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2022.5.28 『幌向炭山』(ほろむいたんざん・361m)  緑美しき季節

 今回の週末はHiromiが、

日曜日に出勤となったため、

土曜日しか登れない。

なのに雨の予報だ。

しかも午前8時くらいに降り出すとのことで、

どうすりゃいいの?

と、山の選定に悩んだ。

そして近くて短時間で登れて、

Hiromiがまだ歩いたことのないルートということで、

「幌向炭山」南尾根ルートとした。

このルートは片道2km強だが、

大変変化のあるルートだ。

ルートの3分の2は林道歩きになるが、

その林道も車が走行することはない。

 土曜の朝Hiromiを迎えに行き、

栗沢町美流渡に向かった。

すると曇り空が次第に晴れだした。

「あれっ、降らないの?」と、

勘違いしてしまいそうな中を、

7時30分スタート。

すぐに小規模送電線の作業道に入った。

そしていくらも進まぬうちに、

南尾根の端に取り付く。

そこには古い作業道があり、

針葉樹林内に続く。

作業道は間もなく消失するので、

殆ど藪のない樹林の中を登って行く。

これがいきなりの急登で、

心臓に負担がかかる。

ただ長くは続かず、

登りきると平坦な細尾根歩きとなる。

木の間越しに美流渡地区の田園地帯が見える。

 快適な尾根を歩いて行くと、

突然林道が現れる。

そしてそこは林道の末端だ。

ここから林道歩きとなるが、

周囲の緑が実に美しい。

地面の色と緑とのコントラストも、

なかなかいいものだ。

そんな中を楽しく、

気持ちよく歩いて行く。

そのうち林道脇には、

見事なフキの群生が現れる。

スラっとまっすぐに伸びたフキが、

私にはひじょうに魅力的だ。

Hiromiは全く興味ないけどねえ・・・

 歩を進めるほどに、

上空の雲行きが怪しくなってきた。

ピークの直下で林道を離れ藪に入った。

笹とハイイヌガヤの藪は、

この朝までの雨を含み、

漕いで行く我々の身体を濡らす。

身体が濡れる気持ち悪さに耐え、

8時30分、ニ等三角点「幌向炭山」

と、ここで雨が降り出した。

前日の「三ノ沢」同様、

ピークに立った途端の降雨だ。

すぐに下山を開始!

林道に下り立つと雨足が強くなり、

あっと言う間にずぶ濡れだ。

それでも林道周囲に目を向けて歩くと、

ウドが次から次へと現れる。

ただもう成長しすぎて、

堅くなってしまっている。

来年収穫する畑がまた一つ増えた。

 林道から尾根筋へ。

そして針葉樹の中を急下降し、

9時15分、駐車地。

この時点で一旦雨が上がってくれたので、

後かたずけがスムーズにできた。

まだ早い時間だったが帰途に着き、

午前中のうちに帰宅した。

どうもこの週末はぐずついた天候が続く。

 

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2022.5.27 『三ノ沢』(186m)  雨降る前の急ぎ働きⅡ

  金曜日の『坊主山』下山後、

上志文に戻って「萩の山スキー場」向かいに位置する、

「三ノ沢」(三等三角点)に登ることにした。

いつ雨が降り出してもおかしくない空だ。

水田の中に続く車一台しか通れない、

狭い農道を通って林道入口に向かう。

ちょうど今水田では田植えの真っ最中だ。

林道入口の100mほど手前に駐車スペースがある。

 歩き出すとゲートの手前左手に、

小さな墓地が現れる。

墓石の数を数えてみると8軒分だけだ。

そして簡易的なゲートには、

栗沢町のゴミ分別の案内だ。

なんでここに?

指定袋は4種類?

そりゃ大変だ!

私が暮らす江別市は、

指定袋が1種類だけ。

要は燃やせるか燃やせないかだけだ。

 ゲートから先は直線的な林道が続く。

周囲の緑が美しい。

路面は荒れて車が走行することはないようだ。

また、林道脇にはいいフキが生えている。

雨が降らなければ、

フキ採りをしたいくらいだ。

 駐車地から1kmほどで、

三角点ピークの基部に着いた。

ここから藪に入るが、

薄そうなところを物色する。

そして突入!

