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2021.4.29 『支安平奥』(364m)  Hiromiがダウン・・・

 29日の祝日はHiromiに加えて、

Kaoruを交えた3人登山を予定していた。

ところがHiromiの体調が悪く、

山行をやめて自宅で休養することに。

それで昨日の集合場所である、

由仁町のJR川端駅に向かう途中、

Hiromiの様子を見に寄ってみた。

すると3日ほど前から頭痛がひどく、

吐き気がして何も食べられないと言う。

Hiromiの頭痛については時々接していた。

今回はとにかく眠くて、

ずいぶん長いこと睡眠をとったようだ。

そしてこのあとも寝るとのことだった。

過労かなあ・・・

 Kaoruと川端駅で合流して、

「クオーベツ林道」入口に移動した。

『於兎牛山』(392m)に登る予定だった。

ところがゲート横には、

「伐採作業中立ち入り禁止」の警告が。

この日は祝日であるため、

作業は休みかもしれない。

しかし林道上の水溜りは濁っており、

作業車が入った可能性がある。

そこで無理せず変更することにした。

三叉路となっている林道入口から、

左に進むと『於兎牛山』~『クオベツ山』へのルートとなり、

右に入ると間もなく廃道となる。

今回は真ん中の林道に入り、

「支安平奥」を目指すこととした。

 8時15分、林道入口手前の駐車地をスタート。

鎖のゲートを越えて入るこの林道は、

その先で崩壊箇所があるため、

車両の通行は困難だ。

Kaoruとは久しぶりの会話がはずむ。

スポーツインストラクターのKaoruは、

細くてスタイルが良く、

後ろ姿を見ていると登山者とは思えず、

セレブなおばさまが、

気ままなハイキングを楽しんでいる、

といった雰囲気だ。

 林道は南に向かって伸びる長い尾根に、

忠実に沿って進んで行く。

途中胆振東部地震による崩落地を、

何度も目にすることになる。

Kaoruにとってそんな光景を目にするのは、

初めての経験であり、

それなりに感ずるものがあったようだ。

ぺちゃくちゃしゃべりながら歩いていて、

私が一箇所地形図にない林道に出合って、

そちらに入ってしまうというミスをした。

この林道を歩くのは3度目だというのに。

ただいくらも進まないうちにミスに気付き、

付随する尾根を乗っこして正規の林道に修正した。

ここでKaoruの嫌いな藪漕ぎをさせてしまったが、

いざ笹藪の中に入ってしまうと、

Kaoruもすぐその景観にとけ込んでしまう。

林道に戻って衣服のダニをチェック。

 林道入口から約5kmの歩行を終えて、

最後は笹漕ぎで小高い丘状のピークへ。

10時ちょうど、三等三角点「支安平奥」

Kaoruにとって三角点標石を目にするのは初めてだ。

しかしそんなことより、

周りを見回して人家が全く見当たらない、

「ここは人里離れた山の中なんだ」、

ということに感動している様子。

初心者というのは、

そんな感動のしかたもあるのかと、

逆にこちらが感心してしまう。

 まだ時間が早かったので、

復路に入って適当なところで、

昼食タイムをとることにした。

そして林道入口まで1.5kmのところにある、

「ヤチダモ」植林地で昼食とした。

この植林には大学や高校の野球部が、

関わっているらしい。

野球のバットの素材となるヤチダモだが、

この世の中プロ野球以外で、

木製バットなぞ使用されているのだろうか?

いずれにしても、

植樹された苗木はか細く瀕死の状態に見えた。

 昼食後またトコトコ歩き、

11時50分、駐車地。

私の登山靴の中からダニが1匹出てきた。

念のためKaoruの衣服をチェック。

そして問題なくKaoruは帰っていった。

この日は黄砂のせいで、

遠景が霞んでよく見えなかった。

 明日からHiromiも5連休。

しかし天候が良くない上、Hiromiの体調のこともあるので、

様子を見ながら前半と後半の二部に分けて楽しむ予定です。

 

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2021.4.28 『佐々木』(152m)~『村田山』(239m)~『鳴海沢』(284m)~『東六戸』(246m)  三角点巡り

 机上で地形図を眺めていると、

頻繁に通いつめた山域に至るまでの間に、

「こんなところにも林道があったのか?」と、

驚かされることが多々ある。

昨日はそんな林道の一つを選んで歩いてみた。

うまい具合に周遊ルートが組めそうで、

しかもそのルート中の傍らに、

いずれも四等ではあるが、

三角点が四箇所もある。

これは気になるし楽しみだ。

ただ、林道の状態が心配だった。

 昨日の朝道々11号線を、

当別町から「道民の森」に向かって車を走らせた。

そして「道民の森・一番川地区」に向かう町道に入り、

1kmほどのところで、

林道の入口を確認した。

入口には古タイヤが並べられ、

暗黙のうちに「立ち入り禁止」を知らされた。

駐車地は林道入口から、

約100mほど手前に確保できた。

 9時20分、林道に入った。

するとすぐに廃棄物の山だ。

パソコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などが、

きっちり積み上げられていた。

そこに放置されてから、

かなり時が経過したようだ。

きちんと積み上げられているところを見ると、

地権者がそうしたものと思われるが、

この先それらをどう処分するつもりなのだろう?

