馬鹿も一心!

表題を変えました。
人生要領良く生きられず、騙されても騙されも
懸命に働いています。

定年退職後の鬱。

2015-10-22 20:09:32 | 日記

10月22日(木)

午後2時 横須賀から久しぶりに友人がやって来た。

 

浅草橋駅近くの24時間営業居酒屋磯丸に入る。

 

生ビール、焼酎を飲みながら近況を話し合う。

零細企業が苦境に喘いでいる実態を聞いた。

会社廃業、零細会社同士の合併吸収。

結構 暗い話になった。

友人は一人で商売をしている。

若い頃は大手電機メーカーに勤務。

他社では真似のできない特許の仕事をしている。

子供には継がせず自分の代で終えるつもりだ。

今のご時勢で独立起業化か難しい。

 

不満はあって、安給料でもサラリーマンとして安定した

生活が送れるのが良いと互いに一致した。

 

私がサラリーマン時代の後輩が

7月で定年退職した。

退職前に柳橋事務所に挨拶に来ると言っていたのだが

連絡がなかった。

ラインで連絡したところ、意外な返信がきた。

 

「7月下旬から体調崩して、2時間置きに目が覚め睡眠障害になり

心療内科受診しています。

自ら再雇用を断り退職するので不安などないのに、生活のリズムが変わったので

このようになったようです。

睡眠薬を服用すると目が覚めないのですが

午前中はぼうっとして何もやる気が起きず

ダラダラしていました。

鬱の手前のようでした。

今も睡眠障害は改善されていません」。

 

彼は私と姓が同じ、名前も一字違い。

私が銀座営業部にいた時、新入社員として配属された。

それから、今日まで交流が続いている。

 

後輩ながら恩人でもある。

 

今こうやって暮らしていけるのも彼のお蔭なのだ。

 

サラリーマン生活で我慢に耐えて

やっと自由で自分らしい生き方をしたと思っただろう。

社会との断絶が、退職と同時に起きるのは日毎に感じる。

 

生活のために辛い思いして働いたが

その金を稼ぐ必要性はなく

漫然と日々暮らすのは耐えがたい。

 

6年前、以前住んでいたマンションで仲の良いサラリーマンがいた。

定年後の再雇用で働き、時間の余裕もあり

ゴルフに行き、平日は朝と夕方はスポーツジムに通った。

私と 時折ジムで一緒になると

陽気に話しかけてきた。

ジムの受付の女性にブロークンな英語で話しかけ

笑いを取っていた。

 

その後、ジムに現れなかった。

久しぶりにジムで顔を合わせた。

「やあ 久しぶり」と声かけた。

相手は下を向いたまま返事をしなかった。

二か月程過ぎた頃、妻から

「あの方 亡くなった」

「朝 旦那が起きてこないので、奥さんが部屋を覗いたら息をしていなかった」

死因は分からないが、再雇用も終了して

通勤と社会的繋がりが絶たれ

鬱病がそうさせたと言う。

 

私のサラリーマン時代の先輩で定年後

事務所で検品作業の手伝いしてくれた方も

引き籠りになった。

私の大学山岳部の先輩も、仕事を辞めたら間も亡くなった。 

 

寿命は伸びても、生き方難しいな?