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2022.4.29 『双珠別岳』(東・1,383m)  融雪が進む日勝峠

 今年のGWは Hiromiがカレンダー通り、

前半、後半がそれぞれ三連休だ。

しかし、前半の二日間を過ぎると、

あとは雨予報が続く。

先行きが心配な中、

金曜の朝Hiromiを迎えに行き、

日勝峠に向かった。

随分久しぶりに、

日勝峠で活動するつもりだった。

ところが現地に着いて驚いた。

国道脇に雪がない!

見事に融けたものだ。

そもそも積雪が少なかったのだろう。

この冬は私が住む地域や、

樺戸山地、増毛山地などで積雪が多かったため、

どこも多かったものと勘違いしてしまう。

 予定したルートの入口である、

『労山熊見山』の取り付き点に、

全く雪がなく、

笹が広くむき出しになっていたので、

少し日高町側に戻り、

沢筋に駐車可能箇所を見つけ、

8時40分、スタート。

沢筋の左岸尾根に取り付いた。

日陰で雪が残っていると予想した。

ところがいくらも進まないうちに、

見事に雪渓が切れ、

深い笹の海に足を止められた。

しかたがないので、

再び沢に下り、

右岸から斜面に取り付いた。

するといい具合に雪面が続き、

はじめからこちらを登ればよかった、

と後悔することに。

 快適な雪の斜面を登っていく。

そしてCo.1150で樹林が切れ、

見通しの利く広い尾根筋に出た。

この辺りはスキーであちこちに登ってきたので、

懐かしい風景だ。

 広く見通しの良い尾根を登り、

前方のアンテナ施設に向かう。

そして背後には「日勝ピーク」から、

『沙流岳』にかけての雄大な風景が広がっていく。

 大きな山容の『双珠別岳』を眺めた後、

アンテナ施設を過ぎ、

雪に埋もれた車道を歩く。

これを800mほど、

高度を下げながら歩き、

『双珠別岳』への稜線に上がるべく、

ハイマツ混じりの斜面に取り付いた。

稜線手前で頑強なハイマツに捕まったが、

短い距離だってので、

難なくかわして稜線に上がった。

そこから見る『双珠別岳』は見事だ。

こんなに大きかったかな?

というのが率直な印象だ。

 稜線は一旦下って、

大きな雪庇を抱えた小ピークへと登る。

この稜線からは、

東側のすぐそばに『オダッシュ山』、

そして遠く「十勝連峰」から、

東大雪の山岳風景が雄大に見渡せる。

そんな風景なぞお構いなしで、

この日もHiromiがどんどん先を行く。

 11時35分、『双珠別岳』。

このピークには山名も点名もない。

ただ通称名がついているだけだ。

この西約10kmのところにも、

同名の『双珠別岳』(1,347m)がある。

そちらには7年前に登っている。

 『双珠別岳』から稜線上を、

北の『狩振岳』(1,326m)まで行く予定だった。

ところが『双珠別岳』から眺める『狩振岳』は、

ピーク周辺で広く融雪が進み、

ハイマツがむき出しになっていた。

それで中止を決めたが、

その前に眼前に頑強なハイマツ群が立ち上がり、

稜線に出られないという現実があった。

10年ほど前のGWに、

同ルートを往復したときは、

ハイマツなぞ全てが、

まだ雪の下だ゛ったのだが・・・

 下山は往路をそのまま引き返す。

斜面の雪がかなり締まっているので、

ソールで滑るように下る。

そんな下りを楽しむHiromi。

私は空が気になっていた。

天気予報は「晴れ」だったのに、

一貫して曇り空で暗い。

 締まった雪面を快適に下り、

13時35分駐車地。

まだ早い時間だったが、

日高町まで戻り、

「日高高原荘」で汗を流した。

そして平取町へ。

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2021.7.31 『ペンケヌーシ川』(736m)  アブの総攻撃に撃沈・・・

 この週末は金曜の夕方出て、

途中でHiromiを拾い、

日勝峠に向かった。

 翌日予定の山は日勝峠1合目付近より林道に入るのだが、

その林道入口を確認して、

そのまま峠を登っていった。

そして峠の7合目で沙流川の広い河原に、

よい車中泊地を見つけた。

毎日猛暑が続き、

夜間もなかなか気温が下がらないので、

高度を上げて涼しいところを狙ったのだ。

結果、標高700mでの車中泊は、

涼しくて実に快適に過ごせた。

 土曜の朝日勝峠の1合目まで下り、

「千栄林道」入口を駐車地として、

7時10分、徒歩でスタート。

するとすぐに施錠されたゲートが現れた。

この日も青空が広がり、

気温がグングン上昇する。

もう何日雨が降っていないだろう?

