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2017.1.29 『老根別山』(911m)

 昨日の朝「LARCH」を後にし、帰途で金山峠に寄り、『老根別山』に登った。

『老根別山』は道々の金山市街地を抜けて金山峠に向かうと、

間もなく正面に特徴ある大きな山体を現わす。

馬の背状の長い頂稜を持ったこの山を見ると、夕張の『鳩ノ巣山』を思い浮かべる。

我々としては帰り道に位置する誠に重宝する山だ。

しかもアプローチがなく、駐車地からそのまま入山できる。

 

 8時50分、駐車地をスタート。

西に登ってゆく尾根に取り付く。

ここで私はちょいと用足し。

その間に「この尾根をまっすぐ登って行ってくれ」とToshiとHiromiの二人に伝えた。

その後二人を追いかけることになるのだが、ここで誤算が生じた。

尾根を伝って行くと、間もなく古い林道と交差する地点がある。

私のルートはこの林道をまたいで、尾根筋に沿って上部へ進むのだが、

二人のトレースは林道に入り、そのまま林道を登って行く。

目の前に林道が現れると、ついそれを進んでしまうというのは、

いかにも素人っぽい行動だが、今回はそれが功を奏した。

見るととりあえずは林道が私の目指す方向と一致していたので、

どこかで修正して尾根の頭に上がれば良いと結論づけて後を追った。

ところがその後も林道は、忠実に尾根に沿って続く。

「これはもしや・・・」と、期待した通り通過予定点の「744mP」基部をかすめて更に上へと続く。

そこで二人に追いついて、間もなく「744mP」への急な斜面に取り付いた。

雪が深い上、傾斜がきついので辛い登行となる。

おまけにこの日は前夜の酒が残っており・・・

 

 9時50分、「744mP」。

ここから『老根別山』の迫力ある姿を目にすることになる。

そしてまた天気が良い。

今月は土曜日に晴れ模様となることが多かったが、

この週末はその土曜日が荒れ模様。

しかしこうして翌日曜には晴天となってくれるので感謝だ。

土日のいずれかこうして晴れて楽しませてくれるのは、本当に助かる。

 「744mP」からは遮るもののない世界が広がり、

雄大な景色を楽しみながら歩を進める。

 

一旦下降してまた登り返すのだが、

この後は歩を進めるごとに先のことが不安になる。

それは眼前に広がる急斜面だ。

足元の雪は表面に薄い新雪が降り積もっているものの、

その下にはよく締まった固い層がある。

ただ、それが急傾斜となると状態は変わる。

斜面の斜度が増すほどに積雪の圧力が加わりにくくなり、平地ほどは締まらない。

 

そんな心配をしながら進んで行き、いよいよ最後の登りの基部に達した。

するとそれまでビデオ撮影のため、常に最後尾にいて体力を温存してきたToshiが、

猛然と急傾斜に挑み始めた。

MSRの長所を存分に発揮して、ガンガン登って行く。

ここはひとつ様子を見ることとし、

Hiromiには先頭を行くToshiとの間隔を大きく空けるよう指示し、私は最後尾に着いた。

いずれも不測の事態に対応しやすくするためだ。

しばらくは直登を続けたToshiだが、降雪に隠れたクレバスを越えてから右手の樹林帯に入った。

樹林帯の中は雪崩が発生しにくいが、日陰となるため雪が締まらずアリ地獄のようになる。

案の定苦労するToshi。

そしてその小さな棚に上がれば頂上が見えようという地点で、

「まずい、雪崩そうだ」と言う。

すかさず50mほど下にいた私が、「無理すんなよ!」と言うと、

「やめます、下りよう」。

10時40分、撤退決定。

下降をHiromiがスノーシューでは無理なので、ツボ足で下降させることにし、

私も同じくスノーシューを背負って急斜面の下部までツボ足で下った。

やはり厳冬期にこの山は難しい。

登れないことはない。

しかし無理をする必要もない。

2年前にこの頂上に立っているが、それは積雪が締まって安定した3月下旬だった。

そんな頃にまた登ってみよう。

 

