ニュースなはなし

気になるニュースをとりあげます

コロナ禍の救世主か>【東京慈恵会医科大学】PCRセンター設置 1検体当たり実費700~800円で検査し即日検査完了 日本全国が対象

2020年05月16日 23時00分15秒 | 医療のこと

【東京慈恵会医科大学】独自でPCRセンター設置 1検体当たり実費700~800円で検査し即日検査完了 日本全国が対象

COVID-19)を巡り、PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)検査をすべきか、せざるべきか。1年前にはほとんど馴染みなかったはずの、バイオテクノロジー分野の検査であるPCRに大きな関心が寄せられている。専門家の間でも、その実施をめぐって見解が分かれており、経済の停滞への懸念が高まる中でもあり、議論百出の状況になっている。

  こうした中、都内港区の東京慈恵会医科大学が集中的にPCRを実施できるセンターを設置した。そのコストパフォーマンス、スピードが圧倒的だ。同大学が設置した自前の「Team COVID-19 PCRセンター」では、1検体当たり実費700~800円で検査を行うことができる。検査依頼から完了までわずか半日だ。新型コロナウイルス感染症を対象とした保険適用の検査は最低1万3500円。日本全国で、PCRの所要日数が3~5日などと報告される中で、圧倒的なコストとスピードになっている。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新型コロナ、デマはなぜ拡散したか? 買い占めに走った人の心理

2020年05月16日 22時30分40秒 | インターネットにまつわるはなし
新型コロナ、デマはなぜ拡散したか? 買い占めに走った人の心理


新型コロナウイルスが猛威を振るう中、SNSやネット上でデマが横行している。トイレットペーパーが不足するという情報が広まり、全国的に品薄となる影響も出た。SNSでの情報拡散メカニズムに詳しい大阪電気通信大学の小森政嗣教授(認知科学)は、トイレットペーパーの買い占めに走った人々の大半が実はデマを本気で信じていないと指摘する。にもかかわらず、なぜこのような騒動が起きたのか? デマが広まりやすい社会的状況や、SNSだからこそ陥りやすい心理状態について解説してもらった。

【写真】新型コロナは「パンデミック」WHOが表明
デマの影響でトイレットペーパーが品切れした棚(共同通信)        
 


 
■悪意なき人が「加担」

 世界中で新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大が続いている。それと同時に、インターネット上、特にSNSでコロナウイルスにまつわるさまざまな誤った情報の拡散も激しさを増している。

 本来の意味でのデマ(デマゴギー)は特定の政治的意図のもと人々を煽動するため故意に事実を歪曲して意図的に流されるうわさのことだが、わかりやすさのため、ここでは社会で広く流布される誤った情報のことを「デマ」と呼ぶこととする。

 既にコロナウイルスに関連したデマは数多く観察されている。「中国からのパルプの輸入が止まってトイレットペーパーが不足する」「マスク生産のためにトイレットペーパーが不足する」というデマは、各地でトイレットペーパーの品切れを引き起こした。

  さらに、27度のお湯、酒、紅茶、にんにく、納豆、唐辛子、アオサ等でコロナウイルスが死滅するといった医学的根拠のない「願望流言」といわれるデマや、関西空港で発症した観光客が制止を振り切って逃走した、特定の宿泊施設で観光客が発症したといった「恐怖流言」、さらには「新型コロナウイルスは細菌兵器として作られた」といった特定の集団への敵意にもとづく「分裂流言」も見られる。

不安が急速に広がった背景にSNSが関係している(写真はイメージ=PAKUTASO)        
 


 
 さまざまなデマがあるが、どのようなデマであっても悪意に基づいて拡散している人はごく少数である。それにも関わらず結果的にデマがひろまってしまった背景には、新型コロナウイルス感染症や、それによって生じる社会状況に対する「不安」や「恐怖」がある。ここでは、具体的な事例を見ながら、デマが拡散されるメカニズム、そしてデマによる被害をどのようにすれば抑えることができるのかを考えていきたい。

■うわさが広まる「二大要素」

 広がりやすいうわさの性質については多くの研究がなされてきた。心理学者のオルポートとポストマンは第2次大戦中に発生したデマの分析をもとに下のような「うわさの法則」を提唱している。

R~I×A

R : うわさの流布(rumor)

I : 情報の重要さ(importance)

