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2020.9.26 『佐主岳』(さぬしゅだけ・619m)  長い林道歩きから踏み跡へ

 金曜日安平町で林道の偵察行動をとっていると、

突然後輩のY澤からラインが入った。

『佐主岳』についての情報を求めてきたのだ。

そして日曜日に登ると言う。

「日曜日ではなく、翌日の土曜なら同行するぞ」と返すと、

話しは即決で土曜日に登ることになった。

同じ山に何度登ってもいい私は、

自宅から近距離の『佐主岳』にも6~7回登っただろうか?

それに対し、ある目的で全道を登り歩くY澤は、

これが初登となる。

 土曜の朝7時半近く、

私とHiromiが待つ穂別キャンプ場にY澤がやってきた。

旭川からこの時刻に到着とは、

大変お疲れ様でした。

いつもはキャンプ場の駐車場に車を置き、

そこから徒歩でスタートするのだが、

まだキャンプ場がOFFとはなっていないので、

林道を少し車で進むことにした。

そして約1.5km入ったところに駐車。

林道ゲートのすぐ手前だ。

 7時50分、準備を整えてスタート。

すぐに入林ポストと鎖のゲートが現れる。

ここは林道の三叉路となっており、

私とHiromiはそのいずれにも足を踏み入れた事があり、

最終的には『佐主岳』まで続いている。

ただ既に廃道でブッシュを漕ぎ、

倒木群を越えて進まなければならない。

今回はそういう煩わしさのない、

「石山の沢川」に沿って伸びる林道を利用して、

『佐主岳』を往復することにた。

 林道にはいくつもの分岐が現れるが、

何度も歩いているHiromiは、

先頭に立ってもさすがに進行方向を誤ることはない。

退屈な林道歩きだが、

久しぶりに会ったY澤とは話しが尽きない。

楽しく歩いて、

 9時30分、登山口。

駐車地からこの登山口まで約7kmだ。

そしてここからかつてははっきりしていた登山道を進むのだが、

もう笹に覆われてわずかに踏み跡が残るだけだ。

従って先頭に立たせたHiromiも、

幾度となく進行方向を誤った。

やがて踏み跡は『佐主岳』の北斜面をトラバースし、

グイグイ高度を上げて行く。

トラバースが終わると尾根の急登だ。

斜度のある尾根を登っていくが、

距離がないので時間はかからない。

10時10分、一等三角点「佐主岳」

一辺が18cm角の標石はやはり大きい。

それを口にするとY澤が、

「いっつも四等ばかり見てるからじゃないっすか?」と言う。

確かに、等級にこだわらずに登っている私は、

その数の多さから四等の標石(12cm角)を目にすることが多い。

三角点の標石周りの笹刈をして記念撮影だ。

雨の心配をしたのだが、

逆に素晴らしく晴れ上がってしまった。

周囲の山々がよく見える。

簡単な昼食をとりながら、

風景を楽しみ下山を開始。

はじめは急下降だ。

Y澤はトレッキングシューズでよく登ったし、

急な下山はスリップして大変だろう。

それでも無事に下って、10時55分、再び登山口。

またてくてくと7kmの林道歩きだ。

そして同じくぺちゃくちゃと話しながら歩く。

12時30分、駐車地。

お疲れさん!

そこで解散し、Y澤はまた遠路を帰っていった。

私とHiromiにとって、

2年ぶりの『佐主岳』はなかなか有意義な山行であった。

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2020.9.25 『本安平』(215m)  近場の二等三角点へ

 今週は木曜日一日だけの出勤だった。

それで昨日(金曜)は、

近場の二等三角点「本安平」に登った。

午前中は別の山への道路を偵察し、

昼過ぎに安平町追分向陽地区から、

安平川に沿って伸びる農道に入り、

道東自動車道の下をくぐって、

約1.5kmほど走り林道入り口へ。

林道入り口の100mほど手前に、

駐車スペースがあった。

 12時45分、準備を整えてスタート。

「安平北林道」に入った。

あまり利用されてはいない林道だ。

歩き始めてすぐ、

上空に橋が渡されており、

その下をくぐって進む。

「安平北林道」とクロスする林道の橋だ。

林道を歩きだして1kmほどで、

鎖のゲートが現れ、

しっかりと施錠されていた。

それを越えて更に進むと、

いくらも歩かないうちに、

倒木群が道をふさいでいた。

2年前の胆振東部地震による土砂崩れのようだ。

その流出した土砂と流木が、

ハンパなく山のようで先に進めない。

ならば藪に入って尾根筋を行くか、

と結論付けて少し戻った地点から藪に入った。

最初は笹にまみれた作業道を登るも、

尾根の頭付近でそれは消えた。

あとは笹の中を進むしかない。

しかしここの笹は、

予想したより密度が濃くない。

背丈も下半身の高さだ。

その中をゆっくり進んでいく。

尾根筋は多少蛇行していくが、

不明瞭なところ、

迷いやすいところがないので、

マークを付ける必要がない。

13時55分、二等三角点「本安平」

北東の木の間越しに牧草地が見えた。

二等だと言うのに人が訪れた痕跡がない。

少々時間をかけて笹刈りをした。

そして下山は登路のルートをそのまま下った。

この日は単独なので、

撮る写真が藪風景ばかり。

これじゃあ皆さんつまらないですよねえ!

それで遅ればせながら、

三脚を立てて写真を数枚撮った次第。

 15時05分、駐車地。

このあと追分の「ぬくもりの湯」で汗を流し、

栗山町に移動して車中泊とした。

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2020.9.22 『弥生』(237m)  山旅の締めは南空知

 4連休最終日の朝は、

三笠市幾春別の広い草地で目覚めた。

この日は別の山にサッと登って帰途に着く予定だったが、

車中泊地がうまく見つからなかったので、

この地まで移動してきた。

ところが地形図を見ると、

車中泊地の北西側に四等三角点を有するピークの存在を確認した。

「ではこれに登ってみよう」と言うことにした。

 7時ちょうど、駐車地をスタート。

すぐ地形図に記されている林道に入るも、

アッという間に消失してしまった。

そしてそれは想定内。

かつて炭都として栄えしこの一帯も、

今は過疎化が著しく、

多くの建造物や道が消えてしまったことだろう。

林道は諦めてすぐ藪に入った。

濃い笹の中にわずかだが踏み跡が残っていた。

それを伝って登って行くと、

広いところに出た。

ここもかつては林道だったようだ。

しかしそれもわずかばかりで藪へと消えた。

再び藪に入る。

今度は踏み跡もなく、

笹をかき分けながら尾根を登って行く。

するとCo.220でまた広いところに出た。

どうやらここも古い林道のようだ。

そしてそれは地形図上の破線林道のようだ。

それでひたすら笹に覆われた林道跡を進む。

時折樹木の切れ間から辺りの風景が見える。

笹の海はどこまでも続くが、

密度がそう濃いわけではないので、

スピードが極端に鈍ることはない。

従って不快感はなく楽しく進める。

8時05分、四等三角点「弥生」

標石周りの笹を刈ってやる。

南東側の樹木が切れて、

わずかだがその方角の風景が見えた。

 下山は同ルートをそのまま引き返す。

そして8時55分、駐車地。

この山は往復2時間ほどではあるが、

藪漕ぎゆえ短い行程の中に、

様々な場面があって面白かった。

この後急ぎ片付けを済ませて帰途に着いた。

そして4日間の洗濯を二回に分けて行い、

写真その他を整理して、

夕方いつもの「サイゼリヤ」で

「かんぱーい!」

いい山旅だったぁ~

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2020.9.21 『初子山』(634m)  Meguを迎えておしゃべり林道歩き

 「初子山」はなんと読む?

「はつこやま」?

あるいは「はつねやま」?

地理院地図にも読み仮名がない。

それで後輩のY澤にlineで問い合わせてみた。

すると「はつごやま」とにごります、とのこと。

さぁすがあ!

Y澤はなんでも知っていて頼りになるなあ。

【Y澤のブログ】

 日曜日の夕方、美瑛町福島第一地区に入って車中泊。

月曜の早朝雨が降りだしたものの、

長くは続かず上がってくれたので、「ホッ・・・」

この朝はここから近い地域にすんでいる、

岳友のMeguが同行することになっていたので、

起床後もゆっくり待つことにした。

雨上がりなので全てが濡れているため、

スタートは遅い方がいい。

Meguは8時半にやって来た。

そして8時45分、林道脇の駐車地をスタート。

今回初めて登る『初子山』の林道ルートには、

途中二つの四等三角点がある。

『初子山』を含めると、

同一ルートに三つの三角点を有する、

大変興味ある山行だ。

ただ、地形図上では破線で示されているため、

廃道の不安を拭うことはできない。

ところが、約1km先の林道ゲートを越えた時点で、

私がうっかりその入口を見落とすというミスをした。

帰りに確認すると、

一段下がったところに笹刈りされた道があった。

それに気付かず、

すぐそばの北沢川に沿って伸びる林道に入ってしまった。

要するに地形図をよく見ていなかったわけだ。

しかし、このミスが幸運をもたらすこととった。

間違いに気付いた時点で、

戻って訂正することはせず、

先に進んで沢沿いに藪に入り、

尾根を登って目的を達成することにした。

そしてその取り付き点だが、

私が用足し(ウンコ)で遅れた間に、

Meguが地形図を読み、

こちらが追いついた時点で、

「この辺りで尾根に取り付いてはどうか」、と提案してきた。

Hiromiにこの時点での標高を確認すると、

430mとのこと。

それは地形図上で、

もう尾根に取り付くには十分な高さなので、

即取り付くのによい地点を探した。

そしてそれはすぐに見つかった。

9時45分、藪突入。

藪をかき分けてみると踏み跡があり、

それはただのシカ道ではなく、

人の踏み跡のようだった。

ただそれはすぐ藪の中に消えてしまったが。

ピンポイントで良い取り付き点だったので、

確実にそこに戻ることができるよう、

ピンクテープをつけて進む。

その進み行く藪だが、

その薄さに3人揃って驚いた。

どこを歩くのも自由だ。

ただ傾斜がきつい。

地面に手をつき、

草木につかまりながら登る。

その標高差150m。

奇しくもこの日は「敬老の日」。

その主役たる私にはひじょうにきつい登りだ。

しかしなあ、いつの間にか「敬老の日」の、

敬われる立場になっちまっただよ。

いつの間にかなあ・・・

そして10時40分、地形図上の「581m」標高点。

ここからはゆるやかな起伏の尾根歩きだ。

辺りの藪は相変わらず薄い。

まるで登山道を歩いているようだ。

それが稜線に出ると、

笹被りの場面が現れるも、

大したことはなく、

11時05分、三等三角点「初子山」

直前までの笹藪に対し、

摽石周りはスッキリしていた。

この日はベルギーワッフルで初登の儀式。

頂上から逆側に登ってくるはずの、

地形図に記された破線の林道は、

藪に消えてその名残さえ残っていなかった。

当初の予定通り破線の林道を登っていたなら、

おそらく途中撤退となっていただろう。

頂上を少しはなれた地点で昼食。

そして尾根から急斜面を、

ピンクテープを回収しながら下って、

12時30分、林道。

その後の約5kmを淡々と歩くも、

道中MeguがHiromiにずうっと話し続けていた。

いやいや思い返すと、朝スタートした時から、

ずーっと、ずーっとしゃべり続けていたMeguだった。

Meguがそんなに話し好きだとはなぁ~

13時15分、駐車地。

偶然が偶然をもたらして、

幸運が幸運を呼ぶという楽しい山行だった。

Meguも満足した様子で帰っていった。

私とHiromiは美瑛町での活動を切り上げ、

途中「はいらんどふらの」で汗を流し、

三笠市まで戻って3泊目の車中泊とした。

 