 あとわずかという地点で撤退を決めたが、3人揃って全く悔いはなし。

それどころか晴天の下、素晴らしい山風景を堪能できたことに大満足し、

11時45分、駐車地。

直近の「湯ノ沢温泉」で汗を流して帰途に着いた。

楽しい二日間だったねえ~

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2017.1.28 「新年会」Ⅱ

 昨日(土曜)金山湖の『721mP』から下山後、「LARCH」にチェックインし、

近所の「金山保養所」へ汗を流しに行った。

そもそも今月の8日に続き、何故また「LARCH」かというと、

そのときHiromiに仕事が入り、同行できなかったから。

Hiromiもこの「LARCH」が大好きであることからToshiと相談し、

9日のチェックアウト時に予約して帰った。

そして今回はコテージだ。

コテージだと玄関前に駐車できるため、荷物の運び入れが楽だ。

山で濡れたものは全て中に入れて乾かす。

ここはよく乾くんだわ。

 

 入浴して戻ると、夕食までに1時間半あった。

そこで雪の中で冷やしておいたビールを取り出して、

(とりあえず)「かんぱーい!」

「う、うめぇ~っ!!」

 

 コテージであるから炊事道具はそろっており、

ガスレンジ、電子レンジ、オーブントースターなどもあるが、

我々はホテルレストランでの夕食を楽しむことにしている。

 

 17時30分、レストラへ。

雪が止まない!

ホテルのタイヤショベルがマメに除雪しているのだが、すぐに新たな雪が降り積もる。

ホテルの従業員も、こんなに激しく降るのは珍しいと言う。

ログハウス風のレストランは大変居心地がよく、

ゆったりとして豊かな気分になる。

前回説明したように料理も大変美味しく、何も言うことはない。

そしていつもの佐々木支配人だ。

人柄の良い支配人と会うことも、ここを訪れずにはいられない魅力の一つだ。

また、顔見知りになった従業員たちとの再会も楽しい。

最近複数名の新人が入り、これまた新鮮な魅力だ。

3人で「新年会」Ⅱ、

「かんぱーいっ!!」

これでようやHiromiも「新年会」に参加できたわけだ。

この乾杯だが、Hiromiが珍しくワインを飲んだ。

量は少量だが、アルコール類なぞ口にすることがないのに、

そういうことをされると逆に心配になる。

また、レストランに行く前、Hiromiに言って聞かせたことがあった。

「レストランでうまい食事を口にしても、決してうまいとは言うなよ。上品においしいと言うんだぞ」。

なのにHiromiの口から突然フツーに、「うまい!」が出た。

これには参った私。

口にしていたワインが気管辺りの妙なところに入り、咳がこみ上げる。

口を手で押さえてレストランを飛び出し、近くのトイレに駆け込んだ。

それからしばらく咳が止まらず、苦しいのなんの。

あやうくHiromi殺されるところだった。

まあ、上品に振舞えと言った私がバカだった。ムリムリ・・・

 

 素晴らしい夕食のあとはコテージに戻って二次会。

私はワインを飲み、Toshiはまた日本酒を。

Hiromiは炭酸水だ。

いつものように笑いこけながら、バカっ話しを繰り返す。

この二人が山で知り合ってスカウトしたとは思えない。

はるか昔から兄妹だったような・・・

 

 楽しい宴を終え、22時ころ寝たのかなあ?

覚えていない。

そして今朝は7時少し前に起きた。

荷物を全て車に積み込み、レストランへ。

美味しい朝食をたらふく食べて、佐々木支配人と記念撮影したあと、今日の山に向かった。

 

 

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2017.1.28 『721mP』(金山湖)

 この週末はまた金山湖のホテル「LARCH」に宿泊することにしていた。

そして今回は私、Toshi、Hiromiの3人。

 

 昨日(土曜)の朝、一旦早朝出勤をしなければならなかったHiromiを9時に迎えに行った。

夕張から高速自動車道を利用して占冠へ。

占冠からトマムに向かったのだが、

高速道無料区間を利用せず、道々を走ってトマムに向かった。

そしてそれは大正解であった。

途中高速道と並行して走るあ辺りから、びっしり詰まって動かない車列を目にした。

高速道で事故が発生したのだろう。

その車列は延々と続く。

3人して「下を走ってよかったなあ」と安堵。

トマムに近付くに従って吹雪きだした。

 

『石山』に登る予定だったがいつも除雪されているところが、

今回はされておらず入れない。

他に駐車スペースもないので、そのまま落合方面に向かって走った。

高速道のトマムインターからは車が溢れ出てくる。

どうやら上下線とも通行止めになった模様。

この日の「ツキ」きはまだあった。

落合に近付くと、前方の対向車線で大型トレーラーが凍ったわずかの上り坂を登れず立ち往生。

こちらからは下り坂になるため、我々の前を走っていた車が危うくそのトレーラーに衝突しそうになり、

雪山に突っ込んで停止した。

 
 
そしてその場を私と前2台が徐行して進んだ。

動けなくなったトレーラーの後ろには既に延々と後続車が続いていた。

私と前2台は難なく落合へ抜けたが、何度確認しても後続車が来ない。

おそらく大型トレーラーを排除するため、通行止めにしたのだろう。

落合で国道38号線に出ると、警察が出動していてトマム方面を通行止めにしていた。

あの動けなくなった大型トレーラーから続く車列は落合を過ぎ、狩勝峠へと続いていた。

いやあ、またまたラッキー!

