中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間、情報に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

5月5日まで、休載します

2019年04月26日 | 情報

明日より、毎年恒例としているゴールデンウィークの休暇に入ります。
再開は、5月6日(月)です。
よろしくお願いいたします。

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慢性的な長時間労働

2019年04月26日 | 情報

長時間労働でも、例えば、あと6か月とか、今年の8月までとか、このプロジェクトが終了するまでとか、
終わりが見通せる、所謂トンネルの出口が見えているのならば、人間は耐えられるように思うのですが、
終わりの見えない長時間労働は、耐えることが難しいでしょうね。

国体選手自殺で賠償命令 7千万円、長時間労働認定 
2019/4/19 日経

国体のライフル射撃で優勝した鈴田潤さん(当時26)が2014年に自殺したのは、勤務先の病院で長時間の残業をし、
精神障害を患ったことなどが原因として、父俊信さん(65)、母京子さん(63)=いずれも長崎市=が
病院を運営するJA岐阜厚生連に約9千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、岐阜地裁は19日、約7100万円の賠償を命じた。
真鍋美穂子裁判長は判決理由で「慢性的な長時間労働に陥っており、業務の負担に限界を感じて自殺に至った」と
長時間労働と自殺の因果関係を認めた。

判決などによると、長崎市出身の鈴田さんは10年4月、国体での活躍を期待され、強化選手として厚生連に就職。
12年には岐阜国体で優勝した。13年4月から岐阜県瑞浪市の東濃厚生病院で事務職として勤務し、
同10~12月には月100時間を超える残業が続いた。
同12月に「これ以上は耐えられそうにない」「生きてるとつらいだけ」などと記したメールをパソコンに残して
行方不明となり翌14年1月、愛知県内のパーキングエリアに止めた車内で練炭自殺しているのが見つかった。
鈴田さんを巡っては、多治見労働基準監督署が17年9月、自殺は長時間労働が原因として労災認定した。
判決後に記者会見した俊信さんは「病院が責任の所在を明らかにしなかったのは残念だ。
病院は適正な業務管理をしてほしい」と話した。

厚生連は「労災認定を受け、労働環境の改善を進めているが、
判決文がないので詳しいコメントは差し控えたい」とした。〔共同〕

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労災認定までに、3年間

2019年04月25日 | 情報

労災認定までに3年、かかりました。何があったのでしょうか?
それにしても時間が掛かりすぎではないでしょうか?
しかし、金銭で全てを解決できるものではありませんが、当該企業のHPを拝見するかぎり、支払い能力はありそうですね。

赤プリ」再開発で残業急増、自殺男性の労災認定
19.4.18 読売

「赤プリ」の通称で知られる旧グランドプリンスホテル赤坂の跡地再開発工事に携わった
厨房(ちゅうぼう)機器メーカーに勤務し、2016年5月に自殺した東京都内の男性社員(当時52歳)について、
渋谷労働基準監督署(東京)が労災を認定したことがわかった。
18日に記者会見した遺族の代理人弁護士によると、
同労基署は「残業の大幅な増加で精神疾患を発症したことが自殺の原因」と判断したという。
男性は厨房機器メーカー「タニコー」(東京)に勤務し、
16年2月頃から、当時建設中だった新ホテルの厨房設置業務を1人で担当。
同労基署は、この頃から男性の残業時間が急増し、
3月頃の残業が月108時間に上ったことが負担となってうつ病を発症したと認定した。
同社は「真摯(しんし)に受け止め労務管理をより徹底する」とコメントした。

赤プリ再開発で労災認定 残業急増し過労自殺
2019.4.18 産経

旧グランドプリンスホテル赤坂跡地の再開発工事に携わっていた厨房(ちゅうぼう)機器メーカー
「タニコー」(東京都品川区)の男性社員=当時(52)=が平成28年に自殺し、
渋谷労働基準監督署は、過重労働が原因として労災認定した。遺族の弁護士が同日、東京都内で記者会見して明らかにした。
認定は3月25日付。
弁護士によると、亡くなる直前1カ月の残業時間は100時間を超え、
工事が本格化した3カ月前と比べて倍以上の長さになっていた。
労基署は鬱病になっていたと判断し精神疾患と業務との因果関係を認めた。
男性は28年2月からホテル跡地の再開発に伴う工事のうち、
調理場の現場責任者や元請けとの調整などを一人で担っていた。同年5月、自宅近くで死亡しているのが見つかった。
タニコー総務部の担当者は「労災認定された事実を重く受け止め労務管理を徹底していく」としている。

