見終わって、
「グレン・クローズの本当の顔ってどんなだっけ?」と
マジで思い出せなくなった。
すごくないすか?
「アルバート氏の人生」72点★★★★
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19世紀のアイルランド。
ホテルで働くアルバート氏(グレン・クローズ)は
職を得るために
女性であることを隠し、
長年、男として孤独に生きてきた。
だがあるとき、ある人物との出会いから
アルバート氏はパートナーを持ち、自分の店を持つことを夢見るようになる。
そして同じホテルで働くメイド(ミア・ワシコウシカ)に
好意を持つのだが――。
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これ
意外に展開が読めなかったですねえ。
心温かい話というのでなく、哀しくもある。
でも少しコミカルな所もある。
辛い社会で女が手を取り合って生きる話でもあり、
いつの時代も変わらない“自立”について考えさせもする。
品格ある凛とした演出で
美術も衣裳も精密で美しい。
と、とてもいいんですが、
ちょと難しい部分がある。
ひらたくいえば
「アルバート氏は、ホントに女が好きなの?」というところ。
生々しさや感情描写が排除されているので、
主人公のセクシャリティの所在が明確にならないのだ。
しかも
そのことをアルバート氏本人も
わかってないんじゃないか?って感じなんですよ。
けっこうそこ肝心に思えるんだけど。
ミア・ワシコウシカを選ぶセンスは
完全に男目線だと思うんだけど(だってカワイイし!笑)
自分が女であることを黙ったまま結婚できると
本気で思ってるあたりなど、
ギャグ?と思うほど滑稽だったりする。
しかしまあ
パートナーが男でも女でもまったくどっちでもいいと番長は思うし
彼女が男を選ぶことはあり得ないのかもしれん・・・という事情は
感じさせるんですけどね。
そこの部分がちょっとぼやけてるけど
脇役がすごくよくて点数アップ。
それにこの手の話って、男の人で「ダメ」ってケース多いんだけど
映画宣伝会社によると
けっこう男性の評判がいいんだって。
いいことですね。
★1/18(金)からTOHOシネマズシャンテほか全国で公開。
「アルバート氏の人生」公式サイト