あとほんの少し時間が遅れたなら、いつ国道38号線に出られたか、全く不明だ。

そんな「ツキ」が重なったあとは、もう宿泊予定の「LARCH」に向かうことにした。

南富良野一帯も吹雪模様で、強風が吹き荒れていた。

  「LARCH」に着くともう昼を過ぎていたので、

宿泊するコテージから裏山の「721mP」に登ることにした。

このピークは先日「新年会」を催した翌日踏んだところだ。

山陰に位置するコテージ辺りは風がおさまり、曇り空だった。

雪質は悪く、スキーを装着してもズブズブと飲まれる。

 

Hiromiとラッセルを交代しながら進む。

途中で降り出した雪が、ピークに近付くに従って激しくなり、

ピークではひどい降りようとなった。

辺りの雪はパウダーだが重い。

滑り出すと顔面シャワー。

途中で僅かな登り返しが何箇所かある。

それを越えるスノーボードのToshiが辛い。

Hiromiはマイペースでハの字滑降。

そんなゆっくりゆっくりのHiromiが最後にコテージに着き、開口一番!

「やっぱりスキーは速いねえ!」、

一同ガクッ・・・

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2017.1.22 『796mP』(夕張・シューパロ湖)

  夕張周辺を地形図で眺めていると、シューパロ湖の西に点名はないが、

「796.4m」と表記されたピークがある。

以前から気になっており、地形図は車に用意していた。

そんな山に、Hiromiと挑んでみた。

 

 シューパロダム脇の長さが2,300mもあるシューパロトンネルを抜けると、シューパロ湖が現れる。

ここは何でも「シューパロ」だ。

このシューパロトンネルを抜けたところ、湖側に小さに駐車帯がある。

ここを起点に登った。

昨日の『別狩岳』同様、絶妙な位置に駐車帯が有り、

道路を横断してそのまま入山だ。

 

 9時35分、スタート。

こんなにアプローチの短い山は絶対にない。

いきなり急斜面に取り付く。

今日は雪質が悪く、モナカの中のサラサラ雪がスノーシューを滑らせる。

取り付き点からの急斜面を登るのに苦労した。

そして一旦登りきってしまうと、細い作業道が現れた。

作業道はいくつかが現れては消えて行くものの、確実に上部へ誘ってくれる。

この作業道は日陰になることがなく、

常に太陽光線を浴びて寒暖の差が激しいので、

割と締まっていて笹原よりははるかに歩きやすい。

そしてその頃になると、背後に全面結氷したシューパロ湖が見えるよになり、

あとは常にシューパロ湖を背に登ることとなる。

どんどん高度を稼いで行くと、やがて作業道は消え、傾斜のきつい雪崩斜面となった。

しかし冷え切って固く締まっているので、雪崩の心配はない。

スノーシューでぎこちなくターンを繰り返し、ジグを切って登って行く。

このターンをHiromiはうまくできず、時折雪中に身体を埋没させていた。

きつい急斜面を登りきると細尾根となった。

それをいくらか登るとピークに立った。

地形図上では720mほどのピークだ。

そして更に歩を進めると、前方に『796m』のピークが姿を現した。

初めて目にするその姿に、「こんにちはぁ~」と言いたくなる。

頂上は南側の一番奥にあった。

11時40分、「796mピーク」。

この頂上がまた劇的でいい。

そこに立つと東側がスッキリと開け、

シューパロ湖の全貌を目にすることとなった。

いい山じゃ~ん!

また、これまで東側から見てみたいと望んできた、

『冷水山』~『鳩ノ巣山』~『三角山』の山並みがはっきりと見て取れたことに感激!

更に『874m峰』も北西の近い位置に見える。

いやあ、今日はこの山に登ってよかったなあ!