暑さで大気の状態が不安定となり、

局地的に雨が激しく降る所はあるのだが、

私の周囲ではこれまでに記憶がないほど、

長期に渡って晴れが続いている。

 林道はゲートで上空を送電線が走り、

その下に作業道が続いていた。

それを利用すると大きくショートカットできそうだが、

それは下山で試すこととし、

まずは地形図上の林道を、

忠実に歩いてみることにした。

 「千栄林道」の東側すぐ下を、

「ペンケヌーシ川」が流れている。

目指す三角点は川の名をそのまま用いたもののようだ。

 林道を登って行くと、

Co.700付近で目指すピークが見えてきた。

それは「ペンケヌーシ川」の先にある、

「下主」(三等三角点・1080m)だった。

実はこの日「下主」を狙ってスタートした。

ところが予想超える事態が起きた。

アブだ。

高度を上げるほどにアブが増え、

我々にまとわりついてビンビン攻撃してくる。

全身ところかまわず刺してくるのだ。

たまりかねて下半身はズボンを着用するも、

上半身をシャツの上から攻撃してくる。

その執拗な攻撃になんとか耐えて、

8時25分、四等三角点「ペンケヌーシ川」

この三角点は林道脇の、

ほんの一段高いところにあった。

とにかくアブがひどく、

バウムクーヘン儀式もままならず、

林道に戻って先に進もうとしたが、

その先は間もなく林道を離れ、

標高差300mの藪漕ぎとなることから、

私が決断、「やめるべ!」

藪漕ぎプラスアブの攻撃ではかなわない。

次回涼しくなってからリベンジしよう。

 下山はアブをタオルで叩き落としながら歩く。

そして高度を下げるほどにその数が減っていく。

これはどういう事なんだろうね?

登路で目にして下山時利用しようと考えた、

送電線下の作業道からは、

『双珠別岳』(西)とその周辺の山々が、

緑濃く美しく見えていた。

作業道を下り切ると林道ゲートに出た。

あとは少し歩いて、

9時25分、駐車地。

まだ時間が早いので次のピークと思うも、

同一山域ではまたアブがひどいだろうと、

穂別まで戻ることにして車を走らせた。

しかし外はひじょうに暑く、

モチベーションは全く上がらない。

あっ、私は7月28日で67歳となりました。

みなさん、お手柔らかにお願いします。

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2006.9.9 『カムイエクウチカウシ山』(1,979m)  古い話だよ・・・

 先週の4連休中日高山脈の『カムイエクウチカウシ山』が、

大変賑わったようだ。

私が知っている岳友も、

3名が別々のパーティーを組んで登っていた。

そんな賑わいを見ていると、

ふとまだ静かだった時代の『カムエク』が懐かしくなり、

振り返ってみることにした。

 『カムエク』には2001年と、

2006年に登っている。

いずれも日帰りだった。

私は山中泊が嫌いなので、

日帰り登山にこだわり、

スピード登山を心がけていた。

汗をかいたままシュラフに入ることなぞ、

自分の中では考えられない。

山に登ったあと温泉、銭湯となんでもいいから、

とにかく汗をスッキリと洗い流し、

車中でゆっくり酒を楽しむ、

というのが毎度のパターンだった。

またデジカメを初めて手にしたのが2000年の秋。

こいつは大変便利で記録を残しておける。

ただ2013年にHiromiと知り合うまでは写真の数が少なく、

詳細な記録を残していない。

 2006年9月9日は短い夏休み中で、

札内川流域に前泊で入っていた。

そして9日の朝車を走らせ、

「札内川ヒュッテ」の車止めに移動。

そこからMTBで「七の沢出合」まで走った。

この間の記録がないのだが、

おそらく30~40分で出合いに着いたと思う。

 7時15分、「七の沢出合」をスタート。

札内川を行くが、けっこう中洲の面積が広く、

その中に踏み跡があり、

水の中を歩くよりスピードが上がる。

そして8時10分、「八の沢出合」。

ここは天場となるところだが、

テントは一張りもなかった。

静かな山旅を楽しめる。

「八の沢」は見通しが利きにくく、

気付かぬうちにけっこう高度を稼ぐ。

そのうち前方が開けて、

「八の沢カール」付近が目に入る。

その後「二股」、「三股」と、

登山道的な部分を登り、

10時25分、「八の沢カール」。

この辺りにもテントはなし。

前方にカールから天を突くように立ち上がる壁、

左手に「ピラミッド峰」の迫力ある姿を眺めながら登って行く。

そこで単独の若者とすれ違った。

「八の沢出合」で天泊したそうだ。

この日人に出会ったのは、

この若者ただひとりだけだった。

最後は稜線上を詰めて、

11時20分、『カムイエクウチカウシ山』。

ここは一等三角点。

しかしその点名が「札内岳」だ。     

地形図に山名が記された『札内岳』は、

この山の北側にある。

その三等三角点名もやはり「札内岳」。

なんだかしっくりこない。

また、頂上付近から眺める「八の沢」の全貌は迫力あるもので、

「こんなに歩いたのか?」と驚かされる。

 15時10分、「八の沢出合」、

16時、「七の沢出合」。

 急ぎ足で記憶をたどってみた。

この頃は52歳、まだまだ元気だった。

この二日前には「コイカクシュサツナイ川」出合いから、

『ヤオロマップ岳』を往復していた。

ずいぶん昔のことだけどねえ・・・

 

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2019.6.1 『沙流岳』(1,422m)  残念、廃道だ!

