goo

2023.11.23 『土方沢』(ヒジカタサワ・271m)~『小袋」(182m)  送電線に沿って目指すピーク

 

 先日の勤労感謝の日は樺戸山地へ出かけた。

もう雪が降り出すので、

樺戸山地は年内最後かな?

雪がしっかり根付いてしまえば別の話しだが。

 Hiromiと久しぶりに「土方沢」に登ってみた。

Hiromiは初登だと言うが、

以前一緒に登ったことがあると思うんだが・・・

 「土方沢」については、

当ブログで何度か公開したことがあり、

その都度ご覧いただく方が多数おられる。

それは歴史上の人物であり、

幕末の戦士「土方歳三」と関連付けてのことだと思われる。

しかしこの点名がどのような経緯で付けられたのかは不明だが、

「土方歳三」とは全く無関係であろう。

 この日の朝当別町から道々を走って、

「道民の森南牧場地区」へ。

その入口が三叉路となっており、

十分な駐車スペースがある。

ここから徒歩でスタートした。

この三叉路を左に進むと道民の森の施設に至る。

また右が「土方の沢川」に沿って伸びる、

「土方林道」だ。

そして我々は真ん中の林道に入った。

この林道は上空を走る送電線に沿って伸びて行く。

従ってルート中おおよその部分で、

送電線やそれを支える鉄塔が目に入る。

ただ、そういった人工建造物がある割には、

大変静かな山歩きを楽しめる。

もちろん人っ子一人いない。

 歩き出して2kmほどで、

古い舗装道路と交差する。

これは道民の森「牧場南地区」と、

「神居尻地区」を結ぶ自転車専用道路なのだが、

もう荒れて自転車が走れるのか、

またこの先でどんな状態になっているのかは不明だ。

 自転車専用道路をまたぐようにして、

先へと進むが、

ここから先は林道が笹に覆われて、

廃道になっている部分や、

倒木が横たわる箇所も出てくる。

林道を歩くのが困難なところは、

送電線の作業道を歩く。

またこのころになると、

作業道から遠くの景色を眺められる箇所も出てくる。

 最後はスタート地点から何基目の鉄塔だろうか?

その基部から藪に入った。

少々濃い藪ではあるが、

短い距離で、

四等三角点「土方沢」。

何度目かのピークだが、

今夏も暑い中を登ったっけなあ。

まるで展望の効かないピークに長居はせず、

すぐ復路に入った。

 登路のルートを忠実に辿り、

駐車地が近くなったころ、

林道を離れて送電線の作業道に入って下る。

笹の中の刈りわけ道を進んで行くと、

突然前が開けて伐採地に飛び出す。

私はここの風景が好きでねえ。

って、伐採地の広い風景なら、

もうどこでも好きなんだけどねえ・・・

 広い伐採地の中を歩いて、

少々戸惑ったが、

四等三角点「小袋」

そうそう、ここの標石はひどく欠けて、

斜めになっていたっけ!

なんだか急になつかしくなった。

そして広い風景を眺めながら、

いつもの簡単な昼食とした。

 駐車地に戻るとまだ11時半。

移動してもう一つ!

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023.11.19 『鬼武士』(オニプシ・294m)  ここはいつも晴れてる!

