賃貸住まいの高齢者

単身赴任生活が終わり、定年。でも生活できないから、、どうしよう。。

姥捨山と人工中絶

2020-02-15 07:52:01 | メンタル
老化によって身体に痛みが増える
 
それは生きているだけで感じる痛みなのであろう
 
若い時は痛みもなく行動がスムーズである
 
若い時はとにかく行動することが快感ともいえるほど体がよく動く
 
ところが年齢を重ねるに従って体の端々に違和感が現れて 行動のたびに痛みが増えてきた
 
神経痛すら感じる様になる
 
自分自身で身体が思う様に動いていないことを感じる様になる
 
思った通りに動かない
 
思った通りに行動してるのに目的の様になっていない
 
その上、痛みがある
 
これを老化現象という
 
若い時には楽に動かせるからもっとすごい動きができる様に努力するのが目標になる
 
走ったり飛んだり跳ねたりが楽しい
 
ところが老人になると痛みを感じながら とりあえず動ける様に努力するのが精一杯になる
 
老化現象の果ての努力、それはとりあえず普通に生活するだけの努力が必要になる
 
今までの普通ということが努力なしではできなくなるのだ
 
そして、だんだんと普通の生活ができなくなったら
おそらくそれが努力しても無駄な時を迎える
 
生命活動限界時期なのだろう
 
 
楢山節考という姥捨山の映画があった
 
あれは生きるための生産活動ができなくなって消費発動しかできなくなった
老婆を山奥におぶって行きそこに置き去りにして餓死させるというもの
 
もう働けなくなったから、働かざるもの食うべからずなのだ
 
自然の摂理
 
目の前で死なれてもその始末に困る
 
だから、山奥で屍になってハゲタカにでも屍を食わせたら生きる人間たちの邪魔にならない
 
体も不自由な老婆だから老いてくると頭もボケかけてくるからあまり我儘も言わなくなってるから反抗すらしない
 
そういう古いしきたり、昔の村のしきたりを描いていた
 
 
意味してることを別の角度で見直すと、今でもそういう行動が世の中で行われている
 
日本の都会でも行われている
 
それは実態が見えにくいだけである
 
具体的に書いてみる
 
例えば 若い男女が何も考えず性交すること
 
よくあることだ
 
自力ではまだまだ生きていけない若さである
 
そのうち妊娠する
 
なのに育てるだけの所得がない状況も多々ある
 
子供を生んでしまえば たとえ捨てられてもまぁそれを引き取るところもあるかもしれない
 
が、現代ですら、中絶ということができるのだ
 
中絶とは、妊婦のお腹の中の赤子を殺すこと
 
 
一度成長をした人間に対してはボケた老人でも、交通事故で植物人間になってても、人間は死なせてはならない
 
ところが、食わせていけない「まだい意識が覚醒してない心臓を持った命」は人として認めない
 
人して認めないから途絶えさせることが許される
 
それは、寝たきりで生きなくなった老婆は山奥に連れて行って餓死させる行為とほぼ同じ観点で行われている様に感じるのである
 
 
 
意識が覚醒してない命を命とは認めない事
 
六ヶ月目だとか三ヶ月目だとかではなく、生きる人として認めないという観点
 
ならば110歳だからもう死んでいいという事と同義に感じるのだ
 
ボケてきた自分、体がうまく動けなくなって生産活動がなかなか上手にできなくなってきたこの頃、思うのだ
 
世の中の役に立たなくなったら、お腹の中の胎児のように、または、ただ食うしかできなくなった楢山節考の老人のように、世の中で役に立たない自分は食べてはいけない、食わずにただ死を待たなければいけないのだろうなぁ、、、と
 
世の中はどんどん生産性を重視して、お金に換金できない労働者を少なくしてきた
 
稼げない事は「悪」
 
お金が正しい
 
それを「病的」とは感じない
 
一度成長した人間はなかなか放置されない、殺せないかもしれないけれど、人と認めなければ簡単に殺してしまう心理的な行動は、もしかしたら、生産活動できない人間をジトと認められないくなったら、人の社会から追い出してしまうのではないか
 
浮浪者、ニート、年金を納めなければ人間として認めない、と、そういう時代になったら
いや、なりつつあるような気がしている
 
今後、日本社会は低迷期をさらに悪化させるだろう
 
そうなった時に、戦後のような混乱期になって、餓死する老人はさらに増えそうな気配感じてるのである
 
意識の下で、人は結局 ご都合に合わせて、見ないフリをして人殺しを認めてるのではないのか
 
今でも、これからも
 
妊娠中絶の問題が以前も問題視されていたけれど今はあまり叫ばれていない
上に世の中ではまだ行われていて、その目的は結局は「食わせいていけない」事であるのが悲しく思うのである
 
 
食べ物は世の中に捨てるほどあるというのに。

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