Hiromiはどれがどの山かさっぱりわからない様子だったが、

あれこれと説明すると「わぁ~っ!」と感嘆の声を上げた。

そんな素晴らしい頂上からの眺めも、降りだした雪に霞み始め、

風がかなり強くなったので早々に下山を開始。

途中風のない地点でラーメンタイムを取り、

快適に下って、

12時50分、駐車地。

今日も二人して満足感いっぱいで「レースいの湯」に浸かり、帰途に着いた。

 

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2017.1.21 『別狩岳』(666m)

 今日は久しぶりに単独だった。

トレーニング登山は一人だが、実際の山行では、

4年近く前に『神居尻山』でHiromiと知り合い、

『ミニ山の会』に招き入れてからは、ほとんどHiromiを伴っての山行が続いてきた。

そして大いに助かってきた。

車の燃料代が半分で済む。

毎回きっちり割り勘にしているので、

ディーゼル車の現在はハイブリッドカーに乗っているようなもの。

助かる、助かるぅ~

そんなHiromiは今日の午前中出勤となり、同行できなかった。

 

 今月は土曜日が晴天に恵まれてうれしい限りだ。

昨日の予報で天候の心配がなく、どこでも狙える感じだった。

しかし、日帰りのため遠くへは行きたくない。

樺戸山地が距離的にちょうどよい。

そして今日の『別狩岳』には何度も登り、

ルートを3本開いたが、毎年登っても飽きないいい山だ。

最寄りの道々脇に、この山に登る人のために施設されたのではなかろうかと思えるような、

絶妙な位置に駐車スペースが有り、冬季もきっちり除雪されている。

誠に不思議な駐車帯だが、とにかくありがたい。

この駐車帯を逃すと「青山ダム」までそのようなスペースは見当たらない。

そんなありがたい駐車地を、

7時40分スタート。

スタートしてすぐ当別川を渡るのだが、その当別川に古い橋が架かっていて、

この後春先になり、氷が融けても川を渡ることができる。

おまけにアプローチがなく、そのまま入山だ。

冬季に除雪された駐車スペースが有り、橋を渡らせてくれてアプローチがなく、

しかも『別狩岳』に最短距離で登れる。

こんな山が他にあるだろうか?

「至れり尽せり」とはこういうことを言うのだろうと、

ひとりで納得しながら歩を進める。

スタートして間もなく広葉樹林帯に入り、長くは続かず針葉樹林帯へ。

広い尾根に沿ってゆっくり高度を上げていく。

この辺りは尾根が複雑に入り組んでいるので、土地勘がないと歩くのは難しい。

途中で尾根を乗りかえ、一旦桂沢川の枝沢まで下降する。

そして登り返すのだが、ここからが長い急登となり、

このルート中一番きついところだ。

そんな登りに辛抱しながら淡々と歩を進めると、

突然前方の視界が開け、純白のオープンバーンが現れる。

この斜面は道々を車で走っていても、すぐ目に入る。

この純白の斜面を登りながら、昨年の3月にここを下降していたときのことを思い出した。

下降中、クレバスに落ちた大鹿を発見したのだった。

“レスキューToshi”が中心となり、救出作戦開始!

同行していたAotaとHiromiが手を貸したものの、救出することはできなかった。

そんな大鹿が白骨となってこの下に埋まっているのだなあと・・・

 

 9時30分、「586mP」。

このピークから見る風景は実に雄大だ。

樺戸山地の展望台と言える。

そしてこのピークから先がいよいよ核心部。

頂上手前のピークまで細尾根が続き、

スノーシューでは踏破できない部分もある。

そんなところはスノーシューを外し、ザックにくくりつけて突破。

この山域でも今冬は積雪が少ないので、細尾根がいつもより更に痩せて見える。

頂上手前のピークまで上がると、あとはすぐ先に見える頂上まで広い稜線を歩く。

10時25分、頂上。

今日は一貫して晴天で、頂上から見る360度遮るもののない景色が素晴らしかった。

そんな中、特に増毛山地の姿が美しいなあ。

何度も立ったピークではあるが、また新たな感動を胸に下山を開始。

下山は速い。

淡々と下って、

11時45分、駐車地。

う~ん、今日の『別狩岳』は天気が良かっただけに、言うことなし!