 先日むかわ町で「平取」(三等三角点)と、

「至仁湾沢」(三等三角点)に登った後、

まだギリギリ午前中だったので、

もう一座に登ることにした。

 「至仁湾沢」から道々59号線沿いの駐車地に下り、

車で道々を厚真町方向に走った。

そして「あづほ隧道」をくぐり抜け、

500mほど下ったところで、

左手に現れる林道に入った。

これは町道「宇隆~豊丘線」で、

山間部を縫って厚真町の両地区を結んでいる。

何度か利用したこの道だが、

車が走るのを目にすることはめったにない。

 砂利道の町道を1kmちょっと走ると、

正面にゲートが現れるので、

その前を駐車地とした。

「鬼武士」には何度か登っており、

その都度ルートを変えてきた。

この日はもう午後と言うことで、

最短ルートを往復することにした。

 この辺り一帯は三井物産の所有林が、

ほとんどを占めているらしい。

ゲート横に「立入禁止」と書かれているが、

自己責任で林道を利用させていただく。

 もう木々の葉がほとんど落ちてしまった林道を歩いて行く。

大変気持ちがよく、

葉の落ちた木々の隙間から、

林の中の風景が見える。

すると目にするのは、

複雑で次々現れる作業道の多さだ。

  ゲートから3.2kmほど歩き、

林道を離れて尾根に取り付いた。

取り付いたとは言っても、

踏み跡がある。

以前はうっすらとした踏み跡だったが、

もう登山道のようで、

笹刈りした跡も見られる。

登る人が増えてきたんだねえ。

 登山道のような踏み跡を登って行くと、

突然前方に大きな反射板が現れる。

そしてそのピークに、

例の黄色い私製標識が付けられている。

しかしこのピークは偽ピークで、

本峰は一旦下って登り返す先にある。

偽ピークまで登山道の様な踏み跡だったが、

その先はほとんど踏み跡が見受けられない。

と言うことは、

ここに登った人のほとんどが、

偽ピークに付けられた私製標識を目にし、

そこが「鬼武士」だと信じて下って行ったのか?

 偽ピークから一旦下って登り返し、

三等三角点「鬼武士」

すぐに戻って偽ピークへ。

三角点では展望が効かないが、

偽ピークの方は、

北から東にかけての展望が素晴らしい!

なんだかここに登ると、

いつも晴れているような気がする。

 素晴らしい展望を満喫して下山開始。

尾根筋から林道に下り、

また快適な林道を歩いた。

そしてゲートを越えて駐車地へ。

結局この日は一台の車にも出会わなかった。

静かで明るく、

いい林道だねえ~

Hiromiと二人して満足し帰途に着いた。

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023.11.19 『至仁湾沢』(レニワンザワ・193m)  道々脇からアプローチ

 

 先日の日曜日朝、

むかわ町で「平取」(三等三角点)に登った後、

道々59号線を厚真町方向に走り、

「似湾川」に架かる「相馬橋」を渡って間もなく、

山側の牧草地入口を入った。

そして農作業の邪魔にならぬよう端に駐車。

まあ、農作業と言っても、

牧草の刈り取りの時しか車は来ないだろう。

この時期はもう全ての作業を終えている。

 この三角点ピークは、

Hirimiにとって初登の山。

駐車地の周りには、

エゾシカのフンが散らばっているので、

それを踏まぬよう準備。

駐車地からすぐ小沢に下り、

その上のカラマツ林に入った。

ここもカラマツの紅葉は終わっており、

ちょっと物足りないが、

天に向かって真っすぐに伸びるカラマツの、

美しくすっきりした林の中を登る。

古い作業道跡が続き、

ほぼその上を進んで行く。

この辺りは丈の低い笹原が続くので、

どこでも歩ける状態だ。

快適な山歩きを楽しめる、

こんな笹原がどこの山にでも広がっていたとしたら、

行動範囲が限りなく広がるだろう、

などと思いを巡らせて登って行く。

 スタート時かすかに雨が降っていたので、

雨具着用で登ったが暑い!

それなのにHiromiは、

いつも通り何にも考えずに、

黙々と登って行くものだから、

それに着いて行こうとして更に暑い!

た、頼むから少し考えながら登ってくれやあ!

 この山はそもそも道々のすぐ脇に位置し、

距離が短いのですぐにピークに達し、

三等三角点「至仁湾沢」

他のピークと同様、

木々の葉がほとんど落ち、

遠くの景色が透けて見えるのがいい。

また小粒な割には、

南西側が急斜面で落ち込み、

覗き込むと怖いくらいだ。

 短い行程なので、

尾根筋を更に先へと進んでみることにした。

なんなら一本尾根を変えて下ってもいいかな、と。

しかしすっきりとした尾根歩きは楽しいのだが、

予想より複雑な地形で、

そのまま下ると面倒なことになりそうなので、

途中で修正して登路の尾根に戻って下山。

駐車地に戻ってもまだ正午前。

ではもう一座へ向かいましょう!

異常に暑かった夏は、

里山一座に登るのも、

暑くて辛くて大変だった。

しかしそれも過ぎた今、

涼しいだけで体力の消耗を防げる。

誠いい季節だ~

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023.11.19 『平取』(ビラトリ・233m)  楽しい晩秋の尾根歩き

 

 先日の日曜日の朝、

Hiromiを迎えに行き、

むかわ町へと向かった。

厚真町から道々59号線を走ってむかわ町へ。

更に平取町方面に向かい、

境界線の手前左手の林道に入った。

もう廃道同然の林道が、

小沢に沿って伸びている。

すぐにチェーンゲートが現れるので、

その手前を駐車地とした。

ところがここは汚い!

不法に投棄されたゴミが散乱している。

いつも思うが、

どうしてこういうことを平気で行う人間がいるのか?

そんな汚れた不法投棄とは裏腹に、

そこまでの道中で降っていた雨が上がり、

なんだか晴天の予感が・・・

 駐車地から晩秋の林道を歩き始めた。

すると周囲はカラマツ林に覆われており、

実はこのカラマツ林の紅葉を楽しみに向かったのだ。

ところが一週間遅かったなあ。

もう黄金色から黒っぽい色に変わり、

落葉した木が多い。

来年こそはここの紅葉を楽しもう!

 廃道同然の林道は奥行きがなく、

300mも歩けば終点を迎える。

そしてその先に、

かつては作業道が続いていたようだが、

もう崩壊してしまっている。

美しいカラマツ林の中で、

とりあえずは斜度のある、

古い作業道を歩いて高度を稼ぐ。

尾根筋に沿って伸びて行く作業道は、

登りきると方向を変えたので、

作業道を離れ、

尾根の頭にのって進むことにした。

この尾根は途中から、

平取町とむかわ町の境界線上となる。

そしてその尾根歩きが楽しい。

細尾根になったり、

突然古い作業道が現れたり。

もう木々の葉がほとんど落ちてしまい、

遠くの景色が透けて見える。

Hiromiも気に入ったようで、

「いい尾根だね~」

と口をついて出る。

木々の葉が落ちてしまったこの時期、

透けて見える風景を眺めながら歩くのが、

昔から好きだった。

 境界線上の尾根を詰めて行くと、

突然前方の視界が開けた。

そこにむかわ町方面の風景が広がる。

そして目指すピークも近くに見えた。

ここからは境界線上の尾根から、

「平取」へと続く尾根に乗り換える。

わずかなアップダウンを越えて、

三等三角点「平取」

ピークの南東側が胆振東部地震による崩壊斜面で、

ギリギリ標石が崩壊を免れた。

また点名は「平取」だが、

所在はむかわ町だ。

ピークからは360度遮るもののない展望が楽しめる。

 下山はそのまま尾根上を進み、

登路の尾根の一本北側の尾根を下った。

途中で直前に立ったピークを確認できるポイントがあった。

尾根に沿って古い作業道が伸びているので、

これを利用して下って行く。

そして最後は素晴らしいカラマツ林の中を、

大変気持ちよく下って林道へ。

雨を心配したが、

結局この日も晴れて小春日和となった。

さて、次へと移動しましょ!

 

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023.11.18 『望来山』(モウライヤマ・327m)  二座目は直近の山へ!

 

 週末の土曜日午前中、

「湯ノ沢」への林道歩きを、

気持ちの良い小春日和の中で終え、

直近の山へと移動した。

 「古潭越林道」入口から、

道々11号線を当別町側に戻るように走り、

間もなく現れる広い駐車帯を過ぎてすぐ、

左手に林道入口が現れるので、

ここを駐車地とした。

この林道は「南部の沢林道」か?