いや、永久にそのままであろうと、

勝手に思わずにはいられない。

結局不法投棄と同じことだ。

 少し行くと前方に小高い丘が見受けられ、

濃い笹をかき分けてピークに上がると、

9時35分、四等三角点「佐々木」

まず一つ目の標石を確認した。

続いて林道に戻って歩を進めていく。

そしてすぐにこの林道が、

既に廃道であることを知った。

雪が融けて路面が露出した部分は、

大量の笹に覆われている。

従っていまだ融けずに、

雪が残っている部分を歩く方が楽だ。

間もなく林道分岐が現れたものの、

地形図にはない分岐だ。

ただ、地形図に記されていない方も、

目的のピークにつながる尾根に沿って伸びているので、

そちらに入ってみることにした。

ところがこの林道は新しいようで、

ゴロゴロした砂利が敷き詰められ、

スパイク長靴の薄い底から突起が突き上げてきて、

ひじょうに歩きずらい。

やがて左前方にこんもりとした塊が見えてきた。

薄い藪に入って少々登り、

10時25分、四等三角点「村田山」

なんだかここまでは人名シリーズのようだ。

ここも標石を確認できてよかった。

 このピークから地形図に記された、

当初予定の林道に戻った。

そして次なる三角点を目指す。

この辺りは『神居尻山』の南側で、

時折木々の間から『神居尻山』(947m)や、

『ピンネシリ山』(1,100m)が望まれる。

一箇所地形図にない林道が出合ったものの、

難なくクリアして進んで行くと、

正規の分岐となり、

その先がどういうわけか舗装され、

しかもガードロープが張られている、

こんな山の中で・・・

そんな突然の舗装道路を登って行くと、

また明確なピークが眼前に現れ、

11時10分、四等三角点「鳴海沢」

ここはけっこう雪が残っていたので、

「標石はその下かな?」と心配したが、

ちゃあんと露出してありました!

ここから眺める残雪模様の『神居尻山』が美しい。

 さて、ここまでは大変順調に、

3つの三角点標石を確認してこられたが、

残るひとつも同様に願いたい!

「鳴海沢」からの林道は、

反時計回りで弧を描くようにして、

それまで登ってきた尾根と、

並行してゆっくり下っていく。

辺りの針葉樹林が美しい林道だ。

木々の間から時折増毛山地が望まれる。

なんとも雰囲気の良い林道を進んで行くと、

左手前方にそれらしきピークが見えてきた。

それに上がってみると南の風景が一望でき、

NTTの巨大アンテナが建つ「中小屋2」が見えている。

そして三角点標石を探すのだが、

そこに残った雪の下のようで、

いくら探しても見つからない。

ここまでうまくいったのに、

最後にこういうことになってしまった。

しかしまあ、

11時50分、四等三角点「東六戸」

ここでカップ麺ひとつだけの、

誠に簡単な昼食とした。

その後下山は林道をそのまま進んで行く。

途中笹がかなり露出した部分もあったが、

概ね残雪に覆われて快適な歩行だつた。

下りきって小沢を渡渉し、

登路で歩いた部分に合流。

この地点でちょうど一周したことになる。

その後荒れた林道を歩き、

最後は広い牧草地を歩いて駐車地そばに当てた。

13時15分、駐車地。

最後の標石を目にできなかったことは残念だったが、

ひとつの行程で4つの三角点を巡る山旅は、

実に楽しかったなあ・・・

林道を利用できて、

こうも容易に4つもの三角点を巡ることなぞ、

そうあるものではない。

大変貴重なルートを得られたことに感謝!

 

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2021.4.27 『御園山』(284m)  ネギに魅せられて・・・

 私は昨日27日から長い連休に入った。

次回出勤するのは5月10日。

結局GW用の商品は相次ぐキャンセルで、

休みに入るのが早まった。

 昨日はまた私の原風景の中の一座に出かけた。

栗山町御園で「不動の沢林道」に入り、

その入口を駐車地として、

徒歩でスタートした。

今回は不動の沢林道途中から、

「不動の沢」を利用して進み、

適当なところから藪に入って、

尾根伝いで「御園山」に登るというもの。

そしてその後は「伊藤の沢林道」を利用し、

「天狗山」(330m)を周遊して下山する計画とした。

 「不動の沢林道」は広く明るい。

左手には延々とエゾシカ防護柵が張り巡らされている。

林道入口をスタートして1kmちょっとで、

右回りのヘアピンカーブとなり、

そこにゲートが現れるのだが、

今回はヘアピンカーブから「不動の沢」に沿って進む。

沢は水量が少ないので、

渡渉が自由に行える。

そして300mも進むと、

左手に古い作業道が現れた。

迷わずそれを利用して登ることにした。

作業道は既に笹に覆われ、

いくらも進まないうちに笹の海に飲み込まれた。

と、目の前に杉林ではないか!

以前にも触れたが、北海道に杉は自生していない、はず・・・

これはどうしたことか?

この冬ここから数キロ北側でも杉の林の存在を目にした。

 この後しばらくは笹との格闘だ。

それでも背丈が私より低いので、

そんなに大変なアルバイトではなかった。

それよりもダニが多くて要注意だった。

尾根上に上がると笹は薄くなり、

快適に歩いて、四等三角点「御園山」

ここでギョウジャニンニクが現れた。

ずいぶんたくさん自生している。

そんなものを目にすると、

黙って通り過ぎられない性格。

それにKaoruから「採ったら取りに行く」と、

以前言われていたことを思い出した。

ふだんは山菜採りに興味のないHiromiと一緒なので、

こんなものを採って停滞することを、

Hiromiは「よし」としない。

これは鬼の居ぬ間のせんたくだあ!