笹はそう濃くないが、

ハイイヌガヤがけっこううるさい。

しかしそう長く漕ぐわけではなく、

前方が明るくなって、

三等三角点「三ノ沢」

と、ここで雨が降り出した。

雨はみるみ笹を濡らす。

そんな笹に身体を擦りながら下る。

ところが林道に下った時点で雨が止んだ。

雨が上がっているうちに駐車地に着いて、

あとかたずけをしてしまいたい。

そして間に合った。

あとかたずけを済ませて、

車で走り出すと、

再び雨が降り出し、

今度は止むことなく降り続けた。

下山時に一時的に雨に当たった程度で済んで、

まあラッキーだった。

昼過ぎには帰宅して、

久しぶりにのんびりと昼寝をした。

 

 

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2022.5.27 『坊主山』(三笠・161m)  雨降る前の急ぎ働き!

 金曜日は午前中から雨が降り出す予報。

それじゃあ降られる前に、

短時間で登れる里山へ、

と言うことで、

三笠市の「坊主山」に登ることにした。

道々30号線脇にたたずむこの山は、

いつでもすぐに登れそうで、

「そのうち」と思いつつ、

これまで登らないできた。

ただその奥にある三角点ピークには、

いくつか登っている。

 金曜日の朝道々30号線から農道に入り、

「坊主山」麓の採石場入口に駐車した。

そしてどこから登ろうか、

とそばまで行ってみると、

突然ウドの群落が!

もう育ちすぎなので、

来年採ることにする。

 採石場は目下休業しているようで、

パワーショベルが一台見えるものの、

人影や車は見当たらない。

そんな採石場を眺めていると、

その奥の高みに立って風景を眺めてみたくなった。

 結局東側から尾根に上がることとし、

藪に入って急な斜面を、

ブッシュにつかまりながら登った。

そして尾根筋まで上がると、

藪は薄くなって歩きやすくなった。

この後はほぼ北に向かって尾根筋を歩く。

2つの顕著なピークを越えて進むと、

三等三角点「坊主山」

立派な私製標識があって驚いた。

しかしどこかで見た字体だ。

うん、栗山町の「坊主山」だ。

その写真も添えておく。

この私製標識の制作者は、

「坊主山専門委員」だろうか?

 下山は一つ手前のピークまで戻り、

登路とは逆の尾根を下った。

すると予想通り採石場の上に出た。

しばし景色を眺めた後は、

そのまま採石場を下った。

そして駐車地へ。

小粒だが面白い山だった。

 この時点で雨が降り出していると予想していたのだが、

下山してみるとまだ雨は落ちてこない。

であるならばもう一座!

 

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2022.5.26 『支安平奥』(しあびらおく・364m)  胆振東部地震の爪跡を訪ねて

 

 今週も先週と同じく月~水曜日の3日間出勤だった。

そして来週は月~火曜日の2日間出勤で、

あとは休みの予定だ。

まあ、急な注文が入ると、

出勤日数は増えるのだが。

観光菓子の製造工場であるため、

GWが終わってしまうと暇になる。

ただそのGW前も新型コロナウィルスの影響で、

通常と比較すると、

極々少量の仕事しかなかった。

 昨日の朝安平町に向かった。

安平町から「瑞穂ダム」に向かう。

そしてダム湖沿いを走る林道を進み、

「瑞穂貯水池」の最奥に架かる「瑞穂大橋」の上から、

目指す「支安平奥」の頂上部が見えていた。

その後少し進み、

「高丘越林道」入り口手前に駐車。

ここから「支安平奥」を目指す。

このルートは昨年の同時期に歩いている。

その時林道を利用して進む予定だったが、

しょっぱなから林道は崩壊していた。

胆振東部地震によるものだ。

その凄まじさを目の当たりにしたこのルートを、

再び歩いてその後の様子を伺う。

新たに「高丘越林道」となっていたが、

以前は「支安平林道」だったと思うのだが。

また、「高丘越」と言うからには、

厚真町の高丘まで開通したのだろうか?

