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2022.11.26 『神威岳』(かもいだけ・467m)  不思議、雨が上がった!

 

 この週末はToshiの「還暦祝い」で、

「ハイランド富良野」に宿泊予定だった。

それでその前に寄り道して、

久しぶりに3人で藪山に登ることにしていた。

ところが天気が悪く・・・

 土曜日の朝まで天気予報とにらめっこを続けたが、

どうしても雨から逃げることはできない、

とあきらめて、

歌志内市の『神威岳』に登ることにした。

そこならば足元のきれいな、

アスファルトの駐車場があり、

登る距離も短い。

 土曜の朝Toshiの車を我が家に置いて、

Hiromiを迎えに行った。

3人で登るのは今夏の「空池山」(夕張市)以来だ。

車中では久しぶりに会ったToshiと、

Hiromiの会話がはずむ。

途中コンビニに寄り、

早めの昼食を摂った。

そして冬季はスキー場となる『神威岳』麓の駐車場へ。

駐車場からできることならば、

足元のきれいな車道を登って行きたいが、

地形図によるとひどく遠回りで車道がつけられている。

しょうがないので、

雨が小降りになるのを待って、

スキー場のゲレンデを登ることにした。

 12時ちょうどまで待ち、

雨が小降りになったので、

意を決して雨具を着用。

そしてすぐ上のゲレンデに出た。

するとどういうわけか、

突然雨が止んだ!

「ラッキーっ!」とばかりに、

スキー場の広い斜面を登って行く。

相変わらずToshiとHiromiの会話は絶えない。

 スキー場の滑走斜面は、

既に草刈りが終わっていた。

と言うことは、

今年も営業をするということか?

一時閉鎖されたスキー場だったが、

昨シーズンは営業を再開したような・・・

 滑走斜面をグイグイ登って頂上部へ。

広い頂上一帯には、

大きなアンテナを備えた中継設備がいくつもある。

その中に三等三角点「神威岳」

結局スタートしてすぐに止んだ雨は、

その後降り出すことはなく、

斜面を下って駐車場に戻ると、

すぐにポツポツと降り出し、

それが次第に強い降り方となった。

あまりにもできすぎた幸運は、

晴れ男Toshiの力か?

 夕方のチェックインまで時間があったので、

歌志内市から赤平市、

そして芦別市から富良野市へと走る間に、

気になる林道のいくつかを見て歩いた。

その後15時半「ハイランド富良野」にチェックイン。

さて、敏の「還暦祝い」の始まりですよ!

 

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2022.7.16 『石山』(237m)  54年ぶりに訪ねた石の山

 土曜日の朝は雨竜町の田園地帯で目覚めた。

心配した雨は後に降り出すようで、

とりあえずは心配なさそうだった。

ところが、どうにものらない。

四季を通じて年間200回を超える山登りを続けていると、

ある日突然何の前ぶれもなく、

ただただ全く気持ちが前に向かないことがある。

それでどうしたものかと思ったが、

登ることが身体に染みついている身、

そのまま帰るわけにはいかないので、

とりあえず滝川市にある我が家の墓を見に行き、

その道中で思いを巡らせた。

我が家の墓が数年前に、

何者かによって傷つけられた。

それでたまに確認しなければならない。

墓石の写真を撮って女房に報告。

異常なし!

そしてやる気のない朝思いついたのが、

この日の『石山』だ。

 『石山』は砂川市の最も滝川市寄りにある里山だ。

麓には「子供の国」の広大な敷地が広がっている。

私がこの山に初めて登ったのが、

14歳(中学2年)のときだ。

栗山町の里山を見ながら幼少期と、

小学生いっぱいを過ごした後、

小学校の教員だった父親の転勤で滝川市に引っ越した。

そして滝川でも目はすぐ山に向き、

増毛山地や樺戸山地の風景を楽しんだ。

そこで反対側に位置する『石山』も眺め、

「この山なら登れそう」と目を付けた。

友達一人を誘い、

現在「子供の国」がある方とは逆の、

北側の牧草地まで自転車で行き、

牧草地を縦断して藪に入って登った。

結構な笹薮だったことを記憶している。

藪を越えたピークには小さな木造のヤグラが建っていた。

もう54年も前の話しだ。

 