このギョウジャニンニクだが、

昔は45リットルのザックを空にして登り、

中をギョウジャニンニク満杯で下ったものだ。

それが年中行事のひとつだった。

ところがいつだったか、

女房が急に体に合わなくなり、

一本でも食したものなら、

トイレから出られなくなってしまった。

その後は持ち帰ると、

「臭い、臭い! 臭い!!」

「 臭い!!!  臭い!!!!」

と騒ぎ立てるようになったため、

とうとう持ち帰ることができなくなってしまった。

今回も自宅に持ち帰るのではなく、

全てKaoruに差し上げるためのものだ。

狭い範囲で採り続けただけで、

やがてレジ大が袋満杯となった。

そしてそれはザックに入る量ではないため、

続く「天狗山」への行程を中止して、

登路のルートをそのまま下山。

今回した周遊計画は、

次回Hiromiと実施しよう。

「不動の沢」に下ると、

登路では気付かなかったブロックの塀が。

かつてこんな山の中で、

ひっそりと居を構えていた一家があったことに、

感慨深いものを得た次第だ。

 13時近くに駐車地へ。

昨日は身も心も、ギョウジャニンニクも、

全てKaoruのための日となった。

でもねえ、Kaoruのやつ、

すぐには取りに来ないんだからねえ・・・

 

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2021.4.25 『ふくろう山』(点名:十万坪・291m)  積雪期のポピュラーな山を藪漕ぎで

 当別町を流れる「当別川に」、

近年「当別ダム」が建設され、

せき止められてできたダム湖が、

いつの間にか「ふくろう湖」と名付けられた。

地理院地図にもはっきり「当別ふくろう湖」と記されている。

そしてダムの北側に今回の『ふくろう山』がある。

但し「ふくろう山」というのは通称で、

「ふくろう湖」にちなんで、

どなたかがそう呼んだのが、

いつの間にか通称名となったのだろう。

この山正式には、三等三角点「十万坪」となっている。

三等三角点を有しているので、

以前から気にはなっていたのだが、

夏道がなく積雪期だけ登られており、

そこにヤマッパーが頻繁に入っているようなので、

これまで全く足を向ける気にならなかった。

それが昨日ひょんなことから、

急に登ってみることに・・・

 昨日は日帰りだったので、

Hiromiに来てもらい、

我が家にHiromiの車を置いて出かけた。

当初は別の三角点ピークに登る予定で、

当別町を走っていたのだが、

当別ダム横を通りかかって突然思いついた。

もうほとんど雪が消えてしまった姿を目にして、

藪漕ぎで登ってみるか?

助手席のHiromiは即、

「いいよ~」

しかし予備知識が全くないので、

スマホで地理院地図を開いてルートを選定。

ダムの手前に林道入口とゲートがあったので、

そこを駐車地として登ることにした。

気がかりは笹の濃さだ。

 10時45分、ゲート前をスタート。

この朝は前夜より降り出した雨が、

ダラダラと止まずに降り続いたので、

出発を送らせて遅いスタートとなった。

 ゲートから100mほど歩くと、

整地された広い土場が現れ、

林道はそこで終点となっていた。

別にゲートで閉ざす意味があるのか?

土場をそのまま直進して、

地形図にはない小沢の左岸を登ることにした。

すぐに笹薮突入となり、

後ろから着いてくるHiromiの姿が見えなくなる。

しかしこの地点の笹は心配したほど濃くはなく、

まあ藪漕ぎとしては快適に歩を進められた。

そんな笹薮は間もなくCo.180辺りで切れ、

針葉樹林帯に入って足下が快適になった。

そしてCo.240で南から続く尾根の頭に上がった。

どうもそれがヤマッパーのルートらしく、

立木にピンテが付けられている。

ピンテはその時点では、

10m間隔で4箇所に付けられていた。

こりゃまた『分監山』と同じか?

と、憂鬱になった。

しかしその後はその数が減ってホッとした。

それにしても片側が崖状ではっきりした地形。

ピンテを付けて歩く意味がわからない。

 薄い藪の尾根筋はすぐ濃い笹にのまれた。

ここからの登りが笹との格闘だ。

濃くてそこそこ丈夫な笹を、

なんとかかき分けて進む。

力の弱いHiromiが気の毒になる。

もがき続けてCo.280でひとつ手前のピークに上がった。

すると雪渓が現れてホッとする。

そしてそこから見通す三角点ピークまでのルートには、

まだ雪渓が残っており、

それを利用して進めることに安堵した。

尾根筋の雪渓を一旦下り、

登り返して再び濃い笹に突入した。

こちらは濃い笹に加えて山ぶどうのツルが、

身体に巻きついて煩わしいので、

タチバサミを片手にツルを切りながら進む。

短い距離ではあるが、

汗だくで藪漕ぎに耐え、

12時30分『ふくろう山』(三等三角点:十万坪)

点名の「十万坪」は地元の地名に準ずるものだろう。

このピークはなかなか眺めがよく、

樺戸山地や増毛山地が美しい。

しかし東から南にかけての遠望は、

雨雲が張り付いたままで、

この日の予定をこちらに変更してよかったと思わせた。

 下山は登路のルートを引き返すこととした。

藪漕ぎも登りよりは、

下りの方がはるかに楽で、

時間もかからず、

13時30分、駐車地。

予定をにはなく思いがけなく立てた三等三角点。

藪漕ぎで立てたことに感謝!