色々好奇心をそそられる地域だ。

 8時50分、駐車地をスタート。

「高丘越林道」入り口から、

すぐ左脇の「支安平支線林道」に入った。

「高丘越林道」と、

しばらく並行する形で伸びるが、

この林道はすぐに崩壊地となり、

林道の痕跡がなくなる。

それでグサグサ崩れて歩きにくい崩壊地から、

尾根筋に上がって笹漕ぎで進む。

この尾根からは両側に見える、

胆振東部地震の爪跡が生々しい。

同時に多発した地滑りで木々が滑り落ち、

下部で折り重なる。

誠に迫力ある風景で、

地震がもつパワーは計り知れない。

そんな風景を次々に目にし、

200で先ほどの林道の、

まだ残っている部分に出合った。

それを利用するが、

すぐに崩壊地が現れ林道を見失う。

そして笹漕ぎで尾根筋を歩く。

上部を走る「本安平越林道」が近くなったころ、

尾根上の左下に林道が見えた。

先ほど見失った林道の続きだ。

すぐ下りてみると、

災害復旧工事が済んだ後だった。

 林道は間もなく「本安平越林道」に合流した。

「本安平越林道」は、

安平町追分旭地区から伸びている。

林道が合流すると、

目指す「支安平奥」はもう近い。

最後は薄い藪漕ぎで、

10時55分、三等三角点「支安平奥」

 すぐ下山を開始した。

下山は最初の「支安平支線林道」に戻り、

どの部分で崩壊しているのかを検証する。

すると災害復旧工事が終了した地点から、

次々に崩壊箇所が現れ、

復旧したのはほんの一部だったことがわかった。

一部だけを復旧させても、

全く意味がないと思うのだが、

また予算を付けて、

少しずつ修復していくのだろうか?

 崩壊林道は170まで利用し、

あとは藪に入って尾根筋を下り、

駐車地から1kmちょっとの地点で、

「高丘越林道」に当てた。

するとそこはきれいな林道で驚いた。

周辺もすっかり整理されている。

去年の5月1日、Hiromiと歩いた時には、

この一帯が流倒木に覆われ、

それを突破するのにひどく苦労した。

あの流倒木の山を、

いったいどうやってかたずけたものか、

じっくり見学したかった。

やはりここも見える範囲はきれいになった。

それが確認出来てよかった。

 12時35分、駐車地。

暑くて随分汗を流したので、

帰宅してシャワーを浴び、

「のどごし生」を一気に流し込んだ。

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2022.5.15 『清光山』(せいこうざん・301m)  ワラビっしょ!

 

 今回の週末はHiromiと別行動だったので、

日曜日はワラビ採りを兼ねて登ることにした。

Hiromiは山菜に全く興味がなく、

ただ登るだけなので、

一緒の時に山菜採りは無理だ。

しかし私はこの時期、

どうしても採っておきたいものがある。

そこにそれがあることを知っているので、

ただ放置したままでいることが難しい。

しかし、だからと言って自宅に持ち帰るわけではない。

女房が加齢とともに、

様々なことをおっくうがるようになり、

山菜もまたその処理を嫌う。

だからギョウジャニンニク以外を持ち帰るにしても、

ほんの少量に限られる。

 日曜日の朝三笠市幌内町に向かった。

そして「奔幌内川」に沿って伸びる林道入り口を駐車地として、

8時10分、徒歩でスタートした。

もう廃道となった林道だが、

ジムニークラスと思われるタイヤ痕が残っていた。

まあ、この時期は山菜採りだろう。

 新緑の中を1.5kmほど歩くと分岐となる。

左手の林道入り口にチェーンゲートがあり、

昨年はチェーンが張られ、

きっちり施錠されていた。

しかし今回は開放されたままだ。

それもそうだろう、

その先はいくらも車で進めない。

路面が笹に覆われているところや、

倒木がふさいでいるところもある。

そんな林道をゆっくり高度を上げながら歩いて行くと、

あるある!