  『石山』麓の公園施設に入って行くと、

登山道の入口があった。

広い舗装道路なので路肩に駐車できるが、

そこは管理された公園故、

どこでも勝手に駐車するわけにはいかない。

登山口を過ぎて200mほど行くと、

キャンプ場の広い駐車場があったので、

その隅に駐車させていただいた。

 歩き出すとキャンプ場の周りに、

どういうわけか山沿いの田園地帯で見られる、

「電気柵」が張り巡らされていた。

ヒグマからキャンプ場利用客を守ろうと言うのだろうか?

 登山口に着くと「立ち入り禁止」の貼り紙だ。

6月12日にヒグマが目撃されたとのこと。

半径50kmをテリトリーとして、

常に動き回っているヒグマが、

まだそこにいるはずもなく・・・

自己責任で中に入った。

しかし管理された公園故、

管理者側の人間に見つかりたくはないので、

極力隠密行動だ。

 予想よりずいぶん薄い藪が続く中の登山道は短く、

30分も歩くと広い頂上広場に出た。

そこにはニ等三角点があった。

そして大きな展望台施設だ。

開放されていたので階段を登ってみた。

100段以上の階段を上ると、

グルリ360度の景観を楽しめる施設だった。

この景観も54年前と比べてみたいものだ。

また下に下りて『石山』のおいたちなるものを拝見。

そこで我々が登った54年前より、

はるか昔石切山として栄えたことを知って驚いた。

全てを納得して下山。

 やる気のないこの日、

54年ぶりの『石山』に登ってみて本当に良かった。

満足の一座を得て帰途に着いた。

 

 

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2022.7.2 『イルムケップ山』(864m)  ガスで展望は望めなかった

 

 土曜日はHiromiの希望に沿って、

『イルムケップ山』に登ることにした。

この山に登るときは、

四季を通じていつも晴れていた。

ところが今回はガスの中で残念。

 土曜の朝Hiromiを迎えに行き、

ゆっくりと赤平市に向かった。

低く重苦しいガスが山々を覆っていたので、

急いで行ってもガスに湿った笹に下半身を濡らされる。

 赤平市百戸町東から、

「ペンケキプシュナイ川」に沿って伸びる林道に入った。

すると百戸町北で分岐が現れ、

それを左に入ると、

「右ペンケキプシュナイ川」に沿う、

「大谷沢林道」となり、

これが『イルムケップ山』への正規のルートと思われる。

しかし私は分岐を右に入り、

「奥大谷沢林道」をゲートまで進んで登ることにしている。

 「奥大谷沢林道」をゲートまで進み、

林道脇に駐車した。

いつもきっちりかけて施錠されているチェーンが、

この日は下に落ちていた。

奥で作業でもしているのか、

あるいは山菜シーズンで開放されているのか?

 9時30分、スタート。

空気は湿気を感じるものの、

日が照らない分涼しい。

はじめは直線の長い林道を進む。

そして右に大きくカーブし、

Uターンをするようなかたちで、

高度を上げながら戻るように進んで行く。

これは下山時ショートカットするべきと、

辺りの植生を伺いながら歩く。

 歩き出して2kmちょっとで、

広大な伐採地が現れる。

伐採地はまず右手に広がり、

その後左手に現れることになる。

私はこの伐採地の風景が見たくて、

「奥大谷沢林道」から入ることにしている。

しかしその待望の伐採地風景も、

重苦しい空と湿った空気の中で、

いつものような爽快さは感じられない。

 左右に広がる広大な伐採地を過ぎると、

林道は一旦針葉樹林の中に入る。

そしてまた右手に伐採地だ。

するとそこで伐採地内の草刈り作業が行われていた。

この時点でゲートのカギを外したのは彼らだと判明した。

そんな作業風景の向こうに、

ガスに隠れた『イルムケップ山』の頂上部が見えてくる。

 ゲートから約4.5km歩き、

『イルムケップ山』頂上部の基部に達した。

ここからは登山道となるのだが、

昨年ひどく笹に覆われていたことを思い出す。

ところが今回は笹刈りが行われた後だった。

これには助けられた。

地元「イルムの会」の方々によるご尽力と推察する。

この場にてお礼申し上げます。

ありがとうございます。

ところがそんな陰の努力に水を差すような出来事が!

