営業という仕事
すでに定年して去った世界ではあるのだが、以前 営業という仕事にはまったことがある。
純粋に営業だった。
でも、あまりに出来なくてその仕事からは足を洗った。
自分には合わなかったし、出来なかった。
営業の仕事をしているとたくさんの人と出会う。
まだ社会に出てそんなに経験を積んでいない頃よく言われたことがある。
「いくら事実でも本当のことを言って客様を怒らせてはだめだ」
営業の現場とはそういうものである。
言ってる意味はなんとなくわかる。
でもどうにもすっきりと腑に落ちない。
事実を事実と言えないという事は半ば嘘をつくと言うことである。
現代の言葉に直すと「忖度をする」と言うことである。
社会の現場とはそういうものである。
相手が怒るから忖度をして嘘をつかなければならない。
日本の社会がもともとそういうものであるならばニュースで散々見た忖度批判に疑問。
先日の社会的問題となった「忖度」と言う言葉を否定した世の中は一体何だったんだ。
「人の気持ちを忖度しなさい」と言っておきながら。
いくら事実でもそれを押し通すことが良くないと言われてきたのである。
人と人との関係が従来通りに良い関係であればそれが最優先、と。
それによって出来上がった日本の国のこの社会をどうしようと言うのだろう。
そういうことを考えながら現在テレビやネットに出回っている情報と言うものはいかにいい加減なものなのかが見えてくる。
人が関心を持つからメディアは半ば嘘でも大きな声で言って回る。
本当なのかどうかはよくわからない情報。
よくわからない事は言葉の最後に「?」だけつければいいのだろうな。
と、活字までが嘘をついている。
ここで使う「嘘」と言う言葉も嘘を導き出すなら、印象操作。
印象で人は事実を捻じ曲げられる。
その歪んだ情報を事実と認識する。
そういうコミニケーションツールで世界中の人がつながっていく。
その中で殺し合いすら起こってくる。
1つの恐ろしい世界、（一つの次元）が増えたようなものである。
これからは通貨もインターネットに入っていこうとする。
どんな時代に変化していくんだろう？
そう思うとできるだけ近寄りたくなくなってくるのである。
