梅雨のなか、本当に美しくなってきた紫陽花
淡く色付いてきた、その色が好きで。
先日、仕事先で営業さんが持って歩く通信誌のようなものが欲しいということで
6月だったらなんだろう?紫陽花のお話でも片隅に・・・などと考え
少し紫陽花のことを調べました。
紫陽花にHydrangea otakusaと名前をつけたシーボルト。
学名はすでにあったので正式な学名ではないそうですが・・・
そのHydrangeaは「水の器」という意味があるそうです。
雨の季節に、深くなってきた緑の中で浮き立つように咲く紫陽花
水玉をいっぱい花にためて、そんな姿は「水の器」という表現にぴったりですね。
幕末の日本で医師として活躍し、西洋の医学を日本に伝えたシーボルトは
幕府からスパイの容疑をかけられ日本を追放されます。
国に帰された、医師でもあり博物学者でもあるシーボルトは
Hydrangea otakusa(おたくさ→おたきさん)と名付けて
日本の紫陽花を紹介したのだそうです。
シーボルトは紫陽花を見るたび、日本においてきた愛する人お滝さんのことを
想っていたのでしょうか。
紫陽花にそんなお話が隠れていたことを知ると
また違った目でみつめてしまいそうです。
私にも紫陽花の季節になると必ず思い出す光景があります。
中学生、高校生の頃住んでいた家から
自転車で急坂を下りて、ブレーキをかけながら左に曲がる・・・
その小さな小道の脇に、いつも水がじわじわ湧きだす岩肌があって
そこに小さな山紫陽花が咲いていました。
いつも空気がひんやりしていて薄暗いその場所に
そっと咲く青い山紫陽花が好きでした。
今我が家で咲いている山紫陽花は
白い花びらに赤い縁取りのこんな子です。
友人と一緒にウォーキングしていて、紫陽花の綺麗なお寺を見つけました。
歩いている道すがらにも美しい紫陽花が。
遠くまで出かけなくても紫陽花の良いスポットがあるね、なんて話しながら
紫陽花にシーボルトのロマンスがあるって知ってた?なんて話しながら
ちょっと長めのウォーキングを楽しみました。