入口に車一台を停められるスペースがあった。

 林道入口から徒歩でスタート。

「望来山」までのも距離は短いが、

今夏ひどく暑い中を辛い思いをして登ったことが、

今ではなつかしく思い出される。

天候を心配した週末だったが、

午後になると更に青空の面積が広がった。

日が燦々と降り注ぐ中を歩いて行くと、

広い土場が現れる。

夏の間はここに林業用の重機が集められていた。

それがきれいになくなっていると言うことは、

作業を終えたのだろう。

ただ木材の集積が見られないので、

伐採作業ではなく、

作業道の造成だけで終わったようだ。

 広い土場で簡単な昼食を摂り、

先へと進んで行く。

新しく広い林道は間もなく切れ、

元の廃道林道が続く。

そして高度を上げて行く。

するともう融けかかった雪の上に、

ヒグマの足跡が現れた。

 「望来山」の三角点ピークは、

林道のすぐ脇にあるのだが、

一旦それを通り越して、

林道を奥へと進んでみることにした。

と言うのも、

林道の先に伐採地らしい風景を、

もう葉が落ちてしまった木々の間から視認したためだ。

新たな伐採地ができたのなら、

ぜひその風景を眺めたい、

と言うのが我々だ。

 廃道の荒れた林道の上には、

ヒグマの足跡が続く。

しかも1頭ではなく、

3頭ほどが藪から出たり入ったりを繰り返す。

なかなかヒグマの影が濃いところだ。

 林道はいくらも進まぬうちに、

いよいよ荒れ果てて、

雑草に覆われるようになったので、

そこで打ち切って引き返すことにした。

その地点の樹木が切れたところから、

南に「望来山」が確認できた。

そして新たな伐採地は幻に・・・

 三角点ピークのそばまで引き返し、

針葉樹林の藪に入った。

ほんの短い距離だが笹が結構うるさい。

それを泳ぐようにかき分けて、

三等三角点「望来山」

無積雪期にHiromiが訪れたのは初めてだ。

 下山は廃道林道を下った後、

登路とは別の作業道に入り、

距離を縮めた。

そして広い土場に下り、

林道入口へ。

思いがけない晴天に恵まれ、

小春日和の一日を楽しめたことに感謝して帰途に着いた。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

23023.11.18 『湯ノ沢』(264m)  小春日和の中で林道歩き

 

 晩秋から初冬へと時が流れゆく今、

仕事が繁忙期に入り、

既に土曜日は出勤となっている。

年に250日前後の休日があった、

新型コロナウィルス禍の3年間がなつかしい。

そんな繁忙期を迎えたが、

まだ11月中の18、25日の土曜日は、

有給休暇を申請した。

ほぼ自由に休みを入れられるところが、

今の職場の良いところ。

仕事がきついわけではないし、

辛いわけでもなく、

ただ居れば小遣い稼ぎになる。

 週末の土曜日は、

Hiromiと樺戸山地へと出かけた。

前週向かおうとしたところだが、

大雪に驚いて引き返した。

 当別町青山から道々11号線にのり、

石狩市厚田区方面に向かう。

すると標高が上がって行き、

当別町と石狩市の境界線を越えると、

緩やかに下りだす。

そこで間もなく現れる、

左手の「古潭越林道林道」入口を駐車地とした。

 ゲートを越えて歩き出す。

前週この辺りでは、

雪がかなり積もったであろう。

しかしそれもほとんど融けてしまっている。

残った雪の上にはヒグマの足跡が続く。

雪が積もったからわかる足跡だが、

雪がなければ全く分からない。

つまりいつでも林道上を我が物顔で歩く、

北海道における百獣の王!

 先日来この週末は雨にたたられる予報が続いていた。

それが直前の前日夜になって、

この辺りは降らない予報に変わった。

それで今年暑かった時期に、

辛さをこらえて歩いたこの林道を、

気持ちよく歩いてみたくなった。

それが今回ここに決めた理由だった。

 道々を走っているときは、

ちょうどこの辺りの上空を、

真っ黒い雲が覆い、

「雨に当たるかなあ?」、

と心配したが、

林道入口に着くころには、

次第に晴れて青空の面積が広がった。

雲が切れて太陽が顔を出すと、

気温は一気に上がる。

そして大変気持ちの良い小春日和となった。

陽射しが柔らかく、

風もないのでうっとりするほど心地よい。

 ゲートから3km近く歩くと、

分岐となり広い土場が現れる。

昨年はこの土場に切り出された木材が、

山と積み上げられていた。

それが今は全て搬出され、

広々としている。

 ここまでけっこうなアップダウンを繰り返してきた林道は、

この土場から登り一辺倒になる。

そして500mほど歩いて藪に入った。

もうピークはすぐ上で、

薄い藪を抜けて、

二等三角点「湯ノ沢」

何度目のピークだろうか?

Hiromiも一度連れて立ったピークだと思うのだが、

当のHiromiは「初めてのピーク!」

と言い張るんだわぁ・・・

また、季節がら樹木の葉が落ち、

西側の風景を望むことができた。

その中に先日歩いて目にした風車二基が見えていた。

この「湯ノ沢」はそこから、

ほぼ真東に位置していることがわかった。

遠く二基の風車を目にしたHiromiが、

「あそこもいいとこだったねえ」

とつぶやいた。

 下山は同ルートを引き返した。

そしてまた小春日和の中の、

気持ち良い林道歩きを楽しんだ。

そして駐車地に着くと、

まだ午前中!

