体と超人的パワーを手に入れる。最初はそのスーパーパワーを持て余し、悪事に利用するのみだったエンツォだが、ひょんな成り行きから、唯一の友セルジョを殺したギャングのボス、ジンガロからセルジョの娘アレッシアを守るハメに。
そのアレッシアはどうやら現実との区別がつかない妄想の世界に生きているようで、エンツォを熱愛するアニメ「鋼鉄ジーグ」の主人公・司馬宙(シバヒロシ)と同一視して慕うようになるのだったが。(「allcinema」より)
永井豪原作の日本のアニメ「鋼鉄ジーグ」をモチーフとしたヒーロー・アクション。
「鋼鉄ジーグ」の名は耳にしたことはあったのだが、アニメを観たことはなかったな。
イタリアでも放映されて人気があったとのこと。
主人公のエンツォは、盗みなどをして暮らしているチンピラで、冒頭警察に追われるシーンから始まる。
その途中、川の中へ飛び込んだ時に廃棄されていた物質に触れたことから体に異変が生じ始める。
建物の9階から落下しても命を落とさなかったことでおかしいなと思ったが、その後部屋のドアをぶち破ったりすることから、エンツォが超人的なパワーを得たことが判る。
ポスター・ビジュアルなどからは予想していなかったが、超人的なパワーを得たヒーローものだったんだな。
しかし、エンツォは最初、その力を使って金を盗むなどして悪事を働くのだが、ひょんなことから知り合いの娘、アレッシアと行動を共にすることになる。
そのアレッシアが「鋼鉄ジーグ」のファンで、力を持ったエンツォを「鋼鉄ジーグ」の主人公、司馬宙と同一視するようになる。
アレッシアはどうやら過去に心に受けた傷によって空想の世界に生きるようになったよう。
そんなアレッシアと接するうちにエンツォの心にも変化が起きてくる。
話だけだと、よくあるヒーローもののような感じであるが、全体に流れる雰囲気とエンツォの風貌、様子からはヒーローという感じは受けず、しいて言うならダーク・ヒーローもののような雰囲気の作品だったな。
他のヒーローもののような派手さもなく、コスチュームをまとうこともない。
しかし、基本に流れるのは、ヒーローとしての覚醒である。
ちょっとダークな雰囲気とオーソドックスな話の流れには惹き込まれるものがあったな。
巨大な力を持つことになる敵も登場するが、このジンガロという男もいわゆるゲス野郎で、いかにも悪役という感じであった。
日本やアメリカのヒーローものとは違う雰囲気の作品で、結構面白い一本だった。
邦題が直訳的なもののような感じであるが、このタイトル、しっかりとオープニングに日本語で出てきて、原題のサブタイトルのようなものだったんだな。
/5
監督:ガブリエーレ・マイネッティ
出演:クラウディオ・サンタマリア、ルカ・マリネッリ、イレニア・バストレッリ、ステファノ・アンブロジ
マウリツィオ・テゼイ、フランチェスコ・フォルミケッティ、ダニエーレ・トロンベッティ
アントニア・トゥルッポ、サルヴァトーレ・エスポジト、ジャンルカ・ディ・ジェンナーロ
於:新宿武蔵野館
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