普通に考えれば、衛生委員会は、生産手段ではないですから、
商品を作り出すことに関与することは出来ません。
「費用(コスト)でしょう」というのが常識的な回答でしょう。
しかし、はたしてそうでしょうか?
結論から云うと、「リスクマネージメント」であると理解しましょう。
つまり、企業にとっては、「先行投資」なのです。
D事件(最高裁第2小 H12.3.24、労判779-13)では、
会社側は、16,800万円を支払って解決しています。
その他類似の裁判例はたくさんあって、会社側が敗訴すると、
1億円前後の賠償命令が出されています。
衛生委員会で、長時間残業の実態を共有化し、長時間労働の削減を実行していれば、
うつ病をはじめとする精神疾患の発症を防ぐことが可能になります。
会社には、役員会や人事労務部門の会議、労使協議会などで、
長時間労働について討議することができますが、
衛生委員会は、労働安全衛生の観点から、一般従業員や組合員の視点で、
労使が一体となって、討議できることにメリットがあります。
次に、うつ病をはじめとする精神疾患の発症が労災であると認定され、
会社が民事損害賠償責任を問われた場合、一次予防をしっかりと実施していれば、
会社にとって過失相殺の割合が有利になります。
衛生委員会を開催し、調査・審議し、記録を保存し、決議事項を実行しておくことは、
重要な一次予防対策です。
さらに、貴重な人材を失うことは、会社にとって大きな損失です。
採用から、数年かけて教育して、一人前の人材に育てるまでには、多くのコストを投入されています。
社員が1年間休職すると、その社員の年収の3倍の損失が、発生するとの試算もあります。
会社が元気になるためには、従業員一人一人が元気でなければなりません。
衛生委員会は、会社を、従業員を、元気にする会議体であると位置づけるのです。
経営者のみなさま、人事労務担当部門のみなさま、
厳しい経済環境にあっては、売上を伸ばして収益を確保することも重要ですが、
無駄なコストの発生を抑制するとともに、
従業員が元気に働くことができるような環境をつくることに、
経営の焦点を当てることが大切ではないでしょうか。
商品を作り出すことに関与することは出来ません。
「費用(コスト)でしょう」というのが常識的な回答でしょう。
しかし、はたしてそうでしょうか?
結論から云うと、「リスクマネージメント」であると理解しましょう。
つまり、企業にとっては、「先行投資」なのです。
D事件(最高裁第2小 H12.3.24、労判779-13)では、
会社側は、16,800万円を支払って解決しています。
その他類似の裁判例はたくさんあって、会社側が敗訴すると、
1億円前後の賠償命令が出されています。
衛生委員会で、長時間残業の実態を共有化し、長時間労働の削減を実行していれば、
うつ病をはじめとする精神疾患の発症を防ぐことが可能になります。
会社には、役員会や人事労務部門の会議、労使協議会などで、
長時間労働について討議することができますが、
衛生委員会は、労働安全衛生の観点から、一般従業員や組合員の視点で、
労使が一体となって、討議できることにメリットがあります。
次に、うつ病をはじめとする精神疾患の発症が労災であると認定され、
会社が民事損害賠償責任を問われた場合、一次予防をしっかりと実施していれば、
会社にとって過失相殺の割合が有利になります。
衛生委員会を開催し、調査・審議し、記録を保存し、決議事項を実行しておくことは、
重要な一次予防対策です。
さらに、貴重な人材を失うことは、会社にとって大きな損失です。
採用から、数年かけて教育して、一人前の人材に育てるまでには、多くのコストを投入されています。
社員が1年間休職すると、その社員の年収の3倍の損失が、発生するとの試算もあります。
会社が元気になるためには、従業員一人一人が元気でなければなりません。
衛生委員会は、会社を、従業員を、元気にする会議体であると位置づけるのです。
経営者のみなさま、人事労務担当部門のみなさま、
厳しい経済環境にあっては、売上を伸ばして収益を確保することも重要ですが、
無駄なコストの発生を抑制するとともに、
従業員が元気に働くことができるような環境をつくることに、
経営の焦点を当てることが大切ではないでしょうか。