笹の茎にかぶせるように挿された栄養ドリンクの瓶。

他にも飲み干したジュースのペットボトルが、

同じように笹の茎に挿された場面も複数。

これはいったい誰の仕業だ!?

山登りをする者の行いとは思いたくない。

この辺りはタケノコ採りでにぎわうようだから、

おそらく山菜採りの連中の仕業だろう。

山菜採りの連中はとにかくマナーが悪い。

使用した雨具や長靴が捨てられているのをよく目にする。

 11時15分、『イルムケップ山』(三等三角点:三又山=みまたやま)

ガスに包まれた頂上からの展望はなし。

ただ、コウリンタンポポが咲いており、

なごませてくれた。

コウリンタンポポは繁殖力が強く、

平地でも随分目にするようになった。

 簡単な昼食を済ませて下山開始。

林道に下るまでに、

数本のタケノコを採った。

中途半端な量なので捨てると、

Hiromiが慌てて拾い直してザックに入れた。

 また長い林道を下って行く。

下山の伐採地も重苦しい空の下、

暗いままで残念だ。

伐採地を過ぎて藪に入り、

ショートカットして下部林道へ。

そして13時30分、駐車地。

スタート時に開放されていたゲートは、

既にチェーンが張られていた。

伐採地で草刈り作業をしていた人たちの姿がなかったので、

既に作業を終えて山を下りたのだろう。

 日の長い季節の中で、

まだ時間があるのでもう一座へ!

 

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2022.4.23 『別狩岳』(北・726m)~『羅宇根』(らうね・565m)  豊富な残雪を楽しむ

 この週末の土曜日は、

久しぶりに北の『別狩岳』を目指すことにした。

この山は積雪期にしか登れないが、

アプローチ地点の国道451号線には、

駐車できるところがない。

国道の両側は除雪車で跳ね上げられた雪が、

うず高く積み上げられているのが常だ。

とても路上駐車をする気にはなれないので、

この時期まで待つ。

先日『萌留山』に登った帰り、

ここを通り駐車スペースができたことを確認していた。

林道入り口の雪が若干融けて、

ギリギリ一台分のスペースができた。

また、やはり雪が多く、

全てがまだしっかりとした雪の下にある。

 8時40分、国道脇の駐車地をスタート。

分厚い雪の下となっている林道を歩く。

1kmちょっと歩くと、

「五番川」に架かる危なげな橋に出合う。

『別狩岳』へのアプローチは、

ここが重要なポイントとなる。

林道を歩いて行くと、

自然に橋を渡って「五番川」の左岸を歩くことになるが、

左岸を行くと尾根への取り付き点がある右岸へは、

二度と戻れなくなる。

この橋の上流にはもう橋がない。

水量が多いのでスノーブリッジもない。

それですぐ右岸に取り付く。

そして右岸沿いに進んで行くと、

堆積した雪が垂直に近い状態で、

川面に突き出している部分があるので、

それは辛抱して高巻く。

 9時55分、橋から2km弱で、

予定した尾根の取り付き点に到達。

ここから地形図上の「628m標高点」を目指し、

標高差400mの急登となる。

この登りがルート中最大の難所だ。

Hiromiがこの日も元気に、

そしてガンガン先を行く。

急登のピッチが速いのよ!

Hiromiとの間隔が広がりすぎると、

写真を撮れなくなるので、

極力着いて行こうとはするが、

ジリッ、ジリッと間隔が広がってしまう。

しかし何とか高度を上げ、

10時40分、「628m標高点」。

眼下に歩いてきた「五番川」ルートが、

そっくり見下ろせる。

そしてここからは広い稜線歩きとなる。

しかし風が強い!

