ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

トロン:レガシー

2010-12-07 16:10:43 | た行
暗闇に浮かぶ青いLEDライトが
めちゃくちゃキレイだったなー。

「トロン:レガシー」68点★★★

デジタル業界のカリスマだった
ケヴィン・フリン(ジェフ・ブリッジス)が
失踪して20年。


27歳になった息子サム(ギャレット・ヘドランド)のもとに
父からメッセージが届く。

メッセージを追うサムは
父が創ったコンピューター世界
「トロン」に入り込む。

そこは想像を絶する
戦いの場だった――。


「アバター」と同じカメラを使った3Dと
足元から響くような音響で「その世界に入った気にさせる」
体験型ムービー。


とにかく印象はシャープ&クール。


「アバター」が植物とか有機的なイメージなら
「トロン」は徹底的に「人工的」。

建築学出身の監督らしく
空間造形がしっかりしているのもいいし
バイクレースなど
相当な迫力がありました。


82年に製作された
初のCG映画「トロン」が元ネタで

映画はうろ覚えなんですが
なんとなく当時のムードを継承している気はする。


バリバリの最新映像ながら
なんか「マイコン」っぽいテイストが
随所に感じられました。

ただ
コンピューター世界に入り込む、という
ややこしい概念の
説明をすっとばしているので

「どういう仕組みでコンピューターのなかに
入ったのか?」
「この世界で死んだら、肉体も死ぬのか?」とか

世界観の約束事が
はっきりしないのが不満。


まあ番長の物分りが
悪いのかもしれませんが。

「マトリックス」みたいに
ルール作ってくれないとなー。

まあアトラクションと考えれば
迫力も内容も100点満点。

パーッと楽しめるので
オススメです。


★12/17から全国で公開。

「トロン:レガシー」公式サイト
コメント (2)
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