人生万歳！

恵比寿ガーデンシネマ、
これが最後の作品になるそうな。残念！


「人生万歳！」８１点★★★★

ウディ・アレンの通算40作目。
しかもハッピーです（！）


舞台は久々にＮＹ・マンハッタン。

かつてノーベル賞候補になりながら
すっかり落ちぶれた
物理学者のボリス（ラリー・デヴィッド）は

いまや世の中すべてに
毒づかずにはいられない
ただの偏屈ジジイと化していた。

そんな彼の前に
可憐な家出娘
メロディ（エヴァン・レイチェル・ウッド）が現れる。

道ばたで凍える彼女を
さすがに気の毒に思ったボリスは

ブーブー言いながらも
彼女を泊めてやることに。

そのうちなんと
メロディは
ボリスを好きになってしまい……？


シニカルで辛辣で
でも笑えて、センスいい。

ウディ・アレンらしさを
最大に詰め込んだ愛すべき作品でした。


こんなあり得なさそうな恋も
この人が描くと
十分、あり得ちゃうんですなあ。


脚本はなんと70年代半ば
「アニー・ホール」の時代に書かれたものだそうで

なーるほど
当時の勢いに
“老いてこそ”のうまみがたっぷり加わった感じ。

いつもながら

皮肉たっぷり
差別ネタてんこ盛り（苦笑）

そして自虐的ヨボ芸、
病気ネタも満載しながら

しっかり“いい話”になっていくところなんて
なんだか御大、丸くなった？

でも、いい感じです。
プレスのイラストもいいね！



しかしこれ、70年代の脚本のラストは
どうなってたんだろうと
気になりますなあ。


★12/11から恵比寿ガーデンシネマで公開中。ほか全国順次公開。

「人生万歳！」公式サイト