A : 情報の曖昧さ(ambiguity)

ただし~は比例するという意味である

 この数式が重要さと曖昧さの掛け算になっていることが重要である。重要さ(I)と曖昧さ(A)のどちらもが大きい場合は、うわさは大きく広まるが、片方がゼロであれば全くうわさは広がらない。


コロナウイルスのうわさは、私たちの生命に直接影響するという重要さ(I)と、目に全く見えない上に治療法もまだ明らかになっていない曖昧さ(A)を兼ね備えているため、真偽を問わず広まりやすい性質をそもそも有している。見えないものに関する未知で重要な情報を得たときに、その情報を周りの人に伝えたいと考えるのは人として自然な振る舞いなのだ。

■デマ「周りは信じているに違いない」

 まず、今回のトイレットペーパー騒動を理解する上でまず大切なことは、ほとんどの人は「トイレットペーパーの生産がストップする」などと本気では信じていないということだ。誰もデマなど信じていないのに、一体なぜこんな騒動が起きてしまったのか?

  トイレットペーパーを買いに走った人たちは、実際には「私はデマなんかに騙されない、でもきっと世間の人々はデマに騙されてトイレットペーパーを買い占めるに違いない」「そうなれば自分は大変困ってしまうだろう」と考えていたのだろう。 
 このような状況を、社会心理学では「多元的無知」(pluralistic ignorance)という。「自分は信じてはいないけど、周りは信じているに違いないと考えてしまっている状態」のことである。人々はデマ自体を信じていたわけではなく、多元的無知からトイレットペーパーを買いに走ったといえるだろう。

■SNSで広まった「多元的無知」

 「周りはデマに騙されている」という信念が多くの人に共有されてしまった背景には、TwitterやFacebook、LINEなどのSNSが関係しているかもしれない。

  そもそも、このようなSNSでは、主に自分自身に関する体験や気持ちをフォロワーに共有するミーフォーマー(me-former;一般的な情報の共有に熱心なインフォーマーの対義語)と呼ばれるユーザーが多くを占める。トイレットペーパーは生活に密着した身近な話題だけに、ミーフォーマーに取り上げられやすいのだ。

それだけでなく、デマに触れた別のミーフォーマーが、「それを知って自身が不安になった」という体験をフォロワーに伝えるためにそのデマを共有(Twitterで言えばリツイート)する。

 かくして「不安になった」という体験の共有が連鎖し、結果的に多くの人が「トイレットペーパーが品薄になることを人々は不安に思っている」と信じるようになる、すなわち多元的無知に至ることになる。

 SNSでは、マスメディアと比較すると、客観的な事実よりも、主観的な体験や気持ちが伝達されやすいため、不安を急速に広げるという側面がある。

■本当に危険なデマは?

 とはいえ、トイレットペーパー問題は生命の危機に直結するわけではなく、デマの中では被害が少ない部類に入るだろう。

  コロナウイルスへの感染が拡大する中で、今後本当に気をつけなければならないのは、人々の恐怖を喚起し、人の生命に直接的に影響するようなデマである。 
 また他者や特定の集団を攻撃し排除する口実となるようなデマも絶対に避けなければならない。

 こうなると、デマを信じて誤った行動をしてしまうことや、デマを拡散する当事者となってしまうことは文字通り命取りである。

 SNSを危険なデマの温床にしないようにするにはどうすればいいのだろうか。

 一般的なSNSユーザーが、流れてきた情報をデマだと見抜くことは大変難しい。ただでさえネット上にはいまだに真偽の決着のつかない情報(例えば「マスクは予防に有効」/「予防には効果なし」など)が溢れているのだ。

 公的な機関や信頼できる機関(マスコミなど)の情報を参考にすべきであることは言うまでもないが、緊急の情報の場合は限界もあるだろう。

■「怖い」情報ほど共有したくなる

 デマの当事者にならないための注意点のひとつは、私たちが怖さに影響されやすい社会的存在であることを自覚することだ。

  Twitterを対象とした私たちの研究では、実際にツイートされた原子力災害やウイルス、噴火などのリスク情報の拡散がどのようになされたのかを調べている。その結果、相互フォローの多いユーザーほど、「怖い」情報をリツイートする傾向があることがわかった。