稜線を歩いていると急に風が強くなり、

Hiromiなんか飛ばされるんじゃないか、

と心配になる場面も。

 強風に耐えながら歩いて行くと、

左手に目指す『別狩岳』の頂上部が見えてくる。

登行意欲を掻き立てられる山容だ。

ピークが近付くにつれ、

稜線は左に弧を描くようになる。

すると頂上は近い。

春のチリをかぶって変色した稜線は、

頂上近くで細くなり、

先に到達したHiromiが万歳!

11時25分、『別狩岳』(ニ等三角点:別狩岳)

風が強いので長居はできない。

しかし素晴らしい眺めだ。

ただ小雨交じりの雲に覆われているのが、

少々残念だった。

ピークから下った風のこないところで昼食。

 昼食後再び歩き出して、

広い稜線上を「628m標高点」まで戻り、

そこから尾根を下降せず、

更に稜線を直進しながら高度を下げた。

そして12時20分、三等三角点「羅宇根」

初めて立つ三角点から来し方を振り返ると、

随分下ったもんだ。

 さて、ここからは目で見て、

適当な尾根を選んで下る。

どこも傾斜のきつい尾根だが、

雪が緩んでしっかりとかかとを打ち込めるので、

滑落の心配はない。

それどころかHiromiは、

そんな下降が大好きで、

「楽しい!」を連発する。

そして問題なく「五番川」に下った。

この頃になると雨が強くなり、

非常に不快だ。

淡々と歩き、

13時40分、駐車地。

雨と強風には見舞われたが、

終わってみれば素晴らしい山行だった。

Hiromiともども満足して帰途に着き、

いつものように「反省会」!

 

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2021.8.18 『上幌倉』(かみほろくら・429m)  雨の中の急ぎ働き

 昨日の朝、赤平市赤間地区で目覚めると、

既にポツポツと雨が降り出していた。

前夜の予報ではもう少しあとで降り出すはずだったが・・・

いずれにしても雨は次第に強くなる予報なので、

朝パッと登って帰ることにした。

二泊の準備をして出かけたんだけどねえ。

 赤平市西豊里から林道に入り、

雨が降っているので220mまで車を上げた。

そしてスパイク長靴に雨具着用でスタート。

気温は17℃でいい感じだ。

この山には昨年Hiromiと訪れたことがある。

しかしHiromiが草に被れた直後だったので、

藪の手前でリタイアした。

もう古くなった林道を登って行く。

斜度があるためグイグイ高度を上げ、

背後には雨に煙る赤平市の風景が広がる。

330mで伐採地に出た。

前回はここまでだった。

伐採地からは滝川市方面が望まれるが、

この日は雨模様なのではっきりしない。

伐採地を越えると新たな作業道が開削されていた。

伐採はまだ上部へと続けるらしい。

そして作業道が切れて藪へ。

最初は笹が激しく諦めかけたが、

戻って位置をずらしてみると、

いくらか薄くなったので再び突入。

するといくらも進まないうちに、

ポッコリと作業道に出た。

整備された立派な作業道だ。

これはいったいどこから入り、

どこへ抜けていくのだ?

作業道と交差して再び藪へ。

しかしこれもわずかな距離で、

ピーク付近に上がった。

あとは三角点を探すだけだが、

すごいイタドリの海だ。

雨に濡れたイタドリをかき分けていくと、

突然前が開けて大きな反射板が現れた。

これは予期していなかった。

急に広くなった中で標石を探す。

これがなかなか見つからなくてねえ。

探す範囲を間違っていた。

それに雨の中で鬱陶しくて、

焦って結論を出そうとしていた。

そんな状況の中、

三角点標石は反射板の裏側にあった。

三等三角点「上幌倉」

気になっていた三角点に立ててよかった。

あとは雨が降りしきる中を淡々と下る。

伐採地から見る雨の中の遠景も、

幻想的でなかなかいいものだ。

しかし駐車地に着いてからが大変だった。

藪漕ぎで汚れた衣類の処理に、

伐採地を歩いたスパイク長靴の粘土落とし。

しかもその作業を、

雨の中でやらなければならないという不快さ。

だから雨降りは嫌なんだよねえ・・・

早い時間だったが迷わず帰途に着き、

昼前には自宅に帰り着いた。

ホッ・・・

 

