marcoの手帖

永遠の命への脱出と前進〔与えられた人生の宿題〕

世界のベストセラーを読む(372回目)アメリカ史の皮肉(アメリカという国は神学的な国家である)Ⅰ

2017-06-27 18:41:08 | #日記#手紙#小説#文学#歴史#思想・哲学#宗教
 ・・・と思う。ブログ開始からすれば、遠い旅をしてだんだん、オタクの極みのような内容まで入り込んで来てるように思いました。
◆実際は、それ(書いてきたようなことブログで言えば、フランス革命、イギリス革命、アメリカの創立者たちであるピューリタンの人々の考えとそれを引き起こしたおおもとの歴史の表には決して出た来ない例の特に思考でも知能でも秀でた神の選民族の方々)で世界は動いているのですが、一般の人にはまったく不明な事であるので(例えば、お金の仕組みやら戦争の真の原因やら政治的な駆け引き、善いイメージでは人権、これはキリスト教からと言われるが、実際普遍性を持たせてあらゆる人間をも範疇に入れて観念だけではなく実態にあらしめるべく活動した結果なのである・・・。特定はできないが働きとしては現在もそうである。)
◆なんの事やらの内容のように思われる人がおられるでしょう・・・。しかし、万物を(無論、人間をも)創造された至高の神御自信はおられ、現在も活き、働き、動いているのですからと考える人、考えざるを得ない人々はキリスト教からも解放され、つまり固有の信条に結びつかざるを得ない宗教性からも解放されて、例えば日本の国の人々のように委ねておけば政治が何とかしてくれると思っている人でもそれなりの社会の仕組みの中で動いているというその仕組みのなりたちの歴史。
◆今年は宗教改革から500年ということでマルチン・ルターさんから5月は憲法記念日がありましたので、その成り立ちからさかのぼり、近代精神の成り立ちとかの小難しい内容に触れ、新大陸アメリカの建国の人々、ピューリタンの流れと歴史では実際言葉には出ないであろうさわり(すこし不穏な意味合いを感じてしまうもの)もありましたが、述べてきました。そもそも近代とは「人間たちよ、自分のことは自分で責を負うことになるぞ、その自覚を自分(個人)の言葉で持て!」ということになるような思いがする。
◆フランス、若いマクロンが政権を採りました。彼の履歴を一度見よ。突然、何をかですが、アメリカはトランプさん(今までのアメリカの思想ごときものが壊れてます)でどうなるかですが、今までの路線がマンネリ化して波状を来しているので、理由はシリアやロシアとの確執やらスノーデンさんなどの情報操作でのアメリカのボロがでてきて、目線を大きくずらすように方針を変えたとしか思われません。自由には責任がかなり重くのしかかり引きずるものだと・・・底辺はず~っと続いているように思われます。
◆今回の表題は、かなり前に紹介したラインホールド・ニーバーの書いた「アメリカ史のアイロニー」大木英夫・深井智明訳(聖学院大学出版会)です。それで( )の付けたしは僕です。ニーバーが1950年代に著したものだがピューリタンの純真無垢(イノセント)な思いが、悪であろう原爆を保持してバランスを採るという皮肉、訳は難しい(深井さんは僕より若いから、そして当時の世界情勢も今は昔の観ですから2002年6月29日初版だが、かなり訳には苦労されたんではないだろうか。大木先生はニーバーの最後の教え子ですから言わずもがなご立派な先生です。東京神学大学の学長もやられたし、ピューリタン、アメリカ神学?の権威であられる)。さらに降り、前東京神学大学学長の近藤勝彦先生の「二十世紀の主要な神学者たち」(教文館)にはニーバーの批判も書いてある、神学者というよりキリスト教社会倫理学者の方が似つかわしいと。近藤先生のその本の副題は、「私は彼らからどのように学び、何を批判しているか」です。それぞれの神学者への先生のご批判があるので、僕なんぞは書かれた以上にもっと具体的にそのご批判の理由をお尋ねしたいものだ。
◆ニーバーのその著の内容を書き始めるとまた終わりがなくなるようだが、当時のコミュニズムとの戦い、原子爆弾を持つようになった現実としての皮肉、アメリカ創世時代からの当時(1950年代)までの歴史が書かれ以降の預言的推察(「アメリカの将来」)は古く書かれた本ではあるが内容でとてつもなく今でも考えさせられる内容であると思う。大統領ジェファーソン(当時は~主義ともなった)はフランス啓蒙主義をもっていると書かれている(例のドル紙幣、仏人権宣言の”至高の目”かやっぱ!)
◆それで、今まで書いてきたこと、歴史を動かした来た聖書でいうところの神がおられるのではと思いつつ、次のイエスの言葉をよく考えて欲しい。「〔・・・〕救いはユダヤ人から来るからである。」(ヨハネによる福音書 第4章22節) ・・・ 続く