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2024.5.5 『空池山』(カライケヤマ・560m)  静かなり夕張の山!

 

 GWの5日は、

前日むかわ町富内への往復で目にした、

満車状態の日帰り入浴施設や、

やはり駐車場が満車で、

テントの数の多さが尋常ではないキャンプ場などの光景が、

気持ちを重くして、

とても遠くへ出かける気にはなれず、

心落ち着く夕張の山に登ることにした。

ただ、慢性的な疲労や、

ふだん仕事が忙しく、

時間が足りなくてやり終えていない、

家のことを抱えているHiromiに、

少しでも時間をやらなければと、

11時に迎えに行った。

おかげでやり終えていない家のことが、

一段落するまでになった。

ホッ・・・

 国道274号線を走り、

夕張市滝ノ上で夕張川に架かる、

「栄農橋」を渡って川向地区に入り、

狭いが舗装された市道を走って、

紅葉山地区で「山夜沢林道」に入った。

そして林道入口から少し入った地点を駐車地とした。

 駐車地から徒歩でスタートすると、

すぐに施錠されたゲートが現れる。

この先の林道の状態はどうか?

毎年その姿が変化する林道だ。

 ゲートから少し先で、

早速崖側の石が崩れて路面を覆っているところに遭遇。

車が走行できる状態ではない。

昨年補修されたばかりの林道だが、

やはり一冬越して荒れている。

その後間もなく、

今度は路面の崩壊だ。

崩れて道幅が半分以下になっている。

こうして毎年補修が必要な事態となり、

林道の維持管理には、

莫大な費用がかかるということだ。

 林道が大きく蛇行を始めるころ、

それを離れて送電線の保守管理用作業道に入った。

これを利用すると、

林道をショートカットすることができる。

しかしこの辺りから私の状態がよくない。

体が重くて足が上がらない。

その後の急登が辛くてたまらない。

そこでHiromiに言わせてしまった、

「無理しなくていいよ、

もう下りるかい?」。

誠にご迷惑をおかけしますが、

このまま続行させていただきます。

 Co.520で急登を終えた。

ここから目指すピークまでは、

小さなアップダウンを繰り返して行く。

樹林の中に刻まれた作業道が、

まるで登山道の様に続く。

そして間もなく作業道を離れて藪に入った。

藪とは言っても、

ここは笹の丈が低いので、

何も問題になることはない。

また、この高原歩きは、

笹原が大変美しく、

私は気に入っている。

時折木々の間から、

「上真谷地」(三等三角点・754m)の向こうに、

融雪が進む『夕張岳』(1,668m)が見える。



 笹原の高原歩きで体調がよくなってきた私。

そして、三等三角点「空池山」。

例の黄色い私製標識があるのだが、

昨年訪れた時には下に落ちていた。

それがこの日は再び小木に、

金属のビスでとめられていた。

このビスを木に打ち込むことに反発する登山愛好家が、

それを外して下に落としたものと解釈していたが、

再び設置したのはどなたか?

 登路ではけっこう暑さを感じたが、

下山は風が冷たくなり少々寒いくらいまでになった。

それでも気持ちよく下って駐車地へ。

この後車中泊の予定で、

安平町追分の「ぬくもりの湯」へ汗を流しに走ったが、

そこも駐車場がほぼ満車!

おまけにこれから入浴しようと言う人が、

ゾロゾロ歩いている。

そんな光景を目にすると、もうダメ!

帰るべ~

 

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2024.4.21 『雨霧山』(アマギリヤマ・509m)  静かな林道歩きに癒されて・・・