この結果は、①「怖い」という個人的な思いを共有するためにリスク情報が拡散される場合があること、② それはSNS上で親しい関係を通じてなされる傾向がある、ということを意味している。

 怖いリスク情報を見たときに、その情報を親しい人と共有し、怖いと感じたことを伝えたくなるのは自然なことなのだ。

 それを止めようとするのであれば、各人が情報の怖さに影響されやすい存在であることを自覚して、自ら抑制をかけるしかない。

 一旦落ち着いて「この情報は本当に共有してもいいのか」「この情報にもとづいて行動して大丈夫なのか?」ということを慎重に、場合によっては懐疑的に考える習慣を持つことは大事である。

■伝言のデマより対処は容易

 それでもデマの拡散をしてしまったときは事後の訂正が必要だ。デマの拡散に加担してしまった後の対処は、実はSNSのデマのほうが、伝言でのデマよりも容易だ。

  SNSはデマを急激に拡散させてしまうという負の面が強調されがちだが、一方で、(情報をそのままシェア/リツイートしていれば)「伝言ゲーム」のようには内容が変容していかないし、事後で取り消す(例えばリツイートを消す)ことが容易にできるというポジティブな面もある。 
 流れてきた情報を共有する際にはそのままの形で共有する、誤りが判明したら即座に取り消して訂正をするという心がけが必要だろう。

■デマは「伝染病」とは違う

 ネット上でのデマの拡散は、しばしば伝染病のアナロジー、すなわちデマへの曝露、感染、拡散というプロセスで解釈されてきた。

 しかし、デマの拡散は実際にはそんなに単純なものではないことは、これまでの話でおわかりいただけたと思う。

 SNSの担い手は、社会とのつながりの中で生きている、感情に揺り動かされつつ、誤っていることに気がつけば取り消しも訂正もすることができる個人なのだ。

<デマ対策まとめ>

①情報を共有する前にデマではないかと懐疑的に考える

②もし共有した情報がデマだと気づいたら取り消して訂正する

③公的な機関や信頼できる機関(マスコミなど)の情報を参考にする

 SNSは速報性の高さから、東日本大震災などの過去の災害時の情報交換手段として積極的に活用されており、使い方次第では有益なコミュニケーションツールである。デマを拡散させてしまう危険性にも目配せしながらも、今回の新型コロナウイルス感染拡大の状況においても有効に活用されることを願っている。(大阪電気通信大学教授=小森政嗣)





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

5月21日木曜日には、東京・大阪の解除も可能?

2020年05月16日 13時30分31秒 | 社会のことなど
焦点は東京・大阪の解除 首相 今夜会見“出口”説明

>5月21日木曜日には
あとわずか一週で解除は無謀でしょう。

政府が今回、39県について、緊急事態宣言の解除を諮問するという判断に至った理由と今後の展開について、フジテレビ政治部・鹿嶋豪心記者がお伝えする。

政府高官は、今後は東京都の解除が最大の焦点になると語っていて、最短で来週21日の全面解除も視野に、感染者の推移を見極めていく方針。

今回、特定警戒都道府県以外の34県の解除を諮問した理由について、政府関係者は「連休中の人の移動を大きく制限する目的を終えた」と話している。

また、茨城や愛知など、5つの特定警戒の地域については、病床数の確保など、医療体制の維持が可能と判断したことが解除の最大の要因になった。

今後の焦点は、東京や大阪など、大都市を抱える地域をいつ解除できるのか。

政府高官は、「5月21日には、東京を含むすべての地域で宣言を解除できるかもしれない」との見通しを示している。

ただ、政府内には、連休明け以降の外出が増えたことで、感染者が増加するとの懸念があり、「5月31日の期限ギリギリまで見極める必要がある」との意見もある。

安倍首相は、14日夜に記者会見し、宣言の一部解除にともなう経済活動の再開など、出口を見据えた方針について説明することにしている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

与党は甘く見ていた」 答弁下手の森雅子法相、引きずり出され...案の定「botみたい

2020年05月16日 10時45分23秒 | 政治のこと
与党は甘く見ていた」 答弁下手の森雅子法相、引きずり出され...案の定「botみたい

検察庁法改正案の審議のため、森雅子法相が2020年5月15日の衆院内閣委員会に出席したが、用意された原稿を繰り返し読むだけに終わり、野党との議論は噛み合わないままだった。

