CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-325「ゲット・アウト」(アメリカ)

2017年11月13日 22時53分47秒 | アメリカ映画
君の目で世界を見たい
 ニューヨークに暮らす黒人青年のカメラマン、クリス・ワシントン。
 白人の恋人ローズ・アーミテージから実家に招待されるが、彼女の両親は娘の恋人が黒人であることをまだ知らず不安を隠せない。しかし、いざアーミテージ家に着いてみると、まったく心配ないというローズの言葉通り、家族みんなクリスを温かく歓迎してくれた。それでも、使用人として働いている黒人の姿に妙な胸騒ぎを覚えてしまうクリス。
 翌日、亡くなったローズの祖父を讃えるパーティが開かれ、多くの招待客が集まる中、白人ばかりに囲まれ居心地の悪さを感じるクリスだったが。(「allcinema」より)


 黒人青年のクリスは、恋人である白人女性、ローズの実家へ行くことになる。

 黒人の自分が白人の恋人の家族と会うことに多少の不安を感じるクリス。

 ローズは問題ないと言うが、クリスの心配はもっともなもの。

 白人家族を訪れた黒人のクリスが差別から来る脅威を受けるような話かと思っていたが、もっと深い恐怖と驚きのある作品だった。


 ローズの家族、アーミテージ家はクリスに対して非常にフレンドリー。

 心配は杞憂かと思われたが、ところどころ家族が語る言葉の端々に怪しい感じを受ける。

 更にアーミテージ家には男女の黒人使用人がいるが、その話し方など、クリスの知る黒人とはかなりの違和感がある。

 ローズの母親は精神科医ということで、催眠療法を施したりしており、ルイスも催眠術をかけられたりするが、物語の展開はなかなか読めない。

 翌日には亡くなった祖父を讃えるパーティと言われるものが開かれ、白人ばかりが集まってくる中、一人の黒人青年がいる。

 クリスが彼の写真を撮ろうとし、フラッシュを焚いた瞬間、青年は豹変し、「ゲット・アウト(出て行け)!」と叫びながら、クリスに迫ってくる。

 何かがおかしいと感じていたクリスは、これを機にローズと一緒に実家から出ようとするが、そこから事件が展開していく。


 アーミテージ家の秘密は予想だにできないもの。
 恐怖というより驚きを感じるものだったな。

 そして黒人使用人たちの正体が明らかにされる展開となるが、ここはちょっと驚かされたな。

 フラッシュを焚かれた青年が叫んだ「ゲット・アウト!」という台詞が意味するものも判ってくる。


 不可解な状況から思ってもいなかった事実を明かすという話に仕上がっており、先の読めない展開で、興味惹かれる作品だったな。

/5

監督:ジョーダン・ピール
出演:ダニエル・カルーヤ、アリソン・ウィリアムズ、ブラッドリー・ウィットフォード
    ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、キャサリン・キーナー、スティーヴン・ルート
    リルレル・ハウリー、ベッティ・ガブリエル、マーカス・ヘンダーソン、レイキース・スタンフィールド
於:池袋シネマ・ロサ
    

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