 私は相変わらず疲れている。

週6日出勤が続くと、

生活の中でも時間のゆとりがなくなり、

なんだか追い詰められていくような感じになる。

しかしそれも今週いっぱいだ。

今週末が最後の土曜出勤となる。



 昨日は疲れた身体を、

また癒すべく近場の山へと出かけた。

のんびりと長い林道を歩きたくなった。

Hiromiが一緒だと、

そうのんびりもしていられないんだけどねえ・・・

 この朝Hiromiを迎えに行って、

栗山町東山地区へと向かった。

そして東山地区の集会所前に、

無断で駐車させていただいた。

まあ、何度も利用したところで、

誰かに何かを言われたことはない。

だいたい、車なんか1日に何台も通らないし・・・

 集会所から町道を歩いて農道へ。

しばらく田園地帯の中を歩いて行く。

まだ雪が融けたばかりで、

農作業が始まっていないので人の姿はなく、

殺風景な中を歩いた。

そして約1kmほど歩くと、

エゾシカの防護柵ゲートと、

林道ゲートが現れる。

そこで両ゲートを越えて「雨霧林道」に入った。

「雨霧林道」は夕張市南清水沢から始まり、

このゲートで終点を迎える。

つまりこの林道を利用すると、

「雨霧山」のピーク付近で峠を越えて、

夕張へと下って行く。

 ゲートを越えると間もなく、

「築別川」に架かる「泊橋」を渡る。

この「築別川」だが、

地理院地図では「築別川」ではなく、

「東山川」と記されている。

そしてその一本北側を流れるのが、

「築別川」と記されている。

どちらが本当か?

と言う議論になれば、

当然地理院地図に軍配が上がるだろう。

昔はこの地域で一般的に、

この「東山川」を「築別川」と呼ばれていたのかねえ?

 まだ雪が融けたばかりの林道周辺は、

どこも殺風景で寒々しい。

しかし逆にまだ下草がなく、

木々の葉も開いていないので、

夏場には見えない色々なものが目につく。

例えば林道脇を流れる沢も、

夏以降は木々の葉に隠されて、

沢筋を目にすることがなかなかできない。

しかし今はそれをすっきりと見通せる。

だからこの林道を何度か歩いているHiromiが初めて言った、

「沢がなんかいい感じだねえ!」。

Hiromiが周囲の状況を見て、

感じたことを自発的に口にするのはひじように珍しい。

 長い林道は蛇行を続けながら、

徐々に高度を上げて行く。

そしてひと冬を越した林道は、

落石、崩壊、雨裂などの箇所が目立つようになる。

するともうかなり高度が上がり、

西に空知平野と馬追丘陵が見えるようになる。

そこで嫌なものを目にした。

エゾシカの死骸だ。

小動物たちに食べつくされ、

骨だけになっていた。

春先と言うのはこういうものも目に入るので、

私としてはちょっと怖い!

 「雨霧林道」は450で最高標高に達し、

その後は夕張市南清水沢に向かって下降していく。

そこで「雨霧支線林道」に乗り換える。

すると前方に目指す「雨霧山」の、

頂上部が見えるようになる。

間もなくその基部に達し、

藪中の踏み跡をたどると、

『雨霧山』(二等三角点:鬼奥峠)。

ここで気付いたが、

昨年ここに設置された私製標識がなくなっていた。

各山域で見られる独特のデザインの私製標識で、

近くでは栗山町の「坊主山」や、

三笠市の「坊主山」にも設置されている。

誰かが持ち帰ったのか?

あるいは樹木に金属のビスでとめる標識に、

反感を持つ登山者がそれを排除したものか?

いずれにしても設置されて、

1年ももたなかったのではないか?

 下山は林道に戻らず、

ピークから西に下降する尾根にのった。

藪が薄く快適な尾根を下って、

林道を大きくショートカットするのだが、

エゾシカのフンが多くて参る。

もう踏まずに歩くのは不可能!

林道に下った後、

そばの小沢で靴のソールを丁寧に洗った。

そしてまた長い林道を淡々と下り、

途中でいつもの簡単な昼食。

更に歩いて駐車地へ。

疲れた肉体には癒しとなる、

誠に良い林道歩きを楽しめた。

その後夕方にいつもの「反省会」。

 

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2024.3.24 『北川奥』(528m)  静かなる夕張の峰

 月も下旬に入ると、

今の職場は繁忙期となり、

先週末からもう土曜日も出勤だ。

足下の雪が絞まるいい時期に、

週一休みはきつい。

しかしまあ、貧乏暇なし!

頑張って働きましょ!

一昨日の日曜日は、

夕張の山で楽しんだ。

「北川奥」にはこれまでに二度登っている。

いずれも積雪期で、

夕張市南清水沢から、

「熊の沢川」に沿って伸びる林道と、

その支流に沿って伸びる林道を利用し、

林道から尾根に取り付いて登ってきた。

そして今回はアプローチ地点を変え、

道々3号線で夕張に入る手前の錦沢で、

「大蛇の沢川」に沿って伸びる、

旧サイクリングロードを利用することにした。

要するに、

これまでは南側から攻めていたものを、

今度は逆の北側から攻めようということだ。

アプローチ地点には、

駐車スペースがないので、

「錦冬橋」手前の歩道に乗り上げて駐車した。

積雪期にこの歩道を歩く人は、

まずいないだろう。

旧サイクリングロードに下り立つと、

雪面は適度に締まって歩きやすい。

一直線のサイクリングロードを、

ただ黙々と歩いていく。

そして2kmほど歩くと、

サイクリングロードが、

水害で寸断された場面に出くわすので、

それを回避して右手の斜面を登った。

すると間もなくまたサイクリングロードに出る。

ここは二段或いは三段にロードが走っている。

そして、サイクリングロードから更にまた一段上がると、

今度は立派な林道に出る。

しばらく林道歩きとなるが、

ここは秋になると紅葉が美しいところだ。

林道が「大蛇の沢川」の源頭部辺りで、

大きく蛇行を始めたところで、

尾根に取り付いた。

尾根上には作業道が現れるものの、

直に下降を始め、

全く当てにはならない。

作業道を外れて尾根筋を進む。

誠にわかりやすい尾根筋は、

自動的に目指すピークへと誘ってくれる。

おまけになかなか雰囲気のいい尾根だ。

 広かった尾根は次第に狭くなり、

目指すピークの手前では、

東側に樹木がないポイントがあり、

夕張市街地の向こうに広がる、

夕張山地が美しい。

そんな風景を眺めて、

三等三角点「北川奥」。

南側から登るのも面白いが、

北側から攻めるのもまたいい。

ふと気付くと、

そばの小木に私製標識が付けられていた。

栗山町の「天狗山」(四等三角点・330m)や、

当別町の「金沢」(二等三角点・126m)に付けられているものと、

作者が同じであることがわかる。

まだ空腹感がなかったので、

すぐに下山を開始した。

本来は尾根筋を更に先へと進み、

周遊ルートとしたかったが、

この後予定があったので、

登路のルートをそのまま引き返した。

 下山となると、

太陽光が強くなり、

直射日光が当たるところでは、

徐々に雪が腐り出し、

スノーシューを取られることも。

それでも急下降ではHiromiが、

「楽しい!」を連発。

 快調に下って駐車地に戻り、

片付けを済ませ帰途に着いた。

素晴らしい天候の中、

週一登山が最高の条件の中で楽しめたことに感謝!

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2024.3.16 『448m峰』~『517m峰』  夕張で無名峰を結ぶ

 

 先週末の土曜日は、

夕張市で未踏の無名峰に登ることにした。

以前から気になっていたルートで、

無積雪期に利用できるルートかどうかの、

下調べを兼ねて挑んでみた。

 土曜日の朝いつものようにHiromiを迎えに行き、

夕張市へと向かった。

そして夕張市内を走る、

国道452号線の南清水沢で、

「熊の沢川」に沿って伸びる道々に入った。

これは舗装された広い道路で、

2.5kmほど走ると、

突然現れるチェーンゲートで行き止まりとなり、

そこが除雪終点だ。

そしてその先には林道が続く。

かつてこの道々を更に延伸させて、

山を越えた先で栗山町につなげようとしたらしい。

それが自然保護か、

予算の都合で打ち切りとなったのだろう。

まあよくある話しだ。

 道々の終点には人家が一軒あり、

この地で農業を営んでいたようだが、

昨年までは人が住む気配が感じられたものの、

この度はそれを感じることがなく、

とうとうこの地を離れて行ったようだ。

冬季間は人が住む人家があったからこそ除雪されていたが、

今後はどうなるものか・・・

 道々の終点を駐車地としてスタート。

林道を少し行くと分岐となり、

右に枝が伸びて行く。

下山時はこの枝に下って戻る予定だ。

つまりこの分岐を起点に周遊する。

 林道分岐のすぐ先でゲートが現れる。

ここからは「雨霧林道」で、

このゲートから始まり、

「雨霧山」の頂上基部辺りまで登り一辺倒で伸び、

その後は下り一辺倒で、

栗山町東山地区で終息する。

 ゲートから1kmほど歩いた地点で、

右手の尾根に取り付いた。

ここから尾根伝いに地形図上の「488m標高点」から、

「517m標高点」へと縦走する。

取り付き点の急登を終えると、

しばらくトドマツの林の中を、

ゆっくりと高度を上げて進んだ。

すると目の前に壁と表現していいような、

急斜面が現れた。

しかも回避はできそうになく、

これを登りきらなければ尾根の頭に上がれない。

それからは木の枝をつかんだり、

露出した笹の茎を握ったり、

または四つん這いになったりと、

ひどく苦労して登りきった。

体力がかなり消耗した。

尾根筋に出ると、

下から伸びてくる作業道が現れた。

結果、これを利用できたはずだ、

と残念に思えたが振り返る気力も失せていた。

 その後作業道は下降していったので、

それを離れて急斜面のトラバースをすることにした。

斜面は固い層の上に、

新雪が積もって雪崩の危険があったので、

後ろのHiromiに十分間隔を空けるように指示。

そして尾根の先へとつなげて、

「488m標高点」。

尾根上は少々トドマツの幼木の小枝がうるさい部分もあるが、

おおむね快適に歩を進められた。

背後には夕張市の風景が見え隠れする。

そして小さなアップダウンをいくつも越え、

「517m標高点」

なかなかいい尾根だったねえ。



 517からは東に下り行く尾根にのった。

この尾根もまたなかなか快適だが、

この尾根に数日前と思われる、

スノーシューのトレースが残っていたことに驚かされた。

この尾根を登下降したようだった。

しかし夕張の、この名もなき山に、

登る人がいるとは信じられない思いだ。

 尾根筋を下りきると、

「熊の沢川」の支流に沿って伸びる林道に出た。

これは以前にも二度ほど歩いた経験がある林道で、

これを歩いて林道分岐へ。

そこで周遊ルートが完結した。

その後駐車地まで戻り、

Hiromiと夕張の山歩きの楽しさを振り返った。

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2024.3.9 『遠幌加別』(エンホロカベツ・571m)  好天の夕張で!

 先週末の土曜日は、

Hiromiと夕張の山に出かけた。

この日は「本遠」(二等三角点・796m)に登ることにして、

その前々日の木曜日に予定を送っておいた。

私は毎週木曜日の夜に、

その週末の予定を送っている。

ところがHiromiを迎えに行ってしばらく走ると、

「あっ、ピッケルとアイゼン忘れた!」

はいっ、予定変更。

 「本遠」に向かうのと同じく、

夕張市で国道452号線にのって走る。

そして南部夕南町で市道に入った。

それを山に向かって走り、

除雪終点まで入った。

ここは広く除雪されており、

誰がいるわけでもないので、

自由に駐車できる。

秋季に車中泊をしたこともある場所だ。

しかし何のために広く除雪しているのだろう?



 スタートして間もなく、

人家が現れるが、

もう人が住まなくなって久しい。

ここの住人はここでいったい、

どんな暮らしをしていたのだろう?

この先この家はいったいどうなるのか?

いずれ冬季の積雪に押しつぶされてしまうのだろうか?

 人家を過ぎて間もなくカラマツの林を通り抜け、

広い尾根に取り付いた。

Hiromiがこの日も元気よく前を行く。

そして私との間隔がだんだん開いて行く。

また一週間激務に耐え、

この日の活動を楽しみにしてきたんだから、

まあ仕方ないけどねえ・・・

 この日は前日に登った「ふくろう山」同様、

素晴らしい晴天に恵まれ、

濃い青空と緑のトドマツとのコントラストが美しい。

 尾根筋は広くなったり狭くなったりを繰り返す。

そして地形図上の「465m標高点」で、

このルートのほぼ中間点を迎えた。

すると間もなく東側に樹木がない部分に出た。

そこにはこの日登る予定だった、

「本遠」から続く山並みが、

晴天の下でくっきりと見えていた。

思えばこの南の「本遠」から始まって、

北に伸びる尾根は約7km先の「768m標高点」まで、

何度かに分けて歩いて来た。

「夕張は本当に楽しませてくれる」、

とつぶやきながら。

 「本遠」の姿を確認した後は、

一旦細尾根を下り、

広い雪原に出て登り返す。

そして三等三角点「遠幌加別」

この三角点ピークは、

積雪期にしか登ったことがないので、

標石を目にしていない。

今年は挑んでみようか?

ただ、このピーク手前の雪原は、

樹木がないので、

かなり激しい笹漕ぎを強いられるだろう。

 下山は登路のルートを下った。

そして駐車地へ。

この時点でまだ10時だったが、

私は三日目で少々疲労が溜まっており、

HiromiはHiromiで、

新居の色々をするために帰途に着いた。

それにしても、いい天気だったなあ・・・

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2024.2.25 『北清水沢』(609m)  夕張はいいねえ!

  三連休最終日の朝起きると、

30cmの新たな降雪があった。

そして除雪車が置いて行った大量の固雪!

三連休が始まる前日から降り出した雪は、

我が家の庭で累計100cmほどにもなってしまった。

「雪が少なくて助かる」と言っていた冬は、

いったいどうなってしまった?

もう雪を捨てるところがなく、

庭の奥に押し付けて家を出た。

 朝から除雪で大汗をかくと、

もう山に対するモチベーションがガタ落ちだ。

Hiromiを迎えに行ったものの、

「どうする~?」

Hiromiの返事はなく、

ひどく眠そうだ。

ずいぶん睡眠をとったらしいが、

まだ寝足りない様子。

引っ越しの件以来ずいぶん疲労が溜まっていたんだなあ。

何も考えず、

とにかく夕張に向かって車を走らせた。

そして夕張に近付くと、

ようやく久しぶりに「北清水沢」に登ってみるかあ、

という考えに至った。

 夕張市清水沢のセイコーマートから、

国道452号線を「シューパロダム」方面に2kmほど走ると、

路側帯に車1台が停められる部分が現れる。

そこには小沢が流れ込んでおり、

これは「ワサビ沢」だ。

国道452号線は車の通りが少なく、

ポツリポツリとしか通らない。

そんな中には明らかに、

ハンターと思われる車が数台通った。

 駐車地をスタートして、

そのまま「ワサビ沢」に入った。

そして目の前に現れる尾根の末端に取り付いた。

斜度のある細尾根を慎重に登って行く。

雪面が固く締まって、

スノーシューのアイゼンが効く。

間もなく傾斜が落ち、

トドマツの林に吸い込まれる。

尾根は広くなり傾斜も緩い。

見事なトドマツの大木の中を歩いて行くと、

前方が明るくなって広いところに飛び出す。

これは送電線の下で、

保守管理のため樹木が刈りはらわれている。

その端を少し登ったところで、

樹林の中に入った。

急登が続くのできつい。

しかしHiromiはものともせず、

ガシガシ登って行く。

だんだん間隔が広がり、

Hiromiの写真を撮りにくい。

いつものように、

そんなことには全くお構いなしのHiromiだ。

 きつい登りに耐え、

地形図上の「553m標高点」まで上げると、

急に傾斜が落ちた。

そして北に伸びる尾根にのる。

尾根筋を歩いて行くと、

木の間越しに夕張の市街地が見える。

そんな風景を眺めながら歩いた先で、

急に細尾根となる。

細尾根はいいのだが、

エゾシカのフンだらけで、

ひじょうに汚く不快だ。

踏まぬように歩きたいが、

全く不可能だ。

下山はまた雪の中を下るため、

そんな汚れもすっかり落ちるので、

我慢しながら進む。

すると前方に目指すピークが見えてくる。

そして四等三角点「北清水沢」。

そこでHiromiが一言、

「夕張の山はやっぱりいいねえ!」。

 ピークを少し外して風の来ないところで昼食。

東にシューパロダムや、

『夕張岳』(1,668m)が見えていた。

 下山は同ルートを下った。

傾斜があるところでは、

スノーシューを滑らせて下る。

気温は-4℃ほどだが、

もう太陽が力を増してきているので、

雪面の雪は融け出して湿っている。

登りよりははるかに楽に下って駐車地へ。

やっぱり夕張の山はいいねえ!

 



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2024.1.28 『砂金沢』(387m)  日差しが降り注ぐ午後を楽しむ

 

 1月最後の日曜日二座目は、

同じく夕張市で清水沢地区へと移動した。

財政破綻した都市夕張は、

様々な施設をこの清水沢地区へと集約している。

現在本町に建つ老朽化した夕張市役所の建物も、

いずれこの清水沢に移転新築する話しが進んでいる。

その清水沢のほぼどこからでも、

目指す「砂金沢」のピークを望むことができる。

清水沢から夕張川を渡って清陵町に入り、

複雑な道を縫うように選んで、

極力高みを目指す。

そして農道の除雪終点を駐車地とした。

そこへ行きつくまでの間、

畑作地帯を眺めながら走るのだが、

この小高い丘の畑は、

全て夕張メロンの栽培を行っているようだ。

ビニールハウスが建ち並ぶ。

全国的に有名なブランドである「夕張メロン」は、

利益率が高いのだろう、

農家の家々が皆立派だ。

 除雪終点は「砂金沢」に登るには、

絶妙な位置にあった。

この山には無積雪期に藪を漕いで、

二度登っている。

しかし積雪期には登っていなかったので、

一度登ってみたいと思っていた。

 除雪終点の駐車地から、

山側に伸びる林道があったので、

これを利用してスタート。

すると間もなく林道は終点を迎え、

そこに建物があり、

何かの施設なのだろうが、

何の施設なのかは不明だ。

 建物の裏に回り、

尾根に取り付いた。

カラマツの林が続く尾根を登って行く。

直射日光が強いので、

雪面が融けだして、

スノーシューのフレームにダンゴとなってくっつく。

これが重くて歩きづらい。

スノーシューをひっくり返し、

ストックで雪ダンゴを叩き落すのだが、

2~3歩歩くとまた同じ状態になる。

そうやって雪ダンゴを叩き落とすたびに、

立ち止まる私に対し、

Hiromiはダンゴなんか関係なく歩き続ける。

 標高差の小さい直登尾根を登りきると、

稜線上の尾根に出合うので、

これに乗り換えて、

方向を90度変える。

そして多少のアップダウンを越えて、

三等三角点「砂金沢」

これまで登った2回は、

いずれも木々に葉が生い茂る時期だったのでわからなかったが、

北側に清水沢地区の街並みが、

よく見えるのには驚いた。

また、例の黄色い私製標識があり、

「砂金山」と書かれている。

三角点名の「沢」を「山」に変えたものだが、

地元では密かに「砂金山」と呼ばれているのかもしれない。

 下山は同ルートを引き返した。

空はどこまでも青く、

陽射しが燦々と降り注ぐ。

いやあ、いい日だった。

二人大満足で帰途に着いた。



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2024.1.28 『歴史村』(592m)  放射冷却の冷たい空気の中で

 

 1月最後の日曜日は、

久しぶりにHiromiと夕張の山に出かけた。

久しぶりと言っても、

先日の『鳩ノ巣山』以来だから、

「久しぶり」と言うほどでもないか・・・

 この日は朝から抜けるような青空が広がっていたため、

放射冷却現象で、

全てが刺すような冷たい空気の中にあった。

夕張市高松地区で、

旧石炭の歴史村公園に向かい、

石炭の歴史村博物館のすぐ上を走る市道に入って、

除雪された広い駐車場に到着。

この市道には夕鉄バスが入り、

旧歴史村公園の入口が終点となっている。

しかしここに人は住んでおらず、

施設が閉鎖されて長い時が経過した。

それでも以前は公園施設の奥まで除雪されていたのだが、

今は公園施設の手前の駐車場までだ。

 ひじょうに冷たい空気の中をスタート。

すぐに公園施設の建物の間を通って行く。

空は抜けるような青空なのだが、

太陽がこの時点ではまだ、

南側の山の陰にあり、

写真を撮ると辺りが暗く感じられる。

 また夕張は「夕張国際映画祭」が数年開催された都市で、

様々な映画のロケ地にもなってきた。

そんな施設群を過ぎると、

大型ダンプが2台、

雪に埋もれたままになっていた。

都市部では排雪のダンプカーが不足していると言うのに、

もったいない光景だ。

 駐車場からおよそ800mほど歩き、

「冷水林道」に入った。

この林道は『冷水山』(703m)を東側から南、

そして西側へ巻くように伸び、

最後は常盤地区で終点となる。

 「歴史村」の北側は斜度がきついので、

この「冷水林道」を利用して高度を稼ぐ。

林道はその性質故、

大きく蛇行しながら伸びて行くので、

時折ショートカットして進む。

そして高度を上げて行くと、

背後に北から西にかけての山並みが、

朝の光を浴びてまばゆいばかりだ。

そして林道を最高標高まで登りきると、

ようやく我々にも陽が射した。

周囲を囲むように林立する、

カラマツの林が美しい!