 今回の週末は天気予報に従い、

日勝峠方面に出かけた。

『沙流岳』には積雪期に何度も登ってきたが、

無積雪期には登ったことがなかった。

いや、そもそもこの山に夏道があることを知ったのは、

6年前にHiromi と知り合ってから、

Hiromi が当時としては最新版の「北海道夏山ガイド」を購入し、

そこにこの山が載っていたことによる。

それまでは積雪期にしか登れないと思っていた。

ただそこには開放された長い林道を車で走り抜けた後、

登山口からわずかな距離を登って頂上に立つ、

ということが記されていたので、

なかなか足を踏み入れる気にはなれなかった。

ところが約3年前の台風被害で、

日勝峠辺りの林道がズタズタに寸断されてしまった。

林道を車で走れないとなれば登る意欲が沸き上がる私。

台風襲来から時を経たが、

この度Hiromiと登ってみることにした。

土曜の早朝Hiromi を拾って日勝峠に向かった。

8時10分、日勝峠の日高側7号目付近より奥沙流林道ゲートをスタートした。

ゲートには「落橋のため立ち入り禁止」とあった。 

そしてそれはその後すぐに確認することとなった。

スタートしてすぐに現れる沙流川には、

橋の痕跡なぞまるで残っていなかった。 

もう雪融け時期を過ぎ、

水量が減少した沙流川上流部を走って渡る。

渡渉を終えて林道を進むと分岐。

そこには『沙流岳』登山口まで10kmと記されていた。

長い林道歩きだが、車は来ない、人も来ないとなると、

なかなか楽しいものだ。

行く手を阻む倒木が次々と現れ、

それを越えるのに苦労する場面も多々。

それに加え林道の崩壊箇所も数多い。

また、この林道は車が走らなくなってから3年近くを経たため、

路面に草やコケが生え、それらがクッションとなり、

歩いていて足首や膝にやさしい。

そんな林道だが林道ゆえに大きく蛇行しながら、

ゆっくり高度を上げて行く。

そして歩き始めて5.5km地点のCO.1,020で『沙流岳』頂上直下となる。

見上げると一本の細い沢が頂上に突き上げており、

わずかな藪こぎで頂上に立てそうだった。

ただ斜度のきつい沢形にはまだ雪が詰まっており、

ピッケル、アイゼンなしでは登れそうにない。

しかたなく林道を進むが、

その後は『沙流岳』を背に歩き、

目標の頂がどんどん遠ざかって行く。

林道ゆえ仕方ないのだが、

なんとももったいなく無駄な歩行に思える。

そして何度もジグを切り、CO.1,250でようやく尾根上に出た。

この尾根は日勝峠のピークから『沙流岳』に続くもの。

 

積雪期には日勝峠頂上付近からこの尾根を伝って『沙流岳』に登る。

その後林道は一旦高度を下げるが、

再びCO.1,250でようやく登山口だ。

HiromiのGPSでちょうど10km歩いたことを確認。

そこには頂上まで650mとある。

ところがだ、心配していたことが的中した。

 そこには頂上まで650mとある。

ところがだ、心配していたことが的中した。

 一面笹の海で登山道の形跡なぞ全く残っていない。

そうだよなあ、約3年間誰も訪れることなく、

放置されたままだもんなあ。

それでも10km歩いてたどり着いたのだから、

なんとか登ろうとはしてみたものの、

とにかくひどい笹にダニも心配だ。

こりゃあYukiでなきゃ登れん!

いくらも進まないうちにリタイア。

即下山を開始した。

林道の途中で昼食を摂り、あとは淡々と歩いて、

13時30分、林道ゲート。

頂上には立てなかったが、

新たな林道を歩いて状況を確認できたことに満足。

Hiromiと南富良野町に向かった。

途中日高町で「日高高原荘」に寄り、

入浴しようとしたら休業。

どうも風呂の改装工事をしているようだった。

しかたなく「湯ノ沢温泉」で汗を流した。

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2019.1.3 『ペケレベツ岳』(1,532m)  稜線手前でリタイア

