ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

クリスマス・キャロル

2009-11-01 00:24:39 | か行
驚きの映像とともに
一足早く、クリスマス気分を味わいたい人に。


「クリスマス・キャロル」66点★★☆


19世紀の文豪チャールズ・ディケンズの小説を
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」
「ポーラ・エクスプレス」の
ロバート・ゼメキス監督が
3Dアニメ―ションにしたものです。


舞台は19世紀半ばのロンドン。
金の亡者の嫌われ者スクルージが
クリスマス・イブに
3人のクリスマスの亡霊に導かれ
自分の過去、現在、未来を見せられる――という話。


実写かよ!と思うほどのリアルな絵も
クリスマスネタという点も
「ポーラ・エクスプレス」を
イメージするとかなり近いかも。

だが、これはさらに上をいく
「飛び出す映画」なのだ。


最近、映画界は3Dブームだけど
実際に3Dメガネをかけて見たのは初めて。

これがすごいんですわ。


空間の奥行きが深く
恥ずかしながら、手を伸ばしてしまいそうになるリアルさ。

特にすごいのは雪のシーンで
本当に目の前に雪が降っているように感じました。


そんな映像の利点を生かして
空中を自在に飛び回ったりするシーンが多く
とても楽しい。


ただ内容は恐ろしくビター。

主人公スクルージは本当に憎々しいし、
お化け屋敷的ドッキリもけっこう怖い。

懲らしめのためとはいえ
スクルージが未来で体験する出来事は
夢に出てきそうで・・・怖っ

教訓はわかるけど
ちょっとスパイス効かせすぎ。
子どもは寝られなくなっちゃうかもしれません。

願わくば「ポーラ・エクスプレス」で
この映像を作って欲しかった。

まあ内容はともかく
この驚きを体験しないと損、とも思います。


こういう映画って、DVDにしたとき
メガネつけるのかな・・・
今度聞いてみよ。

★11/14から全国で公開
コメント (2)
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