19-041「スネーク・アウタ・コンプトン」（アメリカ）

低予算のホラーのようだ
　アメリカ屈指の犯罪多発エリアとして知られるカリフォルニアのコンプトンで、キャムと仲間たちは悶々とした日々を送りながら、悪名高いこの街を抜け出し、ラップで一発当てようと目論んでいた。
　そんなある日、大手レコード会社のスカウトの目に留まり、一躍スターダムへ駆け上がるオーディションを受けるチャンスを得る。しかし、リーダーのキャムが悪徳刑事による理不尽な拘束を受けてしまう。
　さらに、ラップ好きの巨大スネークが街に突如出現し、彼らに襲い掛かる。（「KINENOTE」より）


　生物オタクのバーケルの実験によって巨大化した蛇が街で暴れるパニック・アクション。

　それに対抗するのは、ラップで街を出て一発当てようと考えているキャムとその仲間。

　ラップとモンスターを融合させたパニック・サバイバル・コメディ。


　ロサンゼルスの南に位置する、犯罪率の高いコンプトンという街を舞台にしているが、どうやら「ストレイト・アウタ・コンプトン」というラッパーたちを描いた作品のパロディになっている模様。
　観たことはないのだが。


　モンスター映画と言えども、基本はコメディ。

　結構お下劣な笑いも多かったな。

　どいうわけかリズムに引き寄せられる巨大スネーク。

　それに対するキャムたちラッパーだが、「トレーニング・デイ」をパロった悪徳警官と新人警官の二人組みも登場し、巨大スネークに立ち向かう。

　クライマックスには感染したアンデッドも登場するような展開となるが、そこのあたりは収束されていなかったな。


　幾つかのパロディを交えたパニック・サバイバル・コメディだったが、笑いは微妙なものも多かった。

　巨大スネークを捕らえようと新人警官が便器の下に手を突っ込んだ後の惨劇で「時計を失くした」の台詞はちょっと笑えたな。

　それでも、はまり辛い笑いが多い作品だった。

/５

監督：ハンク・ブラクスタン
出演：リッキー・フラワーズＪｒ．、モータウン・モーリス、ドンテ・エシエン
　　　タルカン・ドスピル、アウレリア・マイケル、エリック・エリクソン
於：ヒューマントラストシネマ渋谷