ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

ベジャール、そしてバレエはつづく

2009-11-18 23:09:22 | は行
観ようと思ってた
「あなたは私の婿になる」
あっという間に終わっちゃってましたよ・・・トホホ~

公開後、どのくらいロングランしたかの
統計ってあるのかな・・・やろうかな。

ま、それはそれで。


「ベジャール、そしてバレエはつづく」70点★★☆


2007年11月に亡くなった
20世紀最高の振付家モーリス・ベジャール。

彼の率いたバレエ団が、
その存続をかけて没後初公演をするまでの
舞台裏を描いたドキュメンタリーです。


最近「パリ・オペラ座のすべて」(10/10から公開中)といい
バレエ団の裏側を描いた作品が続きまして
これがなかなか楽しい。


しかも監督が「ファイティング・シェフ~美食オリンピックへの道~」の
監督夫人というから、びっくり!
すごいクリエイティブ夫婦ですなあ。


ベジャールさんとは本当に偉大な人で
男性ばかりのパワフルなダンスを作ったり
ヒラヒラ衣装ではなく、アースカラーのシンプルな衣装を採用したりして
バレエの歴史を変えた人。


しかしその舞台裏では
新米ダンサーが「こんなに練習するバレエ団は初めて・・・」とこぼすほど
練習の鬼だった!


「過去を振り返るな」
「前進あるのみ」
「疲れ果てたときにこそ、最高のものができる」
といった珠玉の言葉と
それに答えるダンサーたちの
勤勉と誠実が生む芸術に感動しました。


ワーカーホリック、万歳!!


でもねーこれ、いいところで終わっちゃうんですよ。
いざ本番の公演!というところで。

上映時間は80分。
映画は90分が最良!をモットーとする番長ですが
これはあと20分、見せて欲しかったと思いました。

ま、あとは実際の公演をご覧ください・・・ということなんでしょうが


★12/19からBunkamura ル シネマほかで公開。

「ベジャール、そしてバレエはつづく」公式サイト

今日はおなじみ「週刊朝日」の「ツウの一見」取材で
6年前までベジャールバレエ団に在籍していらした
小林十市さんにお話を伺ってきました。

内部をよーく知るかたならではの
複雑な思いと視点が、強烈なインパクトでした。

掲載は12/21発売号予定。お楽しみに!
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする