田舎暮らしでは、同じ地区に住む各家庭の家族状況を大概は知っている。知らないのは他所から移り住んできて間もない家庭だけ。そんなお互いを良く知る田舎暮らしながら、めったに顔を会わさない人達も多い。
道や畑で顔を会わして話す人は限られている。最も顔を会わす機会が多いのは自治会行事だが、顔を会わすのは各世帯の代表者同士だけ。その自治会行事も、我が家は今年から息子夫婦にバトンタッチした。お寺や自治会管理の薬師寺での法要にも人が集まるが、我が家では家内が代表者。
唯一、自分にとっては青春クラブ活動だけが地区の人々との出会いの場となっているが、参加する人は常連の限られた人だけ。
地区の高齢者が亡くなり、一昨日の通夜と昨日の告別式に家内と参列した。隣保班でなくても、地区に住む人々は、都合のつく限り夫婦で通夜・告別式に参列し、弔うのが習わしとなっている。告別式では、棺にお花を添え故人と最後のお別れをし、火葬場への出棺時には手を合わせてご冥福をお祈りするのも習わしとなっている。
そんな葬儀に参列すると地区内の殆どの人と出会う。法要の合間にアチコチでいろんな話題が飛び交う。
「隣は何をする人ぞ」ではなく、「地区の人はどうしているのやら」が気にかかる田舎暮らし。お互いの元気な顔がみられる葬儀は、地区の人々にとっては最大の出会いの場・コミュニケーションの場かも知れない・・・
昨夜から雨が降り続いている。弱い雨だが今日は1日中降るらしい。体が悲鳴を上げながらも植え終えた「大根・白菜・キャベツ」の種が、シトシト雨に喜んでいる・・・
家内は終日不在。お昼は孤食。素人コック長、自分だけの料理だと作る気が起こらない・・・