Hiromiとこの日も反省会で締めくくった。

 

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2021.4.24 『鬼岸辺』(276m)~『坊主山』(254m)~『幌内山』(162m)  こんな景観が・・・

 この週末は天候を見ながら厚真町へ。

金曜の夕方Hiromiを拾って、

厚真町の「厚幌ダム」に向かった。

一昨年秋から厚真町の一帯の風景を目にし、

「胆振東部地震」の爪痕の大きさを感じてきた。

ところが今回「厚幌ダム」に向かう道々、町道沿線で、

以前行われていた災害復旧工事はほぼ完了しており、

大量の重機やその他の工事車両の姿が、

もうほんの数台程度になっていた。

そして「厚幌ダム」の駐車場に着いてみると、

その先に向かう「厚幌トンネル」の入口で、

巨大ゲートが閉じられ、

「通行止め」となっていた。

その夜はそのゲートと隣り合わせの、

舗装された駐車場で車中泊。

アスファルトの駐車地は、

足元がきれいでいい。

 今回狙った三山はいずれも四等ではあるが、

三角点を有するピークだ。

この辺りの地形図を眺めているうちに、

是非とも踏破しながら、

そこここから眺める風景を楽しみたいと思ったものだ。

 土曜の朝5時前、「ゴキン、ゴカン」という鈍い金属音で目が覚めた。

身体を起こして外を見ると、

すぐそこにある道々の巨大ゲートが開けられ、

タンクローリーが1台「厚幌トンネル」に入っていった。

ということはいまだその先で、

平成30年からの災害復旧工事が、

いまだに続けられているということだ。

それにしてもこの朝ゲートを開けて入っていった、

タンクローリーの運転手は、

いったい何時に出勤して、

何時まで働き続けるのかと、

それが心配になってしまった。

 7時ちょうど、「厚幌ダム」の駐車場をスタートし、

すぐ目の前の「厚幌トンネル」の上に上がった。

するとその向こうにダム湖と、

災害復旧工事を終えた湖岸が眺められた。

きれいな風景だわぁ~

トンネル上部から続く尾根にのり、

南下する方向で尾根上を歩いた。

まだ木々に葉がない今の時期は、

木の間越しに周囲や遠くの風景が見える。

そこにはこれまでこの辺りで目にしてきた、

崩壊地の景観が無数に広がっている。

そんな風景を眺めながら歩いていると、

足元に大きなエゾシカの角が落ちていることに気付いた。

いつもなら見たくないものの一つとして、

そのままスルーするのだが、

今回は珍しくHiromiがそれに食いついた。

子供を相手にする仕事をしているHiromiが、

今回はそれを持ち帰って、

子供たちに見せてやると言うのだ。

私は手にするどころか見るのも嫌なので、

ただただ傍観するだけ・・・

Hiromiがザックにくくりつけた鹿角は大きかった。

 尾根筋は広かったり狭かったり、

また小さなアップダウンを繰り返し、

8時45分、四等三角点「鬼岸辺」

すぐに三角点標石を探すも、

全然見つからない。

笹が濃い状況でもないので、

土中に埋没しているものと思われるが、

とうとう見つけ出すことは叶わなかった。

あきらめて次なるピークを目指す。

どこにでもあるような「坊主山」は、

ここでもやはり「坊主」なのだろうか?

そんな期待を抱きつつ歩を進めるうちに、

足下の地形が危うくなりだした。

これまでは眺める程度だった崩壊地が、

今自らの足下にある。

そう、崩壊地の中を進むことになった。

そして突然目の前にとんでもない光景が現れた。

そこはまるでグランドキャニオンを思わせる景観だ。

(グランドキャニオンなんて、行ったことないけどねえ・・・)

狭い地域ではあるが地盤が崩壊し、

硬い部分だけが崩れずに残っている。

そんな風景を目にしたのは初めてであり、

まさか自ら地形図に描いたルート上に、

そのような地形が現れることなぞ、

全く想像すらしていなかった。

この景観にはHiromiともども、

ただただ驚くばかりであった。

更に目指すはずの「坊主山」は、

その中にあるはずだった。

それがない!

崩壊した中、あるいは残された硬い地層上に、

三角点が存在するのだろう。

更なる崩壊の危険があるため、

近付くこともできない。

10時25分、「坊主山」はなし、と結論。

とんでもない景観を目の前にして、

諦めることに時間はかからなかった。

それにしてもすごいものを見てしまったものだ。

これも三角点の等級にこだわらず、

コツコツと登ってきたから目にできたもの。

この日このルートを選んで本当に良かった。

 ルート中三座の三角点を目指す中で、

既に二つの標石を目に出来なかった。

最後の一座だけはなんとか見つけたい。

古い作業道が利用できるところはその上を歩き、

途中の災害復旧工事が終了した斜面の上で昼食。

そしてまた尾根を歩き、

12時35分、四等三角点「幌内山」

麓の幌内地区と同名だ。

三角点ピークには祠らしきものが、

潰れて地面に伏していた。

 「幌内山」からはカラマツの倒木が激しい中を、

またいだりくぐったりを繰り返し、

なんとか下りきって「マッカウス川」を渡渉し、

対岸の斜面を登り返して道々に下った。

その間エゾシカの防護柵が、

二重にめぐらされていたのだが、

偶然ピンポイントで扉の位置に当てることができて、

「ホッ・・・」。

そこでHiromiが言う、

「普段の行いがいいからだな」。

いや違うから!