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2020.9.20 『神楽岳』(583m)  8kmの林道歩きを経て藪へ

 日曜日の朝は美瑛町旭第一地区から、

オイチャヌンベ川に沿って伸びる、

「老知安」林道のゲート近くで目覚めた。

起きた時点で外気温が13℃。

涼しさを通り越して寒くなった。

薄手のシュラフでは、

寝ていても少々寒く感じた朝だった。

 7時10分、老知安林道ゲートをスタート。

日差しがあって空気が冷たく、

大変気持ちの良い朝だ。

林道沿いを流れるオイチャヌンベ川は、

水面を覗くと少々濁っている。

上流に「神居ダム」があるため、

一旦ダム湖として蓄えられた水が、

放流によって流れるためだろう。

また、ダムの管理用道路としても利用される林道は、

一貫して簡易舗装されていた。

従って大変歩きやすいのだが、

路面には動物のフンや、

ネズミの死骸等がころがっているので、

それらを踏まぬよう気を付けて歩く。

直線的な林道を3kmほど歩き、

7時50分、分岐から支線林道に入った。

こちらは当然砂利道だ。

ただ、道の両側の草刈りがされた後なので、

まだまだ利用価値のある支線林道なのだろう。

林道は蛇行しながら、

徐々に高度を上げていく。

途中で木々の隙間から、

前日に登った『川上山』が見えていた。

ほんの南隣だ。

8時40分、この支線林道中ただ一ヶ所の分岐を過ぎた。

すると傾斜がいくらか増した。

そして木々の間から、

目指す『神楽岳』の頂上部が見えた。

長い尾根に沿って直線的に伸びていた林道が、

左へ大きく弧を描き出す。

それを回りきると頂上の基部だ。

用意した地形図には、

その時点で藪に入るよう赤線を引いておいたが、

どこも凄まじい笹の海で、

とてもとても取り付く隙がない。

林道はその後頂上部を右に回り出すので、

取り付きやすい箇所を探しながら、

先に進むことにした。

そして頂上のちょうど南側、

Co.530で笹の薄いところを見つけ、

突入することにした。

しかし笹が薄いのは最初だけで、

すぐに飲み込まれることとなった。

ただ、もう距離が長いわけではないので、

笹をかき分けて進んで行くと、

意外にも笹の薄い頂上に出た。

地形図にはっきりと、

その山名が記されているピークにも関わらず、

人の入った痕跡がない。

すぐに三角点摽石を探すも見つからない。

二人で手分けして、

30ほど探したがなかった。

結局GPSが指し示す真下の、

土中に埋もれている、

と言う結論に達した。

残念、心残りではあるが致し方ない。

しかし、まあとりあえず、

9時35分、三等三角点「神楽岳」

少々気が重いが下山開始。

再び笹を漕いで林道に下り立ち、

ゆるやかに下り行く林道を、

ただ淡々と下った。

11時30分、支線林道ゲート。

舗装道路に下りると、

Hiromiの歩きが速い、速い!

12時ちょうど、駐車地。

三角点摽石が見つからなかったことは、

本当に残念ではあるが、

往復約17kmの林道歩きは、

なかなか楽しかったと振り返る。

そしての日も美瑛町の銭湯へ汗を流しに、

道中の風景を楽しみながら車を走らせた。

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2020.9.19 『川上山』(488m)  3泊4日の山旅へ

 19日(土)から今日までの四連休は、

3泊4日の予定で美瑛町の西側の山を登り歩きました。

このあと順次山行記録をアップして行きますが、

一日一本のペースで続けますので、

気長にお付き合い下さい。

 先週末はHiromiの四連休に合わせ、

土曜の朝ゆっくりと出発し、

 美瑛方面に向かった。

週明けの時点で、

雨を逃れられそうなのが上川だった。

また、美瑛の西側地域が、

今年冬の『平岳』~『熊山』以外、

全く不明なので興味があった。

そこでこの度同地域で楽しむことにした。

 美瑛の西側地域は、

車道がランダムに走り回り、

まあまあわかりにくい。

一本道を間違えると、

とんでもない方に向かってしまう。

プリントアウトした必要部分の地形図と、

カーナビの情報を助手席のHiromiが、

うまく組み合わせてナビゲーションしてくれる。

すぐに寝ちゃうけどねえ。

 今はまだ全線が開通していない、

国道452号線の最終地点近くに、

川上山への林道入り口があった。

ところがこの林道も既に廃道となっていた。

しかしこれを進んで山の斜面に取り付くしかない。

準備を整えて、

11時20分スタート。

少し藪の林道を歩いてみたが、

一段上に広大な牧草地が見えていたので、

すぐそれに乗り換えて、

とんでもなく気持ちの良い牧草地を登った。

そして牧草地の最上部から、

笹漕ぎで林道に下りた。

林道は変わらず藪だったが、

うっすらと踏み跡が続く。

そしてCo.400で藪の林道を離れて、

笹の斜面に取り付いた。

それほど濃くはない笹をかき分けて、

一旦440mピークへ。

これを求めるピークと勘違いし、

三角点摽石を探すも見つからず、

目標が更に先であることを知った。

また笹を漕いで歩く。

一旦下ったところでシカではなく、

人の踏み跡を発見した。

それにのって進む。

しかし踏み跡は間もなく消失した。

それで樹林帯の北側に見い出した、

尾根にのってピークを目指すこととした。

この尾根の進行方向左手には、

木の間越しに「神居ダム」のダム湖が見え隠れしていた。

尾根を気持ち良く登って、

12時15分、三等三角点「川上山」

展望はないが落ち着いた雰囲気のピークだ。

いつも通り笹刈りをして昼食。

 下山は登路で踏み跡と合流した地点から、

そのまま踏み跡を辿ってみた。

すると林道入り口に向かうことを確認。

やはり登る人がいるんだと認識した。

また林道から藪を漕いで、

気持ちの良い牧草地に出て、

風景を楽しみながら、

13時30分、駐車地に戻った。

その後美瑛の丘の風景を眺めながら、

美瑛町に走って銭湯で汗を流した。

ここには私が好む広々とした風景が点在している。

昔は山行の帰途で立ち寄り、

この辺りの写真をよく撮ったものだ。

 

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202.9.17 『札的』(さってき・123m)~『浦臼奥』(187m)  里山で三角点を結ぶ

 昨日の「炭鉱跡」の次は車で1kmほど、

国道側に戻った地点から林道に入った。

林道の入口とは逆側に浦臼町の廃棄物処理場があった。

地形図で見たこの林道は破線で記されていたので、

廃道ではないかと思ったが、

いまだに利用されているようだった。

林道に入る前少し農道を歩いてみた。

穂先に米を蓄えて重く垂れ下がった稲が、

黄金色に輝き美しい風景を織りなしていた。

もういつでも稲刈りが出来る状態なのだろう。

 この林道の沿線には二つの三角点がある。

まず最初の三角点に達する手前で、

Kasaneが真っ赤なキノコを見つけた。

名前をKasaneに教えられたのだが、

なんだったか忘れてしまった。

とにかく焼いて食べるとおいしいそうで、

大事に持って帰った。

そんなキノコを収穫してすぐ、

最初の三角点に達したのだが、

重機に押しのけられた泥が堆積して、

標石を見つけられなかった。

しかし確実に標石の上にいるので、

四等三角点「札的」

ここは「札的」の多いところだ。

林道を更に進んで行くと、

なんとも美しいトドマツの林が現れた。

各々幹にはツタウルシが絡み、

間もなく真っ赤に紅葉した風景が見られることだろう。

トドマツの林を過ぎると林道が草に覆われだした。

しかし林道の端はきんと除草されている。

そして第二の三角点は近い。

林道からわずかに離れた笹の中に、

見つけやすい標石があった。

三等三角点「浦臼奥」

標石の周りの笹を刈って記念撮影。

復路も楽しい林道歩きで駐車地に戻った。

遠路をやってきたKasaneはこの日、

計三つの三角点を踏み、

満足した様子で帰っていった。

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2020.9.17 『炭鉱跡』(296m)  はるばるKasaneがやってきた!

 今週は今日から7連休の私。

一人で出かけるところだったが、

久しぶりにKasaneから同行の申し入れがあったので、

『浦臼山』(718m)~『樺戸山』(890m)~『隈根尻山』(971m)、

と歩く予定をしていた。

しかし、早朝の運転が嫌なので、

昨夕浦臼町に入ってみると、

どうも天気が怪しい。

そこで初めて木曜日の予報をチェックしてみた。

すると雨の予報!

それではるばる表大雪の麓からやってくるKasaneにラインを送った、

無理して来るなと。

ところがKasaneは雨でも登るとファイト満々だった。

ただ雨が降るというのに長い距離を歩く気にはなれないので、

地理院地図から近所の三角点ピークを拾っておいた。

そして今朝7時、旧JR浦臼駅で合流した。

早速浦臼町札的から「札的内川」に沿って西に伸びる農道に入り、

舗装が切れる地点まで車で進んだ。

そこには貯水池があり、かつてはここに最終人家があった。

貯水池を駐車地としてスタート。

札的内川に架かる小さな橋を渡り、

大きな砂防ダム横を過ぎて奥へと進む。

この林道は積雪期に『鳥越山』や、

『844m峰』に登るときに利用するものだ。

スタートして1kmほどで、

この林道唯一の分岐が現れる。

直進すると札的内川の源流部に、

吸い込まれるように終点に向かうのだが、

これを左に曲がって登って行く。

すぐ簡素なゲートが現れた。

以前はなかったものだ。

そしてゲートの右奥には馬の墓場がある。

何頭の遺体が埋められているのかは不明だが、

かつてはそれを示す立札が立てられていた。

 ゲートをくぐると雑草が路面を覆っていた。

ここもまた廃道だ。

歩を進めるごとに気温が上がり、

だんだん暑くなってくるのだが、

Kasaneは上下アウターを着用のままだ。

藪に備えてとのことだががまん強い。

蛇行しながら高度を稼ぐ林道は、

やがて直線的になる。

そして積雪期における『鳥越山』への、

取り付き点が近づいた頃藪に突入した。

突入とは言ってもピークは林道のすぐそばだ。

しかも藪が薄くて楽なものだ。

ピークが間近になってKasaneを先に立たせ、

三角点の標石を探すよう指示した。

そこで藪をかき分けて行ったKasaneが、

「あった~ ありましたあ!!」

と声を弾ませた。

四等三角点「炭鉱跡」

ここで「炭鉱」とはどういうことだろう?

この辺りに炭鉱が存在したという話しは、

同じ空知で育った私も聞いたことがない。

標石が新しいのは、

そばにある標石が古いので、

新たに埋めたものだろうか?

標石周りをきれいにしたが、

ここの笹はまばらだが太いので少々やっかいだった。

そして下山だが、同ルートを下った。

駐車地に戻つて貯水池を覗いてみると、

突然大きな魚が跳ねた。

鯉だろうか?

雨がいまだ降り出すことなく、

時間も早いので更に近くの三角点を求めることにした。

 

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2020.9.12『惣富地』(そっち・243m)~『奥徳富』(おくとっぷ・299m)  林道を伝って二座を結ぶ

 

