有給休暇は、なかなか取得しづらい状況にありますが、
会社側が仕掛けることにより、従業員が心身両面の疲労を回復させる機会を作ることは、MH対策でとても重要な施策でしょう。
高島屋のユニークな休暇制度 社員がホッとする配慮とは?
2013/3/24 産経
企業の中にはユニークな休暇制度を導入しているところがあるが、
大手百貨店の高島屋に「スクールイベント休暇」という、ちょっと変わった有給休暇制度がある。
子供の授業参観や運動会など、学校行事への参加を理由に年2回取得できるもの。
昨今、仕事と家庭を両立させるワーク・ライフ・バランスが関心を集めているが、
一般のサラリーマンが休みの日が忙しいのが百貨店の世界。
家族と過ごせるこの休暇は、社員にとってホッとする休日になっているようだ。
.堺店(堺市堺区)で紳士服売り場の課長を務める清水大介さんは、毎年この制度を利用して休みをとる。
昨年4月には、長男の小学校の入学式の日に取得した。
次男がまだ小さく、妻が長男の学校行事に参加するにも、次男の面倒をみないといけないため、
「結局、家族4人で参加することにならざるをえない」からだ。
.小売りの最前線である売り場の責任者である清水さんにとって、たとえ1日でも職場を離れることには不安がある。
しかし、子供にとっては、こちらはこちらで入学式は学校生活への期待と不安でいっぱいだ。
「やはりそんな時こそ、親として子供のそばにいてやりたい」と話す。
.いつも帰宅する頃には、子供たちは夢の中。
それだけに「子供たちががんばっている姿は、その場できちんと見届けたい」という思いも強い。入学式や授業参観は午前中で終わる。
運動会や学芸会なども午後には終了し、その後は家族そろって食事をするなど、親子水入らずのひとときを過ごす。
.この「スクールイベント休暇」という休暇制度は、一般の企業ではあまり見られない。百貨店ならではといえる。
というのも、百貨店は週末が稼ぎ時。学校の行事が週末にあっても、おいそれと有給休暇は取りづらい。
高島屋はかつて水曜日を定休日としていたが、いまは事実上、元日以外は定休日というものはほとんどなくなってしまった。
.そのうえ、「経営の効率化で、従業員の数も年々減っており、休暇をとりたいとは言い出しにくい雰囲気ができてしまった」と、
中川荘一郎・人事政策担当次長は話す。
また、百貨店はもともと女性社員の割合が高い職場だけに、家庭に戻れば母親としての役目もある。
ワーク・ライフ・バランスへの関心が次第に高まっていくなかで、対応が必要になってきたという事情もある。
そこで同社は、育児や介護などの際に取得できる休暇や休職制度を昭和61年から順次導入し、体制を整えていった。
スクールイベント休暇もその一環で、平成19年に導入した。
スクールイベント休暇は正社員だけでなく、アルバイトや契約社員も対象で、希望する取得日の前月上旬までに申請する。
申請を受けて、上司は勤務シフトを調整して休暇を取れるようにする。
.同社にはこの制度以外にも、失効した有給休暇を積み立てて、育児や不妊治療のための休暇にあてられる「リザーブ休暇」、
単身赴任者が一時帰宅のために取得できる「おかえりなさい休暇」といったユニークな休暇制度もある。
清水さんは、休暇を取ることで仕事へのモチベーション(動機付け)が上がったことを実感するという。
.また、仕事を進める上でも、分担しながら協業できる体制を普段から心がけるようになり、
「気軽に休暇が取得できる職場の雰囲気づくりに努めている」と話す。
管理職として大切な仕事である。「子育ての経験で得たスキルを、仕事でも生かしてほしい」と中川次長。
思う存分仕事ができるのは、やはり家族の支えがあってこそ。スクールイベント休暇は、
そうした家族の大切さを再認識する貴重な機会になっている。
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20130324-00000503-biz_san-nb&p=2
高島屋の取り組み状況
http://www.takashimaya.co.jp/corp/sigoto-seikatu/wlb_1.html
会社側が仕掛けることにより、従業員が心身両面の疲労を回復させる機会を作ることは、MH対策でとても重要な施策でしょう。
高島屋のユニークな休暇制度 社員がホッとする配慮とは?