直近のもう一座に登りましょう!

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023.11.12 『伊達山』(101m)~『金沢』(126m)  子連れ熊接近遭遇

 

 先日の日曜日午前中、

「上春別」への行程で、

風車のある風景を楽しんだ後、

当別町に戻った。

そして北海道医療大学の前を通って金沢地区へ。

今この北海道医療大学が、

北広島市への移転を決めたため、

当別町が大きく揺れている。

 北海道医療大学の裏手に、

地理院地図に記された「伊達山」がある。

「山」とは言っても、

ほんの丘程度の高みだが、

今夏やはり北海道医療大学裏手の、

「ハッピーバレーGC」側から登ってみると、

きっちり笹刈りされた登山道のような小道ができており、

それがピークの先へと続いていた。

それでこれはどこかに別の登山口があるのでは?

と気になっていた。

この度はちょうどよい機会を得て、

それを検証してみることにした。

 北海道医療大学の前を通り、

舗装された農道をゆっくり走って行く。

そして山側に山道の入口はないかと探す。

すると医療大から1kmほど走った地点に、

山へと登り行く小道が見えた。

位置を地形図で確認すると、

それは「伊達山」から南東に伸びる尾根の末端だった。

間違いない、これだ。

 前日降り積もった雪が、

わずかばかり残る中をスタート。

はっきりと笹刈りされたことがわかる小道を登って行く。

倒木が二か所あったが問題ない。

きれいに手入れされた小道は歩きやすく、

間もなく私製標識のある「伊達山」に到着。

そしてそのまま先へと進み、

伐採地から一旦林道に下った。

この林道は「ハッピーバレーGC」前から北に向かって伸び、

「中小屋」(三等三角点)そばを通って「ふくろう湖」に下る。

 林道にのって歩き出すと、

前方に木材の集積箇所が現れた。

伐採した木材をきれいに積み上げて、

搬出時期を待つものだ。

出来上がった木材の回廊を行く。

この木材の集積箇所を抜けると、

すぐ左手の藪に入った。

藪は薄く短く、

二等三角点「金沢」。

コイル状のバネで、

木にくくりつけられた私製標識がある。

栗山の「天狗山」他で見かけたスタイルだ。


 林道に戻って木材の集積箇所へ。

と、ここで先を行くHiromiが、

「ヒグマの足跡だ! さっきはなかった」、

と言った。

Hiromiの言う通りでまだ付けられたばかりの足跡は、

子熊を二頭連れていた。

まずいっ!

一瞬緊張が走った。

と言うのも、

ここを通って「金沢」に立ち、

戻るまでの間が10分ほどしかなかったからだ。

子連れの母熊は出遭うと必ず襲ってくるだろう。

先へ進もうとするHiromiを制止し、

しばし待機することにした。

その間も緊張は解けない。

5分ほど様子をみて歩き出した。

すると足跡は木材の集積箇所を、

一旦抜けたところで藪中へと消えて行った。

「ホッ・・・」

雪があったため確認できた足跡で、

雪がなかったらどうなっていたことか?

うっかり近付いて事故になったかもしれない。

 林道をゴルフ場そばまで戻り、

伐採地から「伊達山」経由で、

駐車地に下った。

いい登山道じゃないの!

いったいどなたが維持管理されているものか?

誠にありがたい。

ありがとうございます。

感謝申し上げます。

 一旦帰宅し、

その後改めてHiromiといつもの「反省会」。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023.11.12 『上春別』(カミシュンベツ・179m)  雪の季節がやってきた!

 先週末の土曜日は出勤だったため、

日曜日だけの山行となった。

年末年始に向けての繁忙期となり、

この後クリスマスのころまで、

土曜日は全て出勤となる。

週に休みが日曜日だけ、

となるのはひじょうに辛い。

しかしそれも今年が最後と思えば、

まあ我慢しましょ!

ただ、そんな中でも今週末と来週末の土曜日は、

有給休暇を取得する。

まるっきりの土曜出勤にはお付き合いしきれない。

 日曜日は前日の初雪の後で、

林道を歩きながら雪がかぶった風景を眺めることとし、

Hiromiと当別町から青山方面に向かった。

ところが当別町弁華別で、

積雪量が急に増えだした。

除雪車がまだ出動しておらず、

道路にはわだちができている。

そのまま先へと進むと、

積雪量はまだまだ増えることになる。

タイヤもまだスタッドレスに交換していないため、

危険を避けるべく引き返した。

但し、私の車のタイヤはオールシーズン用なので、

アイスバーンにならない限り問題はない。

 引き返して当別町から石狩市厚田区望来に向かった。

そして道々527号線の、

峠付近で脇道に入った。

そばに巨大風車が建つ。

作業道の入口を駐車地として、

雪を踏みしめながらスタート。

この丘の上には風車が2基建っている。

その一方に向かって歩く。

広い大地の中に、

巨大なプロペラをもつ風車が建つ。

なんとも見事な風景だ。

ただ降り出した雪がうっとうしい。

そして歩くほどに降り方が強まり、

ただただ黙々と歩いて行く。

風車横から廃道の作業道へ。

作業道はその先で地形図にない林道に出る。

今年の初め単独でここを訪れた時は、

除雪されて林業が活動していた。

しかしその後は車両の通行も少なく、

ひっそりとしていた趣だ。

 雪景色の林道を2kmほど歩くと、

「上春別」の基部に到達。

藪に突入した。

距離は短いが、

雪をかぶった笹が結構濃い。

ようやくピークに達して、

三角点標石を探すも見つからない。

しばらく粘ったが、

やはり見つけることができずあきらめた。

今度は雪のないときに探してみよう。

 林道に戻って復路に入ると晴れてきた。

青空の下で雪をかぶったトドマツが美しい。

そしてまた風車のある風景へ。

風力発電の風車は、

自治体により景観が損なわれる、

としばしば問題になるが、

私は逆に美しいと思う。

この風車を見ていると、

「風の谷のナウシカ」を思い浮かべる。

風車のある景観については、

Hiromiも同じく「美しい」と言う。

 駐車地近くの紅葉したカラマツ前で早めの昼食とした。

簡単な昼食を摂って駐車地へ。

この直前で東側に5基の風車を目にした。

これは先月「高岡山」に登った際、

西側に見えていた新たな風車だ。

しかもその時は4基だったのだが、

今は5基が建っている。

ただ、プロペラは回っておらず、

まだ稼働していないようだ。

風力発電が先へと進んで行く。

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023.11.5 『福住北』(フクズミキタ・609m)  黄金色に輝くカラマツの懐へ

 ちょつと時が経ってしまったが、

11月初旬の三連休最終日は、

夕張に出かけて、

カラマツの紅葉を楽しむことにした。

 

 夕張市街地を南北に走る道々と国道の東側には、

カラマツの林が大変多い。

夕張は広葉樹の紅葉が素晴らしいところだが、

それが終わって、

黄金色に染まるカラマツの紅葉が始まると、

これもまた見事で楽しめる。

 三連休最終日の朝、

Hiromiを拾って夕張へと向かった。

「夕張トンネル」を抜けて夕張市内に入ると、

「レースイスキー場」の麓を走る、

道々「夕張~岩見沢線」を行く。

そして右手に旧「石炭の村遊園地」が見下ろせる、

その先を駐車地とした。

そこは「八十八か所」だかの入口だ。

現在は「立入禁止」の立て看板があり、

鎖とバリケードで閉ざされている。

ここから北西側に登って行き、

カラマツの紅葉を楽しむ。

 駐車地で準備を始めると、

すぐそばの「志幌加別川」対岸でヒグマが吠えた。

吠えたと言っても、

なんだかけだるそうな、

あくびのような声だった。

しかし、北海道における自然界の頂点に立つヒグマ故、

その声は谷中に響き渡った。

筋力の強いヒグマだが、

その声帯もすごいものを持っている。

 駐車地から古い道路を歩き、

間もなくそれが切れるので、

藪に入って上部を走る舗装道路を目指す。

この辺りの藪が、

ずいぶん濃くなったことに驚かされた。

前回ここを登った時の印象とまるで違って、

藪の薄い部分を狙うも、

よくわからなかった。

ただ上を目指して登れば、

上部を走る道路に出ることはわかっていたので、

ひたすら登った。

短い距離の藪漕ぎではあったが、

思いの外苦労して古い舗装道路に飛び出した。

この道路は旧「メロン城」そばから続いているもので、

これを利用して取り付こうかとも思ったが、

極力下から登ろうと考えた。

また、この舗装道路の入口も鎖がかけられ、

施錠されている。

 舗装道路を歩いて行くと、

すぐ前方にボタ山が現れる。

そこで舗装が切れ、

ボタ山を巻くように林道が伸びて行く。

かつて夕張市が炭都として栄えしころ、

この辺りには炭鉱住宅が、

あふれるように建ち並んでいたことだろう。

 林道はボタ山を北から回り込むようにして、

その裏側へと続いて行く。

そして我々が目指す方向とは違う方へと伸びだしたので、

これを離れて藪に入った。

その向こうにはカラマツの林があり、

尾根が上部へと伸びている。

この尾根上に出ると、

周囲には黄金色のカラマツ林が広がる。

その中に伐採地が広がっているのだが、

もう雑草に覆われて、

以前あった踏み跡も消えた。

 もう枯れてさほど抵抗のない雑草をかき分けながら登り、

カラマツの紅葉を楽しみ、

590まで高度を上げ、

この日はそこでよし、

として下山を開始。

私にこの後所用があったので、

昼までには帰宅したい。

 下山途中でボタ山の上に立ち、

そこで早い昼食とした。

するとまたヒグマが吠えた。

今度は我々が下降してきたルート上だ。

ボタ山の上から、

そのルートは全て見通せる。

ヒグマの影は見えないが、

まさかついてきたのか?

昨今は人擦れしたヒグマが現れて、

人に危害を加えるようになった。

根本はヒグマの数が増えたことにある。

人を恐れず襲ってくるヒグマに遭遇した場合は、

断固として立ち向かうしかない、

と常々覚悟している。

いつも杖代りに持ち歩いているピッケルが武器だ。

ヒグマに襲われて生還した人は、

みな抵抗して戦っている。

ぜひそれを見習いたい。

 ボタ山から、

最後はまた藪中に入り駐車地へ。

そして帰途に着き、

昼くらいに帰宅した。

Hiromiとは夕方あらためて「反省会」!

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023.11.4 『竹ノ子山』(156m)  青空と広い風景が好き!

 

 11月の三連休中日の午後、

三笠市幌内地区で「松倉沢」(三等三角点)から下山し、

この日は車中泊の予定だったが、

自宅から比較的近いこと、

翌日は夕張の山に登る、

と変更したことで、

一旦帰宅することにした。

その方がよく眠れるし、

疲れもとれるというものだ。

しかしその前にまだ日は高く、

何よりも天気が良いので、

もう一座へ寄ることにした。

 栗沢町上幌で道々から西側の林道に入った。

舗装された林道をしばらく走ると、

左手に荒れた作業道が現れるので、

その入口に駐車。

ここから「竹ノ子山」を往復する。

私は9月に単独で歩いた作業道だが、

そのときは「めまい」で体調を崩した後で、

頭がボーッとし、

胸もムカムカ状態だったので、

せっかくの風景を思うように楽しめなかった。

また、私同様広い風景を好むHiromiにも、

ここの風景を見せてやりたかった。

 標高は低いが、

スタート時点で既に広い風景が広がっており、

栗沢町の田園地帯が望める。

広い伐採地の中に続く作業道は、

水たまりが多く、

全体的にウェットで歩きにくい。

しかし、前方遠くに見えるトドマツの林が、

誠に良い雰囲気だ。

そんな素晴らしい風景は、

上空に広がる青空がいっそう引き立たせている。

 ここで思い出したことがある。

私が小学生だったころ、

当時通っていた栗山小学校の高学年遠足は、

目的地がこの辺りの、

もう少し南側の丘だった。

そこから眺める栗山町の田園地帯の風景に、

深く感動したことを今でも覚えている。

私が5年生のことで、

もう半世紀を過ぎた、

58年も前の話しだ。

そのころからこの辺りの風景を眺め、

感動していた自分に、

今更ながら驚かされる。

 歩き出して1kmほどで、

目の前のトドマツ林に入った。

そして少々濃い藪をかき分けて、

三等三角点「竹ノ子山」。

広く見通しの良い風景の中を歩いてきたが、

残念ながら三角点ピークは藪中で視界がない。

 ピークから作業道に戻り、

また広い風景の中を歩く。

本当に良い天気で、

ひじょうに気持ちよく歩き、

舗装道路脇の駐車地へ。

いやあ、いい日だったねえ!

この翌日はホームグラウンドの夕張で、

カラマツの紅葉を楽しむことにした。

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 前ページ