 今年は若干出遅れた。

昔は年末年始休暇が始まると、すぐに山に出かけ、

休みが終わる日まで登り歩いたものだ。

しかし歳とともに、

色々やらなければならないことが出てきて、

すぐには出られなくなった。   

3日の朝Hiromiを迎えに行き、

天気予報に従って日勝峠へ向かった。

日勝峠頂上に近付くと強風が吹き荒れている。

空は晴れているのに・・・

そして雪が少ない。

辺りの斜面はハイマツや笹が露出し、その面積が大変広い。  

     

それで様子を見ながら『ペケレベツ岳』に登ってみることにした。

  9時35分、夏道の登山口をスタート。  

登山口の積雪は0に近い。 

しかしスノーシューを装着。

歩き始めるとズボズボスノーシューを取られる。 

積雪が少ないため、笹にしっかりした圧力がかからないせいだ。

下部の笹原地帯を過ぎると、

今度はブッシュ帯が待っている。

これがまた面倒で、邪魔なブッシュを避けて歩くのが大変だ。

その後ブッシュと岩のミックスとなるのだが、

この辺りから頭に「撤退」の文字が浮かび出した。

元々スタートした直後より強風で地吹雪がひどく、

稜線に出た地点で撤退することになると予測していた。 

浅い雪の中でスノーシューが、

ブッシュや岩を踏みつける。 

そしてブッシュがスノーシューに絡み付いたり、 

アイゼンが岩に当たったり、強く擦ったりを繰り返す。

それで稜線の少し手前で撤退を決めた。

もう製造されていない、      

NOLITEのスノーシューに損傷を負わせたくない。  

11時20分、CO.1,268で撤退を開始。

そして12時10分、登山口。

スノーシューに損傷がないかを確認すると、

爪が一枚曲がっていたが、その程度で済んで「ホッ・・・」

積雪期には何度も登ってきた『ペケレベツ岳』だが、

これほど積雪が少なかったことはない。

下山しながら色々考えたが、

そのまま日勝峠にとどまっても仕方がないので、

日高町までもどって入浴し、トマムへ車を走らせた。

そして今朝、『石山』の麓で目覚めると、

鼻の奥が渇いた感じで痛みを感ずる。

風邪だ。

私の風邪の始まりは、

いつもこの鼻の奥の渇いた痛みから始まる。

それも今回はちょっと心配なことが…

この年末年始帰省していた娘が元旦に発熱し、

2日になっても熱が下がらないので、救急センターに走った。

すると検査結果がインフルエンザA型。

私にもその可能性が出てきたわけだ。

7日の休み明け以降仕事が山積しているHiromiは、

絶対に休めないと言うので、

山旅を中止して一旦帰宅することにした。

ちょっと様子見で、帰りに『長官山』に登ってきた。

そして「サイゼリヤ」は外せない。

これからワインでいっぱいやってきま~す!

 

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2018.10.28 『ペケレベツ岳』(1,532m)  登山道が蘇った!

 昨日の日曜日は日勝峠頂上を清水側に少し下った地点にある、

除雪ステーション横の登山口から入山して『ペケレベツ岳』に登った。

以前きちんと整備されていたこの山の登山道が、

年々笹に覆われて行き、

昨秋登った時には廃道になるだろうと確信した。

それはもうひどいもので・・・

その登山道が草刈りされたとの情報を、

今年の初夏、ウッチャンのブログから得た。

それでどの程度まで草刈りがなされたのかを検証したく、

機会を伺っていた。

そしてこの日の天気予報は、

十勝以東に出かけなければ雨から逃れられないというもの。

それなら迷わず『ペケレベツ岳』へ、

ということにした。

 

 土曜日の午後、Hiromiを拾って日勝峠に向かった。

今はもう日帰りで日勝峠を往復することなぞ考えられない。

車の運転がおっくうでたまらない。

その夜日勝峠のとある車中泊地で、

ラジオから流れるソフトバンク対広島の日本シリーズを聴いていたが、

延長に入って長くなったので、

起きてはおられず途中で就寝した。

 

 今朝目覚めると素晴らしい晴天で、

『ペケレベツ岳』が青空の下、

美しくそびえていた。

天気予報に従って行動して良かったと思える瞬間だ。

ラジオから流れる当日の予報は、

やはりどこもここも雨で、東側だけ晴れとのこと。

 

