ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

イノセント・ガーデン

2013-05-29 20:08:57 | あ行

パク・チャヌク監督が
ニコール・キッドマンとミア・ワシコウスカを料理するなんて
期待度MAX!

「イノセント・ガーデン」69点★★★★


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孤独な18歳のインディア・ストーカー(ミア・ワシコウスカ)は
誕生日に父を事故で亡くしてしまう。

葬儀の日、
未亡人になった母(ニコール・キッドマン)とインディアの前に
長年行方不明だった
叔父のチャーリー(マシュー・グード)が現れる。

どこか怪しい叔父の振るまいに
敏感なインディアは不審を抱くのだが

叔父を気に入った母は
聞く耳を持たない――。


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「オールド・ボーイ」パク・チャヌク監督×
「ブラック・スワン」のスタッフによるミステリー。

そりゃ、期待値高いのは当然ってものです。


で、結果はですねえ・・・

デティールに凝った映像で
視覚的にはめちゃくちゃ楽しめるのだけど、

ミステリアスに盛り上げるはずの
肝心の話が
なんてことなさすぎて残念すぎる。

脚本は
「プリズン・ブレイク」の主演で有名な
あのウェントワース・ミラー。

正体を明かさずにこの脚本を書き、
評価されたっていうのはスゴイんだけど

けっこう、ダークな人だったのね・・・(笑)
それに、あんまり深くはないよね・・・(苦笑)
と、初脚本作らしく
もう少しブラッシュアップが必要そうな感じでした。

ただ、パク・チャヌクの
怪しい「まやかし」のような映像を楽しむのには十分。

壁に飛び散った血がシュワシュワと音をたてるシーンとか
もう悪趣味と紙一重で(苦笑)

あのミア・ワシコウスカを黒髪の陰気な娘に仕立てあげ
(不機嫌で、とにかく無愛想。
学校でいじめられる「キャリー」みたいなシーンもある!笑)

さらにニコール・キッドマンをもてあそぶなんて、

最高のお膳立てをされて、
ホントに楽しかったんだろうなアと。

エンドロールもなんか
“トンガリ”感バリバリで、それはそれで
なんかいいじゃん、と。

ちなみにワシは
最初のチラシの雰囲気が好きす。



★5/31(金)から全国で公開。

「イノセント・ガーデン」公式サイト
コメント (2)
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