これは全て俺の力だから!

 道々を1kmほど歩き、

13時45分、駐車地。

全行程ちょうど10kmの尾根歩きは、

とんでもない景観を目にできたことを含め、

大変貴重で有意義なものだった。

この日も車中泊を予定して出かけたが、

夜間の雨予報に切り上げ帰宅した。

当然「反省会ありき」で・・・

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2021.4.22 『右股』(240m)~『富野』(237m)  原風景の中で三角点を結ぶ

 今週は今日から休み。

大型連休前の仕事はほとんど終わってしまった。

あとは来週の月曜日に出勤して、

少々仕事を片付けて棚卸しをしておしまい。

火曜日からGW明けまで長い連休となる。

 今朝家を出て栗山町富野地区に向かった。

私の原風景の中で、

まだ未踏の三角点ピークを目指すためだ。

栗山町から夕張市に向かう道々3号線を、

富野地区で「前田の沢林道」に入った。

道々から林道に入ると、

すぐに施錠されたゲートが現れ、

その前に十分な駐車スペースがあった。

 9時20分、ゲート手前の駐車地をスタートした。

この林道に雪が融けてから、

車が入ったという形跡はない。

また林道脇を流れる沢は、

「前田の沢」ではなく「シリツルオマップ川」だ。

どういうわけだろうね?

この沢沿いの林道の、

進行方向左手に三等三角点:「右股」があり、

右手奥に四等三角点:「富野」がある。

今日はこの二つの三角点を、

結んでみることにした。

 

まず「右股」を目指して、

割と直線的に伸びる林道を進んで行く。

約1kmほど進んだ地点に現れるはずの、

林道分岐が見当たらずそのまま進んでしまった。

見落とした林道は「シリツルオマップ川」を渡ったあと、

大きく戻るように蛇行して伸びて行く。

であるならば藪に入り、

ショートカットしてピークを目指すことに変更した。

一旦「シリツルオマップ川」に下りて渡渉。

水量が少ない小沢なので問題ない。

問題はその後だった。

河原にエゾシカの脚が転がっていた。

頭蓋骨は砕けて・・・

雪が融けると見たくないものが見えてくる。

 渡渉後に取り付いた尾根は、

案外薮が薄くて助かった。

直線的に登って行くと、

古い作業道跡と交差した。

それを越えてさらに登ったところに、

地形図に載っている林道が現れたのだが、

笹や倒木で廃道寸前だ。

地形図を見るとまともに林道を歩く、

約4分の1の距離でそこに着いたわけだ。

荒れた林道を少し歩くと、

前方に目指すピークが見えてきて、

早速急斜面に取り付いた。

そして10時10分、三等三角点:「右股」

東側に夕張の『鳩ノ巣山』(622m)が見えている。

ここは『鳩ノ巣山』の西隣りということだ。

それにしても「右股」なんてつまらない。

もっと気の利いた点名を付けて欲しいものだ。

 ピークから林道に下り、

登路とは別の地点から「シリツルオマップ川」に下降した。

そして渡渉して「前田の沢左股林道」に上がった。

と、すぐに「前田の沢林道」と合流。

その合流地点で南に伸びる、

斜度のある尾根に取り付いた。

こちらも薮が薄くて楽に進める。

樹木も落葉樹が多く明るい尾根だ。

地形図上の「214m標高点」を踏んで、

更に進んで行くとCo.240で、

明瞭なピークに上がった。

すると木の間越しに南側の風景が見えるようになり、

南東方向には夕張の『冷水山』(702m)が、

近い距離で望まれた。

このピークからは尾根筋が右方向に変わり、

一旦少し高度を下げて登り返した。

シカ道が発達していて、

まるで登山道を歩いているようだ。

楽しい尾根歩きを経て、

11時20分、四等三角点:「富野」

こちらの三角点標石は真新しく、

横に立てられた三角点標識も新しい。

そもそも黄色い三角点標識は、

なかなかお目にかかれるものではない。

何故それがここに?