 6時50分、登山口をスタート。

スタート時に二台車が止められており、

先行者は既にスタートしたあとだった。

登山口から入るともう草刈りがなされて快適だ。

昨年まではこの地点から背丈以上の笹に覆われていた。

登山道は稜線まで西にまっすぐ登りゆく尾根上に付けられている。

従ってしばらくは尾根の北側を走る国道を見渡せる。

国道の更に北側には日勝峠頂上から『熊見山』までの稜線が美しい。

そして登山道はCO.900付近で昨年笹がひどく、

Hiromiがスッポリと笹の中に埋没してしまっていたのだが、

今回はその笹が幅広く綺麗に刈られていた。

おかげで気持ち良く歩を進められる。

快適、快調に歩を進め、

7時55分、「1,343mP」。

ここが日勝峠から南の山々へ続く稜線上だ。

この明瞭なピークに至る前に、

先行者の男性一人を追い越した。

そしてこの稜線を先に進むのが、

今回最も期待を込めて楽しみにしていたところ。

昨年はもう登山道の判別がつかなくなっていた部分だからだ。

この登山道を何度も登った人間でなければ、

それを見出すことは不可能な状況だった。

それで私は「廃道になる」と結論付けた。

しかし今回はその稜線上の笹も刈り払われ、

笹に隠れていたハイマツが露出している。

重ね重ねありがたい。

登山道は一旦「1,343mP」と『ペケレベツ岳』のコルに下り、

約210mを登り返して頂上に至る。

この登り返しの急登は、地面の枯れた笹が凍ってツルツル滑る。

しかし天候はあくまでも素晴らしく、

登るほどに背後に広がる北の山々や、

十勝平野の広大な風景が美しい。

登山道は笹が刈られただけではなく、

頂上付近では東斜面に突き出ていた登山道が、

ハイマツを切り開いて内側に登山道が付け替えられていた。

いやあ、ここまでの作業に要した時間と労力は如何ばかりか?

頭が下がる思いだ。

 9時35分、『ペケレベツ岳』。

頂上にもうひとりの先行者がいた。

清々しく爽やかなその女性は、名をYukiと言い、

Hiromiよりちょっと年下の「藪屋」さんだった。

 

この日はたまたま登山道のある山を選んだらしい。

そのYukiがまたHiromiと話が合い、しばし歓談。

ただこのYukiは写真に写るのが嫌だといい、

常にオープンな我々と一緒の記念撮影を拒否。

Yukiぃ、もっとおおらかになれ~っ!

 

カステラ系の甘い菓子を頬ばり、

「そんなに食べるのかよ!?」と思わざるを得ないYukiを残して下山開始。

下山もまた綺麗になった登山道を快適に下る。

そして9時20分、再び「1,343mP」。

その後も楽々、淡々と下り、

10時05分、登山口。

 

 この度登山道の整備をして下さった関係方面の方々に、

心より深く感謝申し上げます。

登山道が復活して本当に良かった。

 

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2018.9.15 『北戸蔦別岳』(1,912m)~『戸蔦別岳』(1,959m)  Hiromiにとって素晴らしい一日!

 

 9月は三連休が二週続く。

誠にありがたいことだ。

 

