ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

パブリック・エネミーズ

2009-11-08 22:54:08 | は行
ジョニー・デップでなければ見なかっただろうなあ。


「パブリック・エネミーズ」59点★☆


大恐慌時代の1930年代アメリカで
カリスマ的存在だった
実在の銀行強盗の話。


いま、ちょうど
フランスで「社会の敵NO.1」と言われた強盗の話
「ジャック・メスリーヌ」(ヴァンサン・カッセル主演)
が公開されてますが
(これ、2部構成でトータル4時間以上もある!)

まさに背景がそっくり。


あちらに比べればグロさもなく、血なまぐささも控えめ。

ただやっぱり同じように
主人公ギャングの動機や内面がまったく描かれないので
ただのドンパチにしかみえません。


監督は「ヒート」「アリ」などのマイケル・マン。

男のドラマが得意で、カチッとしているんだけど、
情感に乏しいというか、驚きがあまりないんですよ。
マジメなかたなのかもしれません。


番長、「インサイダー」は大好きだけど
ほかはあまり肌に合わないようです。


ただ、全く感情移入のしようがない主人公を演じていても
それなりに目を引きつけるオーラがあるのは
さすがジョニ・デプかも。

2時間21分(これも長げーなあ)
一応、寝なかったですもん。


主人公のギャングが愛した女、マリオン・コティヤールの
おでこの真ん中にできた“ぽっつん”ばかりが
気になった番長でした。


「エディット・ピアフ」のときに取材したけど
あんなに目立つの、あったけなあ。

消してあげればよかったのにー。

★12/12から全国で公開
コメント (2)
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