 私が高校生だった頃、

当時暮らしていた滝川市から西の山々を眺めると、

遠くに増毛山地が広がり、

その手前に新十津川町の丘陵地帯が見えていた。

増毛山地の山々は当然魅力あるもので、

大人になってから積雪期に、

一つ一つ登り歩いてきた。

ところがずうっと手前の丘陵地帯は、

いつも気になりながらも全くの手付かずだった。

それで今回はそんな魅力ある丘陵地帯の中から、

三角点を有する二座を結んでみた。

前日「茶志麿間内」をリタイアしたあと、

あちこち偵察したり入浴をしたりして、

夕方新十津川町総進から「総学線」林道に入り、

伐採跡地で車中泊とした。

急に気温が下がり、車中泊も快適になった。

 日曜の朝6時50分、車中泊地をスタートした。

地形図上の「総学線」林道は、

少し上のCo.210で切れている。

ところが実際に歩いてみると、

まだまだ先へと続いているようだ。

「総学線」と言うからには、

新十津川町総進地区と学園地区を結ぶはずだ。

それで今もその工事が進められているものと推測する。

林道の途中で工事案内の標識を目にした。

7時ちようど、とりあえず最初の「惣富地」に立つべく、

濃い藪に突入した。

背の高い笹はけっこう密度が濃く、

なかなか思うようには進まない。

ただ笹の茎が細いのでなんとか行ける。

そして7時20分、二等三角点「惣富地」

ここは二等だというのに、

踏み跡もなければ標石も笹に埋もれていた。

笹を刈ってきれいにしてやる。

そして次なる「奥徳富」へ向かう。

自分の地形図にはここから尾根伝いでルートを記してある。

しかし藪の状態によっては、

行けるところまで行ってみる、

程度がせいぜいの結論付けだった。

ところが今回足を踏み入れてわかった林道の存在だ。

これが進みたい方向に伸びていてくれるなら、

それはとてつもない助っ人となる。

7時45分、Co.220で一旦林道に下りた。

そして先に目をやると、

林道は見える範囲では尾根に沿って、

その少し下を先に向かって伸びている。

「これはもしや!」と思い、

林道を歩くことにした。

この林道は簡易舗装道と砂利道が混じった立派なものだ。

また開けた林道は明るくて景色が良い。

時折樹木が切れる箇所があり、

そこから遠くの風景が眺められる。

林道は二度に渡り尾根をまたいで伸びていた。

そして目指す「奥徳富」の北側を通って下って行くようだった。

結局林道歩きで二つの三角点をつなぐことができた。

8時15分、「奥徳富」に向かって藪突入。

こちらも笹の密度が濃く、背丈も高い。

笹にすっぽり埋もれてしまうHiromiが気の毒だ。

8時30分、三等三角点「奥徳富」

ここも人の痕跡がない。

同じく笹を刈って標石周りをきれいにしてやる。

そして明るい北側に少し移動すると、

北の風景が広範囲で眺めることができた。

すぐ先の『鷲峻山』の姿に登行意欲をかきたてられる。

 林道に下った後は淡々と林道歩きで駐車地へ。

途中で北から東、そして南までを見渡せる箇所がある。

いやあ、なかなかいい丘陵地帯じゃないか!

昔から憧れていただけの価値はある。

また、地形図にない林道に助けられたことが何よりだ。

この前日のように現在の林道は、

そこに足を踏み入れてみなければ、

その状況がまるでわからない。

地形図にあるはずの林道が廃道で、

使用不可となることもあれば、

今回のようにないはずの林道に助けられる、

ということもあり飽きのこない遊びだわあぁ・・・

 9時30分、駐車地。

すぐ帰途についたが、帰りゆく南方面に向かうほど、

黒い雨雲が雨を降らせていった。

一旦帰宅し、夕方Hiromiと「サイゼリヤ」で反省会。

そして14日が誕生日のHiromiを一日早く祝った

 

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2020.9.12 『茶志麿間内』(ちゃしまろまない・524m)  林道廃道でリタイア

 この週末は南方面が雨。

それで幾分北よりの新十津川町に出かけた。

今はそこに足を踏み入れてみなければ、

状況が全くわからない林道を、

一つ一つ検証していくことにした。

そんな思いで今回は、

土曜日に三等三角点「茶志麿間内」を狙ってみた。

金曜の夕方Hiromiを拾って、

新十津川町に向かって車を走らせた。

9月に入るとみるみる日が短くなっていき、

Hiromiを乗せるとすぐに暗くなってしまった。

そして新十津川町の「そっち岳スキー場」で車中泊。

翌土曜の朝、新十津川町学園に向かった。

学園から徳富川に架かる「緑栄橋」を渡り、

狭い農道から林道へ。

林道はいくらも進まないうちに、

放牧地のゲートが現れたので、

一旦引き返して駐車可能なところを探した。

そしてギリギリ林道の入り口に駐車した。

 8時ちょうど、徒歩でスタートした。

放牧地のゲートはきっちり施錠されている上、

ゲート横も有刺鉄線が張り巡らされていたので、

やむを得ずゲートの扉を越えた。

放牧地に入ってみると、

牧草地は荒れて牛もいない。

ここは既に破綻したことを思わせた。

長い直線路を歩いた先にまた有刺鉄線のゲート。

これは開け方がわからなかったので、

また柵を乗り越えた。

この後は長い林道歩きだ。

そしてこの時点ではよく整備された林道が、

いつまでその快適さを保ってくれるのかが、

懸念されるところだった。

しかし、そんな懸念をよそに、

歩み行く林道は快適そのもの。

それが奥に行くほど新しく、

だんだん立派になっていく。

その理由もやがてわかることとなった。

林務署の案内板が現れ、

令和に入って整備されたことが判明した。

地形図にある林道だが、

一旦は廃道となってしまったものを、

この 度重機を投入して、

拡張整備し直したものだ。

来年辺り伐採が始まるのか・・・

しかし、この素晴らしい林道だって、

いったいいつまで続くものか?

と、思って歩いていると、

とうとうその懸念と心配が現実となった。

駐車地からちょうど4km歩いた地点で、

幅広の林道は草付きの、

廃道寸前状態に変わってしまった。

ただその先も工事用の指導標識が設置されていたので、

更に林道整備工事が進むのだろう。

工事跡を過ぎて間もなく、

最後の分岐が現れた。

そして困ったことに、

我々が目指す枝道は、

びっしり笹に覆われていた。

とりあえず笹をかき分けて進んでみるも、

背丈も密度も非常に手強い。

そのまま林道を進むのも困難なので、

尾根筋に逃げてみた。

しかし状況の好転は見られない。

ただこの日はHiromiがいつになく積極的で、

どんどん笹をかき分けて先を行く。

だが冷静に考えて、

まだ1kmも続くこの状況に耐えるのは困難だ。

10時10分、スタートして5km、

標高444mでリタイアを決めた。

そしてこの山は、

積雪期でなければ登れないと結論付けた。

しかしながらここは楽しい林道歩きが楽しめた。

視界が開けた場所からは、

すぐ北側に『鷲峻山』、『小鷲峻山』が見えている。

登行意欲をそそられる容姿だ。

淡々と林道を下り、

途中でラーメンタイム。

そして放牧地まで下って驚いた。

遠くの帰り行くゲート近くに黒い塊が!

まずい、牛だ!

我々がいるのは放牧地内で、

牛たちとの間には柵がない。

つまり同一フィールドにいるわけだ。

それでもその道を真っ直ぐ進み、

牛たちに近付かなければ、

牧草地から出るためのゲートにたどり着けない。

後ろでHiromiがつぶやく。

「餌くれると思って近付いて来たらどうしよう?   嫌だなあ ・・・」

じょ、じょうだんしゃねえ!

動物の全てが苦手な私は、

もうドッキドキ!

近付くにつれてこちらを警戒し、

一頭、また一頭と立ち上がる牛たち。

真っ黒で大きな体に立派な角を備え、

いかにもこちらに突進してきそうな雰囲気だ。

しかし何事もなくゲートを乗り越えて「ホッ・・・」。

12時20分、駐車地。

この後はまた今後の山への、

新たな取り付き点を偵察して歩いた。

 

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