点名の「富野」は麓の地名そのままだ。

「右股」、「左股」あるいは「二股」などと言うより、

このように地名の方がマシな気がする。

 簡単な昼食を摂り下山を開始。

下山は尾根筋を林道ゲート方向に下る。

途中で作業道に出たものの、

それを無視して下り、

ゲートの少し上で林道に当てた。

 12時15分、駐車地。

心配した薮が薄くて、

なかなか快適な三角点巡りを楽しめた。

次回はHiromiを連れて登ろう。

 

 

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2021.4.18 『三角山』(336m)~『南高山』(242m)  雨の里山を巡る

 この週末は土曜の朝降り出した雨が、

日曜日も終日降り続いた。

そして更に月曜まで続くとの予報となると、

それはもうあきらめがつき、

日曜日は雨の中で里山歩きを楽しむことにした。

思えば今年は多くの週末が好天に恵まれ、

ずいぶん楽しませてもらった。

たまにはこんな週末もしかたないだろう。

 日曜の朝Hiromiを迎えに行き、

道々477号線を栗山町滝下に向かって走っていた。

すると前方の路上に塊が現れた。

最初は倒木かと思ったが、

近付いてみるとそれは小規模な土砂崩れだった。

それが道路に流出し、

片側車線を覆っていた。

今回の雨量の多さを伺わせる。

 道々477号線を栗山町滝下で、

国道274号線に出て少し進んだ地点に、

今回のアプローチとなる古い林道の入口がある。

入口にはエゾシカよけの防護扉があり、

それを開けて林道に立ち入ると、

昨年はなかった鎖のゲートが設けられていた。

どのみちこの林道に車で入り込んだとしても、

たいして奥まで行かないうちに通行不能となる。

 9時ちょうど、林道入口をスタート。

そして300mほど歩くと、

林道脇にヒグマ捕獲用の、

箱ワナが設置されている。

しかし放置されて2年は経過しているようだ。

それを過ぎると間もなく廃屋が現れる。

かつてここで農業を営んでいたらしい。

そんな廃屋が2軒。

決して目にしたくはない廃屋の光景を過ぎて、

林道を離れ昔畑であったのであろう、

と思われる広い大地を歩く。

まだ雪が融けたばかりなので、

雑草が邪魔になることはない。

そんな畑を過ぎで笹薮に入った。

密度はそこそこだが、

背丈が低いので問題なく進む。

そして前方に『三角山』の頂上部が見えてくる。

高度を上げるほどに広がる、

南空知の風景を背に登り、

9時50分、四等三角点「三角山」

雨が降りっぱなしなので、

Hiromiが「さっ、次行こ!」

この後私がミスをした。

地形図も何も持たずに登った今回だが、

ルートは頭に入っているはずなのに、

そこに現れた古い作業道跡にのってしまった。

作業道跡は尾根筋に沿って下降した。

そして「これはおかしいな」、

と思ったときには既に北の、

「イタイベツ川」が見える地点まで下っていた。

それを強引に下りきって、

「イタイベツ川」の向こうを走る、

「板江別林道」にのって次の、

「南高山」に向かっても良いのだが、

折からの降雨で「イタイベツ川」が増水しており、

Hiromiを伴っての渡渉は危険と判断した。

それで下降した尾根を登り返し、

また古い畑跡と林道を利用して、

「南高山」に続く尾根にのった。

間もなく尾根から作業道に出た地点で、

嫌なものを目にしてしまった。

エゾシカの前脚の一部と、

同じくエゾシカのものと思われる古い頭蓋骨だ。

こういうものを見るのって、

苦手なんだよねえ。

気持ち悪くなってしまった。

しかしHiromiは平気で写真を撮る。

 嫌なものを目にしたあとはまた笹薮突入で、

「南高山」のピークを目指す。

しかしその標高からも察しがつくように、

たいしたアルバイトではない。

下部の濃い笹からやがて薄く低い笹をつなぎ、

11時20分、四等三角点「南高山」

ここはエゾシカのフンがひどく、

歩くのが大変だった。

雨は相変わらず降り続いているので、

ここもただちに離れて下山開始だ。

そしてまた笹こぎと林道歩きを経て、

12時10分、林道入口。

今回の両ピークを無積雪期につないだのは初めてだった。

目先を変えると、

新たな楽しみ方ができる里山歩きは実に楽しい。

雨で身体が冷え切ってしまったが、

アイスはまた楽しみで、

いつものように3個食べながら帰途に着き、

夕方Hiromiと恒例の反省会とした。

 

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2021.4.16 『一本松』(600m)  予期せぬリベンジ