ちゃんと予定の場所にワラビが出ている。

帰路で収穫することとし、

先へと進んで行く。

するとまたワラビ地帯が現れる。

思ったよりもかなり伸びている。

 林道分岐から1.5kmほど歩いた地点で、

林道を離れて藪に入った。

ここから一旦沢に下り、

対岸の尾根を登り返して「清光山」を目指す。

ここでショートカットをすると、

そのまま林道を歩いて行くのに比べ、

3分の1の距離でピークに立てる。

 沢筋へ急な尾根を下る。

そして水量の少ない沢床から、

対岸の尾根に取り付いて登って行く。

藪が薄いので助かる。

この尾根を登りきると、

突然古い作業道に出た。

既に全面が笹に覆われているが、

広い作業道だ。

しかも予定した尾根に沿って伸びていく。

利用できるところは、

これを利用することにした。

しかし作業道を覆う笹がうるさくなってきたので、

すぐ左手の尾根筋に上がった。

すると尾根上の藪は薄い。

楽々歩いて行くと、

見覚えのあるピークが見えてきた。

10時15分、四等三角点「清光山」

このピークもびっしりワラビに覆われている。

三角点の等級に関係なく、

一つ一つバカにせず登ってきたことに対するご褒美だ。

ここではレジ袋大の3分の1程度を収穫。

 下山は同ルートを辿って林道に戻った。

そしてワラビの収穫地点でどんどん採る。

とにかく狭い範囲に集中して出ているので、

レジ袋はすぐいっぱいになった。

それを何とかザックに詰め、

ワラビの中で昼食とした。

昼食後はウドを採って下る。

それにフキも少々。

少量のウドとフキは自宅用。

 13時10分、駐車地。

急ぎ帰宅してウド、フキ、ワラビを、

いつもHiromiと反省会をしている、

後輩の店に届けた。

重くて駐車場からやっと運んだ。

俺って、ホントいい先輩だよなあ!

そして自宅に戻り、

女房に「このくらいの量ならどうだ?」、

と尋ねると、

「うん、この量ならすぐ処理できるからいいわぁ」

えらそうにぃ・・・

 

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2022.5.21  誕生日とフキ採りと・・・

 20日は女房の誕生日。

私より1歳年上の女房は69歳になった。

来年は70歳だぜ~

 息子家族が駆けつけてくれて、

誕生日を祝った。

息子家族に会うのは、

今年の正月以来だ。

その間に家族全員が、

新型コロナウィルスに感染したことがあった。

そして乃々が4月から中学生になり、

虎は保育園の年長になった。

そして息子が年取った母の髪を見て、

「なにそれ~っ!? 年取ったしょ~っ!」

女房は髪を染めると地肌が炎症するそうで、

染めるのをやめてしまった。

そんな母の姿を見て、

息子はかなりショックを受けたようだ。

 翌21日の朝、

息子家族が遊びに出かけたので、

ひとりフキ採りに出た。

前日雨が降り出して中断してしまったので、

その続きと言うわけだ。

栗山町で採ったが、

相変わらず虫入りばかりで、

さっぱり溜まらない。

気温も結構高かったので、

ただフキ採りをしているだけでもヘロヘロだ。

それにしても一本一本茎の中を覗き、

殆どが虫食いで参る。

それでも何とか量を確保しようと踏ん張る。

そしてようやく納得できる量を確保。

職場のおばちゃんたちの分だ。

高い燃料と労力を使って、

何の見返りがあるわけじゃなし。

ただの奉仕活動。

俺って、ホントいい爺さんだよなあ!