 金曜(14日)の夜家を出た。

途中でHiromiを拾い、日高町千栄を目指した。

千栄からチロロ林道に入り、『北戸蔦別岳』の登山口である、

北電ゲートまで進んで車中泊。

そこには既に二台の車があった。

ここで車中泊するときは、いつもそのまま林道を進み、

森林管理署管理のゲート近くと決めている。

そこには他の車がいないからだ。

遅い夕食後10時に就寝した。

時間がないため酒の量が少なかったせいか、

よく眠れずうつらうつらしていたような気がする。 

 土曜の朝3時半起床。

Hiromiの準備が整うのを待ち、

4時15分、北電ゲートをスタート。

まだ真っ暗でヘッドランプ着用だ。

我々の身なりは半袖短パン。

この朝は気温が高く、そんな身なりで十分だった。

約3kmほどの林道を歩き、北電の取水ダムが近くなると夜が明けた。

この林道を歩いたのはこれがニ度目だった。

もう何度も利用させてもらった林道だが、いつもMTBを利用する。

今回も利用したかったのだが、往路は一貫して登り坂なので、

Hiromiはまた押して歩くことになるだろうと避けた。

  4時55分、取水ダム。

ここからは二岐沢沿いの踏みあとを進み、やがて右手の二ノ沢に入る。

渡渉を繰り返しながらそれを進んでいくと、正面に目指す『額平岳』が見えてくる。

仰ぎ見るするその姿に、身が引き締まる思いだ。

沢はまあまあ水量があり、渡渉を苦手とするHiromiは大変だ。

滑りやすい岩を避け、飛び越えて渡るところを、

しっかり水中に足を入れて、確実な足場を探す。

その結果、靴中を少々濡らしたようだ。

二ノ沢の踏み跡は標高990mで左岸の尾根に取り付く。

ここからがこのルートの核心だ。

『額平岳』への標高差800mに及ぶ急登に苦しめられる。

とにかく急登の連続で、ひじょうに体力を消耗する。

この急登に接すると、

私はいつも『コイカクシュサツナイ岳』の夏尾根の急登を思い浮かべる。

そんなきつい急登を終え、

7時45分、『額平岳』。

そこには日高の山特有の感動がある。

視界が利かない中を黙々と登り、突然絶景のピークに躍り出る。

このルートが初めてのHiromiが、

そこで目にした光景はあまりにも感動的で・・・

中でも特に目を引いたのが、天を突くような山様の『戸蔦別岳』だ。

そうだろう、そうだろうと思うところではあるが、この私に異変あり。

『額平岳』への急登でへばってしまった。

大腿の筋肉の持久力ない。

従って稜線に出てからは、ゆっくり、ゆっくりしか歩けなくなった。

情けねえ~

しかし天候は最高で、稜線から目にする山岳風景は、

どこまでも素晴らしい。

  8時15分、『北戸蔦別岳』。

おおっと、その前に・・・

Hiromiとの会話で、アホみたいなことがあったので披露しよう。

『額平岳』に着いて、

そこに水の一部をデポして登ることを予定していた。

そのときの会話。

「ここに水をデポしていくぞ」

「えっ!?」

「ここに水をデポする!」

「水鉄砲で何するの~?」

コラーッ!!

Hiromiとの会話は常に噛み合わない。

 

『北戸蔦別岳』まで4時間もかかってましまった。

本来は日帰りで『幌尻岳』の頂上を、Hiromiに踏ませようと企てたのだが、

先の時間を予測すると、断念せざるを得ない。

そしてそれは想定内のこと。

そこでHiromiに尋ねた、「ここからどっちに行きたい?」と。

『北戸蔦別岳』頂上から、稜線を東に進むと『1967m峰』であり、

西に進むと『戸蔦別岳』を経て『幌尻岳』に至る。

Hiromiは迷わず「あれに登りたい」。

その指差す方には鋭峰『戸蔦別岳』があった。

 

 『戸蔦別岳』は美しい。

稜線を進みながら、何度もシャッターを切らずにはいられない。

私のきつい下半身も、ゆっくりではあるが、

着実に『戸蔦別岳』を目指す。

それにしても天気が素晴らしい。

私は『幌尻岳』に額平川側から三度、チロロ林道側から一度登っている。

いずれも日帰りだ。

そしてその全てが晴天だった。

石橋を叩いて天候を見極めた結果だ。

 

Hiromiの足取りは軽い。

グイグイ歩を進め、

9時30分、『戸蔦別岳』。

そこには360度、遮るもののない北日高の山岳風景が広がっている。

そして風もなく穏やか。

『幌尻岳』側を見下ろすと、「七つ沼」が水を湛えている。

以前同時期にそれを目にした時には、沼の全てが干からびていたことがあった。

この夏の多雨が影響したのだろう。

Hiromiと二人、美しい風景に見とれ、至福の時を楽しんだ。

10時05分、下山開始。

下山は『北戸蔦別岳』への登り返しがきつい。

特にこの日はヘロヘロなので、

ただ「きつい」ではなく、「きつい、きつい!」。

しかしそれをのりきると、

あとは下り一辺倒となる。

11時ちょうど、再び『北戸蔦別岳』。

我々二人にはパターンができている。

登りではHiromiが前、下りは私が前を歩く。

速い方が前と言うわけだが、Hiromiもすっかりその気になって、

登りではフツーに前に出るようになった。

 

 下りはとにかく淡々と耐える。

登り同様、下りも長い。

14時05分、取水ダム。

そして14時50分、北電ゲート。

なんと全行程に10時間半を要してしまった。

『幌尻岳』日帰り往復なぞ、今の私には論外であると言うことだ。

ちなみに当会のToshiが、先月同ルートで『幌尻岳』を往復した。

Toshiにとっては二度目であるが、

その時間が全行程で9時間50分。

我々が『戸蔦別岳』を往復している間に、

『幌尻岳』までをも往復して、

既に帰ってしまったということになる。

すごいねえ!

もうToshiとは登れねえ~

何でも歳のせいにはしたくないが、

何でもかんでもが歳のせい、

というのが現実なのよねえ~

女房にもいつも言われる、「年齢を自覚しなさい」と。

てやんでぇ・・・

 

 

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2017.12.28 『熊見山』(1,175m)  天気を期待も地吹雪にやられた

 ようやくまた長いトンネルを抜けて、年末年始休暇に入った。

私の休暇は28日から4日までの8連休。

山旅は二回に分けての実施となる。

前半は28~30日。

  28日の朝、除雪を済ませてHiromiを迎えにいった。

そして日勝峠へ向かった。

北海道の西側は予報が悪く、東側が晴天予報だったから、

終日晴れ予報の十勝に近付くためだ。

ところが車を走らせる樹海ロードでは一貫して雪模様だった天候が、

日勝峠の頂上に到着すると、ひどい吹雪模様になってしまった。

もうガックリ・・・

その前に、この日は昨秋の自然災害で大きな被害を受け、

通行不能となった日勝峠が一年ぶりに開通 したことを受け、

その復興の様子を見てみたいという思いもあった。

日勝峠を登り始めると、あちこちで橋の架け替えや砂防ダムの新設工事が進められていた。

峠を登りはじめてから頂上に至るまでの間、

いったい何十台の建設機械を目にしただろう。

 