 今週も月~木曜日の出勤で、

金曜から休みとなったので、

昨日の朝未踏の山を目指して三笠へ出かけた。

そして「桂沢スキー場」の斜面を目にして驚いた。

まだゲレンデの全面が雪に覆われていた。

去年はこれより一週間早い時期でも、

すっかり融けてしまっていたのだが。

【去年の記録】

それで予定を変更して、

「桂沢スキー場」から、

昨年リタイアした『一本松』を目指すことにした。

 9時20分、スキー場の広い駐車場をスタート。

アスファルトの駐車場はいい。

この時期は雪の下からドロドロの土が現れ、

車の中を汚してしまうので、

駐車地には神経をつかう。

スコップで車の乗降口付近に、

雪を切り崩して敷き詰めることもある。

 スキー場の斜面を登って行く。

けっこう斜度があるので、

ジグを切りながらの登行だ。

背後には昨年登った「奔別沢」、

(二等三角点・632m)が見えている。

ところで「一本松」だが、

どこにでもあるようなこの点名は、

日本人としてなんとも親しみがわく。

それでぜひその上に立ってみたい、

という気にさせられる。

ピークに松の木が一本だけ立っていたなら、

なんと風情のあることか。

しかしそんなことはないだろう・・・

 スキー場のリフト終点までは20分ほどかかった。

その後は広い尾根を進んで行く。

間もなく地形図上の「354m標高点」脇を通過し、

林道と交差することになっていたが、

この林道ははっきりしなかった。

その後はほぼ直進するが、

尾根は益々広くなり、

多少枝尾根が現れるので、

下山時には注意したい。

やがて前方の木の間越しに、

「515m標高点」が見えてくる。

そしてその基部からいきなり、

標高差70mの急登となる。

この急登で北側の視界が開け、

幾春別の街並みが見渡せる。

そんな風景を楽しみ、

10時45分、「515m標高点」。

昨年はこの先の尾根で雪が消え、

濃い笹が露出してリタイアした。

しかし今回は笹の露出が見られるものの、

歩行には全く問題ないだけの雪が残っていた。

そしてここからのルートファインディングがちょっと難しい。

この時点で目指す「一本松」は見えているのだが、

そこまで登ってきた尾根と、

ほぼ平行に走る南側の尾根に、

小尾根を利用して乗りかえなければならない。

一旦440mまで高度を下げて、

細尾根を登り返す。

この細尾根の登行がなかなか面白かった。

左側がスッパリと切れ落ちて、

夕張山地の雄大な風景を眺められ、

ところによっては雪が消えて藪こぎとなる。

思えば昨年のこの山で、

ダニに噛まれているので、

藪を抜けた地点でいちいち衣服をチェックする。

そしてCo.590で南側の尾根に上がった。

標高は既に目指す「一本松」ほどに達している。

ここに上がって最初に目に飛び込んできたのが、

広い頂上部をもつ南の『幌向岳』だ。

またこの尾根は「桂沢湖」に続いており、

その末端から「一本松」を目指すことも考えた。

しかし尾根の末端付近で、

常に工事が行われているようで、

「立ち入り禁止」となっており、

取り付き点までは入れない。

 細尾根から広い尾根に出て、

一旦高度を下げ出すと、

樹木が切れて「一本松」の頂上部が、

目の前にすっきりと現れた。

最後の登りは急だが、

背後に北の風景がみるみる広がっていく。

ここもまた素晴らしい山じゃないか!

そしてピークは樹木の中にあった。

12時40分、二等三角点「一本松」

松はやはり一本ではなく、

けっこう生えていた。

雄大な風景を見渡せるところに戻って、

ちょっと遅い昼食とした。

目の前には『三笠山』から、

『美唄山』への風景が広がっている。

そして少し右に目をやると、

「桂沢湖」とその奥に夕張山地の山々だ。

また樺戸山地の風景も雄大だ。

こんなに展望の良い山だとは思っていなかった。

それゆえに感動が大きい。

 下山は登路のルートをそのまま戻る。

細尾根から一旦尾根のつなぎ目まで下ると、

登路でつけた私の足跡の上に、

付けられたばかりのヒグマの足跡だ。

どういうわけか、

私の足跡の上を忠実に登っている。

ヒグマの嗅覚は犬の50倍と言う。

私の足跡にいい匂いでもついているのかねえ。

その後こちらはショートカットのため、

その足跡とは別れた。

この日は登路でも2頭の、

ヒグマの足跡を目にしている。

街に近い低山だというのに、

なかなか野性味にあふれている。

それだけ自然が豊かということか?

 尾根からスキー場に戻り、

楽しく下って14時25分、駐車場。

また今回も素晴らしい山に出会えたことに感謝し、

雨予報に車中泊を中止して帰途に着いた。

そして今日(土曜)は午後親族の祝い事があるので、

完全休養として山には登らない。

明日はHiromiと雨の中を、

近くの里山歩きをする予定だが、

どの程度降るのかねえ・・・

 

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2021.4.11 『本遠』(ほんえん・796m)  シューパロ湖を眺める展望台へ!

 このところ当別の「ふくろう湖」や、

三笠の「桂沢湖」に接してきたが、

いずれも結氷したままの湖を目にしていると、

急に夕張の「シューパロ湖」の風景を見たくなった。

また、しばらく夕張の山に登っていなかったことも、

つい夕張に引き寄せられる要因となり、

土曜の『喜文沢』下山後、

三笠の「湯元温泉」で汗を流し、

夕張市大夕張に移動して車中泊とした。

もう日没が遅くなり、

車中泊で遅い日暮れの風景を楽しむのがいい。

 日曜日の朝6時35分、

「シューパロトンネル」三笠側出入り口にある、

シューパロ湖岸の駐車地をスタートした。

トンネル脇からアイゼン装着で、

すぐ急な尾根に取り付く。

もう融雪が進んでいるため、

笹がむき出しの部分を避けながら登って行く。

ただ、そんな笹が出ているところは、

ほんの下部だけのことだった。

あとはまだ積雪がたっぷり残った斜面を登って行く。

そしてCo.550で林道に上がる。

それからが大変で、

200mちょっとの標高を、

一気に稼ぐことになる。

斜度がきついクラスト斜面で転倒すると、

おそらく止まらないだろう。

Hiromiにいざという時の滑落停止動作を確認。

しかしねえ、そのHiromiが速いのさあ!

Hiromiは利き脚が私とは逆の左のようで、

右前方寄りに登って行く。

あまり先に行かれると、

いいポイントでの写真を逃してしまうので、

制止するのがゆるくない。

背後には夕張山地とシューパロ湖の、

見事な風景が広がっていく。

そんな風景を楽しみにし、

辛さに耐えて登る。

ところでそのHiromiだが、

先日行きつけのスポーツジムで、

体脂肪率を測定したところ、

なんと18%だったと言うのよ!