ウドの状況も見て歩いたが、

ここのウドはまだ早かった。

殆ど出ていない。

しかし時期的にそんなはずではないんだが・・・

なんか変だぞ~

 この日の朝Hiromiにラインしたところ、

「既読」にはなるのだが、何の反応もない。

もしかすると家の中で倒れているんじゃないか、

と心配になり帰りに寄ってみた。

すると車がなかったので、

山に出かけているということだ。

全く気まぐれで困った相棒だぜ~

 

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2022.5.20 『御園北』(みそのきた・195m)  フキ採りに徹する日だったが・・・

 金曜日は山菜採りに徹すると決めて、

栗山町に出かけた。

ただ、途中で雨が降り出す予報だったので、

その前にフキ採りを終わらせてしまいたいと思っていた。

 フキはアルバイト先の、

おばちゃんたちが期待を寄せているもの。

毎年この時期になると、

「Aちゃん、フキまだぁ!?」

とせがまれる。

様々な山菜の中で、

フキを最も欲するのだから、

まあ安上がりで、

楽と言えば楽だが、

今年はそう楽でもなかった。

 山菜採りに徹するとは言っても、

まず里山に登ってからだ。

栗山町御園地区で、

林道入り口に駐車し、

「伊藤の沢林道」に入った。

ゲートの先に木材の集積場があり、

搬出を待つばかりとなっていた。

そしてその中には買い主が、

「清水町森林組合」と言うものもあり、

ちょっと疑問がわいた。

清水町と言えば、

森林が豊富なところと認識しているが、

それでもこの地から買わなければいけないのか?

 林道を少し歩いて伐採地に入った。

美しい風景の中を登って行く。

辺りにはタラの芽がたくさんある。

どうやらここはあまり知られていないようだ。

採られずに成長したものが多い。

また、採ってあっても、

芽を丸ごとむしり取るのではなく、

枝を切っている。

翌年に向けて大事にしている証しだ。

林業関係者だろうか?

 伐採地のピークに上がると、

その奥の樹林の中に「御園北」(四等三角点)があるのだが、

そちらはカットした。

もういつ降り出すかわからない空模様となっていた。

急いで下って林道脇のフキを採り始めた。

ところがここのフキは、

虫が入っているものが多い。

一本一本切り取って中を覗き込む。

虫に食われたものが多いので、

さっぱり溜まらない。

場所を変えることとし、

林道を出て近くに移動した。

そして採り始めると、

ついに雨が降り出して中止。

結局少し採っただけで終わってしまった。

参ったな・・・

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22.5.19 『花美有山』(309m)  震災の崩壊地をめぐる