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2017.1.19 『坊主山(穂別)』(791m)

 今日は休みを取った。

もう暇な時期に入っているので、休みは取りやすい。

山登りやる気満々のMocchanの仕事がシフト制で、なかなか土日に休めないので、

あらかじめ休みを確認して今日にぶつけた。

Mocchanと二人で山に出かけるのは初めてだ。

知り合ってから既に20年以上になるMocchanとの関係だが、そもそも仕事が縁だった。

Mocchanは洋菓子の「きのとや」さんで、部長職まで勤め上げた人。

私の一つ年上で、現在63歳。

定年後職場に残り、現在は私と同じようにアルバイトをしている。

出会った当時、私は洋菓子の原材料を扱う会社で営業職にあり、「きのとや」さんを担当していた。

しかし仕事上の関係であるから、単なる知り合い程度だったわけだ。

それが昨年の3月、Hiromiと夕張山地の『松籟山』から下っているところで電話が入った。

「こんなところ圏外じゃないのか?」と思いつつ電話に出てみると、

Mocchanからで、「冬山を始めたいので教えて下さい!」ときた。

時が時、場所が場所だけに、詳細は後日ということにして電話を切った。

そしてその後、やる気を買って『ミニ山の会』に迎え入れた。

それからやる気満々のMocchanは、どんどん山道具を買い揃え、既に数十万円を費やしている。

(秀岳荘さん、Mocchanを大事にしてくださいよ~)

それはもちろん全てを現金で買い入れられるわけもなく、ローンを組んだり・・・

そんな話しをMocchanと同じ歳の我が女房にすると、

「この歳になって、借金までしてでもやりたいことが見つかるって、すごいなあ」と・・・

 

 今朝7時半、我が家に来てもらい、私の車で出発。

ところが今日はどこもここも雪の予報。

それでそんな時に選定するのが『坊主山』だ。

この山はどういうわけか、全道的に雪予報の中にあっても、

これまでに何度も青空に恵まれてきた。

エアーポケットのような不思議な存在で、

ここでも「困った時の坊主山」なんてフレーズが浮かぶ。

しかし、『坊主山』へ向かう途中の南夕張、ここがひどい雪模様と、かなりの降雪。

いつ除雪車が走ってきてもおかしくない状況だ。

そしてこの南夕張も例年積雪が少なく、北夕張と比較すると雲泥の差だ。

そんな南夕張がひどい状態なので、途中何度も引き返そうと思った。

けれど、ズルズルと走って樹海温泉「はくあ」を過ぎた途端、突然雪が小降りに!

しかも新たな降雪がほとんどない。

これは不思議な体験だった。

先程までごっそりとあった新たな降雪地帯を過ぎて、いくらも走っていないのに・・・

やはり穂別町稲里地区は不思議なところ。

  心配していた林道入口までの道々は除雪されていた。

例年機械的除雪がされることはないのだが、

林業関係の車両を出入りさせるために除雪しているのだろう。

更に、『坊主山』登山口へ続く林道も除雪されていて驚いた。

これは明らかに造材運搬用の除雪だ。

林道途中で広く除雪されたところを見つけて駐車。

  9時25分、スタート。

雪が降りしきる → そしてだんだんひどくなる → モチベーションが上がらない

林道を黙々と歩く。

分岐で除雪は別方向へ。

その後古いワダチを歩くも、途中で消えた。

やがて林道を離れ、オリジナルでショートカットして上部の登山道へ。

雪は降り続き、ただ淡々と登る。

一旦夏道の登山道に出たあと、しばらくそれを進むが、右手の斜面に取り付き広い笹原へ。

ここで初めて『坊主山』の頂上部を目にすることができる。

ん?

雪がやんだ! そして頂上が見えた!!

こ、これは「晴れ男」、Mocchanの力かあ!?

その後、頂上に向かって歩を進めるほどに空が白色から青くなり、

頂上に立った時にはほぼすっきり!

いやあ、実に見事な結末だ。

11時25分、頂上。

もっと早くにスタートしていたなら、

何も見えない中を登り、そのまま下山していたはずだ。

まだ経験の少ないMocchanは頂上から目にする360度の風景に大満足!

数十万円をつぎ込んでのめり込んだ山登りに、一片の悔いなし!

という様子がありあり。

色々相談にのりながらも、結局は全てを買わせてしまった私の責任が報われる瞬間でもあった。

しかしよ、こういうふうに感動する姿を見ると、また更なる感動の場へ誘いたくなるものだなあ・・・

 

 風が吹き荒れる頂上からの絶景を満喫して下山を開始。

下山は登路とルートを変える。

途中で昼食を摂り、林道を離れて樹林帯へ。

まだ歩いたことのない尾根から沢形へ下った。

この山にはいくつかの尾根からルートを開いたが、今日下るルートは初めて。

駐車地に近いところの沢に出ようと、勘を働かせた。

途中凄まじいシカの生息跡。

いったいどのくらいのシカが生息するのか?

恐ろしいくらいの踏み跡、足跡。

沢床まで下ると、偶然古い作業道が現れた。

この時点で自分のルート選択が間違っていなかったのだと、ほぼ確信した。

ちょっと長かったが、林道に下り立ってみると50m先に我がハイエース。

私の脳内GPSは健在だ。

13時50分、駐車地。

 

 帰りは夕張で「ユーパロの湯」に浸かったあと、

大きな感動を胸に豊かな気持ちでいるであろうMocchanと、

「困った時の坊主山」に感謝する私が、ともに「満足、満足」で帰途に着いた、

由仁町でアイスを買って食べながら・・・

 

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2017.1.15 乃々と虎が今年初めてやってきた!

 昨日の夕方、乃々と虎がやってきた。

我が息子のRyoはアパレル業界に身を置き、

販売という職に携わっているため、年末年始は休みが取れない。

それでちょっと遅れて、この時期に正月休みとなる。

まだ冬休み中の乃々を含め、家族4人で定山渓温泉で二泊し、

札幌国際スキー場でスキーとスノーボードを楽しんで、そのまま移動してきた。

今年初めての乃々と虎だが、乃々は相変わらず元気がよく、虎はニッコニコ!

 

 夕食を終えてみんなでゲームをして遊んでいると、虎が泣き出した。

眠いのだ。

眠けりゃそのまま寝ればいいのに、と大人は思うが、

赤ん坊は「安心」という保険を欲するのだろう。

私が抱きかかえてやると、あっという間にすやすや・・・

いやあ、めんこいねえ~

息子はどういうわけか規則正しくなり、

この夜も9時半には二階の部屋に上がり、家族揃って就寝した。

また、夜中には隣の部屋で寝ている私の耳に、

何度か目を覚まして大声で話しをしている虎の声が聞こえた。

虎のママ曰く、「あまりたくさん昼寝をしちゃうと、夜寝てくれないんですぅ~」。

 

 今朝起きると息子がやけに張り切っている。

今日は長沼スキー場へスキーとスノーボードを楽しみに行く予定だった。

息子にしてみれば、初めて嫁のSatomiと一緒にスノーボードを楽しめることが嬉しかったのだろう。

前日の札幌国際スキー場では、RyoとSatomiが交代で虎の世話をし、

乃々のスキーの相手も交代というわけだった。

 

 今朝-15℃という気温の中、9時前に家を出て長沼スキー場に向かった。

そして10時くらいにスキーを開始。

乃々はどのくらい滑ることができるのか?

興味津々の私。

二人用リフトには、「ママとのりたぁい!」と言う乃々とSatomiが乗り、

私とRyoが乗った。

Ryoと一緒にリフトに乗ったのはいつ以来かを考えてみた。

すると、なんと21年ぶりである!

しかもその時を最後に、私は山スキーばかりでリフトに乗ったことがなかった。

そしたら怖いのよ~、リフトが。

結構な高さが有り、セーフティーバーも付いていない。

いゃあ、なんかハラハラよ~

前のリフトでママと乗っている乃々、よく怖くないもんだぁ・・・

 

 乃々はハの字(ボーゲン)で必死にスピードを抑えて滑る。

もう痛々しいほど必死に・・・

そんな一本目を終え、二本目になると結構慣れてハの字滑走もスピードが上がる。

少々腰は引けているが、膝が入っているので転ぶことはない。

そして三本目を終えた途端、「もういい、やめる」。

それでいつやめても構わない私と乃々は車に戻った。

車中ではババが虎を抱っこして待機。

その後RyoとSatomiが二人でボードを楽しみ、我々は栗山へ弁当の買い出し。

昼食を終えても、もうスキーをする気がない乃々を残し、パパとママは午後の滑走へ。

リフトの回数券を使い切って戻ってきた。

 

 一旦我が家に戻り、早めの夕食を済ませて札幌の自宅に帰っていった息子家族。

今年も楽しく暮らそうねえ~

 

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2017.1.14 『三角山(夕張)』(770m)

 

 今日は時間がないので、また夕張へ。

『夕張岳』から『芦別岳』方面の主稜線から離れた、

夕張市街地に近い山間部には、600~800m前後のピークがゴロゴロしている。

しかし、地形図に標高点名が記されているのは

『冷水山』、『鬼首山』、『鳩ノ巣山』と、この『三角山』だけだ。

ただ、名もないピークを踏破して行くのも大変面白い。

 

 『三角山』、『坊主山』、『丸山』などと名付けられたピークは、

北海道内にいったいいくつあるのだろう?

この夕張『三角山』に登るのは初めてだった。

と言うのも、道々夕張~岩見沢線のすぐ脇にあるため、

登行意欲がわかなかったからである。

ところがこの道々は冬季間通行止めとなることを知り、

それならば車が通らない車道を登って行くのも面白いと考えた。

道々は旧「メロン城」の入口でゲートが閉じられ、その先は除雪されていなかった。

旧「メロン城」入口にはもってこいの駐車スペースが有り、

ありがたく利用させていただいた。

 

 8時50分、駐車地をスタート。

そのままショートカットして急斜面を登る。

スノーシューを使用するには適度な雪質で心地よい。

Hiromiが急斜面と、そのトラバースで少々苦労するが、

問題なく着いてくる。

やがて一旦道々に下り立つ。

広い車道は真っ直ぐで気持ちが良い。

積雪期でなければ車が行き交う車道のど真ん中を歩いてゆくのは、

なんとも不思議な感じだ。

しかし、繰り返すが広くて気持ちがいい。

しばらく車道を歩いたあとは、またショートカットして一段上の車道を目指す。

この道々は最上部にある「丁未風致公園」(ていみふうちこうえん)に向かい、

大きく蛇行して伸びている。

それを思うと、誰でもショートカットしたくなるはずだ。

一段上の車道に下り立つと、あとは車道を進み、

9時50分、「丁未風致公園」。

車道をそのまま進み、右に大きくカーブした先で左手の斜面に取り付いた。

ここからは高度を上げるほどに南側の視界が開け、実に気持ちがいい。

そして10時20分、『三角山』頂上。

登って行くと樹木が多いため、視界が悪いかな、と思っていたら、

頂上でドーンと一気に視界が開け、西から南側の風景を遮るものがない。

更に少し奥に進むと、石狩平野が全て見渡せる。

これまでここに登らなかったことを後悔した瞬間だ。

 

二人してしばしそんな風景に目を奪われて立ち尽くした。

正直、予想をはるかに超える感動を胸に下山を開始。

「丁未風致公園」を少し下ったところで、

我々のトレースに従って登ってきた男女2名に出会った。

こんなところを目指して登ってくる人がいることに、少々驚いた。

下山は最初のショートカットからそのままショートカットのみで、

ほぼ直線的に旧「メロン城」まで下り、

11時20分、駐車地。

今日も楽しかったねえ~

ただ、Hiromiは50肩の痛みが激しく、楽しさも半減のよう。

気の毒にねえ。

しかし、私への悪態が尽きることはない。

まだ早くも正午だったが、「レースイの湯」で汗を流して帰途に着いた。

 ※写真の右下に黒い影があるが、これは寒さ(-15℃)でレンズキャップが開ききらなかったよう

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2017.1.9 『0の山』(743m)~『721mP』

 9日の祝日は、しっかりと二日酔いの状態で目覚めた。

頭がクラクラする。

そしてそれはToshiとTakも同じ。

それに対し、もともとそんなに飲まないAotaとMocchanはすっきりした様子。

7時30分、前夜のレストランで朝食だ。

帰宅して写真を見、改めて驚いたのだが、皆前夜と同じ席に腰を下ろしている。

別に席を指定したわけじゃないのにねえ~

 

こんな時の朝食って美味しいんだわぁ。

私はご飯をおかわりして4杯食べた。

そしてToshi、Tak、Mocchanまでもがおかわりをしていた。

ただ、Aotaだけは冷静で、茶碗一杯を上品に食して、「ごちそうさま」。

 

 朝食後部屋に戻って手早く片付け。

前日の山行で濡れたものは、全てカラカラに乾いた。

8時40分、ホテル前をスノーシューでスタートした。

ホテル辺りから見える『0の山』の特徴ある頂上部分が、ガスで見えない。

前日とは天候が一変したものの、天候面で大変良い思いをしたあとだけに、腹も立たない。

ルートは林道を忠実に歩き、『0の山』頂上から金山湖に向かって派生する尾根に取り付いた。

こうすることによって、今回ホテルを起点に周遊するルートが組める。

尾根に取り付いてからは、高度を上げるほどにガスが濃くなり風も強くなった。

頂上近くの風に吹かれて、私、Toshi、Takのクラクラ頭は覚めたかなあ・・・

 