 

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今回も長時間残業(過労)プラス パワハラ

2019年04月24日 | 情報

今回も長時間残業(過労)プラスパワハラです。
想像ですが、歯科医と助手、それに当該歯科技工士等3~4人くらいで、
しかも、歯科医院という限られた空間での出来事なのでしょう。
それにしても歯科技工士の生涯逸失利益は、たったの4200万円でしょうか?
やはり、被告側の支払い能力が大きく影響しているのでしょう。不条理ですね。

パワハラ、過労で男性自殺と認定 福岡の歯科医院に4千万賠償命令
4/16(火) 共同

福岡県大牟田市の歯科医院に勤務し自殺した歯科技工士の男性の遺族が、
医院側に損害賠償を求めた訴訟の判決で福岡地裁は16日、
医院を経営する歯科医師のパワハラや過労が原因でうつ病を発症して自殺したと認め、約4200万円の支払いを命じた。
波多江真史裁判長は、パワハラによって男性は精神的に強いストレスを受けていたと判断。
例として、日常的な叱責▽基本給を月10万円に引き下げる―といった行為を挙げた
その上で、男性が亡くなる5カ月前の残業時間が月193時間に達していたことから
「過重な労働で十分な睡眠や休日が取れなかった」と指摘、労働時間の管理も不適切だったとした。

○困ったとき、悩んだ時の相談先です。ダメもとでも取りあえず連絡することをお勧めします。

○労働条件相談ほっとライン(電話相談)
労働条件に関することについて無料で相談に応じています。
0120-811-610 平日(月~金) 17:00~22:00 / 土・日 10:00~17:00 (年末年始を除く)

○総合労働相談コーナー
各都道府県労働局、全国の労働基準監督署内などの380か所に設置されています。

https://www.mhlw.go.jp/general/seido/chihou/kaiketu/soudan.html

 

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休業補償不支給 国に取り消し命じる

2019年04月23日 | 情報

仕事でうつ病、休業補償不支給 国に取り消し命じる
2019年4月13日 朝日

高知県聴覚障害者情報センターでの勤務が原因でうつ病を発症したのに労災が認められなかったとして
元職員の女性(50)=高知市=が国などを相手取り、
休業補償などの不支給処分の取り消しを求めた訴訟の判決が4月12日、高知地裁であった。
西村修裁判長はうつ病の発症と業務との因果関係を認め、国側に不支給処分を取り消す判決を言い渡した。
判決によると、女性は生活支援員などとして県聴覚障害者情報センターで2011年から14年まで勤務し、
その間にうつ病を発症した。
通常の業務に加えて手話通訳の専門業務などを任され、上司や同僚の支援もない労働環境に追い込まれていたなどとした。
女性は高知労働基準監督署などに休業補償や療養補償を請求したが、認められなかった。
判決は、勤務直前に提示されていた月額19万6900円の賃金が月額14万400円に一方的に下げられたことも
心理的負荷を強めたと指摘した。
同署の島本和明署長は「判決内容を検討し、関係機関と協議した上で判断したい」としている。

※労災申請が認められない場合、どうすればよいのでしょうか。

1.労災申請が認められず、不服がある場合は、60日以内に審査請求することができます。
保険給付に関する決定を行った労働基準監督署長の所在地を管轄する各都道府県労働局に置かれた
労働者災害補償保険審査官に対して審査請求します。この審査請求は口頭でもすることができます。
2.審査請求の決定に不服がある場合は、厚生労働大臣の所轄の下に設置されている労働保険審査会に60日以内に
再審査請求することができます。
3.再審査請求に対する労働保険審査会の採決後に、採決に不服がある場合には、裁判に訴えることができます。

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