 木曜日に『安平道』~『知決辺』を周遊した後、

町道を少し戻り、

「幌内高丘林道」に入った。

そして1kmほど進んで空き地に駐車。

徒歩で歩き始めた。

 「花美有山」にはこの日とは逆側の、

「厚幌ダム」側から歩いて、

二度登ったことがある。

しかし高丘側からは入ったことがなかったので、

ここを歩いてみたいと思っていた。

こんなことを言うと、

関係方面の方々から、

大変なお叱りを頂くことになるが、

正直言って私は、

胆振東部地震によって地滑りが発生し、

崩落した山肌の風景を見るのが好きだ。

周囲の緑と薄茶のコントラストが美しい。

そんな風景を見たくて、

今回高丘側から歩くことにした。

 歩きだすとすぐ、

地滑りで根っこごと押し流された、

倒木の山が目に入る。

地震の凄まじさを、

否応なく感じさせられる。

この林道は一昨年まで随所で崩壊し、

完全に寸断されていた。

それが昨年中に修復が終わり、

今は大変きれいになっている。

そして高度を上げていくと、

期待通りの素晴らしい景観が広がる。

前述の緑と薄茶色のコントラストが、

見える範囲いっぱいに広がっている。

その中には、

一昨年の正月に登った「赤須山」(四等三角点)の山肌も、

大きく削られていることに驚いた。

 250で林道から尾根に取り付いた。

薄い藪を登って行く。

そして二等三角点「花美有山」

三度目のピークだ。

ピークを少し外れると、

あちこち登り歩いた、

この辺りの山々が見える。

 下山は尾根筋を戻らず、

ピークからそのまま目の前の、

崩落斜面を下ることにした。

ショートカットをして、

胆振東部地震の爪跡を、

よりリアルに体験するためだ。

 崩落斜面はすぐにV字形の沢型となる。

小沢が流れる中を、

慎重に下って行く。

そして傾斜が落ちた下流部まで下ると、

土砂とともに押し流された、

倒木の山となる。

倒木が様々な角度で入り交じり、

誠に複雑な光景の中、

人一人が進むのも大変だ。

木を乗り越えたり、

どうしても進めない部分を高巻いたりと、

変化に富む。

この辺りの林道はズタズタに寸断されたので、

以前に他の山でも、

こういった場面を体験した。

 倒木の山をゆっくり慎重に、

なんとか越えていくと、

既に倒木が整理されたところに出て、

急に楽になった。

そして林道に戻ると、

駐車地は近い。

 結局「幌内高丘林道」は、

ほぼ全線を通して、

地震後の生々しい光景を目にすることができる、

貴重な林道である、

と言うことがわかった。

 

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2022.5.19 『安平道』(266m)~『知決辺』(ちけっぺ・256m)  藪を抜けると感動が!

 今週は月~水曜の三日間出勤。

来週も同様の予定だ。

67歳の身としては、

そのくらいの出勤がちょうどいい感じ・・・

 木曜日は天気予報をよ~く見て、

厚真町に向かった。

あちこちで日中雨が降る予報だったが、

厚真町は終日曇り予報。

この日予定した「安平道」は、

安平町瑞穂地区から何度も登っている。

そこで今回は逆の、

厚真町高丘から登ってみることにした。

 厚真町は2018年の「胆振東部地震」によって、

多大な損害を被った。

ことにこの一帯の丘陵地帯で、

無数の地滑りが同時発生。

その後速やかに災害復旧工事が進められ、

誰もが目につく表の部分は、

一昨年あたりでほとんど修復された。

そしてその後は人目につかぬ、

奥の部分で土砂とともに、

大量に流出した倒木の処理作業が進められ、

それもかなり落ち着いてきた。

今回はそんな状況を把握しながらの登行となった。

 9時20分、厚真町高丘の奥で「ハビウ林道」に入ると、

災害復旧工事が終了し、

大変きれいな林道が続く。

この林道にはゲートがなく、

自由往来だ。

そして林道をそのまま進んで行くと、

安平町瑞穂地区に出る。

但し、瑞穂側にはチェーンゲートがあり、

いつも施錠されている。

 きれいで歩きやすい林道を登って行くと、

230で分岐となり、

林道から笹薮に入って、

10時05分、三等三角点「安平道」

ここから更に笹を漕ぎ、

南東に向かうと崩壊地に出る。

そして崩壊によって消失した林道の端にのる。

これを1.5kmほど歩いて、

「知決辺」を目指す。

 林道を1kmほど歩いて、

古い作業道跡に入った。

頼りないその跡は、

やがて消失してシカ道となる。

一部シカ道が消えた部分もあったが、

笹の背がそれほど高くないので、

まあグイグイ進める。

時折下半身にダニがつき、

首筋がモゾモゾするので、

手でとってみるとダニ!

危なかった。

 笹漕ぎが続き、

突然笹が切れて前方の視界が開ける!

感動の瞬間だ。

この三角点は、

一昨年Hiromiと探したが、

いくら探しても見つからなかった。

そして今回もやはりダメ!

でもとりあえず、

四等三角点「知決辺」

 また藪漕ぎで林道に戻る。

そして来た方とは逆に進む。

三角点ピーク二座を踏んで周遊するためだ。

しかし予定の林道は頼りなく、

草付きやら崩壊やらで・・・

ところがこの林道を、

1kmも歩かないうちに、

突然真新しい林道に変わった。

ちょうど林道工事が進められているところに出合った。

工事は奥へと進められており、

この地点からは工事が既に終了した部分を下る。

すると林道はきれいだし、

風景もまた美しい!

なんだか観光気分で下り、

12時15分、駐車地。

いやあ、よかった高丘側からの入山。

今度は秋にHiromiを連れて行こう!

