CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

18-056「スウィート・ヘル」(アメリカ・カナダ)

2018年02月26日 00時23分51秒 | アメリカ映画
失恋で死んだのかも、それならマシだ
 アラスカの小さな町。浮気をしている夫の殺害を、殺し屋エルウッドに依頼したリラ。エルウッドは、ロデオの元チャンピオンだったサムが経営するモーテル“スウィート・バージニア”にやって来る。
 そんななか、依頼を遂行したエルウッドだったが、他に二人の男を巻き添えに殺してしまい、静かな町に不穏な動揺が広がっていく。そんなことを、愛人のサムとの関係に夢中な未亡人のバーナデットは、全然気にしていない。一方のサムも、殺し屋にモーテルの一室を貸していることを気付いていなかった。
 リラが金を払うまでモーテルに滞在するエルウッド。しかしリラは、死んだ夫は遺した金よりも借金の方が多いことを知り、途方に暮れていた。
 やがて、ひとつひとつと歯車が狂い出し、事態は血塗られたバイオレンスへと加速していく。(「KINENOTE」より)


 アラスカの田舎町で発生する殺人事件。
 それは被害者の一人の妻、リラが殺し屋に依頼したもの。

 しかし、リラはその依頼料を払えず、途方に暮れる。

 殺し屋のエルウッドは、金の支払いまでモーテルに滞在する。

 そのモーテルは、かつてのロデオ・チャンピオン、サムが経営するもの。

 そしてサムは、殺された男の一人の妻、バーナデットと密かな関係を続けている。


 ちょっと複雑な人間関係の中で展開されるサスペンス・ドラマ。

 エルウッドは、サムに何かと話しかけてきて、食事まで誘ってくる。

 エルウッドがサムに話しかけてくるのには、何か思惑があるのかなと思わせる展開。

 エルウッドはリラに金を払ってもらうのが目的であるが、リラは夫が破産していたことを知り、金が払えず、逃げ出そうとする。

 そんな中、エルウッドに捕まったリラは苦肉の策を提案する。

 それは、サムにも関わりのあるものであった。

 
 少々サスペンスフルとは言い難い、ゆったりとした展開で繰り広げられる。

 エルウッドがサムに話しかけてくる目的は何だろうと気になるところであったが、それは純粋なる気持ちからだったのかな。

 エルウッドが金を手に入れるために最後に起こした犯罪の最中に、彼が採った決断が、少しばかりの思いを表すものだったよう。

 それにしても最後、何故にエルウッドは、あんな早朝に動き出したんだろうと疑問。
 もう少し時間が経てば、簡単に出られたような気もするのだが。

 サスペンスとしては、やや弱めだったかなという気はするが、先行きが読めない展開と、弱めとは言え、底辺に流れる緊張感は楽しめる作品だった。

/5

監督:ジェイミー・M・ダグ
出演:ジョン・バーンサル、イモージェン・プーツ、クリストファー・アボット、ローズマリー・デウィット
    オデッサ・ヤング、ジョセフ・ライル・テイラー、ジョナサン・タッカー、ゲーリー・チャルク
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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