CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-336「香港怪奇物語 歪んだ三つの空間」(香港)

2023年12月17日 22時00分49秒 | 香港映画

恐怖に直面した時、本性が表れる

 <アパート>アパートの1階で、全身水浸しで顔面蒼白の溺死者らしき幽霊に遭遇したネット小説家のアチー。慌てて部屋に戻り、下の階に住むカッチャイに助けを求めると、カッチャイをはじめ他の入居者である霊感婆さん、ランおじさんも同じ幽霊を目撃したという。

 4人は幽霊の出現が4階に住む謎の男に関係していると疑い、その男の部屋を訪ねると、部屋から出てきたのは数々の殺人を犯してきた伝説のヤクザ、ホー・フンだった。5人は幽霊退治に立ち上がるが、霊感婆さんとランおじさんが命を落としてしまう。

 残されたアチー、ホー、カッチャイの3人は幽霊の正体を突き止めようと奔走、やがてある驚愕の事実が浮かび上がる。(「作品資料」より)

 

 香港を舞台に、3ヶ所で起こる不気味な日常を描いたサスペンス・スリラー。

 3人の監督が3つの話を描くオムニバス。

 「暗い隙間」では、かつて死体を目撃した女性が一人暮らしを始めてから、再び死体の目に怯える。

 「デッドモール」では、モール内でライブ配信をしていた男が、ガスマスクの女性と怪しげな警備員に追いかけられる。

 「アパート」では、アパートの階段に溺死者らしき女性の姿を見た住人たちが、怯える姿が描かれる。

 それぞれ霊らしきものに怯えながら、何とか状況を打破しようとする人々。

 「デッドモール」では、配信をしているヨンがいるモールは、かつて火事があり、多くの犠牲者を出した場所だということが判り、その霊がいるのではないかという噂もある。

 ホラー・テイストではあるが、「デッドモール」と「アパート」は、コミカルな要素も多かった。

 それぞれ霊らしきものの存在に怯え、どのような展開になるのか興味深かった。

 ネタバレになってしまうが、全ての作品の顛末で、霊の存在は消されてしまう。

 結局、霊は1つも出てこない作品であるが、先行き気になる展開であった。

/5

監督:ホイ・イップサン、フルーツ・チャン、フォン・チーチャン

出演:チェリー・ガン、ン・ウィンシー、ケルビン・クァン、ヴァン・チャン、ローレンス・チェン、ジェリー・ラム、セシリア・ソー、チュン・シューイン、ヨン・ワイルン、レイ・イッキウ、リッチー・レン、ソフィー・ン、チャン・チャームマン、ポール・チェー、ベイビー・ボー、マック・ウィンナム

於:新宿シネマカリテ


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