10時20分、『0の山』。

記念撮影をして、今度は進路を西に取る。

ここから先、西に向かっても東に向かっても、600~700mのピークが連なる。

そんな稜線歩きは楽しい。

積雪状態は、スノーシューで程よい感じ。

小さなアップダウンを繰り返して進む。

樹林の薄いところからは進行方向左右の風景が見てとれる。

あいにくこの日はガスが低いため、あまり景色を望めなかったが、

晴れていると進行方向右側に十勝連峰、左側に金山湖を見渡すことができる。

途中の「702mP」を過ぎて、

 11時ちょうど、『721mP』。

ここからまた進路を南に変え、尾根を伝って一直線にホテルまで下る。

そんな下降尾根でTakが「こんなにホテルまでの距離がありましたっけ?」と、ポツリ。

私には楽しくて長くは感じないんだがなあ・・・

 

 11時30分、ホテル駐車場。

前日入浴した「金山湖保養所」で再び汗を流して帰途に着いた。

参加したみんな、ご苦労さん!

特にTakは神奈川まで帰っていくんだからなあ。

また来年も来いよ!

いやあ、楽しい二日間だったねえ・・・

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2017.1.8 「新年会」

 日曜日に『タケノコ山』から下山後、金山湖のホテル「LARCH」に向かった。

この距離は近い。

チェックインしてすぐ、最寄りの「金山湖保養所」へ汗を流しに行った。

『ミニ山の会』はその名の通り、「ミニ」であるから人数も少ない。

しかし、男5人がたいして広くもない浴場に入ると、もうそれだけでいっぱいいっぱいな感じだ。

 

 この「新年会」は恒例で、毎年1月はじめの三連休に開催している。

そしてここ3年は「LARCH」に定着した。

私、Toshi、Hiromiの3人で最初に訪れた時に、3人揃って気に入った。

それで「新年会」で宿泊したとき、翌年の予約をするようになった。

そんな3人で宿泊してきた「LARCH」だが、今回は神奈川県からTakが駆けつけ、

多忙を極めるAotaが都合をつけた。

更にMocchanの加入で人数が増えたわけだ。

ただ、Hiromiが三連休全てに仕事が入り、泣く泣く不参加となってしまった。

 

 「金山湖保養所」で汗を流してログハウス風ホテルに戻ると、夕食までにまだ1時間ほどあったので、

プレ「新年会」、かんぱーいっ!

それからレストランへ。

これも気に入っているのだが、人当たりの良い佐々木支配人と昨年10月以来の再会。

ん? 再会? 再再会?? 再再再会??? 再再再再会????

更に、顔を見知ったスタッフたちとの再会もうれしい。

そんな誠に良好な雰囲気の中で、

「かんぱーいっ!! 今年もよろしくね~っ!」

今回「新年会」初参加のTak、Aota、Mocchanは、当然この「LARCH」宿泊が初めてなのだが、

着いた早々からログハウス風の建物が気に入った様子。

更に料理も申し分ないようだった。

ここのシェフは現在60歳で、以前他の大手ホテルに席を置いていたのだが、

大手というのは常に予算を制限されて、存分に腕を振るうことができなくてやめたそう。

そして「LARCH」にきたのだが、ここでは予算の細かな制限がなく、自在に腕を発揮しているそうだ。

いつも通り、満足の行く夕食のあとは、一旦外に出て美しいイルミネーションやアイスキャンドル群を眺め、

部屋に戻って二次会だ。

そこではワインオンリーで用意したのだが、Toshiが日本酒を持ち込んで・・・

壊れた・・・

その日本酒を飲んだのは、Toshiがほとんどで、Mocchanが少々。

話しは弾み、ワインもグイグイ!

二日酔い覚悟!

Takが弾ける!

そしてToshiが揺れだした。

体を前後にゆすって、「&%#+*・・・」

Toshiというやつは、めったにないんだが、ごくごくたまぁにこうなる。

いやいや、だからと言って人に迷惑をかけるわけじゃあないんだよ。

ただただ、ご本人様、い~きもちぃ~

そんな楽しくキリのない宴を23時近くになって終了。

Toshiはフラフラ、ふらふらしながら、Takと自分の部屋へ帰っていった。

まあ、同室のAotaが冷静だから大丈夫だろう。

  う~ん、天候に恵まれ、酒もうまく楽しく、いい「新年会」だったなあ・・・

帰る時にはきっちり、来年1月の予約を入れてきた。

そして近々また「LARCH」を訪れることになる。

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