CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

18-068「悟空伝」(中国)

2018年03月11日 22時06分50秒 | 中国映画
斉しい心で、天から雨を
 天宮に住みすべてを統治する女神・上聖天尊は、神に逆らう魔王を粛清するよう天帝からの天命を受け、魔王を滅する。
 魔王は猿に転生、孫悟空となり、戦いで滅ぼされた故郷・花果山を再び美しい姿に戻すため、そして神々に復讐するため天宮へ。そして万物の宿命を司る天機儀を破壊し天界を潰そうとする。
 それを察知した武神・楊戩と、上聖天尊から孫悟空暗殺を命じられた護衛神・天蓬 が行く手を阻み、さらには孫悟空に恋心を寄せる阿紫を加え、天地境界の橋の上で激しく衝突した。
 激闘の中、橋が崩落。人間界へ落下し仙力を失ってしまった彼らは、想像を絶する事態に巻き込まれる。(「KINENOTE」より)


 近年、「西遊記2 妖怪の逆襲」やアニメなど、中国では「西遊記」を題材にした作品が多いなと感じる。

 本作も、その主人公、孫悟空を題材とした作品ではあるが、ちょっと異色。

 三蔵法師や沙悟浄、猪八戒らは出てこない。
 ちょっと猪八戒っぽいキャラクターは登場していたが。


 天地で大暴れしていた魔王を、天宮を統べる上聖天尊は天帝から天命を受け、激闘の末滅ぼす。

 その魔王は猿へと転生、孫悟空となり、戦いで滅ぼされた花果山を復活させるため、天宮へと向い、神々に復讐を果たそうとする。

 ちょっとダーク・ヒーローっぽい孫悟空。

 そんな天宮にある、万物を司る天機儀を破壊しようとする孫悟空の行く手を阻もうとするのが、武神・楊戩や護衛神・天蓬。

 物語は孫悟空と彼らの戦いだけではなく、戦いの勢い余って地上に落ち、妖力を失ってしまい、そんな彼らの前に現れる、雲の形をした妖魔と住民たちと力を合わせて戦うという展開もある。

 そこでは敵対していた孫悟空や楊戩、天蓬、そして孫悟空に少なからず想いを寄せるようになる阿紫らに仲間意識が芽生えていく。


 VFXを使った映像によって天宮などが描かれ、更にアクション・シーンもVFXを駆使した映像で繰り広げられる。

 どれだけ大きくなるんだという如意棒を使っての戦いや、どこまで続いているんだこの世界というような戦いのシーンは、見応えはあったな。

 しかし、ちょっと変わった孫悟空像とその戦いの行く末が興味深い作品であった。

 地上で戦うことになる妖魔が、実はあれになるとは予想していなかったな。


 運命に抗いながら、大きな相手に立ち向かう孫悟空の姿を描き、ちょっとダーク・ヒーローっぽい雰囲気を入れ、クライマックスも切ない展開を見せ、なかなか面白い作品だった。

/5

監督:デレク・クォック
出演:エディ・ポン、ショーン・ユー、ニー・ニー、オウ・ハオ
    フェイ・ユー、チェン・シュアン、チャオ・シャン、ヤン・ディー
於:シネマート新宿

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