2013/3/24 産経
企業の中にはユニークな休暇制度を導入しているところがあるが、
大手百貨店の高島屋に「スクールイベント休暇」という、ちょっと変わった有給休暇制度がある。
子供の授業参観や運動会など、学校行事への参加を理由に年2回取得できるもの。
昨今、仕事と家庭を両立させるワーク・ライフ・バランスが関心を集めているが、
一般のサラリーマンが休みの日が忙しいのが百貨店の世界。
家族と過ごせるこの休暇は、社員にとってホッとする休日になっているようだ。
.堺店(堺市堺区)で紳士服売り場の課長を務める清水大介さんは、毎年この制度を利用して休みをとる。
昨年4月には、長男の小学校の入学式の日に取得した。
次男がまだ小さく、妻が長男の学校行事に参加するにも、次男の面倒をみないといけないため、
「結局、家族4人で参加することにならざるをえない」からだ。
.小売りの最前線である売り場の責任者である清水さんにとって、たとえ1日でも職場を離れることには不安がある。
しかし、子供にとっては、こちらはこちらで入学式は学校生活への期待と不安でいっぱいだ。
「やはりそんな時こそ、親として子供のそばにいてやりたい」と話す。
.いつも帰宅する頃には、子供たちは夢の中。
それだけに「子供たちががんばっている姿は、その場できちんと見届けたい」という思いも強い。入学式や授業参観は午前中で終わる。
運動会や学芸会なども午後には終了し、その後は家族そろって食事をするなど、親子水入らずのひとときを過ごす。
.この「スクールイベント休暇」という休暇制度は、一般の企業ではあまり見られない。百貨店ならではといえる。
というのも、百貨店は週末が稼ぎ時。学校の行事が週末にあっても、おいそれと有給休暇は取りづらい。
高島屋はかつて水曜日を定休日としていたが、いまは事実上、元日以外は定休日というものはほとんどなくなってしまった。
.そのうえ、「経営の効率化で、従業員の数も年々減っており、休暇をとりたいとは言い出しにくい雰囲気ができてしまった」と、
中川荘一郎・人事政策担当次長は話す。
また、百貨店はもともと女性社員の割合が高い職場だけに、家庭に戻れば母親としての役目もある。
ワーク・ライフ・バランスへの関心が次第に高まっていくなかで、対応が必要になってきたという事情もある。
そこで同社は、育児や介護などの際に取得できる休暇や休職制度を昭和61年から順次導入し、体制を整えていった。
スクールイベント休暇もその一環で、平成19年に導入した。
スクールイベント休暇は正社員だけでなく、アルバイトや契約社員も対象で、希望する取得日の前月上旬までに申請する。
申請を受けて、上司は勤務シフトを調整して休暇を取れるようにする。
.同社にはこの制度以外にも、失効した有給休暇を積み立てて、育児や不妊治療のための休暇にあてられる「リザーブ休暇」、
単身赴任者が一時帰宅のために取得できる「おかえりなさい休暇」といったユニークな休暇制度もある。
清水さんは、休暇を取ることで仕事へのモチベーション(動機付け)が上がったことを実感するという。
.また、仕事を進める上でも、分担しながら協業できる体制を普段から心がけるようになり、
「気軽に休暇が取得できる職場の雰囲気づくりに努めている」と話す。
管理職として大切な仕事である。「子育ての経験で得たスキルを、仕事でも生かしてほしい」と中川次長。
思う存分仕事ができるのは、やはり家族の支えがあってこそ。スクールイベント休暇は、
そうした家族の大切さを再認識する貴重な機会になっている。
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20130324-00000503-biz_san-nb&p=2
高島屋の取り組み状況
http://www.takashimaya.co.jp/corp/sigoto-seikatu/wlb_1.html