 

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2022.5.15 『中瀧ノ沢』(256m)  荒れた林道から藪へ

 日曜日の午前中「発足山」下山後、

当別町の「道民の森青山ダム地区」へと移動した。

もう一つHiromiが未踏の三角点ピークに登らせるためだ。

私が単独でこの山に登ったのが、

先月22日のこと。

まだ3週間ほどしか経っていない。

なのに、あれほどあった雪が・・・

 「道民の森青山ダム地区」は、

パークゴルフ場や、

トロッコに乗れる施設が整備されていたが、

平成27年をもって閉鎖された。

道々の入口から同地区の広い駐車場までは、

1.4kmほどある。

前回はそれが雪に埋まっていたので、

入口に駐車して歩いた。

しかし今回は時間もないことから、

入口のチェーンゲートを施錠していた、

なつかしいダルマキーを開錠し、

車で駐車場まで入った。

ダルマキーのカギは古くから所有している。

 雪が消えたアスファルトの駐車場は広い。

それが今は人が入ることも拒んでいるとは、

にわかに信じがたい。

それにしてもあれほどあった雪が、

こんな短期間に消えてしまったことが、

どうにも不思議でならない。

 駐車場からまっすぐ奥に続く道を歩きだすと、

その向こうに目指す「中瀧ノ沢」のピークが見える。

そして間もなく「もりりん橋」を渡る。

もうすっかり湖の氷が融けてしまった橋を渡るのは、

なんだか怖い気がする。

風に飛ばされぬよう、

頭の帽子を手で押さえた。

橋を渡ると荒れた施設が見えてくる。

トロッコの線路は赤く錆ついていた。

そんな施設前を通り過ぎると、

「湖畔林道」に入る。

「青山ダム」によってせき止められた、

ダム湖を左に見て歩く。

林道はすぐに分岐となるので、

「湖畔林道」を離れ、

支線林道に入った。

ところが驚いたことに、

すぐ笹が林道を覆いだした。

3週間前は全てが雪の下だったので、

この荒れようは頭になかった。

一瞬「リタイア」の文字が頭をよぎった。

なんとかこれ以上笹が濃くならないでくれえ!

 林道分岐から、

「ラウネナイ川」に出合うまでの、

約1.5kmで笹に覆われた部分は、

3分の2に及んだ。

ただ密度が高くなかったので助かった。

 「ラウネナイ川」の上流部で、

先月「羅宇根」(三等三角点・565m)に立ったことを思い出す。

この川に架かる橋は、

片側が下がって落ちかけていた。

そしてなかなか水量の多い沢だ。

 「ラウネナイ川」左岸に渡り、

藪に突入した。

先月登ったルートは頭にある。

しかし今回は笹の背が高く、

周囲を見通せない。

河岸近くの笹は密度もかなり高い。

ダニを心配しながら、

ゆっくり笹をかき分けて登る。

傾斜も結構あるが、

いくらも進まないうちに、

笹の密度が低くなり、

かき分けやすくなった。

「こりゃ楽になった」、

と思って進んで行くと、

突然作業道に出た。

これは前回気が付かなかった。

作業道を利用して若干高度を上げると、

針葉樹林に入り藪が消えた。

この針葉樹林のことは、

前回登って記憶していたので、

ここまで登れば楽になる、

と予想していた。

あとは針葉樹林の中を歩き、

最後に笹をもうひと漕ぎすると、

三等三角点「中瀧ノ沢」

前回は雪の下でお目にかかれなかった標石だ。

人が訪れた痕跡がなく、

周囲が笹に覆われていたので、

きれいにしてやった。

初めて目にした標石なので、

ここでもバウムクーヘン!

 下山を開始すると、

登路で利用した作業道近くに、

新しく砂利を敷き詰めた林道の一部を目にした。

いったいどこから入ってくるのだろう?

この林道を利用すると、

わずかな藪漕ぎだけでピークに立てる。

 また藪を漕いで「ラウネナイ川」に下った。

そして笹に覆われた林道を歩き、

「青山ダム地区」まで戻った。

今度はここから北の『別狩岳』(726m)を目指すのも面白そうだ。

 この日の二座は、

偶然同高度(1m未満四捨五入)の標高をもつ三角点ピークだった。

 

 

 

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