18%だよ、女性だというのに!

やはりサイボーグだった。

それだも置いていかれるわなあ・・・

 きつい急登に耐え、

C0.760で明確なピークに上がった。

そこから進路を南にとるのだが、

笹がむき出しで少々笹漕ぎだ。

しかし短い距離で助かった。

広い大地に出て前方に見えるピークを目指す。

この辺りの風景も広々として、

大変気に入っており、

何度も立ち止まって写真を撮る。

そして最後は稜線状の尾根を南進し、

8時30分、二等三角点「本遠」

この三角点ピークに立つのは5度目か?

その多くがこの日のように晴れていた。

夕張山地とシューパロ湖を眺める展望台に立ち、

Hiromiと二人「今日はここに登ってよかったなあ」、

と会話がはずむ。

 下山もまた素晴らしい風景を眺めながらだが、

「760mP」からの下りは、

スリップして転倒することを回避するべく、

慎重に、慎重に下った。

Hiromiがビクビクしながら下るのがこわい。

それでも尻もちをつくこともなく、

安全に下り、

9時45分、駐車地。

二日間素晴らしい天候の中を、

この上ない風景を楽しめたことに感謝し、

誠に豊かな気持ちで帰途に着いた。

夕方の反省会では両日の写真を見ながら、

楽しい思い出話しに花を咲かせた。

 

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2021.4.10 『喜文沢』(きもんざわ・726m)  沢筋から尾根の急登へ

 国道452号線を三笠市桂沢から、

芦別方面に走り、

「キムン芦別川」を渡る「キムン橋」を越えると、

左手に山並みが見えてくる。

以前からその辺りに足を踏み入れてみたい、

と思ってきた。

それで改めて地形図を眺めてみると、

「喜文沢」という三等三角点があることがわかったので、

これに登ってみることにした。

アプローチは「キムンダム」の、

1kmほど芦別寄りにある、

「喜文沢林道」入口とした。

水量が多くて渡渉困難な「キムン芦別川」を渡るための、

唯一の橋がこの林道に架けられている。

 土曜の朝Hiromiを迎えに行き、

現地に向かって車を走らせた。

林道入口は広く除雪されていた。

何かの工事が行われ、

その関係車両の駐車地としていたようだ。

 8時ちょうど、林道入口をスタート。

足下の雪は固く締まっていたので、

ツボ足で歩けるが、

帰路で雪が緩んで腐ることを想定し、

ザックにスノーシューを固定した。

「喜文沢林道」は広くて明るい。

気持ちよく歩を進めていく。

ほぼ「キムン芦別川」に沿うように伸びる林道だが、

ふと気付くと「キムン芦別川」から随分離れていた。

そこでチェックすると、

地形図にはない作業道に入ってしまっていた。

標高も既に400mに達している。

引き返そうと思ったが、

ルートミスした地点から、

既に1kmほど進んでいたので、

ルートを変えることにした。

とりあえずは誤って入り込んだ作業道を、

進めるところまで進み、

その後は尾根を選んで『喜文沢』を目指す。

作業道はCo.430で消失した。

そこでアイゼンを装着し、

一旦沢形に下って対岸の尾根に取り付いた。

これが急できつかった。

途中で狭い作業道跡が現れたが、

これも斜度がきつく辛い辛い。

そのうちHiromiがザックに固定したはずの、

ストック片方を紛失したことに気付いた。

「下山はルートを変えて下ろう」、

などとのたまっていたHiromiだが、

この件で登路のルートを、

そのまま下らざるを得なくなった。

 きつい登りに耐えて、

10時35分、地形図上の「676m標高点」。

なかなか素晴らしい眺めだ。

先日登った『奔別岳』や『美唄炭山』が、

ごく間近に見えている。

そして『喜文沢』を目指して先に進むのだが、

ここからがなかなか大変だった。

まずは雪が少なくなった細尾根だ。

それを越えていくと、

尾根から雪が消えて、

笹が露出していた。

藪漕ぎが始まり、

頭に浮かぶことは、

去年のこの辺りの日のことだ。

三笠の山で藪漕ぎをして、

ダニに噛まれてしまった。

まだ4月の初旬だったというのに。

 少々苦労はしたものの、

11時15分、三等三角点「喜文沢」

狭いピークから少し位置をずらすと、

東側の風景を遮るものがなく、

夕張山地の核心部が見渡せた。

また素晴らしい山に出会えたことに感謝!

実にいい山行が続いている。

 下山は登路のルートを忠実に下り、

Hiromiのストックを探す。

そしてそれは標高500m付近の斜面に落ちていた。

Hiromiは数年前、

この日と同じく登路でザックから、

ピッケルを落としたことがあった。

その時も下山時に回収。

いつまでたっても、

素人臭さが抜けないやつだ。

 一旦沢床まで下って、

作業道に登り返すと、

午後の日差しに雪が緩み、

予想通りズボズボ状態。

ようやくスノーシューの出番となったが、

体重が軽いHiromiは、

スノーシューを出すことなく、

スタスタとツボ足で歩き通した。

14時ちょうど、林道入口。

いい山だったなあ!

Hiromiと豊かな気持ちで、

三笠の「湯元温泉」に向かった。

 

 

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