 林道を離れて斜面に取り付き、

ひと登りして、

四等三角点「歴史村」

ここに立つのは4度目かな?

しかし無積雪期に登っても、

三角点の標石を目にしたことがない。

笹が深いことと、

倒れた笹が多く、

それが厚く重なって標石を隠している。

けれど次は探し出すぞ、

といつも思っているのだが・・・

ここでHiromiはいつものバナナタイム。

ホントにバナナが大好きなやつだ。

またすぐ横には、

夕張市がかつて炭都として栄えしころの名残である、

送電線の鉄塔が建っていた。

また、Hiromiの背後に見えるのは、

『三角山』(一等三角点・770m)だ。

 下山は同林道を下った。

登りは少々雪の状態が悪くきつかったが、

下りは楽なもの。

そして淡々と下って駐車場へ。

天気が良くて最高の気分!

もったいないから、

もう一つ登って帰りましょ!



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2024.1.13 『鳩ノ巣山』(621m)  降雪後は純白の世界

 

 今年に入って二週目の土曜日は、

起きると20cmの降雪あり。

除雪に追われて家を出たが、

早朝の労働で、

山に対するモチベーションはガタ落ち!

とりあえずHiromiを迎えに行き、

その先はもうどうでもよくなった。

そして車に乗り込んだHiromiの提案で、

久しぶりに『鳩ノ巣山』に登ることにした。

 朝Hiromiを拾って夕張へ。

旧夕張北高校の裏手に駐車スペースがある。

そこからすぐ旧市民スキー場の斜面を登った。

 『鳩ノ巣山』に登るためには、

色々ルートがあるのだが、

この旧夕張北高校裏手から、

西尾根に取り付いて登るルートが最も長く、

景色の良い尾根歩きを楽しめる。

 朝の除雪にはうんざりだが、

降雪があった直後の雪景色は、

それはもう美しい。

しかし、残念なことにここも雪が落ち着いておらず、

スノーシューがズブズブと飲み込まれる。

体重の軽いHiromiは、

この日も全く何の抵抗もないように、

スタスタと登って行く。

そのHiromiのスノーシューの跡に、

私のスノーシューをのせても、

更に一段、二段と沈んでしまう。

これに消耗させられる。

Hiromiとの間隔が、

どんどん開いて行くが、

どうしようもない。

とにかく辛くて辛くて・・・

周囲の美しい風景を眺めながら歩を進めるも、

美しさ半分だ~

 尾根筋を詰めて行くと、

急登箇所が3か所ある。

これがまたグサグサと雪面が崩れ、

辛さに拍車をかける。

 尾根上を進んで行くと、

地形図上の「480m標高点」を過ぎるが、

その直後に前方の視界が開け、

『鳩ノ巣山』の西面が姿を現す。

樹木がない笹原は、

純白の大斜面となって立ちはだかる。

この斜面は斜度もあるため、

常に亀裂が走っている。

そこに笹が顔を出しているのだが、

この日は降雪直後で、

そんな笹も雪に隠されていた。

 Hiromiの姿を遠くに眺め、

ゆっくり一歩一歩登り、

「Mt.レースイスキー場」が、

丸ごと眺められるポイントまで登り、

「今日はここでやめるべ~」と、

弱気な私に、

Hiromiも「そだね~」、

と合わせてくれる。

その場で昼食とした。

周りはとにかく美しい中での昼食はいい。

 昼食後下山だが、

まず大斜面の下降だ。

フワフワと思われる雪は、

太陽光が常に降り注ぐので重い。

しかしスノーシューでの下降は感触がよく、

そんな下降をHiromiは好む。

そしてドテッ!

