ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

建築学概論

2013-05-14 22:54:28 | か行

どっちかというと
男の人のほうのウケがよりよいらしいすね。

「建築学概論」71点★★★★


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現代の韓国。

駆け出しの建築士スンミン(オム・テウン)の前に
同年代の女性ソヨン(ハン・ガイン)が現れ
「家を建てて欲しい」と言う。

ソヨンが誰かわかったとき、
スンミンの記憶は15年前にさかのぼる。

ソヨンは彼の初恋の相手だった――。

うぶな大学1年のスンミン(イ・ジェフン)は
建築学概論の授業で
ソヨン(スジ)に出会い、恋に落ちたのだ。

しかし、その後の二人の人生は――。

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韓国本国でも特に男性たちから
熱狂的な支持を得たという作品。


最初はベタだなあ、と思ったけど
意外にキュンとさせられました。ラストもいい。


大学1年のときに好きだった女の子が、
15年後に現れて、家を建ててくれと頼んでくる。

戸惑う建築家の男は
大学時代と現在を往き来しながら、
過ぎた日を思い、
自分が生きてきた人生を振り返る――という物語。


大学時代を演じる二人と
現代を演じる二人が別々なのがいいし(ヘタすると同じってこともあるかんね)

特に大学時代の俳優二人が、初々しくてグッド。


彼らの大学時代は1990年代。

カメラはデジカメじゃなくてフィルム、
整髪料ムースやら、CDプレイヤーが出てきたりと
とにかく時代が懐かしいのなんの(笑)

うぶな青年の一喜一憂には、
かなりイラッとさせられますが、

まあ振り返れば
みんなこんなものだった。たしかに。


彼の恋路を助けようとアドバイスをする
おもしろ友人の存在も定番だけど笑わせてくれるし
117分退屈しません。


しかし
好きだった人との再会で
「もしかしたら、恋が始まるかもしれない」という甘酸っぱさを
まだ持っていられる感覚は
30代半ばならではかなあと思います。

40すぎると、
「ホーリー・モーターズ」ですから(笑)

ラストのさらにそのあとの展開を予想できるのも
40代ならではかもしらん(笑)

ああ、思えば遠くへきたもんだ~。
(最近そればっか。笑)


★5/18(土)新宿武蔵野館ほか全国で公開。

「建築学概論」公式サイト
コメント (2)
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