紀州・有田で田舎暮らし

思いつくままに野菜や果実や漬物を作ったり、時には青春する心を求めてさ迷ったり、気ままに田舎暮らしを楽しんでいます。

田舎の葬儀

2019年02月01日 | 田舎暮らし&家族

田舎の葬儀も葬祭場を使うので、都会の葬儀とは殆ど変わらない。

ただ、連絡網が都会とは異なるかも知れない。隣保班の人が手分けして地区内の1軒1軒に葬儀文書を配り周知する。また、合併前の旧町内の人々に周知するためにJAに有線電話での放送を手配するので、広く情報が届く。

田舎といえども旧町内だけで15,000人もの人口だけに、多くの人に瞬時に情報伝達できる手段は、自治体の防災無線を除くとJAの有線電話放送しかない。それゆえ、今は電話としてJA有線電話は使っていなくても、葬儀情報だけでなく営農情報や自治体・警察からのお知らせもあったりする朝・昼・夜の定時放送を重宝して使っている家庭も多い。

田舎の地区内と言えども、昔のように家族総出で運動会をしたりということもなくなり、何年も顔を会わさない人達もいる。葬儀は、そういう人々と顔を会わさせてくれる場ともなっている。

昨日の通夜式に参列し、今日の告別式では出棺も見送った。長時間、葬儀場にいたこともあって、多くの懐かしい人々と出会った。お互い、同窓会で久々に出会ったような懐かしさの人もいた。アッチでヒソヒソ、コッチでヒソヒソの光景にも出会った。

 

いつも思う。田舎の葬儀は故人と別れをする場だけでなく、生きている人々を繋いでくれる場でもあると・・・

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地区内の最長老が亡くなった。旧老人会の世話役を車に乗れなくなるまで長く続けられた功労者だった。7年前、たまたま自治会役員だった自分に、「老人会、役員後継者がいないので解散した。何とか復活させてほしい」と頭を下げて頼んで来られたことが、思い浮かんできた。

そういう故人の強い思いがあったからこそ、今の青春クラブがあると思っている。

ご冥福をお祈り申し上げます。