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2021.8.7 『イルムケップ山』(864m)  暑さにはかなわねえ~

 昨日も暑い予報に、

少しでも風通しのよい山へ、

と思って『イルムケップ山』を選定。

昨日の朝Hiromiを迎えに行き、

赤平市へと向かった。    

世の中夏休みシーズンとあって、

主要な道路は車が多かった。

赤平市茂尻から百戸地区へ。

そして「ペンケキプシュナイ川」に沿って伸びる、

「奥大谷沢林道」に入った。

『イルムケップ山』へは、

通常「右ペンケキプシュナイ川」に沿う、

「大谷沢林道」から登山口を目指すようだが、

私は1本東側の「林道」を利用する。

理由は伐採地を通って、

『イルムケップ山』を目指せるから。

伐採地の広く美しい風景は見逃せない。

ただ昨日は前回利用したこの林道への記憶が曖昧で、

駐車地にたどり着くまで、

少々時間を要してしまった。

伐採地が見えた地点を駐車地として、

11時25分スタート。

この日もスタート時点から暑い暑い!

前2日も暑い中を歩き、

ただでもきつい身体が、

初っぱなからバテ気味だ。

しかしHiromiは「暑い」と口にしながらも、

ルンルンで足取りが軽い。

間もなく広く美しい伐採地の中の1本道に出ると、

Hiromiのテンションが上がる。

「やっぱり伐採地はいいねえ!」

そしてそこからは目指す『イルムケップ山』の、

頂上部が見えている。

その距離が今の私にはやけに遠く見え・・・

伐採地を過ぎると、

針葉樹林の中を行く。

日陰になる分若干涼しさを感ずるも、

暑いものはやはり暑い!

針葉樹林の中の1本道を詰めて、

12時ちょうど、登山口に至る。

そして登山道に入るが、

笹がかなり被って足元が見えない。

こういう藪になると、

Hiromiはいつも「先をお願いします」

と言って後ろに下がるのだが、

この日は何も言わずに、

黙々と笹を漕いでいく。

私のバテた様子を見て、

気を遣ったのだろう。

しかし、ホントにバテてるの、私。

もう暑くてきつくて、

立ち止まって呼吸を整えながら水を飲む。

そして少し歩くと、

また立ち止まって同じことを。

更にまた歩き、

立ち止まって同じことを。

とにかくヘロヘロだ。

毎回ヘロヘロ話しをすることになるが、

強がってみてもしかたないしねえ。

 何度か立ち止まりながら歩を進め、

ようやくたどり着いた頂上に。

12時50分、『イルムケップ山』  (三等三角点:三又山)

そのまま三角点標石の上にへたりこんだ。

いやあきつかったあ!

これまでに4,100回を超える山登りの中で、

一番きつかったかもしれない。

頂上はさすがに風通しがよいものの、

その風が温かく休まらないのよねえ・・・

食欲もないが、

塩分補給のためにカップ麺をすする。

そんな私を目にしてHiromiが言う、

「また弱ったふりしてえ」、

「昨日の怪我もわざとじゃないのかあ!?」

こいつにいつか殺される!

そんなHiromiはバカだから、

「気持ちいいなあ。ここにトンテ建てて寝たいなあ」

わかる、トンテ?

口から飛び出した言葉がひっくり返った!

頭の中では「テント」と言っている。

頭のネジがどこか狂っているHiromiだ。

下山は登りよりはるかに楽だ。

藪の登山道を下って林道へ。

下山は楽なのだが、

前日打撲した左大腿が痛む。

午後の日差しを浴びて、

また違った雰囲気の伐採地を歩き、

14時25分、駐車地。

このときの外気温は34℃。

この3日間いずれも30℃を大きく超えていた。

辛くてたまらないのは、

この気温のせいか、

それとも歳のせいか・・・?

この後滝川市にある墓に寄り、

滝川市の「ふれあいの里」で入浴して、

新十津川町に向かった。

そして総進地区から、

林道「総学線」に入って車中泊とした。

 

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2021.7.1 『川向』(かわむこう・285m)  詰めは気持ち悪い廃道!

 『天狗山』から駐車地に戻り、

15時ちょうど、

そのまま「天狗山林道」の隣りの林道に入った。

今回この山は予定していなかったのだが、

この日残された時間から、

ちょうどよい行程と判断した。

「天狗山林道」は左股、

そしてこちらは右股になる。

林道名はおそらく「川向林道」だろう。

 はじめは直線的ですっきりしたこの林道は、

既に廃道となっており、

1kmも進まぬうちに、

雑草が林道を覆いだした。

そんな雑草越しに下界の田園風景が見える。

更に歩を進めて行くと、

前方に明らかに目指す、

「川向」と思われるピークが見えてきた。

と同時に林道全体が雑草に隠された。

あとは草を漕いで行くことになるのだが、

これがまた大変で、

フキの海やら笹の海!

もう気持ちが悪くて仕方ない。

やめようと思うのだが、

「なんとか三角点へ」と欲が出る。

そしてCo.250で林道を離れ、

斜面に取り付いた。

するとそこは林道よりは少しましな薮だった。

それに若干だが高度を上げていくと、

薮が薄くなっていく。

16時ちょうど、三等三角点「川向」

実はこの時点では到達した三角点の等級が不明だった。

下調べの中にこのピークは入っていなかった。

『天狗山』に登っている間に、

この三角点にも登ってみることにした。

そして三角点標石を目にし、

四等だろうと思っていたのが、

その大きさから三等だと知って驚いた。

 おまけのような「川向」を後にし、

再び林道に下って、

気持ち悪い雑草と笹をかき分けて戻る。

秋の雨具を着用する時期なら平気だろう、

と思いながら。

 16時50分、駐車地。

気持ち悪い林道の詰めだったが、

まあ総じて言えば、

この山もなかなか面白かった。

 この後は「ハイランド富良野」まで走って入浴。

そしてそのすぐそばで車中泊とした。

クーラーボックスでキンキンに冷やしておいた、

「のどごし生」を流し込んで・・・

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2021.7.1 『天狗山』(芦別・433m)  ピークは標石防護の頑強な笹

 『焼山』(589m)を下山して、

頼城、上芦別経由で野花南へと移動した。

そして道々芦別~富良野線に入り、

1.5kmほど走ったところで、

「新落辺橋」手前を左折。

一山越えた辺りで右折して農道に入った。

これを1kmも走らないうちに、

林道分岐が現れ、

左に「天狗山林道」の表示版があった。

ここを駐車地として、

13時20分、徒歩でスタート。

200mも歩くと林道ゲートが現れたが、

このときは開放されていた。

但し伐採作業中のため、

「立ち入り禁止」と書かれていた。

ゲートから林道が直進方向と、

左手方向に分かれており、

伐採作業は直進方向の奥で、

私が進みたいのは左手の林道だったので「ラッキーっ!」

 予定ではこの林道を歩いて高度を稼ぎ、

最も藪の距離が短い地点で、

ピークを目指すつもりだった。

ところが林道傍らの樹林の中を覗いてみると、

「あれぇ、薮が薄いじゃないの~」

それで即樹林に入って、

斜度のきつい斜面に取り付いた。

ピッケルを車に忘れたことを悔やむくらい、

標高差約100mのきつい急登だ。

斜面は広いのでピンテを付け、

最短時間で下れるようにする。

そしてこれをなんとか踏ん張り、

Co.340まで高度を上げると、

ストンと傾斜が落ちて、尾根上も藪は薄く、

邪魔になるものがほとんどない。

広くてそこが400mほどの高度があるとは思えない、

妙な錯覚を覚える。

その広い尾根を直進していくと、

三角点ピークの直前で、

突然凄まじい笹薮となった。

太く高く強靭な笹が三角点標石を守り、

そこに近付こうとする者を、

頑強に拒んでいるようだ。

しかしこちらとしても、

二等三角点の標石をなんとしてもおがみたい。

そして深い笹の中で、

14時20分、二等三角点「天狗山」発見!

見つけられて「ホッ・・・」。

どうしてまたピークの周辺だけが、

ひどい笹薮なんだろうね?

周囲を見渡すとその部分だけ、

樹木が切れて日当たりが良くなっていた。

笹を刈ってやりたいが、

日の長い今なら時間的にもう一座狙える。

急ぎ下山を開始し、

ピンテを回収して、

15時ちょうど駐車地。

これもいい山だったねえ。

 

尚、北海道の「天狗」と名がつく山に関しては、

こちらのブログをご覧下さい。

「北海道天狗めぐり」

 

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2020.9.21 『初子山』(634m)  Meguを迎えておしゃべり林道歩き

 「初子山」はなんと読む?

「はつこやま」?

あるいは「はつねやま」?

地理院地図にも読み仮名がない。

それで後輩のY澤にlineで問い合わせてみた。

すると「はつごやま」とにごります、とのこと。

さぁすがあ!

Y澤はなんでも知っていて頼りになるなあ。

【Y澤のブログ】

 日曜日の夕方、美瑛町福島第一地区に入って車中泊。

月曜の早朝雨が降りだしたものの、

長くは続かず上がってくれたので、「ホッ・・・」

この朝はここから近い地域にすんでいる、

岳友のMeguが同行することになっていたので、

起床後もゆっくり待つことにした。

雨上がりなので全てが濡れているため、

スタートは遅い方がいい。

Meguは8時半にやって来た。

そして8時45分、林道脇の駐車地をスタート。

今回初めて登る『初子山』の林道ルートには、

途中二つの四等三角点がある。

『初子山』を含めると、

同一ルートに三つの三角点を有する、

大変興味ある山行だ。

ただ、地形図上では破線で示されているため、

廃道の不安を拭うことはできない。

ところが、約1km先の林道ゲートを越えた時点で、

私がうっかりその入口を見落とすというミスをした。

帰りに確認すると、

一段下がったところに笹刈りされた道があった。

それに気付かず、

すぐそばの北沢川に沿って伸びる林道に入ってしまった。

要するに地形図をよく見ていなかったわけだ。

しかし、このミスが幸運をもたらすこととった。

間違いに気付いた時点で、

戻って訂正することはせず、

先に進んで沢沿いに藪に入り、

尾根を登って目的を達成することにした。

そしてその取り付き点だが、

私が用足し(ウンコ)で遅れた間に、

Meguが地形図を読み、

こちらが追いついた時点で、

「この辺りで尾根に取り付いてはどうか」、と提案してきた。

Hiromiにこの時点での標高を確認すると、

430mとのこと。

それは地形図上で、

もう尾根に取り付くには十分な高さなので、

即取り付くのによい地点を探した。

そしてそれはすぐに見つかった。

9時45分、藪突入。

藪をかき分けてみると踏み跡があり、

それはただのシカ道ではなく、

人の踏み跡のようだった。

ただそれはすぐ藪の中に消えてしまったが。

ピンポイントで良い取り付き点だったので、

確実にそこに戻ることができるよう、

ピンクテープをつけて進む。

その進み行く藪だが、

その薄さに3人揃って驚いた。

どこを歩くのも自由だ。

ただ傾斜がきつい。

地面に手をつき、

草木につかまりながら登る。

その標高差150m。

奇しくもこの日は「敬老の日」。

その主役たる私にはひじょうにきつい登りだ。

しかしなあ、いつの間にか「敬老の日」の、

敬われる立場になっちまっただよ。

いつの間にかなあ・・・

そして10時40分、地形図上の「581m」標高点。

ここからはゆるやかな起伏の尾根歩きだ。

辺りの藪は相変わらず薄い。

まるで登山道を歩いているようだ。

それが稜線に出ると、

笹被りの場面が現れるも、

大したことはなく、

11時05分、三等三角点「初子山」

直前までの笹藪に対し、

摽石周りはスッキリしていた。

この日はベルギーワッフルで初登の儀式。

頂上から逆側に登ってくるはずの、

地形図に記された破線の林道は、

藪に消えてその名残さえ残っていなかった。

当初の予定通り破線の林道を登っていたなら、