 その後の尾根の下降では、

ところどころ登り返しがあり、

疲労困憊の身としては、

これがまたきつくてねえ・・・

ようやく駐車地に着き、

さ、帰ろ帰ろ・・・

 

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2023.11.5 『福住北』(フクズミキタ・609m)  黄金色に輝くカラマツの懐へ

 ちょつと時が経ってしまったが、

11月初旬の三連休最終日は、

夕張に出かけて、

カラマツの紅葉を楽しむことにした。

 

 夕張市街地を南北に走る道々と国道の東側には、

カラマツの林が大変多い。

夕張は広葉樹の紅葉が素晴らしいところだが、

それが終わって、

黄金色に染まるカラマツの紅葉が始まると、

これもまた見事で楽しめる。

 三連休最終日の朝、

Hiromiを拾って夕張へと向かった。

「夕張トンネル」を抜けて夕張市内に入ると、

「レースイスキー場」の麓を走る、

道々「夕張~岩見沢線」を行く。

そして右手に旧「石炭の村遊園地」が見下ろせる、

その先を駐車地とした。

そこは「八十八か所」だかの入口だ。

現在は「立入禁止」の立て看板があり、

鎖とバリケードで閉ざされている。

ここから北西側に登って行き、

カラマツの紅葉を楽しむ。

 駐車地で準備を始めると、

すぐそばの「志幌加別川」対岸でヒグマが吠えた。

吠えたと言っても、

なんだかけだるそうな、

あくびのような声だった。

しかし、北海道における自然界の頂点に立つヒグマ故、

その声は谷中に響き渡った。

筋力の強いヒグマだが、

その声帯もすごいものを持っている。

 駐車地から古い道路を歩き、

間もなくそれが切れるので、

藪に入って上部を走る舗装道路を目指す。

この辺りの藪が、

ずいぶん濃くなったことに驚かされた。

前回ここを登った時の印象とまるで違って、

藪の薄い部分を狙うも、

よくわからなかった。

ただ上を目指して登れば、

上部を走る道路に出ることはわかっていたので、

ひたすら登った。

短い距離の藪漕ぎではあったが、

思いの外苦労して古い舗装道路に飛び出した。

この道路は旧「メロン城」そばから続いているもので、

これを利用して取り付こうかとも思ったが、

極力下から登ろうと考えた。

また、この舗装道路の入口も鎖がかけられ、

施錠されている。

 舗装道路を歩いて行くと、

すぐ前方にボタ山が現れる。

そこで舗装が切れ、

ボタ山を巻くように林道が伸びて行く。

かつて夕張市が炭都として栄えしころ、

この辺りには炭鉱住宅が、

あふれるように建ち並んでいたことだろう。

 林道はボタ山を北から回り込むようにして、

その裏側へと続いて行く。

そして我々が目指す方向とは違う方へと伸びだしたので、

これを離れて藪に入った。

その向こうにはカラマツの林があり、

尾根が上部へと伸びている。

この尾根上に出ると、

周囲には黄金色のカラマツ林が広がる。

その中に伐採地が広がっているのだが、

もう雑草に覆われて、

以前あった踏み跡も消えた。

 もう枯れてさほど抵抗のない雑草をかき分けながら登り、

カラマツの紅葉を楽しみ、

590まで高度を上げ、

この日はそこでよし、

として下山を開始。

私にこの後所用があったので、

昼までには帰宅したい。

 下山途中でボタ山の上に立ち、

そこで早い昼食とした。

するとまたヒグマが吠えた。

今度は我々が下降してきたルート上だ。

ボタ山の上から、

そのルートは全て見通せる。

ヒグマの影は見えないが、

まさかついてきたのか?

昨今は人擦れしたヒグマが現れて、

人に危害を加えるようになった。

根本はヒグマの数が増えたことにある。

人を恐れず襲ってくるヒグマに遭遇した場合は、

断固として立ち向かうしかない、

と常々覚悟している。

いつも杖代りに持ち歩いているピッケルが武器だ。

ヒグマに襲われて生還した人は、

みな抵抗して戦っている。

ぜひそれを見習いたい。

 ボタ山から、

最後はまた藪中に入り駐車地へ。

そして帰途に着き、

昼くらいに帰宅した。

Hiromiとは夕方あらためて「反省会」!

 

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