鉛筆を折ってどうする
1994年、台北。予備校「成功補習班」に通うチャン・ジェンハン、チェン・シャン、ワン・シャンハーの3人組は、予備校で「成功三剣士」と呼ばれる問題児だった。
卒業後それぞれの人生を歩んでいた彼らは、入院中の恩師シャオジーを見舞うため久々に再会。先生の言葉をきっかけにかつて通った予備校を訪れ、懐かしい青春の日々を振り返る。
高校3年、大学入試まで残り約1カ月となったある日、成功補習班に代理講師シャオジーが着任してくる。
シャオジーは枠にとらわれない授業で生徒たちに寄り添い、3人は自分らしく生きるシャオジーと過ごすうちに、それぞれ自分自身と向き合うようになっていく。(「作品資料」より)
現在、それぞれの道を歩んでいた3人が、予備校の恩師であり、今は入院しているシャオジーの見舞いに訪れる。
シャオジー先生が予備校のことを口にしたことから3人は今は閉鎖されている予備校を訪れる。
そして3人は予備校の頃、シャオジー先生が講師として赴任してからを思い出す。
1994年のチャン・ジェンハン、チェン・シャン、和尚と呼ばれていたワン・ジャンハー。
大学受験を控え、予備校に通っていた彼らであるが、勉強以外にも気になることは多々。
バカなこともたくさんやり、恋することもやめられない。
そんな彼らを導くように彼らに寄り添うのが、シャオジー先生。
懐古的な雰囲気はあるが、国が違うので、懐かしさはあまり感じないものの、飯島愛の写真集など日本のアイテムも登場。
そして予告編でも流れていた吉川晃司の〝モニカ〟の台湾バージョンを聴くと、言葉は違えど、懐かしさは感じさせられたな。
これを歌っていたのが、レスリー・チャンだったということに別の感慨も受けたな。
恋のみならず、それぞれの家庭環境や将来の不安など、そして当時はタブー視されていたであろうLGBDの問題も盛り込んでいる。
青春の日々を振り返るという、おそらく誰もが共感してしまう話で、興味惹かれる作品だった。
/5
監督:ラン・ジェンロン
出演:ジャン・ファイユン、チウ・イータイ、ウー・ジエンハー、シャーリーズ・ラム、ホウ・イエンシー
於:シネマート新宿
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