ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

キック・アス

2010-12-12 17:46:45 | か行
この冬、最高に盛り上がってるのは
この映画でしょ!

「キック・アス」80点★★★★


特殊能力ゼロ、体力微妙、
モテ度ゼロな高校生
ヒーローを夢見る話なんですが

予想を大きく裏切る
スゴイ展開なんです!


アメコミ好きのデイヴ(アーロン・ジョンソン)は
スーパーヒーローに憧れるオタク男子。

「世にはびこる悪を
なぜ誰も正そうとしないのか?」と
崇高な思いのもと

とうとうネットで
緑と黄色のコスチュームをゲット。
自らを「キック・アス」と名付け
勝手にパトロールを開始する。


さっそく車泥棒を発見し
果敢に注意したものの
あっさりボコボコにされてしまう。

果たしてデイヴは
ヒーローになれるのか?



この映画には
ホントに驚かされました。

だってオタク&B級臭プンプンなスタートから
まさかこんなスーパーな展開になるとは
思いもしなかったもん!


しかも「スパイダーマン」みたいに
「ある日、毒グモに刺されて特殊能力が身についた」
とかでなく

平凡な男子とヒーロー映画のファンタジーが
自然に交わっていくんです。


魅力的な仲間たち
ビッグ・ダディ(ニコラス・ケイジ)に
ヒット・ガール(クロエ・グレース・モレッツ)も登場し

進むうちにマジで
「バットマン」系のスケールや
「キル・ビル」なみの高揚
届いちゃう、という。


主人公が、というより
映画自体がムクムク成長していく感じ。

ちょと経験したことのない
ダイナミズムを体験しました。


まだ前評判もあんまり聞いてなかったころに
試写を見たんですが


映画が始まる前に
キック・アスのタイツ姿の
映画宣伝マンが前振りをしたんですよ。

もういかにも「B級ヲタ映画?」って感じで
場内失笑だったんですけど


しかし映画が進むうちに
会場の空気が変わってきた。

マジ最後は拍手出ました。

この状況が一番、この映画を表してると
番長は感激いたしました。



いたいけそうな少女ヒット・ガールが
容赦なくフルボッコされたり
銃撃や流血も激しいので
PTA推奨とはいかないことは一応ご報告。

でも
映画ってこういう驚きがあるから
やめられないんですよねー。

音楽も最高によくて
さっそくサントラをゲット。

ちなみにケータイに
ずっとキック・アスシール、貼ってま~す(笑)


★12/18から全国で公開。

「キック・アス」公式サイト
コメント (4)
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