CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-182「鬼手」(韓国)

2020年11月07日 12時35分41秒 | 韓国映画
死を前にして未練を持つな
 父が自ら命を絶ち、母に捨てられた貧しい少年グィスは、最愛の姉までも失い、天涯孤独の身となってしまう。
 そんなグィスが地獄のような現実を生き抜く唯一の術は、生前の父から伝授された囲碁だった。ある一匹狼の棋士にその才能を見込まれたグィスは、山寺での猛特訓によって類い稀な才能を開花させ、心身共に逞しい大人へと成長。
 やがて、下山して裏社会のスゴ腕棋士たちを次々と撃破したグィスは、姉を死に追いやった悪魔のような最強棋士ファン・ドギョンへの復讐を果たすため、人生のすべてをかけた決戦に挑む。(「KINENOTE」より)


 賭け碁の世界で、最強棋士によって姉を死へ追いやられた男が、復讐を果たすために戦いを挑む姿を描いたノワール・アクション。


 グィスは少年時代、たった一人の身内であった姉を、囲碁の最強棋士、ファン・ドギョンによって死に追いやられる。

 復讐を果たすため囲碁の訓練を受けたグィスは、数々の相手と戦いながら、ファン・ドギョンへと迫っていく。

 囲碁の世界を描いた作品なので、頭脳を駆使した囲碁の対局が繰り広げられる話なのかなと思っていたが、そうではなかったな。

 命を狙われるグィスが、格闘に挑むアクションもあれば、囲碁の対局自体にも命を賭けたものや裏に隠されたからくりが見られたりする。

 命をも奪いかねない仕掛けを施した碁盤での対局。
 霊能力を持っているような占い師との対局や線路上での対局など、尋常ならざる対局の様子も描かれる。

 クライマックスは、究極の100人対局。しかも致命傷にもなり得る怪我を負っての対局。

 姉の死の復讐を果たそうとするグィスであるが、そのグィスと師匠によって死に追いやられることとなった男の息子が、グィスに復讐しようと迫っても来る。

 果たして、グィスは難敵を倒しながら、ファン・ドギョンへの復讐を果たすことが出来るのか。


 囲碁とアクションというと「神の一手」という作品を思い出すのだが、本作はそのスピンオフという位置づけだったらしい。

 囲碁のルールが判らないので、対局自体は理解し辛いものの、それはあまり関係なく、戦いの過程での緊迫感やアクションを堪能することの出来る作品であった。

/5

監督:リ・ゴン
出演:クォン・サンウ、キム・ヒウォン、キム・ソンギュン、ホ・ソンテ
   ウ・ドファン、ウォン・ヒョンジュン、パク・サンフン、チョン・インギョム
於:シネマート新宿

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