おそらく途中撤退となっていただろう。

頂上を少しはなれた地点で昼食。

そして尾根から急斜面を、

ピンクテープを回収しながら下って、

12時30分、林道。

その後の約5kmを淡々と歩くも、

道中MeguがHiromiにずうっと話し続けていた。

いやいや思い返すと、朝スタートした時から、

ずーっと、ずーっとしゃべり続けていたMeguだった。

Meguがそんなに話し好きだとはなぁ~

13時15分、駐車地。

偶然が偶然をもたらして、

幸運が幸運を呼ぶという楽しい山行だった。

Meguも満足した様子で帰っていった。

私とHiromiは美瑛町での活動を切り上げ、

途中「はいらんどふらの」で汗を流し、

三笠市まで戻って3泊目の車中泊とした。

 

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2020.9.20 『神楽岳』(583m)  8kmの林道歩きを経て藪へ

 日曜日の朝は美瑛町旭第一地区から、

オイチャヌンベ川に沿って伸びる、

「老知安」林道のゲート近くで目覚めた。

起きた時点で外気温が13℃。

涼しさを通り越して寒くなった。

薄手のシュラフでは、

寝ていても少々寒く感じた朝だった。

 7時10分、老知安林道ゲートをスタート。

日差しがあって空気が冷たく、

大変気持ちの良い朝だ。

林道沿いを流れるオイチャヌンベ川は、

水面を覗くと少々濁っている。

上流に「神居ダム」があるため、

一旦ダム湖として蓄えられた水が、

放流によって流れるためだろう。

また、ダムの管理用道路としても利用される林道は、

一貫して簡易舗装されていた。

従って大変歩きやすいのだが、

路面には動物のフンや、

ネズミの死骸等がころがっているので、

それらを踏まぬよう気を付けて歩く。

直線的な林道を3kmほど歩き、

7時50分、分岐から支線林道に入った。

こちらは当然砂利道だ。

ただ、道の両側の草刈りがされた後なので、

まだまだ利用価値のある支線林道なのだろう。

林道は蛇行しながら、

徐々に高度を上げていく。

途中で木々の隙間から、

前日に登った『川上山』が見えていた。

ほんの南隣だ。

8時40分、この支線林道中ただ一ヶ所の分岐を過ぎた。

すると傾斜がいくらか増した。

そして木々の間から、

目指す『神楽岳』の頂上部が見えた。

長い尾根に沿って直線的に伸びていた林道が、

左へ大きく弧を描き出す。

それを回りきると頂上の基部だ。

用意した地形図には、

その時点で藪に入るよう赤線を引いておいたが、

どこも凄まじい笹の海で、

とてもとても取り付く隙がない。

林道はその後頂上部を右に回り出すので、

取り付きやすい箇所を探しながら、

先に進むことにした。

そして頂上のちょうど南側、

Co.530で笹の薄いところを見つけ、

突入することにした。

しかし笹が薄いのは最初だけで、

すぐに飲み込まれることとなった。

ただ、もう距離が長いわけではないので、

笹をかき分けて進んで行くと、

意外にも笹の薄い頂上に出た。

地形図にはっきりと、

その山名が記されているピークにも関わらず、

人の入った痕跡がない。

すぐに三角点摽石を探すも見つからない。

二人で手分けして、

30ほど探したがなかった。

結局GPSが指し示す真下の、

土中に埋もれている、

と言う結論に達した。

残念、心残りではあるが致し方ない。

しかし、まあとりあえず、

9時35分、三等三角点「神楽岳」

少々気が重いが下山開始。

再び笹を漕いで林道に下り立ち、

ゆるやかに下り行く林道を、

ただ淡々と下った。

11時30分、支線林道ゲート。

舗装道路に下りると、

Hiromiの歩きが速い、速い!

12時ちょうど、駐車地。

三角点摽石が見つからなかったことは、

本当に残念ではあるが、

往復約17kmの林道歩きは、

なかなか楽しかったと振り返る。

そしての日も美瑛町の銭湯へ汗を流しに、

道中の風景を楽しみながら車を走らせた。

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