吹雪はほぼ地吹雪。

昼近くの11時50分、

『熊見山』に向かって日勝トンネル脇の駐車地をスタートした。

予定では「三国の沢覆道」の日高側出口から『熊見山』~『労山熊見山』を回る予定だった。

ところが「三国の沢覆道」がなくなっていた。

理由はわからないが、通行止めだった一年の間に、

完全に撤去されたということだ。

これにも驚いた。

辺りの景色がまるで変わってしまった。

   駐車地をスタートしてすぐ、北側の斜面に取り付いた。

それを登っていくと、1,105m標高点で稜線に出る。

この稜線を南に向かえば『ペケレベツ岳』から『ウエンザル岳』を経て、

『芽室岳』方面につながっている。

我々はそれを北に向かい『熊見山』を目指した。

稜線上の積雪はほどほどで、まあまあ歩きやすい。

ただ気象条件はあくまでも吹雪。

風が強く、その抵抗は大きい。

そしてなんにも見えないことがつまらない。

たまにはこういう気象条件の中の登行訓練も必要だという思いで、淡々と歩を進める。

大小のアップダウンを越えて、

13時ちょうど、『熊見山』。

相変わらず視界なし。

そこから見える目の前の『労山熊見山』でさえ、その姿が全く見えない。

即刻復路の歩行を開始した。

復路の稜線歩きでは、往路よりいくらか景色が見えたかなあ・・・

 

14時05分、駐車地。

一旦清水町に下って入浴して再び日勝峠に戻り、

翌日もその周辺の山に登る予定だったが、

吹雪は益々ひどくなっていたので、日高町まで戻ることにして駐車地を離れた。

 

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2017.11.4 『オダッシュ山』(1,098m)   終わりよければ全て良し!

 4日(土)の朝、芽室町営円山牧場展望台で目覚めた。

辺りは濃い霧に包まれて、なんともうっとうしい。

ただ、ピンポイント予報によると、

目指す『オダッシュ山』の新得町は9時以降「晴れ」の予報だ。

いつもの簡単な朝食を済ませて移動開始。

途中で目にする十勝平野の風景が美しい。

私は美瑛の田園風景同様、この十勝の風景も昔から好きだった。

  新得町から西に向かって町道を走ると、

左手に北海道立畜産試験場の建物がが現われる。

この度はそのまんまえで道路工事がされていて、通行止め。

一瞬「なにぃ~っ!?」と思ったが、冷静に回り道をした。

ここから南側を回っても、

北側を回っても難なく登山口に続く町道に戻ることができる。

そんな突発事項ややりくりも関係なく、この日も助手席のHiromiは、

車の揺れに合わせて身体を大きく揺らしながらも、

口をアングリと開けて眠りこけている。

お前は楽でいいなあ~

  9時15分、登山口をスタート。

先行者はいない。

そして天気はというと、予報はまた裏切ってくれた。

雨も雪も落ちては来ないものの、どんよりとした空と強風だ。

体感温度がかなり低い。

しかしこの山も登りなれた山なので、たいして気にもならない。

前日から昨秋の台風襲来による災害の爪痕を目にしてきたが、

こんなところにもそれはあった。

スタートしてすぐの高速道路側道が崩壊。

登山道に入って小沢に目をやると流木の山だ。

いったい十勝にどれほどの雨が降ったものか、

想像には限界がある。

  このコース唯一の渡渉を終えると、

急登の始まりだが、これがなかなかきつい。

水分をたっぷり含んだ登山道が、泥でズルズルだ。

踏み出す一歩を踏ん張ってこらえるが、

否応なくズルッと滑らせてくれる。

全くスピードが上がらず、こらえきれずにストックを出す。

それでようやく淡々と登ることになる。

そんな滑って汚い箇所を過ぎると「白樺平」となり、

それから先は細い白樺林とクヌギの美しい林が続く。

木々の葉は落ち、木の間越しに遠くの景色を見通せるところではあるが、

やがてガスに包まれ、ほんの周囲の風景しか見られない。

従って黙々と歩を進め、

10時50分、『オダッシュ山』。

何度も言うが、なぁんにも見えない。

こんな頂上では相棒がいてくれるだけで助かる。

昼食をとることもなく、即下山開始。

わずかな積雪の下山は快適だ。

トントコトントコ下れる。

しかしHiromiはスリップが怖くて、おっかなびっくり。

そんな下りも登山口に近くなった頃、突然空が動き出した。

それまで上空を覆っていた雲が、

芝居の幕を開けたように東に抜けた。

そしてみれよりにしの空はみるみる快晴だ。

当然『オダッシュ山』の頂上も見える。

天気予報よ、9時から晴れじゃなく、12時から晴れだべよう!

ああ、1時間スタートを遅らせていたなら、

全てが「満足」の一言で終わったものを・・・

 

 12時ちょうど、登山口。

この後畜産試験場から目にした『オダッシュ山』と、

北にそびえ、地形図に点名はないが存在感のある

「1,038mP」~「1,022mP」の眺めが実に素晴らしい。

年が明けたらあの上を歩いてみよう。

  ガスに包まれてうっとうしかった山も、

下山後の晴天で一気に気持ちが晴れた。

そして結局Hiromiと二人して、「楽しかったなあ!」

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2017.11.3 『ペケレベツ岳』(1,532m)   廃道に向かってまっしぐら!

 

 3日、「文化の日」からの三連休は、

天気予報に従うと十勝方面に向かうしかなかった。

 

3日(金)の朝、Hiromiを迎えに行き、十勝へ向かった。

そしてこの日は予報がパッとせず、せいぜい曇り程度だったので、

新得町の『オダッシュ山』に登るつもりだった。

夕張インターから高速自動車道を利用して十勝清水まで走り抜けた。

そこで真っ先に目にした『ペケレベツ岳』が白くない。

日高の山はもう真っ白だと予想していたので、

これはラッキーと即変更し、『ペケレベツ岳』に登ることにした。

昨秋の台風被害でほぼ1年の間、

行止めが続いていた日勝峠がつい先日通行可能となった。

日勝峠を清水側から登山口がある除雪ステーションまで登って行ったが、

路面のアスファルトが新しくなって、ひじょうに走りやすい。

そして通行中の車は、大型トレーラーが大変多い。

日勝峠が通行止めだった間は、高速自動車の無料走行措置が施されていたが、

それがなくなると、

トラック関係は皆一般道を走らざるを得ないのだろう。

  8時10分、登りなれた山への登山口をスタート。

と同時に、すごい笹に見舞われた。

以前から笹が濃い登山道だったが、

この一年間人が入らなかった結果、

更に背丈が伸び、密度も濃くなった。

ただ笹の葉が乾いて、水を含んでいなかったことが幸いだった。

その後笹の海は一旦切れるが、またすぐに飲み込まれてしまう。

しかも笹丈が更に高くなり、

前を行くHiromiの姿がうもれて時折見えなくなってしまう。

その笹丈や、Hiromiの背丈を超えるばかりではなく、

この私でさえ頭までスッポリ飲み込まれてしまう場面が・・・

そんな悪条件を逆に利用し、

Hiromiにルートファインディングの訓練をさせることにし、前を歩かせた。

しかし、心配した通り、

何度も登山道を外れて藪を漕いでしまう。

だがそれはしょうがない。

びっしり覆った笹の海が、登山道を完全に隠しているし、

踏みあとの名残すら残っていないところだらけだ。

 9時45分、尾根突端の「1,343mピーク」。

ここまでひどかったルートだが、

稜線に上がったこのあと更にひどくなる。

『ペケレベツ岳』とのコルに向かって下って行くと、

新たに生育した笹が登山道にびっしり。

つまり登山道が消滅している。

わずかに残るピンクテープをつないで、登山道の名残を探す。

その時点でHiromiがルートファインディング訓練をリタイヤ。

私は何度も登ってきた山なので、

全般を通して尾根のどの位置に登山道が開削されているのかが頭に入っている。

その記憶と勘に従い、問題なく詰めて、

10時45分、『ペケレベツ岳』頂上。

そこから目にする北日高の山の風景は、

懐かしさと新鮮さが織りまざり、なんとも言えない。 

しばし山岳風景を楽しみ、ラーメンタイムを取ったあと下山を開始。

下山でもルートファインディングが大変だ。

けれど問題なく下り、多少登り返して

 11時45分、「1,343mP」。

ここからの下りは、またHiromiを前に歩かせて、ルートファインディング訓練だ。

しかし、尚も期待に反して何度もルートを逸脱する。

ただ間違いに気付き、その修正も早くなった。

そして言うことがいい。

「尾根が狭いから間違ってもすぐわかる」。

だっらはじめから間違えるなやあ・・・

 登山口近くで北側の斜面を下り、日勝峠の国道に降りた。

登山口のすぐそばだが、最後の笹漕ぎがいやになった。

12時50分、登山口。

思いがけない1,500m超登山に二人して満足。

  現段階でこの山に足入れることは勧めない。

それが初心者であるならなおのこと。

必ずルートを見失う。

大掛かりな人の手が入らぬ限り、確実に廃道に向かう現実を見た。

  下山してもまだ時間が早かったので、『芽室岳』へ様子を見に行った。

昨秋の台風災害後、登山口まで行けるものかと、以前から気になっていた。

しかし円山牧場の途中で「芽室岳登山口には行けません」との立て札があり、通行止めとなっていた。

 

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