 野党側は、改正案の採決に抵抗するため、引き延ばし戦術を採ったようだ。ツイッター上などでは、反対の声も高まっているが、このまま与党側は採決に向けて押し切るのだろうか。

■定年延長の基準についても、「人事院規則に準じて定めます」と棒読み

 内閣委が始まった15日13時50分過ぎ、衆院サイトのインターネット審議中継の映像が固まってなかなか表示されない。サイト上では、「アクセスの集中により視聴しづらい状態」となっているとのお知らせが出たほどだ。

 ツイッター上では、「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグが数百万件も投稿されるなど、審議の行方に関心が高まっていることがあるらしい。

 国会前では、反対派によるデモも展開されるなどしたが、肝心の審議の方は、これまでの与野党の応酬が繰り返されただけだった。

 13日に引き続き答弁に立った武田良太国家公務員制度担当相は、「こんな質問なら法務省に出してほしいが、通告を出してもらえなかった」として素っ気ない発言を繰り返し、続いた森法相も、自分の言葉をほとんど使わず、用意した原稿を棒読みしたような答弁が目立った。

 元検事総長ら検察OBがこの日、法務省に提出した改正案に反対する意見書についてコメントを求められると、森氏は、「様々な意見は承知しており、引き続き真摯に説明したい」とだけ述べた。

 「森大臣には、定年延長の基準を明確に示してほしい」と国民民主党の後藤祐一氏から迫られても、「新たに定められる人事院規則に準じて定めます」といった内容の原稿を読み上げてかわす。 それでも与党は来週に法案通そうと?有馬晴海氏の見立て
 
 内閣委審議が始まって1時間余りが過ぎたころ、後藤氏ら野党側は、堂々巡りの状況に業を煮やし、「全然答えていない」として松本文明委員長(自民党)に詰め寄る騒ぎにもなった。

 国会の外での「検察庁法改正反対!」のシュプレヒコールが室内にも響く異様な雰囲気だったが、議論は最後まで平行線をたどった。

 日本維新の会の足立康史氏が「野党の主張にも一理あるが、改正案は言うほど悪くない」と与党寄りの質疑をした後に、内閣委は休憩に入った。しかし、1時間弱で審議が再開されたものの、松本委員長が武田国家公務員制度担当相に対して野党から不信任決議案が提出されたことを告げ、そのまま散会となった。

 内閣委の審議を伝えるニュースサイトのコメント欄などでは、与党に厳しい声が続々寄せられている。「武田、森大臣ともにTwitterのbotを実写化したような答弁」「後で悪いようにはしないからとりあえず通して下さいなんて」「不信任案出されてもこれは仕方ない」といったものだ。

 ヤフーニュースが5月14日から集め始めた「みんなの意見」では、「検察の定年延長案について、どう思う?」との問いに15日夕現在で7万人以上から投票があり、その約9割が延長案に反対していた。

 政治評論家の有馬晴海氏は、森法相を出席させた与党の対応について、J-CASTニュースの取材にこう話した。

「森大臣は、答弁がうまくないので、武田大臣で終わらせようとしたが、野党が前回、審議途中で退席したので、野党の要求を飲んで森大臣を出しました。森大臣は、レクチャーを受けて、こう答えるように指示を受けていたのだと思います。与党は、今回の委員会で採決するつもりだったのでしょうが、甘く見ていたと思います」

 武田氏への不信任案は、野党の採決引き延ばし戦術だと有馬氏は見る。

「不信任案が出れば、審議をストップして、それを優先して対応することになります。野党が最後の手段として採決できなくしたわけです。来週は、森大臣や松本委員長の不信任案を出すかもしれませんね。審議を伸ばすと騒ぎは大きくなりますが、与党は結局、来週には採決して本会議で通すつもりだと思います」

 (J-CASTニュース編集部 野口博之)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミスコン女子大生が飲み会で食い逃げ。最年長の先輩が取った情けない行動とは

2020年05月16日 10時04分35秒 | いろいろな出来事
ミスコン女子大生が飲み会で食い逃げ。最年長の先輩が取った情けない行動とは


社会人として長く過ごすと「歳下との会計」の際、自分が多めに払う機会が増えてくるもの。「後輩ができた時におごってあげな」と言ってくれた先輩を思い出しながら、自分も次の世代にエールの酒代を出す。 
写真はイメージです(以下同じ)

 しかし、おごられる側があまりにもそれをまるで「当たり前」だというように振る舞うことにむっとしてしまう時もある。 
ミスコン女子大生との飲み会で


 他人に気持ちよくおごるためには、そのための信頼関係がないと難しい。湯谷正弘さん(仮名・27歳)は、ある事件をきっかけにそのことを身にしみて感じたという。 「自分は新卒の頃、まさに“財布を出させてもらえない”状態でした。先輩より酒を飲んでしまった飲み会で、さすがに申し訳ないからと、半分だけでもお金を出そうとした時もあったけど、後輩にやってやればいいからと言ってくれた先輩たち。金欠だった新卒時代を楽しく過ごせたのは先輩たちのおかげでした。  


だから僕は今でも、信頼関係のある後輩には自然な気持ちで食事代を出します。しかし、先日の飲み会で、初めて歳下だろうが一銭たりとも出したくないと、そう感じてしまった出来事がありました。 


 僕は現在事業会社でマーケターとして働いています。ある日の社内メンバーでの飲み会の時のことです。金曜日だったので、終電などもあまり気にせず飲み会に興じていると、途中で一人、お調子者の先輩が合流しました。営業職で人の扱いが上手いからか、女性からもよくモテる先輩は、その日も2人、美女を連れて僕たちに合流しました。彼女たちはまだ女子大生らしく、大学のミスコンに出場していたのだそうです」 


 この、「思わぬ美女の乱入」に最初こそ喜んだ男性陣だったが…。 「なんとなく職場の愚痴などは言いづらい環境になり、飲み屋に置いてあったトランプやウノに興じていました。女子大生のうち一人は終電で帰り、気づけば時刻も午前2時過ぎ。そろそろ帰るか~なんて言っていた時に、ある問題が起きました。  

卓で会計を待っている間に、女子大生がスッと立ち上がりました。そのまま誰に声をかけるでもなく、連れてきた先輩にすら挨拶もせず、カバンを持って店を出ていってしまったのです」


食い逃げ女子大生に対しての先輩の対応にも、唖然……

  社会人だらけの飲み会にやってきた時点で、女子大生の方もおごってもらえるものだと、勝手に思っていたのかもしれない。しかし、湯谷さんは社会人といえど、見ず知らずの女子大生の飲み代をおごることを嫌だと感じたそう。 

「その後すぐに先輩が外を見に行きましたが、女子大生はそのまま行方をくらませてしまったそうです。正直、挨拶もなく出ていったその子のことは、歳下といえど失礼だと感じました。先に帰ってしまった子の方のお代は、少ししか飲み会に参加できなかったこともあり、自分たちでカンパすればいいと考えていましたが、しっかり楽しみきっていたのに無言で帰った子の方については、僕たちが出してやることもないなと感じました」  確かに、彼の言い分はよくわかる。


職場の飲み会に部外者を乱入させたのは営業の先輩でしたし、先輩が尻拭いするべきだと思いました。でも、人数が増えた分高額になった代金を精算している間に、先輩が急に寝落ちしたのです。あまりにも唐突だったため、狸寝入りにも見えました。連れの失礼を謝るどころか、僕たちがぼやきながら会計を増やしているのを寝たふりでやり過ごし、“あの、帰った人の分どうします?”と遠回しに聞いても、寝言のようにむにゃむにゃ言うだけ。結局都合よく、全額を歳下の僕たちを含めてカンパした後、お金を回収しているタイミングで起きて、“あ、ごめん。1人いくらだった?”とヘラヘラしてきて。 


 奢って当たり前だという態度を取った女子大生と、そいつらを連れてきておいてそんなことする先輩にも、ほんとのところ1円も出したくなかったですよ。ほんと、最悪な飲み会。あ、その先輩とはあれから一度も飲んでいません。仕事は仕事ですが、人間性の薄さを考えると、一緒に組むことも嫌になりましたね」 


 挨拶なしで帰る若者も若者だが、年長の身で連れのミスを拾わず、歳下に尻拭いさせる先輩。たかが数千円の飲み代が、ここまで人からの信用を左右することもある。おごるのもおごられるのも、当たり前のことではなく、誰かの厚意ありきで成り立つことなのだ



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする